映画評839 ~ 西遊記2

今日は「西遊記2」を見てきました。

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チャウ・シンチーが監督を務めたアクションファンタジー『西遊記~はじまりのはじまり~』の続編。天竺を目指して旅する妖怪ハンターの三蔵法師が、孫悟空らと共に妖怪たちに立ち向かう。メガホンを取るのは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズなどに携わってきたツイ・ハーク。『あの場所で君を待ってる』などのクリス・ウー、『修羅の剣士』などのケニー・リン、『ドラゴン・クロニクル 妖魔塔の伝説』などのヤオ・チェンらが出演

主演は、クリス・ウー
共演は、ケニー・リン、ヤオ・チェン、ジェリー・リン、スー・チー
その他、ヤン・イーウェイ、メンケ・バータル、バオ・ベイアル、ワン・リークン、ダー・ポンなど


<ストーリー>
病気ながら、孫悟空(ケニー・リン)、猪八戒(ヤン・イーウェイ)、沙悟浄(メンケ・バータル)を引き連れ天竺へ旅をする妖怪ハンターの三蔵法師(クリス・ウー)。美女に化けては近づく人間を食う蜘蛛女たちを退治した孫悟空が、理不尽な三蔵法師を始末しようとその機会をうかがう中、一行は比丘国へ。国王・九宮真人(ヤオ・チェン)に迎えられるが、常軌を逸した気分屋である国王の機嫌を三蔵法師が損ねてしまう。困った彼は孫悟空に助けを求めるが、事態は悪化するばかりで・・・


「西遊記2」とはなっているが、前作とはがらっと役者さんが入れ替わっている。

だから、前作を見ているにもかかわらず、「何か、あんまり覚えてないなあ」感が大きかっったわけだ。

いちおう、前作について復習してみると、「あんまりよくわからなかった」と書いてあったけど、今回も最初はそんな感じだった。

玄奘を初めとする一行が、いったい何をやっているのかわからないまま話が進んでいるのだけど、途中からは何となくわかりやすくなってきて、後半は割と面白く見ることができた。

ただ、全体で見れば、ちょっと物足りない感じがした。

展開にしても、アクションにしても、とにかくちょっと中途半端だった。

しかも、エンドロール後にも映像があって、それが一番面白かった、という声もあるようだし、それを見ていない私は、余計に損した感じ。

ということで、評価は「C」にします。

このまま続編が出てくるかも知れないけど、いちおう見るつもりです。

ただ、上映館が限られているみたいだし・・・

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映画評838 ~ エル(ELLE)

今日は「エル(ELLE)」を見てきました。

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ピアニスト』などのフランスの名女優イザベル・ユペールと『氷の微笑』などのポール・ヴァーホーヴェン監督が組んだ官能的なサイコスリラー。『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』の原作者フィリップ・ディジャンの小説を原作に、レイプ被害者の女性が犯人を捜しだそうとする姿を描く。『ミモザの島に消えた母』などのロラン・ラフィットや『愛されるために、ここにいる』などのアンヌ・コンシニらが共演。欲望や衝動によって周囲を巻き込んでいく主人公を熱演するイザベルに注目。

主演は、イザベル・ユペール
共演は、ロラン・ラフィット、アンヌ・コンシニ、シャルル・ベルリング、ヴィルジニー・エフィラ
その他、ジュディット・マーレ、クリスチャン・ベルケル、ジョナ・ブロケ、アリス・イザーズ、ヴィマーラ・ポンスなど


<ストーリー>
ゲーム会社の社長を務めるミシェル(イザベル・ユペール)はある日、自宅で覆面の男性に暴行されてしまう。ところがミシェルは警察に通報もせず、訪ねてきた息子ヴァンサン(ジョナ・ブロケ)に平然と応対する。翌日、いつも通りに出社したミシェルは、共同経営者で親友のアンナ(アンヌ・コンシニ)と新しいゲームのプレビューに出席する


「サイコスリラー」とは銘打っているけど、そんなイメージはなかった。

「官能的」というのとも、ちょっと違う感じだし、いずれにしても見終わった後「???」となる作品だった。

まず、主人公を初めとして、出てくる女性陣は、ほとんど中年おばさんだ。

しかも、男性も含めて、ほとんどまともな人間がいない。

主人公の息子は根性無しで、気の強い嫁さんの尻にひかれているし、元ダンナは、若い女に走るわけのわからないおっさんだ。

主人公の母親も、年甲斐もなく若い男性に走り、何と結婚までしてしまうが、その若い男も金のために結婚したようなヤツだし、母親が亡くなった途端、若い女に走る。

主人公とともにゲーム会社で働いている中年の女性も、ダンナの浮気で悩んでいるが、この浮気相手が主人公だと言うし、実はこの中年女性と主人公はレズの関係にある、という何だかムチャクチャな人間関係。

向かいに住むおっさんも、実はトンデモないヤツで、最後にはトンデモないことになってしまう。

しかし、一番変なのは主人公で、とにかくいろんな意味で倒錯していて、人間らしさの感情が欠落している感じ。

暴行されたのに、その後も淡々と仕事をこなし、警察にも言わない。

息子の嫁が子供を産んだ時も、息子に向かって平気で「あんたの子供じゃないわ」と言い放つ。

同僚であり親友でもある女性・アンナのダンナを寝とった時も、自らアンナに「相手は私よ」となぜか堂々と告白する。

その結果、アンナは旦那を追い出すのだけど、一人になったので、今度はアンナから「一緒に住んでいい?」と言われると、あっさりとこれを承諾する。

どっちもどっちの倒錯女だ。

実は、これがラストシーンなので、見ていて唖然とするだけ。

だいたい、こんな主人公がゲーム会社の社長というのも、何だか違和感ありまくり。

それほど若者に負けない思考を持っているようには見えないし、当然のことながら若手のクリエイターには嫌われている。

いったいどういう設定なんだか。

ただただ、あの動画シーンを入れるためだけの職業設定のような気がしてならない。

とにかく、サイコとしての怖さ(別の意味で怖かったけど)も色気もほとんど感じない変な映画でした。

ということで、評価は「C」にします。

時間つぶしに映画でも見ようとしたら、その時間帯にはこれくらいしかなかったので、見たのですが、失敗でした。

映画評837 ~ ダンケルク

今回は「ダンケルク」です。
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第2次世界大戦で敢行された兵士救出作戦を題材にした作品。ドイツ軍によってフランス北端の町に追い詰められた連合軍兵士たちの運命と、救出に挑んだ者たちの活躍を描く。監督は『インセプション』などのクリストファー・ノーラン。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などのトム・ハーディ、『プルートで朝食を』などのキリアン・マーフィ、『ヘンリー五世』などのケネス・ブラナーらが出演。圧倒的なスケールで活写される戦闘シーンや、極限状況下に置かれた者たちのドラマに引き込まれる

主演は、フィオン・ホワイトヘッド
共演は、トム・グラン=カーニー、ジャック・ロウデン、ハリー・スタイルズ、アナイリン・バーナード
その他、ジェームズ・ダーシー、バリー・コーガン、ケネス・ブラナー、マーク・ライランス、キリアン・マーフィ、トム・ハーディなど


<ストーリー>
1940年、連合軍の兵士40万人が、ドイツ軍によってドーバー海峡に面したフランス北端の港町ダンケルクに追い詰められる。ドイツ軍の猛攻にさらされる中、トミー(フィオン・ホワイトヘッド)ら若い兵士たちは生き延びようとさまざまな策を講じる。一方のイギリスでは民間船も動員した救出作戦が始動し、民間船の船長ミスター・ドーソン(マーク・ライランス)は息子らと一緒にダンケルクへ向かうことを決意。さらにイギリス空軍パイロットのファリア(トム・ハーディ)が、数的に不利ながらも出撃する


史実にもとづいたお話だそうだ。

最初見た時は、「ドイツ軍もあれだけ完璧に包囲しているのだから、本気になればイギリス・フランス連合軍の撤退を阻止できたんじゃないの?」と思っていた。

実際、撤退中の妨害はほとんどなく、たまに飛行機やUボートによる攻撃があるだけだったので、40万人中30数万人が撤退できたのだと思う。

しかし、史実を調べてみたら、ドイツ軍もそれほど余裕があったわけではなく、当時の空軍大臣のゲーリングの「あんなもの飛行機だけで十分」という大言壮語により、メッサーシュミットを中心に攻撃したものの、英空軍のスピットファイアの活躍により多くが撃墜され、結果的に大半の兵士が撤退できた、ということらしい。

だから、クレジット上は冒頭に出てきた青年兵のフィオン・ホワイトヘッドが主人公だけど、彼はただ逃げ回っているだけだ。

と言うか、一緒にいたフランス兵とともに、列に割り込んで船に乗り込もうとしたりするなど、少なくとも戦うということは一切していない。

本当の主人公は、スピットファイアに乗って、何機かメッサーシュミットを撃墜し、途中で燃料がなくなりそうになった時、帰還することをせず、そのまま目の前にいる爆撃機を撃墜することを選択したため、最後は燃料がなくなり、浜辺に不時着してドイツ兵に捕まってしまう飛行士(トム・ハーディ)である。

実際、一部映画紹介欄では、そのように紹介されている。

ただ、最後不時着した時に初めて顔がわかるが、戦闘中は顔がほとんどわからないので、主人公の立ち位置ではないと思うものの、やっぱり行動としては一番カッコいい。

さて、そんなこんなで、とにかく誰が主役かわからない展開なので、見ていて誰に感情移入していいかわからない。

しかも、本格的な戦闘はほとんどない。

部分的に撃ち合いが行われるだけなので、そういう意味ではハラハラ・ドキドキ感もあまりない。

ただただ淡々と話は流れていくので、こちらも淡々と見ているわけだけど、そんな中でのクライマックスは、連合軍を救出に行く民間船が集結するシーンとなる。

確かに待ちわびている兵士から歓声があがる瞬間だけど、これが意外にもしょぼい。

何せ、到着する船が少なすぎる。

あれで30万人も乗れるのか、というくらい少ない。

史実では、どんな船がどれだけ終結したのかはわからないけど、一番大事な場面で、あの程度のスケールでは、ちょっと物足りない。

とにかく全体的に「何だ?こりゃ」という内容ではないけれど、少なくとも感動するシーンはほとんどない。

ということで、評価は「C」にします。


役者さんで言うと、主人公の青年たちは、あまりしゃべらないので、存在感がどうのこうのという以前の問題ですが、違和感はありませんでした。

逆に、脇役である中佐役のケネス・ブラナー、民間船の船長役のマーク・ライランスなどは、出てきただけで貫禄が伝わり、存在感がありました。

「謎のイギリス兵」役のキリアン・マーフィは、割と名前の売れた役者なので、どういう行動を取るのかちょっと期待していましたが、たいしたことはありませんでした!?

映画評836 ~ ワンダーウーマン

今回は「ワンダーウーマン」

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『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』にも登場した人気キャラクターで、美女戦士ワンダーウーマンを主人公にしたアクション。女性だけの一族出身で男性を見たこともないプリンセスがたどる運命を描く。ワンダーウーマンを演じるのは『ワイルド・スピード』シリーズなどのガル・ガドット。『スター・トレック』シリーズなどのクリス・パインらが共演し、監督は『モンスター』などのパティ・ジェンキンスが務める。イスラエルでの兵役経験もあるガルの本格的なアクションに期待

主演は、ガル・ガレット
共演は、クリス・パイン、ロビン・ライト、ダニー・ヒューストン、デヴィット・シューリス
その他、コニー・ニールセン、エレナ・アナヤ、コエン・ブレムナー、ルーシー・デイヴィス、ユージン・ブレイヴ・ロックなど


<ストーリー>
人間社会から孤立した女性のみの一族のプリンセスとして生まれたワンダーウーマン(ガル・ガドット)は、自分が育ってきた世界以外の環境を知らず、さらに男性を見たこともなかった。ある日、彼女は浜辺に不時着したパイロットと遭遇。彼を救出したことをきっかけに、ワンダーウーマンは身分を隠して人間社会で生活していくことにする。


これは意外と面白かった。

マーベルだし、昔の「ワンダーウーマン」のイメージが少しあったし、何となく不安はあったけど、ネットでの評価が割と良かったので、久しぶりに嫁さんと見に行った。

舞台は第一次世界大戦という一昔前だし、そんな中でスーパーウーマンが大活躍をするわけで、まさにモノクロの中でカラーが目立つ、みたいな圧倒的な違和感の中でのお話にもかかわらず、意外にも変な感じはしなかった。

女性しかいない島で育った主人公という設定だけど、実は主人公は神様だったわけだから、強くて当然。

共演のカーク船長(クリス・パイン)との恋愛が、最後には・・・という展開になるかと思っていたのに、まさかあんな結末になるとは思わなかった。

そういう予定調和ではないところが良かった点だとは思うが、一方でラスボスがいきなり出てきたのに、あっさり負けちゃう、という展開はどうなんだろう、という気がする。

まるで「続編は作らない」みたいな作りだけど、すでにアベンジャーズへの出演を果たしているので、もういいのかな?

それとも、また新たな敵でも作るつもりかも知れないが、アベンジャーズよりは、単独作品の方が面白いかも知れない。

何よりも、主演のガル・ガレットがいい。

どちらかと言うとタイプの女性ではないが、綺麗だし存在感もあった。

アクションも見栄えがしたし、人間たちの中で一人だけ神様が戦う、という普通ならどうしようもない状況(神様の方が強いに決まっている!)でも、違和感なく展開していたと思う。

共演のクリス・パインも存在感があったのに・・・

ということで、ネタバレしてもあまり影響があるとは思えないけど、今回はこのへんにしておきますが、評価は「B」にします。


ところで・・・

最後に、当然のことながらアベンジャーズの仲間が誰か出てくるのかと期待して、エンドロールが終わるまで待っていたけど、残念ながらそれはなかった。

誰か出てこいよ!?

とは言え、主題歌を初めとして、挿入曲も結構良かったです!


映画評835 ~ 関ヶ原

今回は「関ヶ原」

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小説家・司馬遼太郎の著書を、『日本のいちばん長い日』などの原田眞人監督が映画化。豊臣秀吉亡き後の天下をめぐり、徳川家康を総大将とする東軍と、石田三成率いる西軍が激突した「関ヶ原の戦い」を描く。これまで描かれてきた人物像ではない三成を岡田准一、策略を駆使し三成を追い詰めていく家康を役所広司、三成への恋心を胸に彼を支え続ける忍びを有村架純が演じる。日本の戦国時代における重要な合戦が、どのような切り口で映し出されるのか注目。

主演は、岡田准一
共演は、有村架純、平岳大、東出昌大、北村有起哉、伊藤歩、中島しゅう
その他、松角洋平、キムラ緑子、滝藤賢一、中越典子、檀蜜、西岡徳馬、松山ケンイチ、役所広司など


<ストーリー>
豊臣秀吉の死後、豊臣家への忠義を貫く石田三成(岡田准一)は、天下取りの野望に燃える徳川家康(役所広司)と対立を深めていく。そして1600年10月21日、長きにわたった戦国時代に終止符を打った歴史的合戦「関ヶ原の戦い」は、早々に決着がついた。有利と思われた三成率いる西軍は、なぜ家康率いる東軍に敗れたのか……?


大好きな時代劇である。

しかも、もっとも盛り上がる戦国時代の話である。

石田三成を演じた岡田准一は、もはや単なるジャニーズのアイドルの域を超えていて、もう立派な役者さんだと思う。

役所広司の徳川家康も良かった。

平岳大の島左近も存在感があって良かったと思う。

見ていて、お父さん(平幹次郎)そっくりだなと思った。

一番似合っていたのは、滝藤賢一演じる豊臣秀吉だろうか。

特に晩年の朝鮮なんかに遠征に行った頃の秀吉は、耄碌している様が表情によく出ていたと思う。

史実にはない(と思われる)初芽を演じた有村架純は、相変わらずかわいいが、くの一があんなにぽっちゃりしていいものだろうか、という気はした。

だから、三成と初芽の恋物語として見れば、なかなか良かったとは思うが、世紀の一戦・関ヶ原の戦いを描くには、ちょっと余計だったかも知れない。


ただ、司馬遼太郎原作の「関ヶ原」を映画化したものだから、随所にフィクションが混じっているとは言え、途中誰が誰だかわからない部分が結構あった。

特に、井伊直政・福島正則・加藤清正・黒田長政らの武将が、何ともしょぼい役者さんばかなので、存在感がほとんどない上に、それぞれの人間関係もよくわからず、何を言っているのかわからないので、展開が非常にわかりづらい。

中でも、島津の連中は、方言を使うのはいいとしても、あそこまで方言をそのまま使うのもどうかと思う。

それぞれの武将が、ホントはどんな顔をしていたのかは知らないけど、もう少し存在感のある役者さんを使った方がよかったように思う。

しかも、戦いの場面も誰の旗がどの武将のものなのか、まったくわからないので、誰が誰と何をしているのかわかりにくい。

結果的に徳川方が勝つのはわかっているとは言え、どっちが優勢なのかもわかりにくいので、見ていてハラハラ・ドキドキ感はまったくない。

そのあたりがちょっと残念だった。

ということで、ちょっと期待していたものの、何だかよくわからない部分が多かったので、まずまず楽しめたとは言え、評価は「C」にします。

映画評834 ~ 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

久々の今回は「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」

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『リップヴァンウィンクルの花嫁』などの岩井俊二によるドラマを基にした、『物語』シリーズなどの新房昭之が総監督を務めたアニメ。現代の要素を入れながら長編として再構築し、夏休みを過ごす中学生の男女を主人公に、何度も繰り返されるある1日を描く。脚本を、『モテキ』シリーズや『バクマン。』などの大根仁が担当。『ちはやふる』シリーズなどの広瀬すず、『共喰い』などの菅田将暉、人気声優の宮野真守らがボイスキャストとして出演する


<ストーリー>
夏休みの登校日。中学生の典道と祐介は、なずなの前で競泳対決をすることに。典道は、競争のさなかに水中で不思議な玉を見つける。一方祐介は競争に勝ち、なずなに花火大会に誘われる。放課後、皆が打ち上げ花火のことで盛り上がっている中、なずなが母の再婚に悩んでいることを知る典道。どうすることもできない自分に典道はもどかしさを感じ、ふいに玉を投げると、なぜか競泳対決の最中に戻っていた。


原作も知らないアニメだけど、予告編を見て、画が好きなタッチだったし、何となく面白そうだったので見ることにしたのはいいが、ネットでの評判は散々だったので、ちょっと躊躇してしまった。

結論としては、そんなに悪いようには思えなかった。

というか、私としては割と面白く見ることができた。

学生の淡い恋心というのか、昔を思い出して「いいなあ。あんな学生生活を送りたかったなあ」という気持ちを持ちながら見ていた。

ネットなどで評判が悪い理由は、一つは原作の良さが生かされていない、いうことがあるのだけど、とにかく描かれている世界がまったく理解できない、ということらしい。

所々に散らばめられた伏線がまったく回収されていない、という批判もあった。

ただ、ガラスの球(?)みたいなものによって、「もし○○だったらいいのに」という気持ち・希望が現実のものになってしまう、という展開なので、理屈云々ではなく、そういう前提で見ていれば、そんなに違和感はない。

気になっていたのは、むしろ主人公たちの声を務める菅田将暉と広瀬すずの声であった。

下手クソに思えたのは菅田の方だったけど、元々ガキみたいな声をしているので、面倒くさそうなもの言いが、逆にハマっている感じで、あまり違和感がなかった。

一方の広瀬すずの方も、見た目がちょっと大人びた少女・なずなの役なので、どちらかと言うとチンチクリンの広瀬はイメージとしては違和感があるのだけど、少し声のトーンを抑えたセリフ回しだったので、まずまずという感じ。

後の人たちは、ちゃんとした声優らしい(なずなのお母さんの声が松たか子とはわからなかったが、まったく違和感はなかった)ので、全体的には特に違和感はなかった。

このなずなは、見た目が私の好きなタイプの女性でもあるので、ちょっと感情移入をしながらの鑑賞だった。

展開としては、特に文句を言うつもりはないので、評価としては「Aはともかく、Bかな?」くらいに思っていたのに・・・

終わった後で知ったことだけど、主人公たちは中学生だって!?

「はあ?」という感じだ。

あのエロさ、というか、色気でアホな男子学生を魅了するマセた女の子は、当然のことながら高校生だと思っていたのに・・・

中学生が「駆け落ち」って、昔の「小さな恋のメロディみたいな話なら、「淡い恋」で済ませられるけど、これは違和感ありあり。

まあ、原作がそうなので、そこにイチャモンをつけるわけにはいかないけど、だったらあんなやり取りはないだろう、と思うわけだ。

いや、今の若い中学生はあんなもんだよ、というのなら、それはそれで「面白くなかった」で終わるのだけど、途中までほのぼのしながら見ていた私としては、ちょっと損した感じ。

と言うか、設定を高校生にしてほしかったなあ。

ということで、ちょっと難しいけど、評価は「C」にしておきます。

でも、画とか展開自体は好きですよ。

映画評833 ~ 怪盗グルーのミニオン大脱走

今回は「怪盗グルーのミニオン大脱走」

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『ペット』『SING/シング』などのイルミネーション・エンターテインメントによる人気シリーズ『怪盗グルー』の第3弾。アグネス、イディス、マーゴの姉妹と家族になったグルーが、突如として現れた怪盗バルタザール・ブラットによって思わぬ事態に直面する。監督を務めるのは、『ミニオンズ』でも組んだカイル・バルダとピエール・コフィン。スティーヴ・カレルが、前2作に引き続きグルーの声を務めている。笑いとスリルに満ちた騒動や、人気キャラクターのミニオンたちのかわいい姿に注目


<ストーリー>
いろいろなガジェットを使い犯罪を繰り返すバルタザール・ブラットを逃したことで、反悪党同盟を追い出されてしまうグルー。意識消沈する中、生き別れになっていた双子の兄弟であるドルーの存在が判明する。対面を果たしたグルーは、豊かな金髪に輝く笑顔で父親からばく大な遺産を受け継いだ、自分とは違い過ぎるドルーに驚く。一方、グルーが悪の道に戻らないことがわかり彼と決別したミニオンたちは、新たなボスを探す中で思わぬ事態に・・・


ミニオンのかわいさ・面白さと、子供たち(特にアグネス)の可愛さだけでも、見ていて楽しい作品。

第一作「月泥棒」は「S」、第二作の「ミニオン危機一髪」は「A」と、それぞれ高評価をつけている。

だからこそ、ちょっとハードルが高くなりつつも、やはり期待してしまう。

今回は、幼い頃に生き別れとなった双子の兄弟・ドルーが登場するのだけど、結果的には、あまり出した意味がなかったと思う。

グルーのライバルになるのではなく、逆に一緒に悪事を働こうとするのだけど、これがまた中途半端で、役に立たないどころか、ただ足手まといになっているだけ。

わざわざ登場させたのに、たいした存在ではなかった。

また、今やグルーの妻であり、子供たちの母親役であるルーシーが、ちゃんとした母親になるべく奮闘するのだけど、物語の行方とほとんど関係がないので、子供たちの可愛さがうまく描き切れていない結果となっている。

そして、ここが一番肝心なところ。

グルーよりも人気のあるミニヨンたちが、今回ほとんど活躍しない。

グルーに反発して、家を出るのはいいのだけど、ドタバタした挙句に警察に捕まった上に、何だかんだで脱走するだけで、グルーの戦いには結果的に参加できていない。

これは大きなマイナスだと思う。

せっかく、今回の敵役ブラッドという面白いキャラクター(松山ケンイチが、結構頑張ってました!)がいたのに、そこに絡ませないなんて、いったい何を考えてるんだか。

せっかく、マイケル・ジャクソンやアハなど、80年台の懐かしい名曲が流れていたにもかかわらず、ちょっと残念。

ということで、今回は厳しく評価は「C」にします。

映画評832 ~ ジョン・ウィック/チャプター2

今回は「ジョン・ウィック:チャプター2」です。

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キアヌ・リーヴスふんする元殺し屋の壮絶な復讐劇を描き、銃撃戦とカンフーをミックスしたアクションが話題を呼んだ『ジョン・ウィック』の続編。殺し屋稼業から身を引いて静かに生活していた主人公が、再びし烈な戦いに巻き込まれる。メガホンを取るのは、前作に続きチャド・スタエルスキ。イアン・マクシェーン、ジョン・レグイザモら前作キャストに加え、『マトリックス』シリーズでもキアヌと共演したローレンス・フィッシュバーン、ラッパーのコモンらが新たに参加する。

主演は、キアヌ・リーヴス
共演は、コモン、ローレンス・フィッシュバーン、リッカルド・スカマルチョ、ルビー・ローズ、フランコ・ネロ
その他、クラウディオ・ジェリーニ、ブリジット・モイナハン、ランス・レディック、トーノス・サドスキー、ピーター・ストーメア、ジョン・レグイザモ、イアン・マクシェーンなど


<ストーリー>
リベンジから5日後、伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)はイタリアンマフィアのサンティーノ(リッカルド・スカマルチョ)から新たな殺人を依頼される。殺し屋稼業から足を洗い静かな生活を望むジョンは断るが、サンティーノによって思い出深い家をバズーカ砲で木っ端みじんにされてしまう。さらにサンティーノに7億円の懸賞金をかけられ、世界中の殺し屋のターゲットとなり・・・


これは面白かった。

シリーズ第2弾ということで、前作では、主人公のキャラが今いちよくわからなかったのだけど、今回はR15指定ということもあり、とにかく殺しまくる。

それも、よくある「主人公にはゼッタイ当たらない」という展開ではなく、敵が撃つ弾も主人公には結構当たっている。

しかし、防弾スーツのおかげで、致命傷にはならない。

もちろん、衝撃は大きいので、体中アザだらけだし、満身創痍である。

一方で、主人公ジョン・ウィックの撃つ弾は、正確に相手の急所を撃ち抜いている。

脳天であったり、心臓であったり、もちろんあの急所にもバンバン撃ち込む。

銃だけでなく、そのへんにあるものすべてを使って、相手の急所を一撃する。

これが結構小気味いい。

もちろん、殺し合いだから、血しぶきは飛び散る(というほどではないけど)し、結構エグい。

ストーリーなんかほとんど関係ない、とばかりに、とにかく殺しまくる。

ストーリーは今いちだけど、登場人物は、結構シブいメンバーが揃っている。

イアン・マクシェーンやフランコ・ネロ、ローレンス・フィッシュバーンなどは、それぞれの世界における存在感が十分。

そのせいか、一番の敵であるサンティーノを演じたリッカルド・スカマルチョがちょっと頼りなく見える。

しかし、一番存在感があったのが、サンティーノの姉のボディガードをやっていたカシアンを演じていたコモンだ。

この二人の直接対決は見所があった。

ということで、撃ち合い以外ほとんど見るところのない映画だったけど、これが意外とテンポもよく、面白かったので、評価はちょっと甘いけど「A」にします。

チャプター2なので、当然続編もあると思いますが、あまり期待しないで待つことにします。

キアヌ・リーヴスにとっては、「マトリックス」に続いて、代表作になりそうですね。

映画評831 ~ メアリと魔女の花

今回は「メアリと魔女の花」

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『借りぐらしのアリエッティ』などの米林宏昌監督がスタジオジブリ退社後、プロデューサーの西村義明が設立したスタジオポノックで制作したアニメ。メアリー・スチュアートの児童文学を基に、魔女の国から盗み出された禁断の花を見つけた少女の冒険を描く。少女メアリの声を務めるのは、『湯を沸かすほどの熱い愛』やNHKの連続テレビ小説「とと姉ちゃん」などの杉咲花。脚本を『かぐや姫の物語』などの坂口理子、音楽を『思い出のマーニー』などの村松崇継が手掛ける。


声優陣は、杉咲花、神木隆之介、天海祐希、小日向文世、満島ひかり、佐藤二朗、遠藤憲一、渡辺えり、大竹しのぶ

<ストーリー>
無邪気で不器用な少女メアリは、森で7年に1度しか咲かない不思議な花“夜間飛行”を見つける。この花は、魔女の国から盗み出された禁断の花だった。一夜限りの不思議な力を得たメアリは、魔法大学“エンドア”への入学を許されるが、あるうそをついたことから大事件に発展してしまい・・・


予告編を見た段階では、あまり期待していなかった。

しかし、それにしても展開には違和感が終始付きまとった。

メアリが、ひょんなことから「魔女の花」を手に入れて、一夜限りの魔女になるというのは、まあいい。

しかし、魔法大学に侵入した時に、「不法侵入」として処罰を受けることもなく、いきなり「あら、新入生ね」と簡単に認められてしまうのが、まず理解できなかった。

あのマダムは、実は魔女であるくせに、そのあたりは何も見通せないわけだ。

当初は、メアリが「魔女の花」を持っているのを知って、それを取り返す(元々は、マダムたちのものなのだから)ために、わざと招き入れたのかと思っていたが、話の流れからしてもそれはなく、途中で気が付くという展開になっている。

それと、一度は魔法学校から逃げたメアリだけど、同じ町に住むピーターが、マダムたちに捕まったことが、これを取り返すために、また魔法学校に残る。

これが、またよくわからない。

そもそも、メアリとピーターの関係が希薄だ。

同じ町で、たまたま出会って、ピーターから赤毛をからかわれるだけで、その後「ピーターを何としても助ける!」というほどの間柄とはとても思えない。

そういう展開にもなっていないのに、いきなりピーターを助けようとするから、二人に対して感情移入ができない。

あと、今回の敵であるマダムとドクターだけど、二人ともに「凶悪」な敵ではない上に、そもそも何がしたいのかさっぱりわからない。

何だよ「変身魔法を完成させるため」って。

それと、「魔女の花さえあれば、それが完成する」みたいなことを言っていたけど、そもそも魔女の花は、アンタたちが持っていたはず。

それにもかかわらず、実験は成功していないのだから、今さら手に入れたところで、すぐに完成するはずがない。

しかも、動物実験は失敗ばかりのくせに、なぜかその結果を本に書き記している。

「これと、これを混ぜ合わせると、こうなってしまう・・・失敗」みたいな感じ。

何のためにそんな意味のないことをするの?

その本には、若い男の子(ピーターのこと?)に対して、魔女の花を使えばこうなる、みたいな描写があったけど、ということは、実験結果をただ記録しているだけなの?

このあたりも、見ていてよくわからない。

そして、メアリが「すべての魔法を解く」という魔法をかけたことで、変身させられていた動物たちが、元の姿に戻るのだけど、その後実に統率の取れた行動を取るのも、見ていて奇妙にしか思えない。

その混乱の中を、メアリピーターは逃げ出すのだけど、追いかけるのは、マダムとドクターしかいない。

あの二人以外にも、魔法使いの卵たちがたくさんいたはずだけど、彼らはいったい何をしていたの?

最初の頃に大勢が出てきたにもかかわらず、その後まったく登場しないのは、違和感バリバリだ。

つまり、登場人物たちが取る行動に説得力がまったくないので、見ていて感情移入できる要素がない。

これでは、ワクワク・ドキドキもなければ、終わった後の感動もない。

と言うか、「えっ?これで終わり?」という感じさえした。


声優陣で言えば・・・

主人公の杉咲花は、可もなく不可もなし。

特にウマいとは思えなかった。

ピーター役の神木隆之介クンも、「君の名は」ほどのインパクトは、さすがになかった。

本来まったく声優向きではないと思っている大竹しのぶも、今回は特に違和感はなかったが、やはり向いているとは思えない。

天海祐希も違和感はなかったし、小日向文世は、最初は「ん?」と思ったけど、その後慣れてきたので、それほど悪くはなかった。

しかし、庭師のおじいさん(ゼベディ)役のエンケンは、まったくのミスキャスト。

キャラにまったく声が合っていなかったし、そもそも聞きづらい。

彼はナレーターには向いているが、声優はあまり向いていないと思う。


ということで、途中に寝てしまいそうになったくらい、平凡な展開と結末だったので、最後まで「普通」に見ていたので、評価は「C」にします。

メアリ自体が、魅力的なキャラではないのが、一番の敗因(?)かな?

映画評830 ~ パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊

今回は「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」

映画170702

ジョニー・デップが孤高の海賊ジャック・スパロウを演じる、大ヒットシリーズ第5弾となるアクションアドベンチャー。ジャック・スパロウが、全ての海賊の滅亡をもくろむ“海の死神”サラザールとの闘いを繰り広げる。過去のシリーズにも出演してきたオーランド・ブルームやジェフリー・ラッシュのほか、悪役に『ノーカントリー』などのハビエル・バルデムがふんし、カヤ・スコデラーリオやブレントン・スウェイツらが共演。監督を、『コン・ティキ』のヨアヒム・ローニングとエスペン・サンドベリが務める。壮大なスケールで描かれる冒険とバトルに注目

主演は、ジョニー・デップ
共演は、ハビエル・バルデム、ブレントン・スウェイツ、カヤ・スコデラーリオ、ケヴィン・R・マクナリー、ジェフリー・ラッシュ
その他、ゴルフシテ・ファラハニ、デヴィッド・ウェナム、スティーヴン・グレアム、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ポール・マッカートニーなど


<ストーリー>
ヘンリー(ブレントン・スウェイツ)は、過去に伝説の海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)と旅をした父のウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)の呪われた運命を、何とかしたいと考えていた。そこで海にまつわる伝説を調査したところ、呪いを解くには伝説の秘宝“ポセイドンの槍”が必要なことがわかる。その後、英国軍の水兵になったヘンリーが船に乗っていたところ、“海の死神”サラザール(ハビエル・バルデム)の襲撃に遭い・・・


このシリーズも第5作となる。

最初は斬新で面白かったのだけど、途中から何だか展開も映像も似たようなものになってきて、ちょっと中だるみしてきた感じだった。

今回も、予告編を見る限りでは、これまでと大差ない感じだったし、今回の敵役も、ザルボッサとの違いがよくわからない上に、そのバルボッサまで出てくる。

それで、この敵役・サラザールは、ジャック・スパロウに何をされたのかと思いきや、もともと彼は英海軍で、海賊を殲滅しようとしていただけ。

それが、逆にジャックの策略に騙されて死んだわけだ。

つまり、元々悪いのは海賊で、彼は職務に忠実だっただけだから、どっちに感情移入していいかわからない。

と言うか、今回はそんなにジャックに感情移入できない。

たいして活躍もしないし、酒飲んで酔っぱらっているだけで、重要なのは彼が持っているコンパスだから、極端な話が、ジャックがいなくても物語が成り立つ。

あと、バルボッサの娘だの、ウィル・ターナーの息子だの、集まった人間がみんな何らかの関係があるという、ちょっと「出来過ぎ」な感じ。

ついでに言うと、今回はジャックの叔父として、ポール・マッカートニーが出てくる。

いつぞやの回では、キース・リチャーズ(ローリングストーンズ)も出ていたけど、ミュージシャンつながりで出ているだけとしか思えない。

ジョニー・デップが「出てくれ」と言ったのか、彼らが「出してくれ」と言ったのかどうかはわからないけど、別にワクワクするわけでもなく、中途半端な配役でした。

ただ、キースといい、ポールといい、さすがに存在感はありますね。


さて、ここまでどちらかと言うと、貶してきたけど、結論から言うと、結構良かったです。

スケールはデカいし、映像も綺麗で、迫力もそこそこ。

特に、終盤のバルボッサの最期と、ウィル・ターナーとエリザベス・スワンの再会は、なかなかの感動(?)もの。

ちょっとベタすぎる感じはするけど、これによって映画全体が引き締まった感じはする。

ということで、評価は「B」にします。


ただ、あと2作あるのだとか。

ホントは、今回が最後だと思っていたのに・・・
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