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映画評939 ~ ラスト・クリスマス

今日は「ラスト・クリスマス」を見ました。

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1984年に発表されて以来クリスマスの定番ソングになった、ワム!の「ラスト・クリスマス」に触発されたラブストーリー。『ハワーズ・エンド』などのオスカー女優エマ・トンプソンが原案・脚本を共同で担当し、不思議な青年との出会いを通して成長する女性の姿を描いた。ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズなどのエミリア・クラーク、『クレイジー・リッチ!』で共演したヘンリー・ゴールディングとミシェル・ヨーらが出演。

主演:エミリア・クラーク
共演:ヘンリー・ゴールディング、ミシェル・ヨー、エマ・トンプソンなど

<ストーリー>
ケイト(エミリア・クラーク)は、ロンドンのクリスマスショップで働いているが、なかなか仕事に集中できず生活も荒れ気味だった。そんなとき突如現れた謎の青年トム(ヘンリー・ゴールディング)が、たちまち彼女の抱えるさまざまな問題点を洗い出し、解決に導く。ケイトは彼に好意を抱くが二人の仲は進展せず、やがて彼女はある真実にたどり着く


これは良かった。

最初は、やや「ほのぼの」系の軽いロマンティック・コメディかと思っていた。

しかし、意外と重いテーマを扱った内容だし、100分と短いながらも、早い展開の中でうまくまとめていたと思う。

主人公は、家族との折り合いが悪く、まわりに迷惑をかけてばかりで、やる気もなくふしだらな女の子だ。

それが、ある不思議な男性に出会ってから、しだいにこの男性に惹かれ、だんだん自分自身をさらけ出していくうちに、本来の明るさを取り戻していく、という流れだ。

そして、最後にその男性の正体が判明するのだけど、ここであっと言わせる展開が待っている。

勘のいい人なら、この主人公の生い立ち(?)が語られていく中で、たぶん男性の正体がわかるのだろうけど、鈍い私は最後の場面で明かされて、思わずほろっとしてしまった。

上のフォトは、その最後の印象的なシーンです。

また、タイトルが示す通り、主題歌かワムの「ラスト・クリスマス」だし、全編を通してワム&ジョージ・マイケルの曲が流れる。

あまりにも予定調和というか、みんながハッピーになる展開は、ベタと言えばベタだけど、師走のこの時期に、こんな映画もいいのではないかと思う。

もちろん、いい話だけではなく、この映画の舞台となっているイギリスだけでなく、現代のヨーロッパ全体で問題となっている、移民労働者・LGBT・ホームレスなどの社会的なテーマも取りあつかっている。

なかなかいい作品だったと思います。

ということで、ちょうどほのぼのしたい時に、期待する以上の内容だったので、評価はちょっと甘いかも知れませんが「A」にします。


主演のエミリア・クラークはとてもかわいかったです。

調べてみたら、「ターミネーター:新起動・ジェネシス」に出ていて、絶賛(?)していた女優さんでした。

イメージが違ったので気が付きませんでしたが、いい女優さんだと思います。
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映画評938 ~ THE INFORMER/三秒間の死角

今回は「THE INFORMER/三秒間の死角」を見ました。

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アンデシュ・ルースルンド、ベリエ・ヘルストレムの小説を原作にしたクライムサスペンス。FBIの情報提供者となった囚人に危機が待ち受ける。メガホンを取るのは、俳優としても活動している『エスコバル 楽園の掟』などのアンドレア・ディ・ステファノ。『ロボコップ』などのジョエル・キナマン、『プライベート・ウォー』などのロザムンド・パイクをはじめ、コモン、アナ・デ・アルマス、クライヴ・オーウェンらが出演する

主演:ジョエル・キナマン
共演:ロザムンド・パイク、コモン、アナ・デ・アルマス、クライヴ・オーウェン


<ストーリー>
自由と引き換えにFBIの情報提供者になった模範囚のピート(ジョエル・キナマン)は、最後の仕事として麻薬組織に潜入し、そこのリーダーから刑務所内の麻薬取引を管理するよう命じられる。彼は自身や家族に危険が迫ると感じて組織から抜けたいとFBIに申し出るが、捜査を取り仕切るモンゴメリー(クライヴ・オーウェン)はそれを許さず、逆に仮釈放の取り消しをちらつかせる。ピートはやむを得ず刑務所に戻って捜査を続けるが、その動きをニューヨーク市警がマークしていた。


いつも行く映画館では予告編がなかったのだけど、なかなかの俳優陣だし、面白そうだったので見にいくことにした。

結論から言うと、思ったよりハラハラ・ドキドキ感はなかったけど、そこそこ楽しめた。

主な登場人物は、上に挙げた5人の他に「将軍」と呼ばれる悪人とその手下が少し出てくるだけで、複雑な人物関係はない。

最初は、主人公の周りで次々と血生臭い抗争が行われ、主人公にも刺客たちが次々に襲い掛かる・・・という展開を予想していたのだけど、そのへんは少し期待外れだった!?

とは言え、テンポもまずまずで、展開に違和感もほとんどなかったので、そこは良かったかな。

ただ、副題にもなっている「三秒間の死角」というのは、よくわかりませんでした。

もしかして、クライマックスで、ガスボンベが撃ち抜かれてから爆発するまでの時間のことを言っているのかな?

だとしても、そんな説明も暗示もなかったし、そんなハラハラする場面でもなかったし。

ということで、評価は「B」にします。


主人公よりも、ニューヨーク市警役のコモンの方が存在感があったし、FBIの女捜査官を演じたロザムンド・パイクもなかなか良かったです。

クライヴ・オーウェンは、最近は悪役の方が多い感じだ。

映画評937 ~ エンド・オブ・ステイツ

今日は「エンド・オブ・ステイツ」を見ました。

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ジェラルド・バトラーが『エンド・オブ・ホワイトハウス』『エンド・オブ・キングダム』に続き、シークレットサービスを演じるアクションシリーズの第3弾。アメリカ大統領の暗殺未遂事件の容疑者に仕立て上げられた主人公が、自らの潔白を証明するため奮闘する。前作で副大統領だったモーガン・フリーマンが大統領を演じるほか、ジェイダ・ピンケット=スミス、ニック・ノルティらが出演。『ブラッド・スローン』などのリック・ローマン・ウォーがメガホンを取った

主演:ジェラルド・バトラー
共演:モーガン・フリーマン、ジェイダ・ピンケット=スミス、ランス・レディック、ニック・ノルティ
その他:ティム・ブレイク・ネルソン、パイパー・ぺラーポ、ダニー・ヒューストンなど


<ストーリー>
テロ事件から世界を守ったシークレットサービスのマイク・バニング(ジェラルド・バトラー)は、過酷な職務のため満身創痍で、引退を考え始めていた。ある日、休暇中のトランブル大統領(モーガン・フリーマン)が大量のドローン爆弾に襲撃される。攻撃の最中意識を失ったマイクは、目を覚ますと大統領暗殺を企てた容疑者としてFBIに拘束されていた。


「エンド・オブ・〇〇」シリーズの第3弾ということだが、2作目はなぜか見ていない。

1作目は、北朝鮮のテロリストが何とホワイトハウスを占拠する、というトンデモない設定となっていだ、内容的にはなかなか面白かった。

2作目の内容を見るに、このシリーズのコンセプトは・・・

「とにかく大統領を助ける」

ということにある。

そのために、味方の警察や兵士が何十人殺されようが、一般人が何百人死のうが関係ない。

最終的に大統領が無事であれば「バンザ~イ」という映画だ。

今回も同じだけど、主人公が大統領暗殺のワナにハマる、という展開だ。

しかも、今回の敵は超攻撃的なドローンを大量に駆使して大統領を襲う、というかなりのハイテクだ。

そして、このハイテク兵器を搭載した車をわざと現場に置き去り、主人公が首謀者のようなワナを仕掛けるわけだけど、これがおかしい。

こんなかなりのコストがかかっているはずの兵器を置いていくなんてことは、普通ありえないだろう。

例え、犯人たちが潤沢な資金を持っていたとしても、捜査する側が、この状況を見て「どうして犯人たちは、この車を置き去りにしていったのだろうか」と思わない方がおかしい。

そうすれば、主人公がワナにはめられたのだ、ということに気が付くはずだろうに、基本的にこの手のアクション映画では、「警察・軍隊はアホ」なので、何も考えないまま物語は進む。

さて、ワナにはまって孤立無援となった主人公だけど、いったいどうやって仲間を作るのか、と思っていたら・・・何とお父さんが出てきた。

しかも、元兵士の上にかなり凶暴だ。

主人公を殺しにきた犯人側の兵士たちを、仕掛けた爆弾で爆殺しまくる。

この仕掛け具合がハンパない。

そうこうしているうちに、犯人側のボス(兵士訓練所?のボス)が発覚するのだけど、こいつらは逃げるどころか、大統領を暗殺するために、直接乗り込んでくる。

大統領を守ろうとする兵士たちは、ほとんど役に立たずに、ほぼ全滅し、最後は主人公一人で犯人たちを追いかける。

そして、最後はお互いに銃弾が切れて、お約束の「白兵戦(肉弾戦)」となる。

なお、黒幕はやっぱり身近なあの人でした。

まあ、ほとんどワンパターンの筋書きだけど、テンポがいいので、見ていて飽きない。

もともとこういうアクション映画が好きなこともあって、結構楽しめました。

ということで、評価は「B」にします。

映画評936 ~ アナと雪の女王2

今日は「アナと雪の女王2」を見てきました。

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第86回アカデミー賞で歌曲賞、長編アニメ映画賞を受賞した『アナと雪の女王』の続編。姉エルサの氷と雪を操る力の秘密に迫る。前作に引き続き、監督をクリス・バックとジェニファー・リー、エルサ役の声優をイディナ・メンゼル、アナ役をクリステン・ベルが務めた。


<ストーリー>
凍てついたアレンデール王国を救い、確固たる絆で結ばれたエルサとアナの姉妹は、幸せに暮らしていた。ある日エルサは、自分にしか聞こえない不思議な歌声を耳にする。その歌声に導かれるように姉妹は仲間の山男クリストフ、雪だるまのオラフと一緒に旅に出る


これは意外と面白かった。

正直言って、まったくと言っていいほど期待はしていなかった。

前作で完結しているはずなのに、なんでパート2なんか作るのかと思っていた。

しかも、前作は主題歌がすべてだったのだから、あれ以上の主題歌が出てくるとは思えなないし、予告編を見る限りにおいても、そんなにいい曲とは思えなかった。

ところが、前作と違ってストーリーに深みがあったと思う。

前作は、お姉さん(エルザ)の秘密はあったとは言え、どちらかと言うと妹(アナ)の単純なラブストーリーだし、特にヒネりもなかった。

だいたい、タイトルも妹の名前はついているけど、お姉さんの名前は出てこないし・・・

今回は、エルザを主軸にした物語で、「なぜあのような能力を持っているのか」ということと「どうして両親は亡くなったのか」ということが実は結びついていて、前作でさらっとしか語られなかった話が主題となっている。

これが結構いい感じで展開していて、最後はすべて(?)解決する、という話だ。

もちろん、違和感がある部分もいくつかあった。

前半で、アナの恋人であるクリストフが、彼女にプロポーズしようと頑張るくだりは、ちょっとクドすぎる。

今作のテーマでもある「4つの精霊」が「風(大気)・水・火・大地」であるのだが、実はもう一つ「5つめの精霊」がいる、という展開となる。

こんなの「愛」に決まってるだろうが!」

すでに何十年も前に「フィフス・エレメント」でも同じことをやっていたし、とにかく何でもかんでも「最後は愛」なんて、もうベタすぎてイヤになる。

それに、風の妖精の化身(?)はよくわからなかったけど、火の妖精の化身が火を吐くトカゲ(サラマンダー?)、土の妖精の化身がゴーレム(?)で、水の妖精の化身はもしかしてあの馬なのか?

ちょっと安易というか、奇をてらいすぎている気もした。

それと、一番わからなかった点。

エルザとアナの両親のそれぞれの出身部族(?)の対立の中で作られたダム。

これを破壊することで、両部族が和解することができる、みたいな展開だったけど、これがよくわからなかった。

何でダムを破壊すると、すべてが丸く収まるの?

別にダムは関係なく、エルザの存在だけで理解できたのではないの?

あと、クライマックスのところで、どうしてエルザは凍ってしまったの?

それと、「魔法の森」は35年間も霧の中に閉じ込められていた、ということだったけど、この間も両者はずっと対立していたの?

せっかくいい流れで展開しているの、肝心なところで「えっ、何で?」という感じになったのは、ちょっと残念だった。

とは言え、ちょっとウルっとなる場面もあったし、こんなストーリーとは思わず、期待(してなかったけど)以上に楽しむことができたので、評価は「A」にしておきます。

ただ、主題歌・挿入歌は、それほど感動するようなものはありませんでした!?

映画評935 ~ ターミネーター:ニュー・フェイト

今日は「ターミネーター:ニュー・フェイト」を見てきました。

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SFアクション『ターミネーター2』の続編。未来のためにターミネーターに立ち向かう人々を待ち受ける運命を映し出す。ジェームズ・キャメロンが製作としてシリーズに復帰し、『デッドプール』などのティム・ミラーが監督を担当。『ターミネーター2』でT-800を演じたアーノルド・シュワルツェネッガーと、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンが再共演を果たす

主演:アーノルド・シュワルツェネッガー
共演:リンダ・ハミルトン
その他:マッケンジー・デイヴィス、ナタリア・レイエス、ガブリエル・ルナ、ディエゴ・ボニータなど


<ストーリー>
ある日、未来から来たターミネーター“REV-9”(ガブリエル・ルナ)が、メキシコシティの自動車工場で働いている21歳の女性ダニー(ナタリア・レイエス)と弟のミゲルに襲い掛かる。ダニーとミゲルは強化型兵士のグレース(マッケンジー・デイヴィス)に救われ、 何とか工場から脱出した。そして彼らをしつこく追跡するREV-9の前に、サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)が現れる。


これまで5作ほど作られているのに、これは「ターミネーター2」の続編なんだって。

ちゃんと「ターミネーター3」「ターミネーター4」って、番号がついているのは、何だったんだろう。

まったく関係ない作品ならともかく、「ターミネーター3」と「ターミネーター:新起動/ジェネシス」には、シュワちゃんも出ているというのに、いったいどういうことだろうか。

それで、今回はシュワちゃんの他に、リンダ・ハミルトンも久しぶりに出ていますが、どちらかと言えば脇役です。

実際の主役は、グレースという女性ですが、立ち位置としては「第二のジョン・コナー」という感じでしょうか。

それはそれでいいのですが、元主役のジョン・コナーは、何と冒頭でシュワちゃんに殺されてしまいます。

これの意味がよくわかりません。

そして、新主役のグレースが後のリーダーになる前に抹殺するために、未来から刺客として新しいターミネーターが送られてきますが、同時にそれを阻止するために、別の強化型兵士(こちらは人間です)が送られてきます。

元々、未来は「スカイネット」という機械(コンピューター?)集団に支配されるはずだったのに、今回は「リージョン」という、まったく別の集団に変わっています。

だけど、やっていることは同じ。

未来の脅威となる人間を抹殺するのに、なぜか一体だけ送りこんでくる。

どうして複数送り込んで来ないのか。

確か「ターミネーター1」では、過去に転送する装置が途中で壊れたので1体しか送り込めなかった、という理由だった(と思う)けど、今回はなぜ1体だけしか送らなかったのか、よくわからない。

だから、最後は皆で一致団結したコナーたちにやられてしまう。

もちろん、この方が見映えはいいし、迫力はあるのだけど、ここらあたりの状況をちゃんと説明してほしかったです!?

さらに言うと、この最新型殺人ターミネーターを倒す方法として、グレースの体に内蔵されている兵器によって「ヤツの神経系統を破壊する」みたいなことを言ってましたが、自由自在に姿を変えることができて、ほとんど不死身なのに「神経」があるの?

何で???

ここは、さすがに違和感があった。

ついでに言うと、シュワちゃん演じるターミネーターが、なぜか年老いているのも気になる。

劣化している、というのではなく、ホントに老人になっているのは、どう説明するんだろう。

などなど、結構イチャモンをつけてみましたが、内容としてはテンポもよく、迫力もあって良かったです。

特に、グレース役の女優さんが存在感がありました。

あと、リンダ・ハミルトンは年を取ってましたが、カッコよかったです。

でも、さすがに今作で終わりでしょう。

この先続編を作るのは、いくら何でも説明がつかない、というか、まったく違う作品になってしまいます。

だから「最終回」ということになると思いますが、そういう意味で言えば、ちょっと物足りなかった気もします。

ということも踏まえて、評価は「B」にします。

映画評934 ~ ジェミニマン

今日は「ジェミニマン」を見ました。

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『スーサイド・スクワッド』『アラジン』などのウィル・スミス主演によるSFアクション。若いころの自身のクローンに命を狙われる暗殺者が、陰謀に巻き込まれる。メガホンを取るのは『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』などのアン・リー。『10 クローバーフィールド・レーン』などのメアリー・エリザベス・ウィンステッド、『クローサー』などのクライヴ・オーウェンらが共演。

主演:ウィル・スミス
共演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド、クライヴ・オーウェン、ベネディクト・ウォンなど


<ストーリー>
腕利きのスナイパーとして、その名をとどろかせるヘンリー(ウィル・スミス)は、政府からのミッションに臨むが、正体不明の人物から襲撃を受ける。自分の動きや考えを見越しているだけでなく、バイクを使った武術を繰り出す襲撃者にヘンリーは苦戦を強いられる。やがてヘンリーは襲撃者を追い詰め、襲撃者の正体が若いころの自身のクローンだと知る。


現在のウィル・スミス対昔の(子供時代の?)ウィル・スミスの闘いである。

当然のことながら、クローンを扱っているわけだけど、前半は若いウィル・スミスが圧倒的に強くて、後半になって、どうやってオチをつけるのだろうかと思っていた。

ところが、中盤あたりから、急に現在のウィル・スミスが強くなり、素手でのバトルでも、かなり若いウィル・スミスを圧倒していた。

普通は、若い方がバトルを積み重ねるうちにだんだん強くなるか、あるいは年寄りの方が、経験を元に攻め方を変えて若いのを倒すか、という流れだと思うのだけど、そうなる以前に、急に強くなるものだから、ちょっと変な感じだ。

少なくとも、その前フリとかなかったはずだし、最初はどう見ても若い方が強かった。

さらに終盤、仲良くなった(?)若いのと年寄りとが、黒幕を相手にバトルを展開するのだけど、ここにまた突然「3人目」が現れる。

これは「2人目」よりもさらに強力で、すばやい動きから攻撃能力から着ている特殊スーツまで、数段上の兵器だった。

いくら何でも、これはやり過ぎだろう。

何だってここで「3人目」を登場させたのか理解できない。

もしちゃんとした理由があるとしたら、それは「ほかにもクローンはたくさんいる」という前提以外にはあり得ない。

ところが、最後に明かされたことだけど、「3人目」以外には「もういない」ということらしい。

そんなに簡単に言われても、あそこまで強烈なクローンが出てきたら、「これはきっと、ものすごいことが行われているに違いない」と思ってもおかしくないのに、「いいえ、これだけですよ」と言われても、がっかりするだけだろう。

こんないいかげんな展開だから、せっかく面白そうな内容なのに、ちょっと興ざめしてしまう。

そして、ついでに言うと、その「3人目」をあっさりと始末した後、なぜか黒幕であるラスボスが、丸腰で登場する。

「えっ?何のために出てきたの」と思っていたら、何のことはない、あっさりと始末されてやんの。

「いやいや、アンタ何しに出てきたの」という、非常に不可解な展開でした。

しかも、これですべて終わりだって。

どうせなら、続編を作るつもりで、もう少し余韻を残すような終わり方をしてもいいかと思ったけど、この回で終わりとするなら、もう少し壮絶なバトルで締めても良かったのではないかと思う。

ということで、それほど期待していたわけではないけど、それにしてもちょっと興ざめだったので、評価は「C」にします。

映画評933 ~ フッド ザ・ビギニング

今日は「フッド ザ・ビギニング」を見てきました。

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レオナルド・ディカプリオが製作に名を連ねた、ロビン・フッドを題材にしたアクションアドベンチャー。領主であるロビンが頭巾で顔を隠したヒーローとなり、巨悪に立ち向かう。オットー・バサーストがメガホンを取り、『キングスマン』シリーズなどのタロン・エガートン、『ジャンゴ 繋がれざる者』などのジェイミー・フォックスらが共演。エガートン演じるロビンが、飛び降りながら次々と弓矢を放つ。

主演:タロン・エガートン
共演:ジェイミー・フォックス
その他:ベン・メンデルソーン、イヴ・ヒューソン、ティム・ミンチン、F・マーレー・エイブラハム、ジェイミー・ドーナンなど


<ストーリー>
十字軍に召集されていたロビン・ロクスリー(タロン・エガートン)が、4年ぶりに帰ってくると、すでに戦死届が出され領地と財産は没収、恋人や領民も追い出されていた。しかし、狙撃手のジョン(ジェイミー・フォックス)に導かれてロビンは再び領主となる。彼は、国を操ろうとする長官と教会が領民から搾取しているのを知り、長官らに接近しながら、頭巾姿の義賊フッドとして奪われた領民の金を奪い返す。


あの「ロビン・フッド」の真実・・・みたいな感じの展開の映画だ。

主演は、今もっともノッてる俳優の一人タロン・エガートンだから、ちょっと期待していた。

実は領主であったロビンが十字軍に召集され、イスラムの地でボロボロになって戻ったところ、悪徳州長官に領地は没収され、恋人も鉱山に追いやられていた・・・という流れとなっている。

ただ、前半から気になったのが、領主とは言いながら、領地には領民はおろか、屋敷にも主人公(その後、妻であるマリアン)以外には誰もいる様子がない。

だから、最初から孤高の兵士みたいに描かれていたので、何だか違和感があった。

しかも、戦地から戻ってきた後、屋敷はボロボロになっていたのに、いつの間にか領主に戻っていたが、屋敷はボロボロのままだ。

しかし、ロビンは教会に対して多額の寄付を続ける。

それはもちろん、盗賊として政府から金を盗んでいたからだけど、ボロボロの屋敷に住んでいるロビンが多額の寄付をしていることに、何の不信感も持たないのは、何だか違和感がある。

ロビンが弓矢を駆使して大活躍する前~中盤の展開はなかなかいいのだけど、後半に向けて、ちょっとダラけてくる。

と言うか、展開が軽い感じがして、ハラハラ・ドキドキ感に欠けていた。

戦っているのは、ほとんどロビンだけで、それに対する政府側の兵士は、あれだけ大勢いるというのに、ただ翻弄されているだけ。

味方の方も、多くの民衆はいるにはいるのだけど、右往左往しているだけで、たいした戦力になっていない。

そんな中、ロビン達が政府側の金を盗み取った際、大きくあいた穴の中で、なぜか意味もなくロビンとマリアンがキスし合う。

敵の大将が迫っているというのに、お決まりの展開とは言え、あまりにもノー天気すぎる。

しかも、そのシーンをマリアンの元夫になぜか見られていたせいで、その後トンデモない展開となる。

まったくもって、ミエミエのシーンで、見ていてイヤになる。

結局のところ、出てくるヤツのほとんどが野心家で、ロクなヤツがいない。

イギリス国家のドス黒い部分が凝縮されたような物語で、終わった後の爽快感がほとんどないのは、ちょっと残念だ。

最後に、続編を作る気まんまんのシーンが流れるが、何だか期待感は薄い。

ということで、こういうアクション映画はもともと好きなので、そこそこ楽しむことはできたとは言え、ちょっと期待外れだったので、評価は「C」にします。

映画評932 ~ ジョン・ウィック パラベラム

今日は「ジョン・ウィック パラべラム」を見てきました。

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キアヌ・リーヴス演じる殺し屋ジョン・ウィックの復讐(ふくしゅう)劇を描くアクションシリーズの第3弾。追われる身となったジョンが、迫りくる暗殺集団との戦いに挑む。前2作のメガホンを取ったチャド・スタエルスキが続投。イアン・マクシェーン、ローレンス・フィッシュバーンらおなじみのキャストに加え、ジョンと因縁がある謎の女役で『チョコレート』などのハル・ベリーが参加している。

主演:キアヌ・リーヴス
共演:ハル・ベリー、イアン・マクシェーン、ローレンス・フィッシュバーン
その他:マーク・ダカスコス、エイジア・ケイト・ディロン、アンジェリカ・ヒューストン、ランス・レディック、ジェローム・フリンなど


<ストーリー>
裏社会の聖域コンチネンタルホテルでの不殺のおきてを破ってしまった殺し屋のジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)は、裏社会を束ねる組織の粛清の対象になる。1,400万ドルの賞金を懸けられ、刺客たちと壮絶な死闘を繰り広げて満身創痍のジョンは、以前“血の誓印”を交わしたソフィア(ハル・ベリー)の協力を得ようとモロッコへ向かう


このシリーズも3作目である。

「伝説」の殺し屋ジョン・ウィックが、とにかく敵を殺しまくる、と言う映画である。

過去の伝説の面影もなく、そんな説明もないままに、とにかく殺す。

その理由は、組織の掟を破ったから、ということで、その後始末(賞金付)のために、組織下の殺し屋たちが、次々とジョン・ウィックの命を狙ってくるのだから、それを迎え撃っているだけ。

つまり、「標的を倒す」のではなく、ただひたすら「暗殺者たちから逃げまくる」という展開となっている。

しかも、1作目でも書いたように、街中には暗殺者しか存在せず、警察どころか一般市民はほぼ登場しない。

だから、ひたすら殺し合いが続く。

というか、殺し合いしか描かれていない。

だいたい、組織とは何か、とか組織の掟とは何なのか、など一切説明されない。

よくこんな内容で3作も続けているなあ、という感じ。

でも、1作目はそのあたりが斬新に感じたので、評価は「B」にしたし、2作目は、さらに進化したように見えて「A」にしている。

ただ、その後何の進展もなく、ただただ逃げ回り、そして殺しまくるだけでは、さすがに飽きてくる。

しかも、今回で完結するのかと思ったら(?)、何のことはない、まだまだ続ける気まんまんだ。

そのために、もはやジョン・ウィックは不死身となってしまった。

何せ、ホテルのオーナーであり、組織の人間でありながらジョン・ウィックに猶予を与えたせいで、粛清の対象となっていたウィンストンに裏切られ、ビルのかなり上層階から落ちたのに、意識を失うこともなく、脱出している。

このウィンストンも、よくわからない人物で、組織の掟に逆らった時に、全面戦争を挑んだくせに、最後には簡単に寝返って、ジョン・ウィックを裏切る。

ビルから突き落とした時に、ジョン・ウィックが生き延びると思っていた、とはとても見えなかったし、だったら最初からジョン・ウィックを殺そうとした方がしっくりくる。

あと、ニューヨークを仕切っているというキング(ローレンス・フィッシュバーン)も、あれだけ切り付けられて生きている、というのも何だかなあ、である。

これ以外にも、よくわからない展開がいくつか。

途中に登場してきて、クレジットでは2番目に出てきたハル・ベリーも、ジョン・ウィックを助けて組織のボスを倒すのはいいけど、その後の展開からちょっと趣が変わってくる。

なぜか砂漠の中に組織の上位者(?)がいて、ジョン・ウィックに組織への復帰を認めるのだけど、そこからは裏切り・裏切りの展開となり、はっきり言って、どうでもいい感じ。

日本人役(?)の暗殺者も、キャラクターの設定が中途半端で、貫録がそこそこあるのに、何の脈略もなく「実はオレはあんた(ジョン・ウィック)のファンなんだ」とわけのわからないことを言い出す。

じゃあ組織を裏切るのか、というと、そういうわけでもなく、ジョン・ウィックとの一騎打ちでは、「燃えよドラゴン?」みたいな展開だし、とにかく撃ち合い・殴り合いが続く。

まあ、どうして日本人の設定にしたのかわからないけど、何せ表通りに面したカウンター(室内ではない!)で寿司を売ってるって、そんな店あるわけないじゃん。

しかも、フグの肝をそのまま出してるし。

中盤までなら、何とか我慢ができたのに、後半から何だかムチャクチャだ。

それで、あの「オチ」って、この展開をいつまで続けるつもりなんだろうか。

いずれにしても、続編は確定のようです。

いちおう、見ますけど・・・

ということで、今回の評価は「C」にします。

映画評931 ~ ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 -永遠と自動手記人形-

今回は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 ~永遠と自動手記人形~」を見てきました。

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2018年に放送され人気を博したアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の外伝。名門女学園を舞台に、貴族の娘が教育係として現れた元少女兵と奇妙な絆を育む。監督を務めるのはアニメ版のシリーズ演出を務め、『響け!ユーフォニアム』シリーズなどに携ってきた藤田春香。ボイスキャストに石川由依、寿美菜子、悠木碧、子安武人、内山昂輝、遠藤綾らがそろう


<ストーリー>
白椿が咲き乱れ、良家の娘のみが通学を許される名門女学園に通う大貴族ヨーク家の跡取り娘イザベラ・ヨークは、父親と交わしたある契約が原因で学園生活が苦痛でしかなかった。あるとき、彼女の専属教育係として元少女兵ヴァイオレット・エヴァーガーデンが学園に派遣される。彼女はC.H郵便社で、代筆を通して人の心に触れることができる自動手記人形といわれる代筆業に就いていた。


これは、なかなか良かった。

テレビシリーズは、もちろん見たことがなく、あらすじを読んでもよくからない内容。

ただ、先週公開されてから連日映画館に人が結構入っている、という状況を見て、ちょっと期待していた。

架空の戦争を元にしているので、もっとSF的な展開を予想していたが、まったくそんなことはなく、どちらかと言うと、シリアスな内容というか、いい話だ。

「外伝」ということなので、実際にはこの前にいろいろとエピソードがあるわけだけど、この部分だけみても、なかなかよくできていると思う。

主人公のヴァイオレット・エヴァーガーデンは、実は元兵士なんだけど、この外伝だけ見たのでは、その様子は窺えない。

そして、妹と称するテイラーとの別れと、その後のやり取りは、説明的なものはほとんどないが、それでも「言わなくてもわかる」ような描写となっていて、90分という短い上映時間ながら、うまくまとまっていたと思う。

最後、二人がすぐ近くにいながら、出会うことがないという展開も、「君の名は。」に似たところがあって、いい感じでした。

聞けば、あの「京都アニメーション」の作品なんだとか。

画がとても綺麗で、主人公もとても魅力的でした。

知らずに見たわけだけど、いい仕事するなあ、と思いました。

本編も11月に公開されるようです。

ということで、期待も込めて、評価は「A」にします。


声優陣は、いわゆるタレントが一人もいなくて、とても良かったです!?

映画評930 ~ 引越し大名!

今日は「引越し大名!」を見てきました。

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『超高速!参勤交代』シリーズの原作、脚本を手掛けた土橋章宏の「引っ越し大名三千里」を映画化。何度も国替え(引っ越し)をさせられた実在の大名・松平直矩のエピソードを基に、高額な費用のかかる遠方への引っ越しを、知恵と工夫で乗り切ろうとする姫路藩士たちの奮闘を描く。国替えを担当する奉行をドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などの星野源が演じるほか、『blank13』などの高橋一生、ドラマ「過保護のカホコ」などの高畑充希らが共演。『のぼうの城』などの犬童一心が監督を務めた

主演は、星野源
共演は、高橋一生、高畑充希、山内圭哉、正名僕蔵、ピエール瀧
その他、飯尾和樹、富田靖子、斉藤暁、向井理、小澤征悦、濱田岳、西村まさ彦、松重豊、
及川光博など


<ストーリー>
姫路藩主の松平直矩は、幕府から豊後・日田への国替えを命じられ、度重なる国替えで財政が困窮している上に減封と、藩最大のピンチに頭を抱えていた。ある日、人と交わらずにいつも本を読んでいて「かたつむり」と呼ばれている書庫番の片桐春之介(星野源)は、書物好きなら博識だろうと、国替えを仕切る引っ越し奉行に任命される


これは、意外と面白かった。

実は、ほとんと期待していなかった。

何せ、キャストがしょぼい。

主演が、あの星野源である。

さらに、中途半端なイケメンである高橋一生に、殿様役が及川光博で家老が西村まさ彦、本来なら重鎮であるはずの柳沢吉保があの向井理だ。

それにヒロインが高畑充希だし、しょぼいにもほどがある。

そんな面々を締めているのが松重豊や小澤征悦ぐらいだから、ハナから期待はしていなかった。

しかし、そんなキャストでも、内容が結構いい感じでまとめられていて、随所に出てくる笑いどころも、それなりに笑えて、結構楽しかった。

しかも、なかなかいい話でもある。

ちょっと出来過ぎ感はあったけど、最後のシーンは、ちょっとウルっとくるほどだった!?


さて、そのしょぼい代表である星野源だけど、とてもウマい演技とは思えないが、内容がコメディタッチであることもあり、途中から今ブレイク中の草薙宮下の草薙みたいに見えてきて、何だか面白かった。

あと、本作でもっとも活躍していた高橋一生は、劇中ずっとナイナイの矢部っちに見えて、どうしようもなかった。

それに、今やコメディには欠かせない存在である濱田岳も、いい味を出していた。

ピエール瀧が登場してきた時には、思わず「おっ」と声をあげてしまったが、同時に近くの観客で「おっ」と言っていた人がいて、ちょっと笑った。

ということで、意外な拾い物だったので、評価は「B」にします。
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