映画評847 ~ GODZILLA 怪獣惑星

今日は2本目は「GODZILLA 怪獣惑星」です。

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日本映画界が世界に誇るゴジラを劇場長編アニメ化。これまでのシリーズにはなかった世界観やビジュアルで、ゴジラをめぐるドラマが繰り広げられる。監督には『名探偵コナン』シリーズなどの静野孔文、『亜人』シリーズなどの瀬下寛之、ストーリー原案と脚本には『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズなどの虚淵玄と、日本アニメ界をけん引する実力派がスタッフとして名を連ねている。彼らが生み出す、新しいゴジラ像に目を奪われる。


<ストーリー>
突如出現した怪獣たちと彼らを倒すパワーを持つゴジラを相手に戦ってきた人類だが、次第に力を失い地球を脱出しようとする。人工知能によって選別された者たちが恒星間移民船・アラトラム号でくじら座タウ星eにたどり着いたが、そこは人類が生存するには過酷な環境であることが判明する。アラトラム号に乗る青年ハルオは移住の道が閉ざされたのを機に、地球に帰還して両親を殺した敵でもあるゴジラを倒そうと決意。長距離亜空間航行で2万年の歳月が流れた地球に戻るが、地上の生態系の頂点にはゴジラが位置していた


あの有名な「ゴジラ」とはまったく関係のないストーリーだけど、出てくる怪獣は間違いなくあのゴジラである。

すでに地球を征服した、という設定であり、「ゴジラ」的な生物も多数存在し、地球はもはや人間が住めない星になっていた。

今回登場する青年たちは、かつて人類が地球に住んでいたということを、「歴史」としてでしか知らないにもかかわらず、「地球を取り戻す」とか意気込んでいるのが、まず理解できない。

生まれた時には、すでに宇宙の放浪の旅に出ていたはずだから、そこまでムキになるとは思えない。

しかも、その地球を追い出された人たちを乗せた巨大な宇宙船は、食料も尽きかけているらしいのに、地球を取り戻す作戦では、新たな武器などをどんどん作っているようで、いったいどんな構造をしているのか、とても気になる。

などという前提ではあるけれど、ゴジラとのバトルは、なかなかの迫力だったと思う。

とは言え、全体的に画が薄い、というのか、白黒をベースとした画はあまりきれいではなかった。

最後も「えっ?これで終わり?」と思えるほどあっさりとゴジラを倒すのだけど、実は終わってなくて、さらに大きなゴジラが登場する、という「続編を作る気まんまん」の終わり方でした。

もちろん、エンドロールの後に次回作の予告があるので、実際その通りではあるが、あの状態だと人類が勝てるとはとても思えない。

何か隠していることがあるんだろうか。

とは言え、先が気になる内容でもあったので、いちおう評価としては「B」にしておきます。


気になったのは、登場人物が主人公に対してだけ、なぜか「ハルオ」と名前で呼んでいたこと。

あと、主人公は女性兵士のことを「ユウコ」とこれまた名前で呼んでいた。

それ以外の人に対しては、苗字で呼んでいたのに、何だか違和感があったなあ。
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映画評846 ~ マイティ・ソー バトルロイヤル

今日は2本立てです。

まずは、「マイティ・ソー バトルロイヤル」

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『アベンジャーズ』の一員であるソーを、クリス・ヘムズワースが演じたアクションシリーズの第3弾。ソーのハンマーを破壊するほどの力を持つ敵が登場し、宇宙の果ての星でとらわれの身となったソーが戦う姿を活写する。クリスやロキ役のトム・ヒドルストンに加え、ヘラ役で『ブルージャスミン』などのケイト・ブランシェットが出演。『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』などのタイカ・ワイティティが監督を務める

主演は、クリス・ヘムズワース
共演は、トム・ヒドルストン、ケイト・ブランシェット、イドリス・エルバ、ジェフ・ゴールドブラム、テッサ・トンプトン、カール・アーバン
その他、浅野忠信、タイカ・ワイティティ、ベネディクト・カンバーバッチ、マーク・ラファロ、アンソニー・ホプキンス、レイ・スティーヴンソン、ルーク・ヘムズワース、マット・デイモン、スタン・リーなど


<ストーリー>
アベンジャーズのメンバーであるソー(クリス・ヘムズワース)の前に、邪悪な敵ヘラ(ケイト・ブランシェット)が出現する。ヘラはソーの武器ムジョルニアを破壊し、ソーを宇宙の果てへと飛ばしてしまう。とらわれの身となったソーは、脱出を懸けてチャンピオンと対決することになり、彼の前に現れたのは・・・


・・・「彼の前に現れたのは」ハルクである。

宇宙の果てに、なぜハルクがいるのかはわからないけど、そんなことは、見る前からわかっている。

アベンジャーズが始まってからは、それぞれがまったく別のフィールドで活躍しているのに、それを一つにまとめなければならなくなったものだから、辻褄なんかもうどうでもよくなっている感じ。

今回は、ドクター・ストレンジまでチョイ役で出てくる。

そして、今回の敵役・ヘラは、実はソーの姉である。

優しかった父は、実は昔は勢力圏拡大のために、この姉とともに侵略を続けていたトンデモないヤツだったけど、ある日急に「いい人」になろうとし、自分よりもさらに悪逆だった姉を追放したわけだ。

そんな姉が、父が亡くなった途端に現れて、もう一度世界を征服しようとする、というお話である。

そんな後付けの姉弟なんか、どうでもいいのだけど、そのせいで、今回はソーと自分を憎んでいるはずの弟ロキがとても仲がいい。

ロキも時々悪さをするけど、これまでとは打って変わって、とても善良な神を演じている。

そして、兄であるソーも、大切な武器であるハンマーをヘラにぶっ壊されたのだけど、実は自分は「カミナリの神様」であることにやっと気が付いて、それを武器に姉と戦う。

でも、実は姉の方が圧倒的に強くて、ソーごときではどうにもならない。

実際にヘラを倒すのは、冒頭でソーが簡単にねじ伏せたアスガルドを憎む「あいつ」である。

このあたりの相関関係がよくわからないので、とにかく迫力のある肉弾戦が展開されるのはいいのだけど、はっきり言うと、何がなんだかよくわからない。

最後は、故郷アスガルドを捨てて、民とともに住む場所をみつけるために宇宙に旅に出る、という、「今度、アベンジャーに呼ばれたら、どうすんの?」という終わり方だった。

宇宙はどんだけ狭いのか、というぐらい、あっちこっち簡単に移動しているし、地球も割と近くにあるみたい。

これって、最初のシリーズから見ていないと、まったく話についていけないと思うし、ついていったとしても、理解はできないと思う。

ということで、今回は迫力も中途半端だったので、評価は「C」にします。


出演者で言うと・・・

今回悪役であるヘラを演じたケイト・ブランシェットは、存在感のある女優さんだけど、アクションはあまり得意でないみたい。

魔法の力だけで対応してもよかったのでは?と思った。

蠅男(ジェフ・ゴールドブラム)は、何だかオカマみたいな変な役をやっていたが、大丈夫か?

マット・デイモンが出ているということで、どんな活躍をするのかと思っていたら、いわゆる「カメオ出演?」なのか、冒頭に出てくるロキ役をやった役者さんを演じているだけだった。

ソーは相変わらずで、見栄えだけならロキの方がカッコいい。

映画評845 ~ デスノート Light up the NEW world (テレビ版)

昨日は、テレビで「デスノート Light up the NEW world」を見ました。

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東出昌大、池松壮亮、菅田将暉が共演し、大ヒット作『DEATH NOTE デスノート』シリーズの10年後の世界に迫る続編。夜神月とLの死から10年後の情報社会を舞台に、捜査官と探偵、サイバーテロリストによる争いを最新のVFX技術を駆使して映し出す。監督を務めるのは、『GANTZ』『図書館戦争』シリーズなどの佐藤信介。前シリーズの遺伝子を受け継ぎつつさらに進化した、デスノートをめぐるバトルが楽しめる

主演は、東出昌大、池松壮亮、菅田将暉
共演は、川栄李奈、藤井美菜、青山草太、竹井亮介、大迫一平、金田明夫
その他、沢城みゆき、阪口大助、松山ケンイチ、中村獅童、藤原竜也、戸田恵梨香、船越英一郎、松坂桃李など


<ストーリー>
デスノートの力で多数の凶悪犯を破滅させた夜神月と、彼を追い詰めた天才Lの伝説のバトルから10年の歳月が経過。またしても死神がデスノートを下界にまき散らしたため、世界中が混乱していた。夜神総一郎が設立したデスノート対策本部は健在で、キラ事件を熟知する三島(東出昌大)をはじめとする特別チームが事態を注視しており・・・


昨年公開された作品だけど、あまりの評価の低さ(?)からか、もうテレビで放映されていた。

原作にはない、前作の続編という位置づけだけど、正直言うと、ネットで一番言われていた「みんな、バカばっかり」というのはあまり感じられなかった。

もちろん、天才が集結して「頭脳戦」が展開された、というのではなく、ただただ体を張った戦いが繰り広げられているだけだった。

特に前半は、6つあるというデスノートが、それぞれの所有者によって、全世界で殺人が繰り返されている、という流れかと思っていたが、キラの後継者(?)によって、あっさりと4名は殺され、デスノートも奪われてしまう。

だったら、最初からデスノートは2~3冊でいいじゃん、という感じだった。

その6つあるというデスノートをすべて所有すると、「約束の地」でキラに会える、という展開になっているのだけど、そもそもデスノートって、キラが作りだしたものではなく、死神が人間界に持ち込んだものだから、全部所有したからといって、夢が叶うという設定も何だかおかしい。

しかも、最初にデスノートを持っていた川栄李奈演じる青井さくらは、とにかく無差別に殺戮していただけで、前作でキラが仮にも描いていた理想の世界とは程遠いものだから、違和感バリバリだった。

ただ、そこまでの展開は、そんなに言うほど「バカじゃないの?」というものではなかったので、「いったい、何がそんなに評判が悪かったのだろう」と思っていたが、最後のドンデン返しでびっくり。

あんな「えい、やあ!」的なオチでいいの?

すでに去年の作品だから、もうネタバレでもいいと思うけど、ホントのキラは、実は東出演じる三島だったわけだ。

ここのところがまったく理解できなかった。

「アクロイド殺人事件」みたいな「探偵=犯人」という展開も、個人的にはフェアではないと思うけど、この作品では、犯人自身が「えっ、オレ?」みたいな感じだったから、余計に変だった。

三島が、最後にニヤっと笑って、「そうさ、このオレがキラだ」とでも言えば、まだ物語としては成立すると思うのだけど、当の本人が「えっ?」という雰囲気のままクライマックスに突入するものだから、最後は何が何だかさっぱりわからなかった。

それで、キラの正体を知ったキラの後継者役の菅田将暉演じるシオンが、デスノートの切れ端でもってキラを殺そうとしたその瞬間、突如警察部隊が突入してきたのだけど、そこから先は、三島(キラ)、シオン、竜崎(探偵)の3人が、お互い助け合って脱出しようとする展開で、これまたよくわからなかった。

警察が何をしようとしたのかもよくわからないし、この3人の行動もよくわからない。

警察は、デスノートを奪うつもりなのであれば、いきなり銃撃する必要などないだろうし、3人をみんな殺すつもりだったとしても、襲い方が何だか雑だ。

と言うか、あれだけ銃撃されたら、3人とも部屋の中でハチの巣になっているだろう、普通。

その中で、シオンは突入してきた機動隊(?)の連中の顔を見て、名前を知り、それをデスノートに書いて殺しまくっていたが、相手の顔が見えるということは、機動隊側からもシオンを視野にとらえることができていたはずだから、あんなもの一斉射撃をすれば、あっという間に片づけていたはず?

それにしても、このシオンといい、序盤の青山さくらといい、ノートに「即死」って書いていたけど、即死って「結果」であって「死因」じゃないだろう。

本来であれば、日にちと死因を特定して死に至らしめるわけだけど、いくら急いでいたからと言って、いちいち死因なんて書いていられないとは言え、「即死」はないだろう。

ということは置いておいて、とにかく最後にキラの正体がわかるのだけど、それで終わるのかと思っていたら、あろうことか、エルの後継者である竜崎が、自分の後継者としてその使命をキラに託す、というわけのわからない形で話は終わる。

だいたい、キラ自身が自分がホントにキラなのか理解していなかったみたい(それとも、東出の演技がヘタすぎて、それが表現されていなかった?)なのに、今度はエルの後継者として働くという状況は、さらに理解できないだろう。

にもかかわらず、キラはごく自然に「よし、わかった」みたいな顔をして出ていく。

拘置所から勝手に出ていっていたけど、別に変装していたわけでもないのに、あれでいいの?

ということで、最後の最後になって、まったくわけがわからなくなってしまった、というある意味意外性のある作品でした。

ということで、思ってよりは「バカじゃない?」とは思わなかったものの、全体として違和感のある内容だったので、評価は「C」にします。


出演者で言えば・・・

主役格の東出昌大は、3人の中では一番ぴりっとした顔をしていたにもかかわらず、演技は一番下手でした。

何せ、声がアホっぽかったので、とても頭脳性を仕掛けるようなタイプではなかったです。

とは言っても、後の2人(池松・菅田)も、とても頭が良さそうに見えないどころか、むしろ軽さが目立って、とにかくガキみたいな3人でした。

松山ケンイチも演技は下手でしたが、彼の方がまだ存在感がありました。

そういう意味では、藤原竜也って、好き嫌いがはっきり分かれる役者さんだと思うけど、存在感は相当なものだと思います。

映画評844 ~ コドギアス 反逆のルルーシュⅠ 興道

今回は「コードギアス 反逆のルルーシュI 興道」です。

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テレビアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」「コードギアス 反逆のルルーシュR2」全50話に新作カットを加えて再構成した劇場版。神聖ブリタニア帝国に占領された日本、通称“エリア11”を舞台に、国を追われたブリタニアの皇子が、レジスタンスとして戦う姿を描く。監督の谷口悟朗らシリーズを支えてきたスタッフが再び集結。ボイスキャストも福山潤をはじめとしたオリジナルメンバーがそろい、全編にわたって新たにアフレコを行った。


<ストーリー>
皇歴2017年。日本は神聖ブリタニア帝国によって支配され、地名はエリア11、日本人はイレヴンと呼ばれていた。人質だったブリタニア帝国の皇子ルルーシュは戦後正体を隠してエリア11で暮らしていたが、謎の少女C.C.と出会い、絶対遵守の力“ギアス”を手にする。力を得たルルーシュはブリタニアに復讐(ふくしゅう)するため、反逆者ゼロとしてレジスタンス・黒の騎士団を率い……。


これは、面白かった。

昨日見た「Fate」同様、原作は知らないのだけと、「Fate」と違って、内容がとてもわかりやすい上に、展開もなかなか迫力があった。

何よりも画がきれいだ。

コードギアスは、昨年まで全5部作で上映していた「亡国のアキト」が、それほど面白いというわけでもなかったので、見るかどうかちょっと躊躇した。

しかしこの2作は、世界観は同じだけどまったく違う物語らしい。

ネットでの評判も、「亡国のアキト」とこの「反逆のルルーシュ」では、まったく違っていた。

とにかくテンポがいい。

そして、登場人物それぞれに存在感がある。
これがいいと思う。

よくありがな、テレビ版の「あっちこっちをすっ飛ばして」というのではなく、うまく凝縮できているらしい。

もちろん、所々で設定が変わっている、ということだけど・・・

原作を知らないので、そのあたりはよくわからないけど、いずれにしても続編(全3部作だそうな)が楽しみなのは、「Fate」以上です。

ただ、良かった理由は「Fate」にも言えることだけど、ちゃんとした声優さんを使っていることだろうか。

芸人やタレントを使うのは、ホントやめてほしい。

中にはウマい人もいるけど、大半は下手クソ。

聞いていて情けなくなるくらいのヤツもいるので、本当にお客さんを呼びたいのであれば、ちゃんとした声優さんを使うべきだと思う。

芸人やタレントの声目当てで映画(特にアニメ)を見にいく人なんて、ほとんどいないと思うぞ。

作品の質を落とすだけなんだから、使う意味はほとんどないと思うのだけど・・・


いずれにしても、とても面白かったので、評価は「A」にします。

次回がとても楽しみになりました。

映画評843 ~ Fate/stay night [Heaven’s Feel] I.presage flower

今回は劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel] I.presage flower」を見ました。

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ビジュアルノベルゲーム「Fate / stay night」で展開する戦いを、間桐桜の視点で描いた3章から成る劇場版第1弾。魔術師(マスター)と英霊(サーヴァント)による、手にした者の願望をかなえる“聖杯”を巡る戦いが暗躍者たちによってゆがめられていく様子を活写する。アニメーション制作をufotableが手掛け、監督はテレビアニメ「Fate」シリーズのほか『劇場版 空の境界』シリーズなどに携わってきた須藤友徳が担当。ボイスキャストには杉山紀彰、下屋則子、神谷浩史らが名を連ねる。


<ストーリー>
どんな願いでもかなえる願望機“聖杯”を巡って魔術師(マスター)と英霊(サーヴァント)が戦った“聖杯戦争”から10年が経ったが、冬木市で再び戦争が始まる。町に不穏な空気が流れだし、10年前に戦った衛宮切嗣の養子・衛宮士郎は参戦を決めて、彼を慕う少女・間桐桜を自宅に泊めることにする。そして、士郎はサーヴァント・セイバーを召喚し、魔術師の遠坂凛と同盟を結んで戦いに挑む。


原作は知らないが、3部作だそうな。

何となく面白そうな内容と画だったので見ることにした。

しかし、はっきり言ってよくわからなかった。

何せ、登場人物も誰が誰だかわからないので、いきなり出てきてバトルされても、何が何だかよくわからない。

しかも「エミヤ」とか「キリツグ」とか、いったいどんな字を書くのかと思っていたけど、予想もしない漢字だった。

やっぱり、初めて見るアニメは、事前にある程度勉強しておいた方がいいかも?

だいたい「聖杯」がどんなものかもよくわからない。

「聖杯を巡る争い」とか言われても、今いちピンとこない。

何だよ「どんな願いでもかなえる願望機」って。

発想がガキだなあ。


とは言え・・・

次回が気になる展開ではあった。

バトルシーンもなかなかの迫力だったし。

もともとこういうお話は好きですから。

なので、いちおう3部作全部見ることにします。

ということで、とりあえず評価は「C」にしておきます。


ただ・・・

私的には、「桜」は邪魔なキャラでした!?

映画評842 ~ アトミック・ブロンド

今回は「アトミック・ブロンド」です。

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『モンスター』などのシャーリーズ・セロン主演のアクション。腕利きのスパイが、奪還を命じられた最高機密のリストをめぐってし烈な戦いを繰り広げる。メガホンを取るのは『ジョン・ウィック』シリーズに携わってきたデヴィッド・リーチ。『X-MEN』シリーズなどのジェームズ・マカヴォイ、『バートン・フィンク』などのジョン・グッドマンらが共演する。

主演は、シャーリーズ・セロン
共演は、ジェームズ・マカヴォイ、ジョン・グッドマン、ティル・シュヴァイガー、エディ・マーサン、
その他、ソフィア・ブテラ、ジェームズ・フォークナー、ビル・スカルスガルド、サム・ハーグレイヴ、ヨハンネス・ヨハネッソン、トビー・ジョーンズなど


<ストーリー>
イギリスの情報機関、MI6ですご腕のスパイとしてその名をとどろかすロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)に、新たな指令が下される。それは、何者かに奪われた最高機密クラスのリストを取り戻すというもの。ベルリンを訪れたロレーンを待ち受けていたのは、世界各国のスパイだった。すさまじい争奪戦の中、ロレーンは超人的な戦闘能力を発揮しながら立ちはだかる敵を倒し・・・


これは、ちょっと期待しすぎてしまった感じ。

予告編から派手なアクションものを期待していたが、どちらかと言うとサスペンスである。

しかもスパイものだから、騙し・騙されの応酬が展開されるわけだけど、はっきり言ってよくわからなかった。

MI6とCIAとKGB、この三つ巴になるのだけど、お互いに信用できない面々なので、最終的に誰がどう騙してしたのかわかったところで、もともと登場人物がどこの誰だかよくわからないこともあって、あまり驚かない。

結果的に、二重スパイ・三重スパイだったヤツがいるのだけど、最後の最後にいっぺんに種明かしするみたいな展開なので、ちょっとわかりにくい。

特に、二重スパイだったと判明するシーンは蛇足じゃなかろうか、と思えるくらいだった。

「こんなもん、裏切るに決まってんじゃん」という流れなので、見ていてハラハラ・ドキドキしない。

あと、演じる役者さんである程度判断できてしまうし・・・


主演のシャーリーズ・セロンは、「イーオン・スラックス」でもアクションを披露していたが、その時(2006年の作品)と比べると、ちょっと年を取った感じ。

序盤で裸のシーンも出てくるけど、あそこまで見せる必要があったのかどうか。

相変わらずキレイではあるけれど・・・

あと、ストーリーのところにも書いてあるような「超人的な戦闘能力」を持っているようにはとても見えない。


物語は、任務を遂行した主人公ロレーンが、上司の前で報告されられるというシーンから始まる。

その登場の仕方も、顔面をボコボコにされ、体中もアザだらけだが、回顧シーンでアクションが披露されるのだけど、結構やられている。

危うく殺されそうになるシーンもあるが、どう見ても男の方がだらしいない感じしかしない。

彼女だけでなく、それ以外のスパイたちも、何だかしょぼい。

特に準主役級のジェームズ・マカヴォイともう一人の女スパイとの戦いは中途半端だった。

女スパイの方が「あんた、私を裏切ったわね。いいわ、あんたの秘密をバラしてやる」みたいなことを、わざわざ言うのだから、当然相手もそうされては困るから、自分を殺しにくるはず。

こんなことも想像できないようでは、スパイ以前の問題。

にもかかわらず、電話でそう言い放った後も、のほほんとしていた。

当然、言われた方(マカヴォイ)が女を始末しに行くのだけど、女が油断しているところを後ろから襲っている割りには、一発で仕留められないどころか、たいした能力を持っているわけではない女スパイにあっさりと反撃を食らってしまう。

結果的には女スパイを始末するのだけど、そのアクション・シーンは迫力にも欠けた。


ということで、全体的に中途半端だったので、評価は「C」にします。

ただ、流れていた音楽は、80年前後の懐かしい曲ばかりで、ちょっと嬉しかったです。

映画評841 ~ アウトレイジ 最終章

今日は「アウトレイジ 最終章」を見てきました。

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北野武監督が裏社会にうごめく男たちの仁義なき戦いをあぶり出し、ヒットを飛ばした『アウトレイジ』シリーズの完結編。今作は前回の壮絶な権力抗争の後日譚(たん)となり、底なし沼のような戦いに身を投じる男たちの悲哀を描く。前作同様ビートたけし、西田敏行、塩見三省、光石研らが豪華共演。最後の花道を飾るにふさわしい迫力に圧倒される

主演は、ビートたけし
共演は、西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、大杉漣、白竜
その他、名高達男、光石研、原田泰造、池内博之、津田寛治、金田時男、岸部一徳など


<ストーリー>
関東の山王会と関西の花菱会の間で起きたし烈な権力闘争の後、大友(ビートたけし)は韓国に拠点を移す。彼は日本と韓国の裏社会で暗躍する実力者張会長(金田時男)の下にいたが、ある時、韓国に出張中の花菱会の花田(ピエール瀧)が騒ぎを起こし、張会長の部下を殺害してしまう。この事件を発端に、張会長と花菱会の関係は険悪になり・・・


北野たけし監督作品としては珍しいシリーズものの最終作である。

第一作は「C」だったけど、第二作は「B」と少しずつ面白くなってきて、今回もある程度期待していた。

もちろん、最後に大友が〇〇するのは予想していたし、実際その通りになった。

ただし、全体を通して言うと、はっきりと「期待外れ」だった。

まず、前作までのような明確な「ワル」がいない。

見かけはどう見てもヤクザには見えない三浦友和演じる加藤や、小日向文世演じる悪徳刑事・片岡のような、「大きな陰謀」を操るワルがいないわけだ。

今回の「ワル」と言えば、花菱会の幹部・花田だけど、単なる「古参のチンピラ」にしか見えないし、演じるピエール瀧も、見かけはともかく、声はどちらかと言うと軽い声なので、悲しいかな貫録があまりない。

あと、大杉漣演じる花菱会の会長に就任した野村だけど、何が「元・証券マン」だか。

いくら頭が良くても、まずは幹部から経験を積ませるだろうし、娘婿というだけで、いきなり会長になるという設定がよくわからない。

しかも、元々演技の下手な大杉漣だから、貫録が追いつかないので、見ていて痛々しい。

その下についている西田敏行や塩見三省に貫録がありすぎて、ますます浮いていた。

ついでに言うと、幹部役で大杉漣の下についていた3人が、どこぞの素人かと思えるくらい違和感があった。

その一人が岸部一徳だけど、この人はホントに下手くそだと思う。

さらに、前作で生き残った名高達夫や光石研なども、どう見たってヤクザには見えず、特に光石なんてのは、ヤクザに脅される平凡なサラリーマンにしか見えないので、どうして生き残っているのか理解できない。

今回重要な役柄である大森南朋演じる市川も、あんなに人懐っこく笑っていていいのか?

人柄がにじみ出ていて、「アンフェア」で演じていた猟奇的な殺人者の顔はどこにもなかった。

これはミスキャストというよりは、脚本や演技指導がおかしいのではなかろうか、と思えるほどの存在だった。

それはいいとして、とにかくピエール瀧演じる花田の個人的な不始末のせいで、組の存続そのものが危うくなる、というのは、いったいどういう仕組みになってるんだか。

しかも、主人公である大友は、何でもやりたい放題。

というか、何をやっても、反撃に遭うこともほとんどなく(最初に一度だけ危ないシーンがあったけど)ほとんど無表情のままで、狙った獲物を楽々と仕留める展開。

花菱会って、みんな無防備なのか?と思えるくらい、とにかく簡単に大友にやられていた。

相手はほぼ一人なんだし、あれだけの組織を持っているのだから、簡単に居所を見つけて始末することもできただろうに、何と言うかまるで無能集団みたいだった。

大友のバックにいる張会長にしても、そんなに大きな組織のようにも見えなくて、何をやるにも側近の白竜が仕切っているけど、走り回っているのはサンピンみたいなヤツばかり。

だいたい、日本と韓国の両方を仕切っているという張の前で、日本語で悪口を言っている花菱会の中田と花田は、バカ以外の何者でもないだろう。

会長だけでなく、他にも手下がいるのだし、少なくとも「誰か日本語がわかるヤツがいるかも知れない」と考えるのが普通だろうに、ここは脚本が悪いと思う。

実際、同じ北野たけし監督作品である「ブラザー」でも、イタリア・マフィアがたけし達を前に「こいつら英語はわかんないだろう」とばかりに「ジャップ」を連発するのだけど、これと同じで、「わざわざ相手に聞こえるようにしゃべっても、外国語だから相手にはわからない」という設定が理解できない。

しかも、物語は淡々と進むから、ハラハラ・ドキドキ感もほとんどない。

最後のたけしのシーンも、結構いいシーンのはずなのに、緊迫感がまったくない。

役者も知らない人が多すぎる。

中盤で、出所したばかりという役柄の元幹部も、どこの誰だかわからないそのへんのおっさんみたいで、貫録がないだけでなく、画的にも中途半端だった。

結局、見終わった後で、「何がどうして、どうなったの?」と思えるくらいよくわからない内容の上に、緊迫感のない展開。

「とりあえずこのシリーズを終わりにしたかった」だけ、としか思えない作品だったと思う。


ということで、期待していただけに、思った以上にがっかりしたので、ここは厳しく評価は「D」にします。

映画評840 ~ 亜人

今日は「亜人」を見ました。

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桜井画門のコミックを原作に、不死身の主人公を『るろうに剣心』シリーズなどの佐藤健が演じ、『踊る大捜査線』シリーズなどの本広克行監督がメガホンを取って実写化。交通事故での死亡から一転、生還し、絶命と共に再生を始める能力を持つ新人類“亜人”であることが発覚した主人公が、国家権力やテロをもくろむ同種族の亜人との戦いを繰り広げる。ビルの屋上から飛び降りるなど不死身のキャラクターを生かしたアクション、生と死をモチーフにした深淵なストーリーに期待が高まる。

主演は、佐藤健
共演は、玉山鉄二、城田優、千葉雄大、川栄李奈、綾野剛
その他、山田裕貴、浜辺美波、品川祐、吉行和子、宮野真守など


<ストーリー>
2017年の東京。研修医の永井圭(佐藤健)はトラックと衝突し死亡するが、その直後、肉体が回復し生還。不死身の新人類“亜人”であることが発覚する。圭は追われる身となり、亜人研究施設に監禁されるが、“帽子”と呼ばれる亜人のテロリスト・佐藤に助けられる。しかし、佐藤は国家転覆計画に加担しない圭を敵視。圭は佐藤の暴走を止めるために立ち上がる。


これは面白かった。

アニメ版を見て絶賛したのは、つい昨年のことなので、思ったより早く実写化したなあ、という感じ。

もちろん「好評だったアニメの実写化はほぼ失敗する」というジンクス(というか法則?)があるので、見る前はちょっと心配だった。

しかし、主演が佐藤健ということで、スタッフも「るろうに剣心」を手掛けた人たちだということで、数少ない成功例である「るろうに剣心」のような作品を期待していたのだけど、見て良かったと思う。

ただ、アニメ版では、テロリスト・佐藤はもう少しおじさんだし、何せ声優が大塚芳忠なので、それを綾野剛がやる、というところは心配だった。

結果的には、綾野剛も結構頑張っていた、とは思うが、逆に言うと大塚芳忠をかなり意識している感じで、綾野剛らしさはあまり感じられなかった。

主人公の永井(佐藤健)は、アニメ版よりも、もちろんカッコ良かったです。

・・・という「るろうに剣心」の時と同じような印象を持った。

同じ亜人ながら、政府の要人・戸崎のボディガード役である下村を演じた川栄李奈も、最初は違和感があったが、これまたよく頑張っていたと思う。

ただ、永井の妹が「お姉さん」と呼んでいたけど、それほど年齢差が感じられなかったので、設定を変えるか、他の女優さんの方が良かったのではなかろうか、という気はした。


さて内容だけど、アニメ版を知らない人(というほど、私も詳しいわけではないけど)には、ちょっとわかりにくい部分が多かったように思う。

特にIBM(亜人の身体から出てくる黒い物体)は、いきなり出てくるので、びっくりした人もたぶんいたと思う。

全体的に展開がスピーディーなので、説明不足のような面はあったものの、テンポがよくて違和感があまりなかった。

特にアクションシーンは見応えがあった。

まあ、大学出たての研修医が、あそこまでアクションをこなせるかとか、銃の扱いがうますぎるとか、ちょっと無理やりな場面もあったけど、逆に佐藤健という存在が「まあ、彼ならそれくらいやるよ」感を出していたので、物語の展開上あまり違和感がなかった。

準脇役である田中を演じた城田優も、なかなかの存在感だった。

しかし、その他の亜人たちのその後の様子がまったく描かれていないので、「あいつら、いったいどうなったの?」感は少し残った。

特に、首を切断されてドラム缶に詰められた連中って、あの後どうなったの?

いずれにしても、最後は佐藤が捕まって終わり、というお話だったけど、最後の最後に佐藤が被っていたハンチングを誰かが取り上げる(顔が映し出されなかったので誰だか不明)シーンがあるので、続編があるのだろうとは思う。

でも、エンドロール後には何もなく、ちょっとがっかりしました。


あと、本筋とは関係なかったけど、毒ガスを製造していた会社の社長と、その他の亜人たちが・・・ちょっとバカっぽすぎた。

あと、永井が亜人であることがわかった時に、ニュースなどでコメントしていた面々。

弁護士とか何たら研究所の教授とか、大林監督まで何かの専門家で出ていたけど・・・

まったく不要、というより、ない方が良かったです。

ただ邪魔をしているだけでした。


ということで、ツッコミところも所々ありましたが、全体的には面白く見ることができたので、評価は「A」にします。

続編が公開されたら・・・もちろん見ます!

映画評839 ~ 西遊記2

今日は「西遊記2」を見てきました。

映画170916-1

チャウ・シンチーが監督を務めたアクションファンタジー『西遊記~はじまりのはじまり~』の続編。天竺を目指して旅する妖怪ハンターの三蔵法師が、孫悟空らと共に妖怪たちに立ち向かう。メガホンを取るのは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズなどに携わってきたツイ・ハーク。『あの場所で君を待ってる』などのクリス・ウー、『修羅の剣士』などのケニー・リン、『ドラゴン・クロニクル 妖魔塔の伝説』などのヤオ・チェンらが出演

主演は、クリス・ウー
共演は、ケニー・リン、ヤオ・チェン、ジェリー・リン、スー・チー
その他、ヤン・イーウェイ、メンケ・バータル、バオ・ベイアル、ワン・リークン、ダー・ポンなど


<ストーリー>
病気ながら、孫悟空(ケニー・リン)、猪八戒(ヤン・イーウェイ)、沙悟浄(メンケ・バータル)を引き連れ天竺へ旅をする妖怪ハンターの三蔵法師(クリス・ウー)。美女に化けては近づく人間を食う蜘蛛女たちを退治した孫悟空が、理不尽な三蔵法師を始末しようとその機会をうかがう中、一行は比丘国へ。国王・九宮真人(ヤオ・チェン)に迎えられるが、常軌を逸した気分屋である国王の機嫌を三蔵法師が損ねてしまう。困った彼は孫悟空に助けを求めるが、事態は悪化するばかりで・・・


「西遊記2」とはなっているが、前作とはがらっと役者さんが入れ替わっている。

だから、前作を見ているにもかかわらず、「何か、あんまり覚えてないなあ」感が大きかっったわけだ。

いちおう、前作について復習してみると、「あんまりよくわからなかった」と書いてあったけど、今回も最初はそんな感じだった。

玄奘を初めとする一行が、いったい何をやっているのかわからないまま話が進んでいるのだけど、途中からは何となくわかりやすくなってきて、後半は割と面白く見ることができた。

ただ、全体で見れば、ちょっと物足りない感じがした。

展開にしても、アクションにしても、とにかくちょっと中途半端だった。

しかも、エンドロール後にも映像があって、それが一番面白かった、という声もあるようだし、それを見ていない私は、余計に損した感じ。

ということで、評価は「C」にします。

このまま続編が出てくるかも知れないけど、いちおう見るつもりです。

ただ、上映館が限られているみたいだし・・・

映画評838 ~ エル(ELLE)

今日は「エル(ELLE)」を見てきました。

映画170916-2


ピアニスト』などのフランスの名女優イザベル・ユペールと『氷の微笑』などのポール・ヴァーホーヴェン監督が組んだ官能的なサイコスリラー。『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』の原作者フィリップ・ディジャンの小説を原作に、レイプ被害者の女性が犯人を捜しだそうとする姿を描く。『ミモザの島に消えた母』などのロラン・ラフィットや『愛されるために、ここにいる』などのアンヌ・コンシニらが共演。欲望や衝動によって周囲を巻き込んでいく主人公を熱演するイザベルに注目。

主演は、イザベル・ユペール
共演は、ロラン・ラフィット、アンヌ・コンシニ、シャルル・ベルリング、ヴィルジニー・エフィラ
その他、ジュディット・マーレ、クリスチャン・ベルケル、ジョナ・ブロケ、アリス・イザーズ、ヴィマーラ・ポンスなど


<ストーリー>
ゲーム会社の社長を務めるミシェル(イザベル・ユペール)はある日、自宅で覆面の男性に暴行されてしまう。ところがミシェルは警察に通報もせず、訪ねてきた息子ヴァンサン(ジョナ・ブロケ)に平然と応対する。翌日、いつも通りに出社したミシェルは、共同経営者で親友のアンナ(アンヌ・コンシニ)と新しいゲームのプレビューに出席する


「サイコスリラー」とは銘打っているけど、そんなイメージはなかった。

「官能的」というのとも、ちょっと違う感じだし、いずれにしても見終わった後「???」となる作品だった。

まず、主人公を初めとして、出てくる女性陣は、ほとんど中年おばさんだ。

しかも、男性も含めて、ほとんどまともな人間がいない。

主人公の息子は根性無しで、気の強い嫁さんの尻にひかれているし、元ダンナは、若い女に走るわけのわからないおっさんだ。

主人公の母親も、年甲斐もなく若い男性に走り、何と結婚までしてしまうが、その若い男も金のために結婚したようなヤツだし、母親が亡くなった途端、若い女に走る。

主人公とともにゲーム会社で働いている中年の女性も、ダンナの浮気で悩んでいるが、この浮気相手が主人公だと言うし、実はこの中年女性と主人公はレズの関係にある、という何だかムチャクチャな人間関係。

向かいに住むおっさんも、実はトンデモないヤツで、最後にはトンデモないことになってしまう。

しかし、一番変なのは主人公で、とにかくいろんな意味で倒錯していて、人間らしさの感情が欠落している感じ。

暴行されたのに、その後も淡々と仕事をこなし、警察にも言わない。

息子の嫁が子供を産んだ時も、息子に向かって平気で「あんたの子供じゃないわ」と言い放つ。

同僚であり親友でもある女性・アンナのダンナを寝とった時も、自らアンナに「相手は私よ」となぜか堂々と告白する。

その結果、アンナは旦那を追い出すのだけど、一人になったので、今度はアンナから「一緒に住んでいい?」と言われると、あっさりとこれを承諾する。

どっちもどっちの倒錯女だ。

実は、これがラストシーンなので、見ていて唖然とするだけ。

だいたい、こんな主人公がゲーム会社の社長というのも、何だか違和感ありまくり。

それほど若者に負けない思考を持っているようには見えないし、当然のことながら若手のクリエイターには嫌われている。

いったいどういう設定なんだか。

ただただ、あの動画シーンを入れるためだけの職業設定のような気がしてならない。

とにかく、サイコとしての怖さ(別の意味で怖かったけど)も色気もほとんど感じない変な映画でした。

ということで、評価は「C」にします。

時間つぶしに映画でも見ようとしたら、その時間帯にはこれくらいしかなかったので、見たのですが、失敗でした。
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