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映画評931 ~ ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 -永遠と自動手記人形-

今回は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 ~永遠と自動手記人形~」を見てきました。

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2018年に放送され人気を博したアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の外伝。名門女学園を舞台に、貴族の娘が教育係として現れた元少女兵と奇妙な絆を育む。監督を務めるのはアニメ版のシリーズ演出を務め、『響け!ユーフォニアム』シリーズなどに携ってきた藤田春香。ボイスキャストに石川由依、寿美菜子、悠木碧、子安武人、内山昂輝、遠藤綾らがそろう


<ストーリー>
白椿が咲き乱れ、良家の娘のみが通学を許される名門女学園に通う大貴族ヨーク家の跡取り娘イザベラ・ヨークは、父親と交わしたある契約が原因で学園生活が苦痛でしかなかった。あるとき、彼女の専属教育係として元少女兵ヴァイオレット・エヴァーガーデンが学園に派遣される。彼女はC.H郵便社で、代筆を通して人の心に触れることができる自動手記人形といわれる代筆業に就いていた。


これは、なかなか良かった。

テレビシリーズは、もちろん見たことがなく、あらすじを読んでもよくからない内容。

ただ、先週公開されてから連日映画館に人が結構入っている、という状況を見て、ちょっと期待していた。

架空の戦争を元にしているので、もっとSF的な展開を予想していたが、まったくそんなことはなく、どちらかと言うと、シリアスな内容というか、いい話だ。

「外伝」ということなので、実際にはこの前にいろいろとエピソードがあるわけだけど、この部分だけみても、なかなかよくできていると思う。

主人公のヴァイオレット・エヴァーガーデンは、実は元兵士なんだけど、この外伝だけ見たのでは、その様子は窺えない。

そして、妹と称するテイラーとの別れと、その後のやり取りは、説明的なものはほとんどないが、それでも「言わなくてもわかる」ような描写となっていて、90分という短い上映時間ながら、うまくまとまっていたと思う。

最後、二人がすぐ近くにいながら、出会うことがないという展開も、「君の名は。」に似たところがあって、いい感じでした。

聞けば、あの「京都アニメーション」の作品なんだとか。

画がとても綺麗で、主人公もとても魅力的でした。

知らずに見たわけだけど、いい仕事するなあ、と思いました。

本編も11月に公開されるようです。

ということで、期待も込めて、評価は「A」にします。


声優陣は、いわゆるタレントが一人もいなくて、とても良かったです!?
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映画評930 ~ 引越し大名!

今日は「引越し大名!」を見てきました。

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『超高速!参勤交代』シリーズの原作、脚本を手掛けた土橋章宏の「引っ越し大名三千里」を映画化。何度も国替え(引っ越し)をさせられた実在の大名・松平直矩のエピソードを基に、高額な費用のかかる遠方への引っ越しを、知恵と工夫で乗り切ろうとする姫路藩士たちの奮闘を描く。国替えを担当する奉行をドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などの星野源が演じるほか、『blank13』などの高橋一生、ドラマ「過保護のカホコ」などの高畑充希らが共演。『のぼうの城』などの犬童一心が監督を務めた

主演は、星野源
共演は、高橋一生、高畑充希、山内圭哉、正名僕蔵、ピエール瀧
その他、飯尾和樹、富田靖子、斉藤暁、向井理、小澤征悦、濱田岳、西村まさ彦、松重豊、
及川光博など


<ストーリー>
姫路藩主の松平直矩は、幕府から豊後・日田への国替えを命じられ、度重なる国替えで財政が困窮している上に減封と、藩最大のピンチに頭を抱えていた。ある日、人と交わらずにいつも本を読んでいて「かたつむり」と呼ばれている書庫番の片桐春之介(星野源)は、書物好きなら博識だろうと、国替えを仕切る引っ越し奉行に任命される


これは、意外と面白かった。

実は、ほとんと期待していなかった。

何せ、キャストがしょぼい。

主演が、あの星野源である。

さらに、中途半端なイケメンである高橋一生に、殿様役が及川光博で家老が西村まさ彦、本来なら重鎮であるはずの柳沢吉保があの向井理だ。

それにヒロインが高畑充希だし、しょぼいにもほどがある。

そんな面々を締めているのが松重豊や小澤征悦ぐらいだから、ハナから期待はしていなかった。

しかし、そんなキャストでも、内容が結構いい感じでまとめられていて、随所に出てくる笑いどころも、それなりに笑えて、結構楽しかった。

しかも、なかなかいい話でもある。

ちょっと出来過ぎ感はあったけど、最後のシーンは、ちょっとウルっとくるほどだった!?


さて、そのしょぼい代表である星野源だけど、とてもウマい演技とは思えないが、内容がコメディタッチであることもあり、途中から今ブレイク中の草薙宮下の草薙みたいに見えてきて、何だか面白かった。

あと、本作でもっとも活躍していた高橋一生は、劇中ずっとナイナイの矢部っちに見えて、どうしようもなかった。

それに、今やコメディには欠かせない存在である濱田岳も、いい味を出していた。

ピエール瀧が登場してきた時には、思わず「おっ」と声をあげてしまったが、同時に近くの観客で「おっ」と言っていた人がいて、ちょっと笑った。

ということで、意外な拾い物だったので、評価は「B」にします。

映画評929 ~ ロケットマン

今日は「ロケットマン」を見てきました。

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「Your Song/ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」などで知られるミュージシャン、エルトン・ジョンの半生を描いた伝記ドラマ。主演は『キングスマン』シリーズなどのタロン・エガートン、共演に『リヴァプール、最後の恋』などのジェイミー・ベル、『ジュラシック・ワールド』シリーズなどのブライス・ダラス・ハワードらが名を連ねる。『キック・アス』などのマシュー・ヴォーン監督とエルトン・ジョン自身が製作を務め、『サンシャイン/歌声が響く街』などのデクスター・フレッチャーがメガホンを取った

主演は、タロン・エガートン
共演は、ジェイミー・ベル、ブライス・ダラス・ハワード、リチャード・マッデンなど


<ストーリー>
少年レジナルド・ドワイトは、両親が不仲で孤独だったが、音楽の才能に恵まれていた。エルトン・ジョン(タロン・エガートン)という新たな名前で音楽活動を始めた彼は、バーニー・トーピン(ジェイミー・ベル)と運命的な出会いを果たし、二人で作った「Your Song/ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」などヒットナンバーを次々と世に送り出して世界的な名声を得ることになる


私の好きなアーチストの一人であるエルトン・ジョンの半生を描いたものである。

内容は、昨年公開された「ボヘミアン・ラプソディ」みたいな映画を想像していたが、ちょっと違った。

結論から言うと、アーチストとしては、クイーンよりもエルトン・ジョンの方が好きだけど、映画としては「ボヘミアン・ラプソディ」の方が良かった。

まず、全体的にミュージカル調になっていて、エルトン・ジョン役のタロン・エガートンだけが歌うのではなく、子供だけでなく、お父さんやお婆さんまで歌い出す。

これに違和感があって、あまりいい感じではない。

初期の名曲である「土曜の夜は僕の生きがい」や「ビッチ・イズ・バック」などが出てきても、何だか乗っていけない。

せっかく、タロン・エガートンがエルトン・ジョンに似せてウマく歌っていたのに、ちょっと残念だった。

デュエットしたキキ・ディー役の女優さんの歌が下手だったのも、ちょっと残念。

あと、「PG12」指定になっていたので、何でだろうとは思っていたけど、あそこまで「ホモ(ゲイ)」であることを赤裸々に描く必要があったのだろうか。

確かに、エルトン・ジョンは衣装がド派手なだけでなく、生き方も破天荒で、もちろんホモであることは知っていたが、わざわざラブシーンまで描くことはない、と思うのだけど・・・

ただ、「ボヘミアン・ラプソディ」が、フレディ・マーキュリー亡き後ということで、残ったブライアン・メイやロジャー・テーラーが、自分たちが作った曲ばかり使用するなど好き勝手に(?)やっていたのとは違い、エルトン・ジョン自身が監修を務めているだけに、彼がそれを望んだのかも知れない。

それにしても、エルトン・ジョンが、あそこまで天才的なアーチストだということは知らなかった。

一度聞いただけで、それをピアノで正確に弾くことができるとか、盟友であるバーニー・トーピンの作った詞に対して、もらった後ものの数十分~数時間で曲に仕上げてしまう、とかいうのには驚いた。

あと、デビューし名声を博した後に、アルコール依存症になったり、薬物使用によって情緒不安定になったり、とにかく私生活が荒れていたけど、ようやくそれを克服し、今も元気でいる、というエンドロールの映像にはちょっと感動した。

とは言え、全体的にはちょっと不満だったので、評価は「C」にします。

映画評928 ~ ペット

昨日は録画していた映画「ペット」を見ました。

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世界中でヒットを記録した『ミニオンズ』のイルミネーション・エンターテインメントとユニバーサル・ピクチャーズが作り上げた、ペットたちの知られざる世界に迫るアニメ。人間たちの留守中に犬や猫や小鳥といったペットたちが、どのように過ごしているのかをユーモアたっぷりに映す。『ロラックスおじさんの秘密の種』に携ったクリス・ルノーとヤーロウ・チェイニーが監督を担当。飼い主たちが知らないペットたちのキュートな姿に笑いがこみ上げる。


<ストーリー>
犬のマックスは、ニューヨークで大好きな飼い主のケイティと最高のハッピーライフを送っていた。ところが、ケイティが大型犬デュークを新たに連れてきたことから、マックスの生活環境はガラリと変化する。マックスとデュークが何とか自分が優位に立とうと頑張っていたある日、ひょんなことから彼らは迷子になってしまい……


現在公開中の「ペット2」を見るかどうか迷っている時に、たまたまテレビで放映していた前作を見てから決めよう、ということで見たけれど・・・

だいたい予想通りでした。

展開が、ということではなく、「あまり面白くないだろうな」という予想です。

まず吹替えの時点で、かなりのマイナスポイント(予告編の段階だけでも、バナナマン設楽の声に違和感がありあり)なのに、ペットたちが人間を交えた世界で大活躍する、という「トイストーリー4」的な展開が好きではなかったからです。

予告編でもやっていた、「ペットたちが、ご主人が外出した後にそれぞれ好き勝手なことをやっている」という冒頭の部分は面白かったのですが、でもそこまで。

その後の展開も、かなり強引で、しかも登場人物に感情移入ができるものがほとんどいない。

主人公マックスでさえ、最初は従順でやさしい、という雰囲気だった(後に、仲間のペットがそういうエピソードを語る場面もある)のに、飼い主がデュークを連れてきた途端に、意地の悪いいけ好かないヤツに変わっている。

人間たちに虐げられていたという動物たちとの争いも、出てくる動物たちが雑多すぎるし、敵だったのが急に味方になったりと、何がなんだかわけのわからない展開で、今いちついていけない。

それと、何といっても「トイストーリー4」みたいに、人間と絡んでバトルを展開したり、という流れは違和感があって、どうにもつまらない。

やはり、動物たちだけの会話・バトルの方が、たとえあり得ない展開であっても、もともとそういう設定(動物同士でしゃべる等)なのだから、見ていて違和感がない。

特に、車を奪って逃走などというシーンは、私としては余計なものであり、動物たちのかわいさをかなり消していると思う。

イルミネーションが作ったせっかくのかわいらしいキャラクターたちが、あまり生かされていない、というストーリー展開は、ちょっと残念でした。

ということで、評価は「C」にします。

もちろん「ペット2」は見ません。


ところで・・・

イルミネーションが作成するアニメは、最初に俳優の声を録音して、それからその声に合わせて3Dアニメーションを作るという作成手順になっている。

TOHOシネマズでは、そういう紹介をしていた。

つまり、登場するキャラクターは、オリジナルの声優の口の動きに合っているから、ある意味面白いわけである。

従って、日本版のアニメは、キャラクターの口の動きと声優の声とが合っていないので、洋画(実写版)の吹き替え同様、少し違和感がある。

これは、同じくイルミネーションが作った「グリンチ」で吹き替えを担当した大泉洋も言っていた。

元の声を担当していたのがベネディクト・カンバーバッチだったのだけど、「彼(カンバーバッチ)は好き勝手にやっていりゃいいけど、それに合わせる方は大変だった」というらしい。

今回担当していたバナナマンなどは、そんな苦労もしていないのではなかろうか。

それでストーリーが面白ければ、まだいいのだけど、そうでない時はやはり・・・

映画評927 ~ 劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」

今日は「劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』」を見てきました。

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尾田栄一郎の原作による人気アニメ「ONE PIECE ワンピース」の放送20周年を記念した劇場版。世界中の海賊たちが集う祭典を舞台に、宝をめぐって火花を散らすモンキー・D・ルフィら麦わらの一味やさまざまな海賊が描かれる。ルフィ役の田中真弓をはじめ、中井和哉、岡村明美、山口勝平、平田広明、大谷育江らおなじみの声優たちに加え、ゲスト声優としてユースケ・サンタマリア、指原莉乃、山里亮太が参加した


<ストーリー>
海賊の海賊による海賊のための世界一の祭典・海賊万博に招待された麦わらの一味は、万博の目玉「海賊王(ロジャー)の遺した宝探し」で世界中から集まった海賊たちとお宝争奪戦に奔走する。その熱狂の裏で、海軍が海賊を一網打尽にするため潜入捜査を開始。さらに元ロジャー海賊団の“鬼”の跡目ことダグラス・バレットが、ルフィたちの前に立ちはだかる


このシリーズも、全部見ているわけではなく、たまたま見た「ONE PIECE Film STRONG WORLD」がなかなか良かったので、時々見ている。

感動の源泉は「仲間を大切にする」であるが、普段ボケ~っとしているルフィも、ひとたび仲間がボコボコにされると、ウルトラマンさながらの大変身(?)をして、強大な敵であっても、最後はやり返す。

これを受け入れないと、このシリーズにはついていけない。

しかし、前回見た「ONE PIECE FILM GOLD」あたりから、何だかムチャクチャ加減に拍車をかけている感じがしているので、そろそろ卒業(?)しようかと思っているところだ。

そして、今回も・・・

メチャクチャなのは健在でした!?

とにかく何がなんだかよくわからない。

いろいろと調べてみると、これまでに出てきたキャラクターが勢揃い、みたいな感じだったようだけど、どれも似たような顔をしているので、あまり区別がつかない。

特に女性の造形はほとんど同じだから、名乗ってもらわないと誰が誰だかわからない。

とにかく、登場人物のてんこ盛りで、逆にルフィのいつもの仲間たちの活躍があまりなかったので、余計にわけがわからなかった。

とにかく全員で強大な敵に向かい、寄ってたかってやっつけるのだけど、最後はルフィが締めるとは言え、全体的にまとまりがない感じはした。

特に前半はよくわからなかったので、最後の予定調和なオチにも、ちょっと感動し損なった、というところだろうか。

ということで、今回の評価は「C」にしておきます。

ホントに、もう卒業しようと思っています。


さて、このシリーズでは、いつもタレント・芸能人を声優として使っているのだけど、所々で違和感がある。

今回は、ユースケ・サンタマリア、指原莉乃、山里亮太である。

山里はすぐにわかったが、いつもMCやバックの声などを担当していて、とても上手いと思っているので、違和感はまったくなかった。

あと、ユースケと指原は、エンドロールでようやくわかったのだけど、全体的にハイテンションでしゃべっているので、特に違和感はなかったが、そういう意味では誰でもいい感じ。

映画評926 ~ ワイルド・スピード/スーパーコンボ

今日は「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」を見てきました。

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世界的ヒットを記録してきたアクション『ワイルド・スピード』シリーズの通算9作目。元FBI捜査官のルーク・ホブスと元MI6エージェントのデッカード・ショウが組み、敵に立ち向かう。監督は『デッドプール2』などのデヴィッド・リーチ。ホブス役のドウェイン・ジョンソン、ショウ役のジェイソン・ステイサムのほか、敵役として『マイティ・ソー』シリーズなどのイドリス・エルバらが出演する

主演は、ドゥエイン・ジョンソン
共演は、ジェイソン・ステイサム、イドリス・エルバ、ヴァネッサ・カービー、ヘレン・ミレン
その他、エイザ・ゴンザレス、エディ・マーサン、エリアナ・スア、クリフ・カーティス、ケヴィン・ハート、ライアン・レイノルズなど


<ストーリー>
元MI6エージェントのデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)と元FBI特別捜査官ルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)は、政府から協力要請を受ける。内容はデッカードの妹で、肉体を改造したテロ組織のリーダー・ブリクストン(イドリス・エルバ)に襲われて行方不明になっているMI6エージェントのハッティ(ヴァネッサ・カービー)を保護するというものだった。ハッティが取り戻した人類の半分を死滅させるウイルス兵器の回収を最優先するため、二人は渋々組むことにする。


このシリーズも、もう9作目だそうだ。

だけど、当初主演だったヴィン・ディーゼルは出ていないし、相棒役だったポール・ウォーカーは亡くなってしまったし、代わりにドゥエイン・ジョンソンが主役で、ジェイソン・ステイサムが相棒みたいになっている。

そういう意味でも、これは「ワイルド・スピード」のスピンオフ映画とも言われているが、本来のカーチェイスを主体としてアクションではなく、完全に肉弾戦となっている。

しかも、今回の敵は普通の人間ではなく、完全なサイボーグというか、ターミネーターみたいなヤツなので、異常に強く。

あまりに強すぎて何だか違和感がある。

さらに、テーマが「家族・仲間」ということらしいが、急にジェイソン・ステイサムの妹が出てきたり、ドゥエイン・ジョンソンの家族が出てきたり、かなり強引な感じもした。

まるで「北斗の拳」みたいな感じ・・・

特に、ドゥエイン・ジョンソンがサモア出身だとは知らなかったし、最終的にそのサモアが最終バトルの場所になるとは思わなかった。

それにしても、その兄であるクリフ・カーティスが、ただの修理工にしか見えないのに、壊れしてしまったウイルス除去装置をちょっと分解しただけで、簡単に直してしまうところなんて、ちょっと展開が安易すぎるだろう。

一方のジェイソン・ステイサムの妹役だったヴァネッサ・カービーは、綺麗な上になかなか存在感があって良かった。

ヘレン・ミレンにちょっと似ているので、その娘という設定もなかなか良かったと思う。

ただ、全体的にムダな会話が多くて、上映時間が2時間を超えているのだけど、だいぶ省略できたのではないかという気がした。

中でも、ロシアに向かう飛行機内での会話は大半がどうでもいいものだった。

その機内で出会った航空警察(?)のあんちゃんと知り合いになるためだけの会話、みたいな感じてで、その後ロシアからサモアへ行くための航空券を手に入れるのに、こういう変なキャラクターまで挿入しなければならないほど、展開に合理性がなく、行き当たりばったりで、突飛な展開の大半に伏線がなく、見ていてかなり無理やり感があった。

最後のバトルでも、能力的に圧倒的な差がある敵に対して、「二人で同時に殴りかかれば、一人が殴られている間に、もう一人が相手を殴ることができる」というムチャクチャな理屈で挑み、そして敵を叩きのめす。

その直前までは、二人で殴りかかっても、二人ともやられていたというのに・・・

そして、最強の敵を倒しても、その後ろには黒幕がいる、ということで、この設定でさらに続編ができることが確定、みたいな終わり方だった。

とにかくムチャクチャな設定と展開なのだけど、ドゥエイン・ジョンソンやジェイソン・ステイサム、さらにはヴァネッサ・カービーにヘレン・ミレンなど、豪華な顔ぶれを見られたことは、まあ見る価値があったかなあ、とは思う。

ということで、内容はムチャクチャだったけど、出演者が存在感の人ばかりだったので、評価としては「B」にしておきます。

続編ができたら・・・・

たぶん、見ると思います。

映画評925 ~ ドラゴンクエスト ユアストーリー

今日は「ドラゴンクエスト ユアストーリー」を見てきました。

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『ALWAYS』シリーズなどの山崎貴が総監督と脚本を務め、ロールプレイングゲーム「ドラゴンクエスト」を映画化したフル3DCGアニメーション。「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」を原案にした物語が展開する。「ドラゴンクエスト」に携ってきた堀井雄二が原作と監修、すぎやまこういちが音楽を担当。監督は『STAND BY ME ドラえもん』で山崎と共に監督を務めた八木竜一と、同作でアートディレクターを担当した花房真

<ストーリー>
少年リュカは、ゲマが率いる魔物たちにさらわれた母を取り戻すため、父のパパスと共に旅をしていた。旅路の途中で彼らはついにゲマと出くわし、パパスは魔物たちと激しく戦うが、リュカが人質にとられてしまう。反撃できなくなったパパスが息子の目前で失意のうちに命を落としてから10年が過ぎ、故郷に戻ったリュカは父の日記を見つける


あの「名作」と言われた「ドラゴンクエスト5~天空の花嫁」の映画版である。

だから、見ることにはしたものの、ほとんど期待はしていなかった。

私も、やり終えた時には感動したゲームだけど、親子三代にもわたる壮大なドラマであることから、映画にするには不向きだと思っていたからだ。

しかも、それ以前に心配になることもあった。

まず、主人公が「しゃべる」ということだ。

「ドラクエ」では、「ファイナルファンタジー」と違って、主人公は基本的にしゃべらない。

なぜなら、ゲームをしている私自身が主人公だからだ。

つまり、プレーヤーである自分が、それぞれの言葉を思い浮かべながら主人公を動かしているので、セリフだけではなく、声も含めて、千差万別の展開が繰り広げられる。

モンスターに向かって「ゲ・マ~~!!!」などと叫んだりはしない。

それが、「あの人」の声で統一されること自体、何とも違和感がある。

それと、登場人物の名前である。

ドラクエでは、主人公や主人公に匹敵する登場人物には、自分の好きな名前をつけることができる。

だから、今回の映画の主人公が「リュカ」だと言われても、ちょっと感情移入できない。

細かいところでは、前半の重要な登場人物(?)の一人(匹?)であるキラーパンサーも、本作では「ゲレゲレ」となっているが、実はゲームでは、「ボロンゴ→プックル→チロル→ゲレゲレ」の順に提案してくるので、私の場合「ボロンゴ」の方がしっくりくる。

いずれにしても、前提条件からちょっと違和感があるのだけど、それはそれ、ということで内容がよければいいのだけど、これまた随所にツッコミどころ・気になるところがあった。

しかし、問題はそんなところではなく、もっと根本的な問題。

つまり、あのラストでいいのか?ということだ。

ここからはネタバレ全開でいきます。


主人公たちは、いろいろあったものの、ついにゲマを倒します。

さて、いよいよラスボス・ミルドラースとの対戦だ、とゲーム経験者全員がワクワクしていたはず。

とは言え、この時点で上映時間もあと10分ほどしか残っていない。

第二形態まで進化するモンスターであることから、そう簡単には倒せない。

いったいどうするの?と誰もが疑問に思ったその時。

何とも言えないわけのわからないヤツが出てきます。

そして、何と「この世界はバーチャルな世界で、実はお前もその世界の中の一人だ。そして、私はその世界をぶち壊そうとしているウィルスなんだよ」みたいなことを言い始めます。

おそらく全ドラクエファンから「はあ????」という声が上がったと思われるほどの意外な展開。

意外というよりは、「あり得ない」展開になっていくわけです。

つまり「夢オチ」にしようとしているようなのですが、唖然としながら見ていると、突如主人公につつき従っていたスライムが前に出てきて「実は私はアンチウィルスソフトです。今からウィルスを退治します」みたいなことを言います。

そして、ウィルスであるミルドラースを一瞬のうちにやっつけ、主人公たちをまた元の世界に戻すのです・・・・

・・・っていうか、まったくわけがわからん!

元々架空の世界での冒険譚であるのだから、それがバーチャルだろうがなんだろうが関係ない。

こういう展開にした監督・脚本関係者は、そのあたりを勘違いしているんじゃなんいの?

たぶん、今作のスタッフの中には、ドラクエをやったことのある人は一人もいなかったのではなかろうか、と思えるほどの暴挙、あり得ない展開・結末だろう。

こいつらは、制作にあたって、次のようなやり取りをしたのではなかろうか。(あくまでも個人の妄想です)

スタッフA「監督、この映画の結末は、ゲームと同じじゃツマんないでしょう」
監督「そうだな、ただラスボスをやっつけただけだと盛り上がらないな。何かヒネリを入れてみようか」
スタッフB「実は舞台はバーチャルの世界で、主人公たちはその中でプログラムに従って動いていただけだった、ってのはどうです?」
監督「う~ん、それもいいけど、ちょっとありきたりだろ」
スタッフC「じゃあ、さらにヒネって、バーチャルな世界だったと見せかけて、実はそうではなかった、という流れにしたら?」
監督「おお、それいいね。ドンデン返しと見せかけての、さらにドンデン返し。つまり裏の裏をかく、というわけだな」
スタッフA・B「うん、それはいいかも」
一同「よし、これで観客をビックリさせてやろう」

バカだろう、映画の製作に携わった連中は。

その結果、見ている者が、全員わけがわからなくなる、という状況になることくらい想像できなかったの?

単に「夢オチ」にするだけなら、まだ「賛否両論」程度で済んだかも知れないのに、それをさらに元に戻そうとするから、まったく意味不明なものになっていることに気が付かないの?

つまり、観客の「あのミルドラースは、いったい何だったの?」という疑問に、おそらく誰も答えられないような結末となってしまったわけだ。

なぜ、こういう展開にしたのか。

元の作品をそのまま映画にしようとすると、ゲマのところで中盤のクライマックスが訪れるのだけど、そこでのバトルが壮絶なため、ラスボスであるミルドラースとのバトルは、それ以上のものにしなければならなくなる。

つまり、単にそれをやり切る能力がなかっただけ、なのではなかろうか。

いずれにしても、最後の最後で、それまで細かいところで我慢していた観客(ドラクエファン)の不満を一気に大爆発させてしまった、という「痛い映画」だったことは間違いない。


さて、終盤までドラクエファンが我慢していたであろう、細かいところについて列挙してみます。

・序盤の主役であるパパスは、あっさりと死んでしまうが、結局どういう人間だったのか明かされていない。彼はグランバニアという国の王である。だから、いろんな国のいろんな人たちと面識があるのだけど、そのあたりはあっさりと描かれているだけ。しかも二度と出てこないのは残念。

・主人公とフローラが、実は知り合いだったって描写、あったっけ? 主人公はパパスに言われて、初めてルドマンを訪ねたはず。いったいどこで会ったの?

・それまでまったく登場していなかったビアンカが突如出てきて、実は主人公と幼馴染みだという説明もなしに、いきなり「ボクの大事な人」みたいな展開は、ちょっと変。

・ブォーンは、前半に出てくるモンスターの中ではツワモノで、これを倒すことで、一つのクエストがクリアされることになるのだけど、どうして味方になるようにしたの?強いモンスターは、倒してこそ意味があると思うのだけど。

・ビアンカも、実は「天空びと」だったって、ちょっとやり過ぎだろう。ゲームでは、終盤で主人公が母マーサと心で話をするところがあり、ミルドラースに対して必死の抵抗を試みるマーサに対して、そこへパパス(の魂)がきて「もういい、お前はよく頑張った」と言って二人で旅立つ、という感動的なシーンがあるのだけど、それをビアンカに取られてしまうのはちょっと興ざめ。

・主人公とビアンカの間に生まれた子供は、ゲームでは双子なのに、なぜ一人にしたの?ここは双子の兄妹だからこそ、最後の場面の親子4人によるバトルに意味があるんじゃないの?

・主人公は、フローラに一度プロポーズをするのだけど、後で撤回する。これってどうなの?何だかとてもダサい。

・石にされた父(主人公)を助けるために、息子が重要なアイテムを洞窟まで取りにいくのだけど、モンスターに見つかって逃げる途中、洞窟から出たところでルーラを使っていた。行きついた先は、父が石にされた場所なんだけど、そこは人んち(家)ではなく、荒れ地みたいなところだった。ルーラって「一度行った街や城など」にしか行けないはず。しかも、モンスターたちも、息子の後を追ってルーラを使っていたが、ルーラを使うモンスターは初めて見た。

などなど、細かいところで疑問な点は出てくるのだけど、そこまで原作に忠実に作る必要もないので、そこは目をつぶるとしても、やはり最後の展開はおかしい。

「許せない」という以前の問題で、この展開によって作品が面白くなった、と思っているような制作陣には、二度とRPGの映画化なんかしてほしくない。

途中まではまずまずだったし、随所に流れるあの音楽は、ホントに感動する寸前でした。

それだけに、評価をどうするか迷ったのだけど、年末の「面白くなかった編」にはどうしても載せたいので、ここはあえて「D」にします。

映画評924 ~ 天気の子

今日は「天気の子」を見てきました。

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『秒速5センチメートル』などの新海誠監督が、『君の名は。』以来およそ3年ぶりに発表したアニメーション。天候のバランスが次第に崩れていく現代を舞台に、自らの生き方を選択する少年と少女を映し出す。ボイスキャストは、舞台「『弱虫ペダル』新インターハイ篇」シリーズなどの醍醐虎汰朗とドラマ「イアリー 見えない顔」などの森七菜ら。キャラクターデザインを、『君の名は。』などの田中将賀が担当した。


<ストーリー>
高校1年生の夏、帆高は離島から逃げ出して東京に行くが、暮らしに困ってうさんくさいオカルト雑誌のライターの仕事を見つける。雨が降り続くある日、帆高は弟と二人で生活している陽菜という不思議な能力を持つ少女と出会う。


いい話だ。

「君の名は。」が良かっただけに、結構期待をしていた作品だ。

しかし、何か違う。

というか、何か軽い。

全体的に「軽いなあ」という感じがしてならなかった。

まず、冒頭で主人公の帆高が離島から船に乗って逃げ出すシーンで、「これから大雨が来るから船内に戻るように」というアナウンスを無視して、わざわざ甲板に出ていき、危険な目に逢うのだけど、この意味がよくわからない。

須賀に助けてもらうためだけの演出のようで、どう見てもただのバカにしか見えないわけだ。

しかも、この家出の原因だけど、結局よくわからない。

家庭や学校で何かあったのかと思いきや、結果的に何もないわけで、それがわかるのは終盤あたりからとは言え、前半でも「イヤな環境から逃げ出してきた」というイメージがほとんどない。

そして、本作でもっとも大事なキャラクターであるヒロインの陽菜も、どうして「雨を晴れに変える」という不思議な能力を持ったのか、というところに、合理的な説明がまったくない。

別に科学的にしっかりした理屈付けなどなくても、「なるほど」と思わせるような展開があればいいのだけど、とにかく「たまたま祈ってみたら晴れちゃいました」という設定にしか見えない。

しかも、最後にはこの能力が主人公にも備わる(?)というか、単に「あの鳥居をくぐったら、誰でもできるんじゃん」という展開はどうかと思う。

「君の名は。」みたいに、「へえ~、そういうことか」という部分がほとんどないので、見ていてつまらない。

さらに、陽菜はこの能力を商売にしてしまう。

つまり「私は晴れ女ですよ」とまわりに宣伝しまくっているわけで、これではファンタジー感が一気に薄まってしまう。

どうして、こういう展開にしたのか理解できない。

あと、陽菜の弟・凪が存在する意味もよくわからない。

こいつがいない方が、「家出少年と不思議な能力を持った少女」というテーマがより映えると思うのだけど、こいつのせいで、何だかものすごく物語が軽くなってしまっている。

こいつが下手に女の子にモテるものだから、余計に「軽さ」が目立ってしまう。

だいたい、この姉弟は、両親を亡くしているのに、1年以上も二人だけで住んでいる、というちょっと「えっ?そんなことあり得るの?」という設定になっている。

そして年齢を偽ってアルバイトをしたり、それがダメになると今度は風俗店で働こうとする。

それを助けようとした主人公も、なぜか拳銃を持っていて(というか、ゴミ箱の中から拾ったものを持ち歩いていたのだけど、何だよ「お守り代わり」って)相手に向かって平気で引き金を引いたり(しかも、二度も)何だか犯罪のオンパレードだ。

これに対する警察も、何だか頼りなくて、見ていてイライラする。

とにかく感情移入できない登場人物のおかげで、たいした盛り上がりもなく進んでいくのだけど、物語は終盤で意外な(ムチャクチャな?)展開をする。


主人公は、「好きな人を助けるために、東京がどうなろうが知ったこっちゃない」とばかりに、まわりの人たちに迷惑掛けまくりの末に、ヒロインを救う。

ここが冒頭でも述べたように「あの鳥居をくぐったら、誰でも天気の子になれる」というシーンである。

それで、この二人が幸せになるだけならまだいいのだけど、そうはいかない。

主人公が警察に補導され、別にムリして家出する必要もなかった離島に戻された後、ヒロインである少女が失踪する。

この不思議な少女が失踪した後、雨が止むことがなく、何と3年間も振り続けるという。

3日間でも3週間でもなく、3年である。

そして、東京の大半が水没してしまうのである。

このあたりを淡々と説明されても困るのだけど、登場人物たちも、たいして困っている様子はない。

ええ???である。

ホントは、東京が水没するなんて「大問題!」であって、大騒ぎしてもおかしくないのに、このあたりも見ていて違和感の塊だった。

そして最後は・・・・

と言うことで、本来であれば感動する場面のはずなのに、もうどうでもいい感じ。

「結局、お前は何者やねん」と陽菜に向かって叫びたいくらいだった。

映像が綺麗だっただけに、もうちょっと何とかなりそうな感じが終始していたので、とにかく残念の一言です。

テーマはともかく、それを描くプロットというか、肉付けの部分がとにかく中途半端だったので、あまり楽しめませんでした。

ついでに言うと、今作でも主題歌はRADWIMPSが担当していたのだけど、何だか平凡な曲で、あまり盛り上がらなかった。

ということで、期待に対する幻滅度はかなりのものでしたが、そんなに悪い話でもなかったので、評価は「C」にしておきます。

映画評923 ~ トイ・ストーリー4

今日は「トイ・ストーリー4」を見てきました。

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人間とオモチャの物語を描き大ヒットした『トイ・ストーリー』シリーズ第4弾。外の世界へ飛び出したオモチャのフォーキーとウッディたちの冒険を描く。『インサイド・ヘッド』の脚本に参加したジョシュ・クーリーが監督を務め、吹替版のボイスキャストはウッディ役の唐沢寿明をはじめ、所ジョージ、日下由美、辻萬長らが続投する。


<ストーリー>
ある日ボニーは、幼稚園の工作で作ったお手製のオモチャのフォーキーを家に持って帰る。カウボーイ人形のウッディが、オモチャの仲間たちにフォーキーを現在のボニーの一番のお気に入りだと紹介。だが、自分をゴミだと思ってしまったフォーキーはゴミ箱が似合いの場所だと部屋から逃亡し、ウッディは後を追い掛ける


このシリーズは、見たのは「3」だけで、「1」と「2」は見ていない。

その「3」が、とても面白かったので、この「4」も見ることにしたのだけど、ネットでの評判がエラく低い。

見終わった後で、「まずまず面白かったじゃん」と思ってたのだけど、評価の低い人のコメントを見てみたら、ほとんどの人はこのシリーズのファンのようだ。

つまり、本シリーズでは、主演格のウッディとその相棒のバズ、その他の仲間たちとの絆を描いている(ようなところがある)のに、今作では、最後にそのウッディが仲間の元を去っていく。

しかも、去った先は昔の恋人(?)ボーで、ひょんなことから再会するわけだけど、本作の主題はそこにはないと思っていただけに、確かに違和感はあった。

しかも、このボーという女性キャラが、今作では大活躍するわけで、本来おもちゃ仲間のリーダー格であるウッディは、むしろ頼りないダメキャラみたいな描かれている。

さらに、冒頭で予告編でもやっていたフォーキーという新キャラが出てくるのだけど、キャラ的にも今イチで、最終的にちゃんとした(?)おもちゃに成長するのかと思いきや、何のことはない、そのまま終わってしまう。

しかも、最後に同じようにゴミ箱に捨てられていたスプーンから作られた新キャラが登場してくるが、これまた出てきただけで終わり。

こんな本来おもちゃではないものまで登場させられるようになってくると、この先ストーリーがムチャクチャになりそうな気がする。

しかも、主人公の一人であるウッディはもういない。

まさか、次作で帰ってくる、なんてことはないよな。

あと、違和感があったシーンと言えば・・・

ウッディとフォーキーを探し出すために、仲間のおもちゃ達がご主人の車を無理やりウッディ達の元に導くところ。

普段は人間がいなくなった途端に動き回るおもちゃ達。

人間の姿が見えたらただのおもちゃに戻ってしまう、という大前提(?)を無視しちゃっていいの?

今作の悪役キャラであるギャビーギャビーや、その手下である腹話術人形の顔なんか、ちょっとホラーっぽいし、子供向けのアニメであることを無視したような展開は、ちょっと違和感があった。

もうすぐ「チャイルド・プレイ」の続編が公開されるけど、もしかしてこれとコラボでもしてるの?

などなど、随所に違和感があり、このシリーズのファンからは評判が悪いのも何となく理解しつつも、「にわか」である私からすると、単体の作品として見ればまずまず楽しめました。

ということで、評価は「B」にします。


残念ながら吹替え版しかなかったのですが、前作だけでなく、いろいろなアニメ(「ザ・シンプソンズ」や「崖の上のポニョ」など)で常に気になっていた所ジョージのアフレコは、もう何となく慣れてしまいました。

でも、やっぱり下手なのは確かだ。

今回バズはあまり活躍しないので、あまり目立たなかったのかも知れませんが・・・

新キャラであるネコ兄弟(?)の声が、「たぶん、どこかのお笑いコンビだろうな」と思っていたら、エンドロールでチョコレートプラネットであることがわかりました。

まったく違和感はなく、結構ウマかったと思います。

映画評922 ~ 青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない

今日は「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」を見てきました。

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鴨志田一の小説シリーズを原作にしたアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」の続編。謎めいた女性に振り回される男子高校生を映し出す。監督の『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦』などの増井壮一、ボイスキャストの石川界人、瀬戸麻沙美、水瀬いのりらアニメ版の面々が続投している。


<ストーリー>
藤沢で暮らしている高校2年生の梓川咲太は、先輩で恋人の桜島麻衣と楽しく過ごしていた。ある日、咲太の前に現れた初恋の相手・牧之原翔子の中に、中学生と大人の彼女の二人が存在していることが判明する。咲太は、なぜか翔子と共同生活を送ることになり、それが原因で麻衣との関係もうまくいかなくなってしまう。そして咲太は、中学生の翔子が重い病気を患っていることを知る


聞いたこともないタイトルだし、そもそもタイトルの意味もよくわからないのだけど、ネットでの評判が異常に高かった、というよりは、映画館が土日はほぼ満員だったので、どれだけ面白い作品なのか気になったので、見ることにした。

ただ、冒頭のシーンでのやり取りは、何だかくだらない少女マンガを見ているみたいで、「もしかして失敗したか?」と思えるほどだった。

何よりも、作画がヒドい、というか、特に鼻の描写が下手クソで、きちんと描けない分、影で凹凸を表わそうとしているせいか、顔に変なシミがあるみたいで、ちょっと見ていられなかった。

ところが、見ているうちに、ただの恋愛映画ではないと気づき、人間関係の複雑さいうのではなく、現在と過去・未来が絡み合う、という不思議な内容に次第に興味が沸いてきた。

登場人物のうち、メインの3人である梓川咲太と桜島麻衣・牧之原翔子は、この内2人が生き残るためには、残りの1人が死ぬという運命で繋がれている。

ここに「思春期症候群」とかいう、症候群なのに、別の人格が現実に現れる、というまたわけのわからない設定が出てきて、余計にややこしくなっている。

ここらへんは、途中まで見ていてよくわからなかったのだけど、見ていくうちに、だんだんとわかってくる。

ただ、未来から来た人物と現在の人物が直接対面したり、現在の人間が過去に戻って過去を変えたりと、意外と展開が安易な感じはした。

通常の設定であれば、現在と過去(あるいは未来)の自分は、決して顔を合わせないようするのが原則だったような気はするが、これを簡単に変えてしまうと、展開がわけがわからなくなる、というリスクが発生するのだけど・・・

あと、登場人物にあまり感情移入ができない、というのも少しあった。

主人公の梓川咲太は、まだ高校2年生で、1つ年上である桜島麻衣と付き合っているのだけど、この桜島麻衣というのが、現役の高校生なのに有名女優、という「はあ?」と言う設定になっている。

この二人が同棲とまではいかなくても、麻衣が咲太の部屋に堂々と通っているのには違和感があったのだけど、さらにこの咲太というのが、エヴァンゲリオンの碇シンジみたいな優柔不断な男に見えて、見ていてイライラする。

*後で調べてみたら、実は桜島麻衣も思春期症候群で、過去からふらっと現在に現れて、そこでたまたま出会ったのが梓川咲太だった、という展開があるらしいのだけど、そんなのはどこにも説明がないので、原作初見の者にとっては、ちょっとツラい内容だ。

しかし、一番の問題は・・・

登場人物の区別がほとんどつかないこと!

特に、女性は区別がつきにくい。

高校生とガキとの違いさえわかりにくいくらいで、主人公が今出会ったのは桜島麻衣なのか、牧之原翔子なのか、はたまた主人公の同級生で同じクラブ(?)の女の子なのか、次の会話が出てこない限りわからないほど。

主人公の同級生である男の子でさえ、登場してきた時に、「あれ?こいつは主人公か?」と思ったほど。

これだけ登場人物がお互いに似ていたのでは、感情移入もくそもない。

原作を知っている人、こういう展開が無条件で好きな人には面白かったのかも知れません。

特に、最後の場面は「感動した!」という人が多かったようですが、状況があまり理解できず、残念ながら私にはあまり楽しめませんでした。

ということで、評価は「C」にします。
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