映画評842 ~ アトミック・ブロンド

今回は「アトミック・ブロンド」です。

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『モンスター』などのシャーリーズ・セロン主演のアクション。腕利きのスパイが、奪還を命じられた最高機密のリストをめぐってし烈な戦いを繰り広げる。メガホンを取るのは『ジョン・ウィック』シリーズに携わってきたデヴィッド・リーチ。『X-MEN』シリーズなどのジェームズ・マカヴォイ、『バートン・フィンク』などのジョン・グッドマンらが共演する。

主演は、シャーリーズ・セロン
共演は、ジェームズ・マカヴォイ、ジョン・グッドマン、ティル・シュヴァイガー、エディ・マーサン、
その他、ソフィア・ブテラ、ジェームズ・フォークナー、ビル・スカルスガルド、サム・ハーグレイヴ、ヨハンネス・ヨハネッソン、トビー・ジョーンズなど


<ストーリー>
イギリスの情報機関、MI6ですご腕のスパイとしてその名をとどろかすロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)に、新たな指令が下される。それは、何者かに奪われた最高機密クラスのリストを取り戻すというもの。ベルリンを訪れたロレーンを待ち受けていたのは、世界各国のスパイだった。すさまじい争奪戦の中、ロレーンは超人的な戦闘能力を発揮しながら立ちはだかる敵を倒し・・・


これは、ちょっと期待しすぎてしまった感じ。

予告編から派手なアクションものを期待していたが、どちらかと言うとサスペンスである。

しかもスパイものだから、騙し・騙されの応酬が展開されるわけだけど、はっきり言ってよくわからなかった。

MI6とCIAとKGB、この三つ巴になるのだけど、お互いに信用できない面々なので、最終的に誰がどう騙してしたのかわかったところで、もともと登場人物がどこの誰だかよくわからないこともあって、あまり驚かない。

結果的に、二重スパイ・三重スパイだったヤツがいるのだけど、最後の最後にいっぺんに種明かしするみたいな展開なので、ちょっとわかりにくい。

特に、二重スパイだったと判明するシーンは蛇足じゃなかろうか、と思えるくらいだった。

「こんなもん、裏切るに決まってんじゃん」という流れなので、見ていてハラハラ・ドキドキしない。

あと、演じる役者さんである程度判断できてしまうし・・・


主演のシャーリーズ・セロンは、「イーオン・スラックス」でもアクションを披露していたが、その時(2006年の作品)と比べると、ちょっと年を取った感じ。

序盤で裸のシーンも出てくるけど、あそこまで見せる必要があったのかどうか。

相変わらずキレイではあるけれど・・・

あと、ストーリーのところにも書いてあるような「超人的な戦闘能力」を持っているようにはとても見えない。


物語は、任務を遂行した主人公ロレーンが、上司の前で報告されられるというシーンから始まる。

その登場の仕方も、顔面をボコボコにされ、体中もアザだらけだが、回顧シーンでアクションが披露されるのだけど、結構やられている。

危うく殺されそうになるシーンもあるが、どう見ても男の方がだらしいない感じしかしない。

彼女だけでなく、それ以外のスパイたちも、何だかしょぼい。

特に準主役級のジェームズ・マカヴォイともう一人の女スパイとの戦いは中途半端だった。

女スパイの方が「あんた、私を裏切ったわね。いいわ、あんたの秘密をバラしてやる」みたいなことを、わざわざ言うのだから、当然相手もそうされては困るから、自分を殺しにくるはず。

こんなことも想像できないようでは、スパイ以前の問題。

にもかかわらず、電話でそう言い放った後も、のほほんとしていた。

当然、言われた方(マカヴォイ)が女を始末しに行くのだけど、女が油断しているところを後ろから襲っている割りには、一発で仕留められないどころか、たいした能力を持っているわけではない女スパイにあっさりと反撃を食らってしまう。

結果的には女スパイを始末するのだけど、そのアクション・シーンは迫力にも欠けた。


ということで、全体的に中途半端だったので、評価は「C」にします。

ただ、流れていた音楽は、80年前後の懐かしい曲ばかりで、ちょっと嬉しかったです。
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映画評841 ~ アウトレイジ 最終章

今日は「アウトレイジ 最終章」を見てきました。

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北野武監督が裏社会にうごめく男たちの仁義なき戦いをあぶり出し、ヒットを飛ばした『アウトレイジ』シリーズの完結編。今作は前回の壮絶な権力抗争の後日譚(たん)となり、底なし沼のような戦いに身を投じる男たちの悲哀を描く。前作同様ビートたけし、西田敏行、塩見三省、光石研らが豪華共演。最後の花道を飾るにふさわしい迫力に圧倒される

主演は、ビートたけし
共演は、西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、大杉漣、白竜
その他、名高達男、光石研、原田泰造、池内博之、津田寛治、金田時男、岸部一徳など


<ストーリー>
関東の山王会と関西の花菱会の間で起きたし烈な権力闘争の後、大友(ビートたけし)は韓国に拠点を移す。彼は日本と韓国の裏社会で暗躍する実力者張会長(金田時男)の下にいたが、ある時、韓国に出張中の花菱会の花田(ピエール瀧)が騒ぎを起こし、張会長の部下を殺害してしまう。この事件を発端に、張会長と花菱会の関係は険悪になり・・・


北野たけし監督作品としては珍しいシリーズものの最終作である。

第一作は「C」だったけど、第二作は「B」と少しずつ面白くなってきて、今回もある程度期待していた。

もちろん、最後に大友が〇〇するのは予想していたし、実際その通りになった。

ただし、全体を通して言うと、はっきりと「期待外れ」だった。

まず、前作までのような明確な「ワル」がいない。

見かけはどう見てもヤクザには見えない三浦友和演じる加藤や、小日向文世演じる悪徳刑事・片岡のような、「大きな陰謀」を操るワルがいないわけだ。

今回の「ワル」と言えば、花菱会の幹部・花田だけど、単なる「古参のチンピラ」にしか見えないし、演じるピエール瀧も、見かけはともかく、声はどちらかと言うと軽い声なので、悲しいかな貫録があまりない。

あと、大杉漣演じる花菱会の会長に就任した野村だけど、何が「元・証券マン」だか。

いくら頭が良くても、まずは幹部から経験を積ませるだろうし、娘婿というだけで、いきなり会長になるという設定がよくわからない。

しかも、元々演技の下手な大杉漣だから、貫録が追いつかないので、見ていて痛々しい。

その下についている西田敏行や塩見三省に貫録がありすぎて、ますます浮いていた。

ついでに言うと、幹部役で大杉漣の下についていた3人が、どこぞの素人かと思えるくらい違和感があった。

その一人が岸部一徳だけど、この人はホントに下手くそだと思う。

さらに、前作で生き残った名高達夫や光石研なども、どう見たってヤクザには見えず、特に光石なんてのは、ヤクザに脅される平凡なサラリーマンにしか見えないので、どうして生き残っているのか理解できない。

今回重要な役柄である大森南朋演じる市川も、あんなに人懐っこく笑っていていいのか?

人柄がにじみ出ていて、「アンフェア」で演じていた猟奇的な殺人者の顔はどこにもなかった。

これはミスキャストというよりは、脚本や演技指導がおかしいのではなかろうか、と思えるほどの存在だった。

それはいいとして、とにかくピエール瀧演じる花田の個人的な不始末のせいで、組の存続そのものが危うくなる、というのは、いったいどういう仕組みになってるんだか。

しかも、主人公である大友は、何でもやりたい放題。

というか、何をやっても、反撃に遭うこともほとんどなく(最初に一度だけ危ないシーンがあったけど)ほとんど無表情のままで、狙った獲物を楽々と仕留める展開。

花菱会って、みんな無防備なのか?と思えるくらい、とにかく簡単に大友にやられていた。

相手はほぼ一人なんだし、あれだけの組織を持っているのだから、簡単に居所を見つけて始末することもできただろうに、何と言うかまるで無能集団みたいだった。

大友のバックにいる張会長にしても、そんなに大きな組織のようにも見えなくて、何をやるにも側近の白竜が仕切っているけど、走り回っているのはサンピンみたいなヤツばかり。

だいたい、日本と韓国の両方を仕切っているという張の前で、日本語で悪口を言っている花菱会の中田と花田は、バカ以外の何者でもないだろう。

会長だけでなく、他にも手下がいるのだし、少なくとも「誰か日本語がわかるヤツがいるかも知れない」と考えるのが普通だろうに、ここは脚本が悪いと思う。

実際、同じ北野たけし監督作品である「ブラザー」でも、イタリア・マフィアがたけし達を前に「こいつら英語はわかんないだろう」とばかりに「ジャップ」を連発するのだけど、これと同じで、「わざわざ相手に聞こえるようにしゃべっても、外国語だから相手にはわからない」という設定が理解できない。

しかも、物語は淡々と進むから、ハラハラ・ドキドキ感もほとんどない。

最後のたけしのシーンも、結構いいシーンのはずなのに、緊迫感がまったくない。

役者も知らない人が多すぎる。

中盤で、出所したばかりという役柄の元幹部も、どこの誰だかわからないそのへんのおっさんみたいで、貫録がないだけでなく、画的にも中途半端だった。

結局、見終わった後で、「何がどうして、どうなったの?」と思えるくらいよくわからない内容の上に、緊迫感のない展開。

「とりあえずこのシリーズを終わりにしたかった」だけ、としか思えない作品だったと思う。


ということで、期待していただけに、思った以上にがっかりしたので、ここは厳しく評価は「D」にします。

映画評840 ~ 亜人

今日は「亜人」を見ました。

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桜井画門のコミックを原作に、不死身の主人公を『るろうに剣心』シリーズなどの佐藤健が演じ、『踊る大捜査線』シリーズなどの本広克行監督がメガホンを取って実写化。交通事故での死亡から一転、生還し、絶命と共に再生を始める能力を持つ新人類“亜人”であることが発覚した主人公が、国家権力やテロをもくろむ同種族の亜人との戦いを繰り広げる。ビルの屋上から飛び降りるなど不死身のキャラクターを生かしたアクション、生と死をモチーフにした深淵なストーリーに期待が高まる。

主演は、佐藤健
共演は、玉山鉄二、城田優、千葉雄大、川栄李奈、綾野剛
その他、山田裕貴、浜辺美波、品川祐、吉行和子、宮野真守など


<ストーリー>
2017年の東京。研修医の永井圭(佐藤健)はトラックと衝突し死亡するが、その直後、肉体が回復し生還。不死身の新人類“亜人”であることが発覚する。圭は追われる身となり、亜人研究施設に監禁されるが、“帽子”と呼ばれる亜人のテロリスト・佐藤に助けられる。しかし、佐藤は国家転覆計画に加担しない圭を敵視。圭は佐藤の暴走を止めるために立ち上がる。


これは面白かった。

アニメ版を見て絶賛したのは、つい昨年のことなので、思ったより早く実写化したなあ、という感じ。

もちろん「好評だったアニメの実写化はほぼ失敗する」というジンクス(というか法則?)があるので、見る前はちょっと心配だった。

しかし、主演が佐藤健ということで、スタッフも「るろうに剣心」を手掛けた人たちだということで、数少ない成功例である「るろうに剣心」のような作品を期待していたのだけど、見て良かったと思う。

ただ、アニメ版では、テロリスト・佐藤はもう少しおじさんだし、何せ声優が大塚芳忠なので、それを綾野剛がやる、というところは心配だった。

結果的には、綾野剛も結構頑張っていた、とは思うが、逆に言うと大塚芳忠をかなり意識している感じで、綾野剛らしさはあまり感じられなかった。

主人公の永井(佐藤健)は、アニメ版よりも、もちろんカッコ良かったです。

・・・という「るろうに剣心」の時と同じような印象を持った。

同じ亜人ながら、政府の要人・戸崎のボディガード役である下村を演じた川栄李奈も、最初は違和感があったが、これまたよく頑張っていたと思う。

ただ、永井の妹が「お姉さん」と呼んでいたけど、それほど年齢差が感じられなかったので、設定を変えるか、他の女優さんの方が良かったのではなかろうか、という気はした。


さて内容だけど、アニメ版を知らない人(というほど、私も詳しいわけではないけど)には、ちょっとわかりにくい部分が多かったように思う。

特にIBM(亜人の身体から出てくる黒い物体)は、いきなり出てくるので、びっくりした人もたぶんいたと思う。

全体的に展開がスピーディーなので、説明不足のような面はあったものの、テンポがよくて違和感があまりなかった。

特にアクションシーンは見応えがあった。

まあ、大学出たての研修医が、あそこまでアクションをこなせるかとか、銃の扱いがうますぎるとか、ちょっと無理やりな場面もあったけど、逆に佐藤健という存在が「まあ、彼ならそれくらいやるよ」感を出していたので、物語の展開上あまり違和感がなかった。

準脇役である田中を演じた城田優も、なかなかの存在感だった。

しかし、その他の亜人たちのその後の様子がまったく描かれていないので、「あいつら、いったいどうなったの?」感は少し残った。

特に、首を切断されてドラム缶に詰められた連中って、あの後どうなったの?

いずれにしても、最後は佐藤が捕まって終わり、というお話だったけど、最後の最後に佐藤が被っていたハンチングを誰かが取り上げる(顔が映し出されなかったので誰だか不明)シーンがあるので、続編があるのだろうとは思う。

でも、エンドロール後には何もなく、ちょっとがっかりしました。


あと、本筋とは関係なかったけど、毒ガスを製造していた会社の社長と、その他の亜人たちが・・・ちょっとバカっぽすぎた。

あと、永井が亜人であることがわかった時に、ニュースなどでコメントしていた面々。

弁護士とか何たら研究所の教授とか、大林監督まで何かの専門家で出ていたけど・・・

まったく不要、というより、ない方が良かったです。

ただ邪魔をしているだけでした。


ということで、ツッコミところも所々ありましたが、全体的には面白く見ることができたので、評価は「A」にします。

続編が公開されたら・・・もちろん見ます!

映画評839 ~ 西遊記2

今日は「西遊記2」を見てきました。

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チャウ・シンチーが監督を務めたアクションファンタジー『西遊記~はじまりのはじまり~』の続編。天竺を目指して旅する妖怪ハンターの三蔵法師が、孫悟空らと共に妖怪たちに立ち向かう。メガホンを取るのは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズなどに携わってきたツイ・ハーク。『あの場所で君を待ってる』などのクリス・ウー、『修羅の剣士』などのケニー・リン、『ドラゴン・クロニクル 妖魔塔の伝説』などのヤオ・チェンらが出演

主演は、クリス・ウー
共演は、ケニー・リン、ヤオ・チェン、ジェリー・リン、スー・チー
その他、ヤン・イーウェイ、メンケ・バータル、バオ・ベイアル、ワン・リークン、ダー・ポンなど


<ストーリー>
病気ながら、孫悟空(ケニー・リン)、猪八戒(ヤン・イーウェイ)、沙悟浄(メンケ・バータル)を引き連れ天竺へ旅をする妖怪ハンターの三蔵法師(クリス・ウー)。美女に化けては近づく人間を食う蜘蛛女たちを退治した孫悟空が、理不尽な三蔵法師を始末しようとその機会をうかがう中、一行は比丘国へ。国王・九宮真人(ヤオ・チェン)に迎えられるが、常軌を逸した気分屋である国王の機嫌を三蔵法師が損ねてしまう。困った彼は孫悟空に助けを求めるが、事態は悪化するばかりで・・・


「西遊記2」とはなっているが、前作とはがらっと役者さんが入れ替わっている。

だから、前作を見ているにもかかわらず、「何か、あんまり覚えてないなあ」感が大きかっったわけだ。

いちおう、前作について復習してみると、「あんまりよくわからなかった」と書いてあったけど、今回も最初はそんな感じだった。

玄奘を初めとする一行が、いったい何をやっているのかわからないまま話が進んでいるのだけど、途中からは何となくわかりやすくなってきて、後半は割と面白く見ることができた。

ただ、全体で見れば、ちょっと物足りない感じがした。

展開にしても、アクションにしても、とにかくちょっと中途半端だった。

しかも、エンドロール後にも映像があって、それが一番面白かった、という声もあるようだし、それを見ていない私は、余計に損した感じ。

ということで、評価は「C」にします。

このまま続編が出てくるかも知れないけど、いちおう見るつもりです。

ただ、上映館が限られているみたいだし・・・

映画評838 ~ エル(ELLE)

今日は「エル(ELLE)」を見てきました。

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ピアニスト』などのフランスの名女優イザベル・ユペールと『氷の微笑』などのポール・ヴァーホーヴェン監督が組んだ官能的なサイコスリラー。『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』の原作者フィリップ・ディジャンの小説を原作に、レイプ被害者の女性が犯人を捜しだそうとする姿を描く。『ミモザの島に消えた母』などのロラン・ラフィットや『愛されるために、ここにいる』などのアンヌ・コンシニらが共演。欲望や衝動によって周囲を巻き込んでいく主人公を熱演するイザベルに注目。

主演は、イザベル・ユペール
共演は、ロラン・ラフィット、アンヌ・コンシニ、シャルル・ベルリング、ヴィルジニー・エフィラ
その他、ジュディット・マーレ、クリスチャン・ベルケル、ジョナ・ブロケ、アリス・イザーズ、ヴィマーラ・ポンスなど


<ストーリー>
ゲーム会社の社長を務めるミシェル(イザベル・ユペール)はある日、自宅で覆面の男性に暴行されてしまう。ところがミシェルは警察に通報もせず、訪ねてきた息子ヴァンサン(ジョナ・ブロケ)に平然と応対する。翌日、いつも通りに出社したミシェルは、共同経営者で親友のアンナ(アンヌ・コンシニ)と新しいゲームのプレビューに出席する


「サイコスリラー」とは銘打っているけど、そんなイメージはなかった。

「官能的」というのとも、ちょっと違う感じだし、いずれにしても見終わった後「???」となる作品だった。

まず、主人公を初めとして、出てくる女性陣は、ほとんど中年おばさんだ。

しかも、男性も含めて、ほとんどまともな人間がいない。

主人公の息子は根性無しで、気の強い嫁さんの尻にひかれているし、元ダンナは、若い女に走るわけのわからないおっさんだ。

主人公の母親も、年甲斐もなく若い男性に走り、何と結婚までしてしまうが、その若い男も金のために結婚したようなヤツだし、母親が亡くなった途端、若い女に走る。

主人公とともにゲーム会社で働いている中年の女性も、ダンナの浮気で悩んでいるが、この浮気相手が主人公だと言うし、実はこの中年女性と主人公はレズの関係にある、という何だかムチャクチャな人間関係。

向かいに住むおっさんも、実はトンデモないヤツで、最後にはトンデモないことになってしまう。

しかし、一番変なのは主人公で、とにかくいろんな意味で倒錯していて、人間らしさの感情が欠落している感じ。

暴行されたのに、その後も淡々と仕事をこなし、警察にも言わない。

息子の嫁が子供を産んだ時も、息子に向かって平気で「あんたの子供じゃないわ」と言い放つ。

同僚であり親友でもある女性・アンナのダンナを寝とった時も、自らアンナに「相手は私よ」となぜか堂々と告白する。

その結果、アンナは旦那を追い出すのだけど、一人になったので、今度はアンナから「一緒に住んでいい?」と言われると、あっさりとこれを承諾する。

どっちもどっちの倒錯女だ。

実は、これがラストシーンなので、見ていて唖然とするだけ。

だいたい、こんな主人公がゲーム会社の社長というのも、何だか違和感ありまくり。

それほど若者に負けない思考を持っているようには見えないし、当然のことながら若手のクリエイターには嫌われている。

いったいどういう設定なんだか。

ただただ、あの動画シーンを入れるためだけの職業設定のような気がしてならない。

とにかく、サイコとしての怖さ(別の意味で怖かったけど)も色気もほとんど感じない変な映画でした。

ということで、評価は「C」にします。

時間つぶしに映画でも見ようとしたら、その時間帯にはこれくらいしかなかったので、見たのですが、失敗でした。

映画評837 ~ ダンケルク

今回は「ダンケルク」です。
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第2次世界大戦で敢行された兵士救出作戦を題材にした作品。ドイツ軍によってフランス北端の町に追い詰められた連合軍兵士たちの運命と、救出に挑んだ者たちの活躍を描く。監督は『インセプション』などのクリストファー・ノーラン。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などのトム・ハーディ、『プルートで朝食を』などのキリアン・マーフィ、『ヘンリー五世』などのケネス・ブラナーらが出演。圧倒的なスケールで活写される戦闘シーンや、極限状況下に置かれた者たちのドラマに引き込まれる

主演は、フィオン・ホワイトヘッド
共演は、トム・グラン=カーニー、ジャック・ロウデン、ハリー・スタイルズ、アナイリン・バーナード
その他、ジェームズ・ダーシー、バリー・コーガン、ケネス・ブラナー、マーク・ライランス、キリアン・マーフィ、トム・ハーディなど


<ストーリー>
1940年、連合軍の兵士40万人が、ドイツ軍によってドーバー海峡に面したフランス北端の港町ダンケルクに追い詰められる。ドイツ軍の猛攻にさらされる中、トミー(フィオン・ホワイトヘッド)ら若い兵士たちは生き延びようとさまざまな策を講じる。一方のイギリスでは民間船も動員した救出作戦が始動し、民間船の船長ミスター・ドーソン(マーク・ライランス)は息子らと一緒にダンケルクへ向かうことを決意。さらにイギリス空軍パイロットのファリア(トム・ハーディ)が、数的に不利ながらも出撃する


史実にもとづいたお話だそうだ。

最初見た時は、「ドイツ軍もあれだけ完璧に包囲しているのだから、本気になればイギリス・フランス連合軍の撤退を阻止できたんじゃないの?」と思っていた。

実際、撤退中の妨害はほとんどなく、たまに飛行機やUボートによる攻撃があるだけだったので、40万人中30数万人が撤退できたのだと思う。

しかし、史実を調べてみたら、ドイツ軍もそれほど余裕があったわけではなく、当時の空軍大臣のゲーリングの「あんなもの飛行機だけで十分」という大言壮語により、メッサーシュミットを中心に攻撃したものの、英空軍のスピットファイアの活躍により多くが撃墜され、結果的に大半の兵士が撤退できた、ということらしい。

だから、クレジット上は冒頭に出てきた青年兵のフィオン・ホワイトヘッドが主人公だけど、彼はただ逃げ回っているだけだ。

と言うか、一緒にいたフランス兵とともに、列に割り込んで船に乗り込もうとしたりするなど、少なくとも戦うということは一切していない。

本当の主人公は、スピットファイアに乗って、何機かメッサーシュミットを撃墜し、途中で燃料がなくなりそうになった時、帰還することをせず、そのまま目の前にいる爆撃機を撃墜することを選択したため、最後は燃料がなくなり、浜辺に不時着してドイツ兵に捕まってしまう飛行士(トム・ハーディ)である。

実際、一部映画紹介欄では、そのように紹介されている。

ただ、最後不時着した時に初めて顔がわかるが、戦闘中は顔がほとんどわからないので、主人公の立ち位置ではないと思うものの、やっぱり行動としては一番カッコいい。

さて、そんなこんなで、とにかく誰が主役かわからない展開なので、見ていて誰に感情移入していいかわからない。

しかも、本格的な戦闘はほとんどない。

部分的に撃ち合いが行われるだけなので、そういう意味ではハラハラ・ドキドキ感もあまりない。

ただただ淡々と話は流れていくので、こちらも淡々と見ているわけだけど、そんな中でのクライマックスは、連合軍を救出に行く民間船が集結するシーンとなる。

確かに待ちわびている兵士から歓声があがる瞬間だけど、これが意外にもしょぼい。

何せ、到着する船が少なすぎる。

あれで30万人も乗れるのか、というくらい少ない。

史実では、どんな船がどれだけ終結したのかはわからないけど、一番大事な場面で、あの程度のスケールでは、ちょっと物足りない。

とにかく全体的に「何だ?こりゃ」という内容ではないけれど、少なくとも感動するシーンはほとんどない。

ということで、評価は「C」にします。


役者さんで言うと、主人公の青年たちは、あまりしゃべらないので、存在感がどうのこうのという以前の問題ですが、違和感はありませんでした。

逆に、脇役である中佐役のケネス・ブラナー、民間船の船長役のマーク・ライランスなどは、出てきただけで貫禄が伝わり、存在感がありました。

「謎のイギリス兵」役のキリアン・マーフィは、割と名前の売れた役者なので、どういう行動を取るのかちょっと期待していましたが、たいしたことはありませんでした!?

映画評836 ~ ワンダーウーマン

今回は「ワンダーウーマン」

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『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』にも登場した人気キャラクターで、美女戦士ワンダーウーマンを主人公にしたアクション。女性だけの一族出身で男性を見たこともないプリンセスがたどる運命を描く。ワンダーウーマンを演じるのは『ワイルド・スピード』シリーズなどのガル・ガドット。『スター・トレック』シリーズなどのクリス・パインらが共演し、監督は『モンスター』などのパティ・ジェンキンスが務める。イスラエルでの兵役経験もあるガルの本格的なアクションに期待

主演は、ガル・ガレット
共演は、クリス・パイン、ロビン・ライト、ダニー・ヒューストン、デヴィット・シューリス
その他、コニー・ニールセン、エレナ・アナヤ、コエン・ブレムナー、ルーシー・デイヴィス、ユージン・ブレイヴ・ロックなど


<ストーリー>
人間社会から孤立した女性のみの一族のプリンセスとして生まれたワンダーウーマン(ガル・ガドット)は、自分が育ってきた世界以外の環境を知らず、さらに男性を見たこともなかった。ある日、彼女は浜辺に不時着したパイロットと遭遇。彼を救出したことをきっかけに、ワンダーウーマンは身分を隠して人間社会で生活していくことにする。


これは意外と面白かった。

マーベルだし、昔の「ワンダーウーマン」のイメージが少しあったし、何となく不安はあったけど、ネットでの評価が割と良かったので、久しぶりに嫁さんと見に行った。

舞台は第一次世界大戦という一昔前だし、そんな中でスーパーウーマンが大活躍をするわけで、まさにモノクロの中でカラーが目立つ、みたいな圧倒的な違和感の中でのお話にもかかわらず、意外にも変な感じはしなかった。

女性しかいない島で育った主人公という設定だけど、実は主人公は神様だったわけだから、強くて当然。

共演のカーク船長(クリス・パイン)との恋愛が、最後には・・・という展開になるかと思っていたのに、まさかあんな結末になるとは思わなかった。

そういう予定調和ではないところが良かった点だとは思うが、一方でラスボスがいきなり出てきたのに、あっさり負けちゃう、という展開はどうなんだろう、という気がする。

まるで「続編は作らない」みたいな作りだけど、すでにアベンジャーズへの出演を果たしているので、もういいのかな?

それとも、また新たな敵でも作るつもりかも知れないが、アベンジャーズよりは、単独作品の方が面白いかも知れない。

何よりも、主演のガル・ガレットがいい。

どちらかと言うとタイプの女性ではないが、綺麗だし存在感もあった。

アクションも見栄えがしたし、人間たちの中で一人だけ神様が戦う、という普通ならどうしようもない状況(神様の方が強いに決まっている!)でも、違和感なく展開していたと思う。

共演のクリス・パインも存在感があったのに・・・

ということで、ネタバレしてもあまり影響があるとは思えないけど、今回はこのへんにしておきますが、評価は「B」にします。


ところで・・・

最後に、当然のことながらアベンジャーズの仲間が誰か出てくるのかと期待して、エンドロールが終わるまで待っていたけど、残念ながらそれはなかった。

誰か出てこいよ!?

とは言え、主題歌を初めとして、挿入曲も結構良かったです!


映画評835 ~ 関ヶ原

今回は「関ヶ原」

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小説家・司馬遼太郎の著書を、『日本のいちばん長い日』などの原田眞人監督が映画化。豊臣秀吉亡き後の天下をめぐり、徳川家康を総大将とする東軍と、石田三成率いる西軍が激突した「関ヶ原の戦い」を描く。これまで描かれてきた人物像ではない三成を岡田准一、策略を駆使し三成を追い詰めていく家康を役所広司、三成への恋心を胸に彼を支え続ける忍びを有村架純が演じる。日本の戦国時代における重要な合戦が、どのような切り口で映し出されるのか注目。

主演は、岡田准一
共演は、有村架純、平岳大、東出昌大、北村有起哉、伊藤歩、中島しゅう
その他、松角洋平、キムラ緑子、滝藤賢一、中越典子、檀蜜、西岡徳馬、松山ケンイチ、役所広司など


<ストーリー>
豊臣秀吉の死後、豊臣家への忠義を貫く石田三成(岡田准一)は、天下取りの野望に燃える徳川家康(役所広司)と対立を深めていく。そして1600年10月21日、長きにわたった戦国時代に終止符を打った歴史的合戦「関ヶ原の戦い」は、早々に決着がついた。有利と思われた三成率いる西軍は、なぜ家康率いる東軍に敗れたのか……?


大好きな時代劇である。

しかも、もっとも盛り上がる戦国時代の話である。

石田三成を演じた岡田准一は、もはや単なるジャニーズのアイドルの域を超えていて、もう立派な役者さんだと思う。

役所広司の徳川家康も良かった。

平岳大の島左近も存在感があって良かったと思う。

見ていて、お父さん(平幹次郎)そっくりだなと思った。

一番似合っていたのは、滝藤賢一演じる豊臣秀吉だろうか。

特に晩年の朝鮮なんかに遠征に行った頃の秀吉は、耄碌している様が表情によく出ていたと思う。

史実にはない(と思われる)初芽を演じた有村架純は、相変わらずかわいいが、くの一があんなにぽっちゃりしていいものだろうか、という気はした。

だから、三成と初芽の恋物語として見れば、なかなか良かったとは思うが、世紀の一戦・関ヶ原の戦いを描くには、ちょっと余計だったかも知れない。


ただ、司馬遼太郎原作の「関ヶ原」を映画化したものだから、随所にフィクションが混じっているとは言え、途中誰が誰だかわからない部分が結構あった。

特に、井伊直政・福島正則・加藤清正・黒田長政らの武将が、何ともしょぼい役者さんばかなので、存在感がほとんどない上に、それぞれの人間関係もよくわからず、何を言っているのかわからないので、展開が非常にわかりづらい。

中でも、島津の連中は、方言を使うのはいいとしても、あそこまで方言をそのまま使うのもどうかと思う。

それぞれの武将が、ホントはどんな顔をしていたのかは知らないけど、もう少し存在感のある役者さんを使った方がよかったように思う。

しかも、戦いの場面も誰の旗がどの武将のものなのか、まったくわからないので、誰が誰と何をしているのかわかりにくい。

結果的に徳川方が勝つのはわかっているとは言え、どっちが優勢なのかもわかりにくいので、見ていてハラハラ・ドキドキ感はまったくない。

そのあたりがちょっと残念だった。

ということで、ちょっと期待していたものの、何だかよくわからない部分が多かったので、まずまず楽しめたとは言え、評価は「C」にします。

映画評834 ~ 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

久々の今回は「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」

映画170818

『リップヴァンウィンクルの花嫁』などの岩井俊二によるドラマを基にした、『物語』シリーズなどの新房昭之が総監督を務めたアニメ。現代の要素を入れながら長編として再構築し、夏休みを過ごす中学生の男女を主人公に、何度も繰り返されるある1日を描く。脚本を、『モテキ』シリーズや『バクマン。』などの大根仁が担当。『ちはやふる』シリーズなどの広瀬すず、『共喰い』などの菅田将暉、人気声優の宮野真守らがボイスキャストとして出演する


<ストーリー>
夏休みの登校日。中学生の典道と祐介は、なずなの前で競泳対決をすることに。典道は、競争のさなかに水中で不思議な玉を見つける。一方祐介は競争に勝ち、なずなに花火大会に誘われる。放課後、皆が打ち上げ花火のことで盛り上がっている中、なずなが母の再婚に悩んでいることを知る典道。どうすることもできない自分に典道はもどかしさを感じ、ふいに玉を投げると、なぜか競泳対決の最中に戻っていた。


原作も知らないアニメだけど、予告編を見て、画が好きなタッチだったし、何となく面白そうだったので見ることにしたのはいいが、ネットでの評判は散々だったので、ちょっと躊躇してしまった。

結論としては、そんなに悪いようには思えなかった。

というか、私としては割と面白く見ることができた。

学生の淡い恋心というのか、昔を思い出して「いいなあ。あんな学生生活を送りたかったなあ」という気持ちを持ちながら見ていた。

ネットなどで評判が悪い理由は、一つは原作の良さが生かされていない、いうことがあるのだけど、とにかく描かれている世界がまったく理解できない、ということらしい。

所々に散らばめられた伏線がまったく回収されていない、という批判もあった。

ただ、ガラスの球(?)みたいなものによって、「もし○○だったらいいのに」という気持ち・希望が現実のものになってしまう、という展開なので、理屈云々ではなく、そういう前提で見ていれば、そんなに違和感はない。

気になっていたのは、むしろ主人公たちの声を務める菅田将暉と広瀬すずの声であった。

下手クソに思えたのは菅田の方だったけど、元々ガキみたいな声をしているので、面倒くさそうなもの言いが、逆にハマっている感じで、あまり違和感がなかった。

一方の広瀬すずの方も、見た目がちょっと大人びた少女・なずなの役なので、どちらかと言うとチンチクリンの広瀬はイメージとしては違和感があるのだけど、少し声のトーンを抑えたセリフ回しだったので、まずまずという感じ。

後の人たちは、ちゃんとした声優らしい(なずなのお母さんの声が松たか子とはわからなかったが、まったく違和感はなかった)ので、全体的には特に違和感はなかった。

このなずなは、見た目が私の好きなタイプの女性でもあるので、ちょっと感情移入をしながらの鑑賞だった。

展開としては、特に文句を言うつもりはないので、評価としては「Aはともかく、Bかな?」くらいに思っていたのに・・・

終わった後で知ったことだけど、主人公たちは中学生だって!?

「はあ?」という感じだ。

あのエロさ、というか、色気でアホな男子学生を魅了するマセた女の子は、当然のことながら高校生だと思っていたのに・・・

中学生が「駆け落ち」って、昔の「小さな恋のメロディみたいな話なら、「淡い恋」で済ませられるけど、これは違和感ありあり。

まあ、原作がそうなので、そこにイチャモンをつけるわけにはいかないけど、だったらあんなやり取りはないだろう、と思うわけだ。

いや、今の若い中学生はあんなもんだよ、というのなら、それはそれで「面白くなかった」で終わるのだけど、途中までほのぼのしながら見ていた私としては、ちょっと損した感じ。

と言うか、設定を高校生にしてほしかったなあ。

ということで、ちょっと難しいけど、評価は「C」にしておきます。

でも、画とか展開自体は好きですよ。

映画評833 ~ 怪盗グルーのミニオン大脱走

今回は「怪盗グルーのミニオン大脱走」

映画170722

『ペット』『SING/シング』などのイルミネーション・エンターテインメントによる人気シリーズ『怪盗グルー』の第3弾。アグネス、イディス、マーゴの姉妹と家族になったグルーが、突如として現れた怪盗バルタザール・ブラットによって思わぬ事態に直面する。監督を務めるのは、『ミニオンズ』でも組んだカイル・バルダとピエール・コフィン。スティーヴ・カレルが、前2作に引き続きグルーの声を務めている。笑いとスリルに満ちた騒動や、人気キャラクターのミニオンたちのかわいい姿に注目


<ストーリー>
いろいろなガジェットを使い犯罪を繰り返すバルタザール・ブラットを逃したことで、反悪党同盟を追い出されてしまうグルー。意識消沈する中、生き別れになっていた双子の兄弟であるドルーの存在が判明する。対面を果たしたグルーは、豊かな金髪に輝く笑顔で父親からばく大な遺産を受け継いだ、自分とは違い過ぎるドルーに驚く。一方、グルーが悪の道に戻らないことがわかり彼と決別したミニオンたちは、新たなボスを探す中で思わぬ事態に・・・


ミニオンのかわいさ・面白さと、子供たち(特にアグネス)の可愛さだけでも、見ていて楽しい作品。

第一作「月泥棒」は「S」、第二作の「ミニオン危機一髪」は「A」と、それぞれ高評価をつけている。

だからこそ、ちょっとハードルが高くなりつつも、やはり期待してしまう。

今回は、幼い頃に生き別れとなった双子の兄弟・ドルーが登場するのだけど、結果的には、あまり出した意味がなかったと思う。

グルーのライバルになるのではなく、逆に一緒に悪事を働こうとするのだけど、これがまた中途半端で、役に立たないどころか、ただ足手まといになっているだけ。

わざわざ登場させたのに、たいした存在ではなかった。

また、今やグルーの妻であり、子供たちの母親役であるルーシーが、ちゃんとした母親になるべく奮闘するのだけど、物語の行方とほとんど関係がないので、子供たちの可愛さがうまく描き切れていない結果となっている。

そして、ここが一番肝心なところ。

グルーよりも人気のあるミニヨンたちが、今回ほとんど活躍しない。

グルーに反発して、家を出るのはいいのだけど、ドタバタした挙句に警察に捕まった上に、何だかんだで脱走するだけで、グルーの戦いには結果的に参加できていない。

これは大きなマイナスだと思う。

せっかく、今回の敵役ブラッドという面白いキャラクター(松山ケンイチが、結構頑張ってました!)がいたのに、そこに絡ませないなんて、いったい何を考えてるんだか。

せっかく、マイケル・ジャクソンやアハなど、80年台の懐かしい名曲が流れていたにもかかわらず、ちょっと残念。

ということで、今回は厳しく評価は「C」にします。

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