2010年映画総括 「面白くなかった編」

次は「面白くなかった編」

まず、「D」評価のものは、次の9本

「オーシャンズ」
「猿ロック」
「アリス・イン・ワンダーランド」
「ゼブラーマン」
「劇場版TRICK 霊能者バトルロイヤル」
「アンを探して」
「ルー=ガルー」
「行きずりの街」
「トロン・レガシー」


これまた残念ながら、邦画が6本と多い。

「猿ロック」は、まあ市原隼人という「アイドル」の映画と考えれば、それほど腹も立たないのだろうが、とにかく面白くなかったのだから、どうしようもない。
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-408.html

「セブラーマン」は、本来見ようと思うような映画ではないのだが、何せ仲里依紗ちゃんが出ていたので・・・
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-431.html

「劇場版TRICK」は、メインであるマジックのトリックがいいかげんだったので、あえて評価を低くしたもの。
展開としては、それほどひどくはなかったと思うが、それがすべて。
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-434.html

「アンを探して」は、トンネルズ石橋貴明の娘・穂のかが、素人よりも下手クソと思われるほど下手だったのに加えて、内容もつまらなかった。
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-447.html

「ルー=ガルー」と「行きずりの街」は、ともに、主人公にまったく感情移入できなかったから。
映画で、主人公に対して感情移入ができないと、もはやどうしようもない。
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-469.html
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-491.html

また「オーシャンズ」は、内容はもとより、完全なプロパガンダ映画だったのが気に入らなかった。
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-393.html
これほど、自然を描写した映画で怒りを爆発させたことも珍しい。
「みんな仲良く」なんて、自然の世界であり得るはずがないのに、それを平気で言ってしまう、その神経が信じられない。

「アリス・イン・ワンダーランド」と「トロン・レガシー」は、いずれも話題作だけど、私としては、内容がよくわからなかったし、とにかく面白くなかったから。
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-424.html
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-498.html

続いて、最悪の「E」評価をつけたもの。

これは、今年2本あった。

「交渉人 THE MOVIE」
「座頭市 THE LAST」


残念ながら、2本とも邦画だ。

「交渉人 THE MOVIE」の方は、ストーリーがムチャクチャだったから。
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-401.html

主人公が、本来の仕事である交渉をほとんどしなかったこともあるけれど、あんな荒唐無稽なストーリーを、よくも考え付いたものだと思う。
ちょっとだけ期待した分、その反動による怒りは凄まじかった。

しかし、もっとヒドかったのが、「座頭市 THE LAST」
とにかく偉大なる主人公を、まったくの屁たれにしてしまっていることがすべて。
http://habute.blog74.fc2.com/blog-entry-440.html

主役の香取なんて、勝新太郎よりも体格がいいのに、強いどころか、最後には情けない殺され方をしてしまう。
原作に対する尊敬の念がまったく感じられないどころか、バカにしているとしか思えなかった。

そういう意味で言うと、今年のワースト映画は、この「座頭市 THE LAST」で決まりだ。
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2010年映画総括 「面白かった編」

少し早いけれど、今年の映画・総括。


今年見た映画は、全部で111本。

このうち、DVD・TVで見たものが5本あり、さらにはコンサート・バレエなど、純粋に映画ではないものが4本あるので、実際に見た映画は、それでも101本。
史上最多の本数だ。

このうち、「午前10時の映画祭」ということで、過去の作品が16本あるので、新作として見たのは、85本である。


この中で、まずは「面白かった編」をまとめてみたい。

まず、「A」評価をつけたもの。
さすがに、今年は多くて、全部で21本ある。

このうち、過去作品・コンサート類を除くと、次の15本となる。

「ティンカーベルと月の石」
「Dr.パルナサスの鏡」
「インビクタス 負けざる者たち」
「第9地区」
「グリーン・ゾーン」
「パリより愛をこめて」
「必死剣鳥刺し」
「ソルト」
「トイ・ストーリー3」
「魔法使いの弟子」
「カラフル」
「君が踊る、夏」
「十三人の刺客」
「ラブコメ」
「最後の忠臣蔵」

時代劇が3本、アニメが3本、SF・ファンタジーが3本、アクションが3本、その他が3本である。
きれいに分かれた感じだ。

ただし、洋画が9本に対して、邦画は6本。
割と邦画が健闘していると思う。

特に、時代劇の3本「必死剣鳥刺し」「十三人の刺客」「最後の忠臣蔵」は良かった。
中でも、「必死剣鳥刺し」は必見。
豊川悦司は、あまり好きな役者さんではないのだが、それでも面白かったということは、それだけ良かった、ということだと思う。

もともと時代劇が好きではあるのだが、今年は良作が多かったように思う。

まあ「座頭市 THE LAST」のような駄作もあったのだが・・・

アクション映画3本(「グリーン・ゾーン」「パリより愛をこめて」「ソルト」)は、それぞれマット・デイモン、ジョン・トラボルタ、アンジェリーナ・ジョリーと、好き嫌いはともかく、その道の達人が、相応の活躍をしてくれれば、まず間違いなく面白くなる。

アニメの中では、「トイ・ストーリー3」が特に良かった。
ただし、吹替えだったので、字幕だったら、もっと良かったと思う。

意外と面白かったのが「ラブコメ」
たいした話題にもなっていないし、ネットなどでも、それほど評価が高いわけではないのだが、見終わった後で、とても清々しい気持ちになったのは事実。
単に香里奈が良かったから、ということなのかも知れないけど。

まあ、その日の雰囲気によって「ものすごく面白かった」と感じることもあれば、「あんまり・・・」という日もあるので、一概には言えないけど・・・

「Dr.パルナサスの鏡」と「君と踊る、夏」は、たぶんその日の雰囲気だと思う。

続いて、「A」よりも上の評価、今年から創設(?)した「S」評価をつけたものを挙げてみる。
全部で5本あった。

今年ダントツで良かったのは、「ロミオとジュリエット」だけど、これは古い作品なので、こういうのを除くと、次の3本が「S」評価だ。

「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」
「告白」
「怪盗グルーの月泥棒」

こうして挙げて見ると、意外な感じがする。
いわゆる「感動した」「泣いてしまった」という類の映画ではないからだ。

ただし、「のだめカンタービレ」は、最終楽章のうち前編だから、後編が「B」評価なので、合わせれば「A」ということになるかも知れない。
元々はドラマであるものを映画化したもので、ドラマを知らないせいか、いきなり見た時には大爆笑したものだが、後編の方は、それなのに期待していったので、そこまでの爆笑はできなかった、ということだ。

「怪盗グルーの月泥棒」は、キャラクターがとにかくかわいかった。
ストーリーも良かったし、ホロっともしたけど、それがすべてだったように思う。

そういう意味で、ストーリーの意外性・展開・面白さを含めて、今年一番の作品は「告白」ということになるだろうか。

ジャンルとしては、ミステリーだと言えると思うが、予告編では、どんな話になるのかさっぱりわからなかったし、見終わって感動する内容ではないのだが、とにかく「すごい!」と思った映画だ。
松たか子の淡々とした演技も良かったし、「あそこまでやるか」という意外性により、迷わず「S」をつけた作品である。

インパクトという点では、今年一番でした。

ということで、今年のベスト映画は、この「告白」にします。


以上、「面白かった編」でした。

映画評493 ~ 2001年宇宙の旅

今回は「2001年宇宙の旅」

「午前10時の映画祭」第17弾は、1968年の作品

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アーサー・C・クラークの原作を基に、S・キューブリックが映像化したSF映画の金字塔である。

主演は、ケア・デュリア
共演は、ゲイリー・ロックウッド、ウィリアム・シルベスター、ダニエル・リクター
その他、レナード・ロシター、マーガレット・タイザック、ダグラス・レイン(HALの声)

<ストーリー>
月面に屹立する謎の黒色構造体(モノリス)が、木星へ向けて強い信号を発信した。かつて我々の祖先である類人猿は、それと同じ構造体に触れた瞬間に道具を使うことを覚えていた。そして、ボーマン船長(K.デュリア)の乗る木星探査船ディスカバリー号では、人工知能のHAL9000に異変が生じる。


SF映画の金字塔である。

いや、そんなことくらい知っている。

神秘的で、哲学的で、とにかく・・・

さっぱりわからない。

HALの「反乱」のくだりはいい。
最後に、その理由も明かされる。
だけど、その理由も聞いても、まったく理解できない。

もしかして、テーマなんかないのかも知れない。
だとしたら、何のために作ったのか。
そして、何が描きたかったのか。

何よりも、全体的に冗長だ。
特に、前半のクラシック音楽の部分は、ウザい!
あの有名なR.シュトラウスの「ツァラストラはかく語りき」はまだいい。
ヨハン・シュトラウスの「美しき青きドナウ」は、延々と続くので、飽きてくる。

それと、最後のシーン。
あれは、言葉で表現するのも難しい。
ただ、宇宙を表しているのか、そして自然の風景を、ただ色調を変えて流しているわけだけど、これまた長い!
延々と流されると、見ている方は、イヤになる。

だから、最初「これから、いったいどうなるの?」と不安になり、最後は「いったい、何がしたいの」と疑心暗鬼になる。
そんな映画だと思う。

確かに、SF映画としての金字塔なのかも知れない。
映像は少しチャチな面はあるものの、よくもここまで考えたものだ、という部分が随所に出てくる。

だけど、少なくとも私が見て「面白い」と思えるような映画ではない。

この映画に高評価を与えた人たちは、ちゃんと理解しているのか、あるいは「理解できない」からこそ、「理解したフリ」をして評価しているのか、私にはわからない。

とにかく、面白くはなかったけれど、内容が理解できないのでは、エラそうに評価するわけにはいかない。
今回は、「評価なし」といたします。

映画評492 ~ 相棒 劇場版Ⅱ

今回は「相棒 劇場版Ⅱ 警視庁占拠!特命係の一番長い夜」

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初放送から10周年を迎えた人気刑事ドラマ「相棒」シリーズの、2008年公開の第1弾に続く劇場版第2弾である。

主演は、水谷豊
共演は、及川光博、小西真奈美、小澤征悦、宇津井健、國村隼、石倉三郎
その他、葛山信吾、平岳大、品川徹、江波杏子、片桐竜次、原田龍二、岸部一徳など


<ストーリー>
田丸警視総監(品川徹)、長谷川副総監(國村隼)をはじめとした警察幹部12名が、警視庁本部内で人質に取られる事件が発生する。偶然にも犯人と遭遇した神戸尊(及川光博)とその連絡を受けた杉下右京(水谷豊)の特命係の二人は独自に情報収集を進め、籠城犯が元警視庁刑事の八重樫(小澤征悦)だという事実を突き止める


前作が散々だったので、あまり期待はしていなかったが、基本的にこの手の映画は好きなので、最初からツッコミを入れるつもりで見た。

そういう意味で言うと、あまり「面白く」はなかった。
つまり、たいしてツッコむところはなかった、ということだ。

何せ前作は、犯人のやっていることが、まったくもって意味不明だし、その意味不明のことが、なぜかわかってしまう杉下右京の現実離れした推理が、とてつもない違和感を醸し出していたので、それを期待していた私としては、完全に肩透かしを食らった形となってしまった。

前作が、スケールが大きいように見せかけていて、実はたいしたことはなかったのに比べて、今回の作品は、スケールは確かに大きかった。

とは言え、予告編でもやっている警視総監たちの人質籠城事件は、冒頭にいきなり出てくるし、しかもあっさりと終わってしまう。

そう簡単に、幹部たちのいる部屋に拳銃を持って侵入ができるのか、という疑問はあるのだが、内部に協力者がいたとすれば、まあ「あり」だろうか。

ただ、この人質犯である八重樫は、実はかなり頭が悪い、というか無謀すぎる。
行き当たりばったり、ではないのだが、あそこまでバカなことをやっていると、殺されて当然、と言うよりは、それ以前に、いろんな行動がわかってしまって、目を付けられてしまい、警視庁内部に入ることも難しかったのではないだろうか。

とは言え、事件は右京の名推理によって解決するのではなく、警察の幹部たちによる足の引っ張り合いによって、バレてしまった、というのが正解ではなかろうか。
展開そのものが、それほど淡々としていて、緊迫感があまりなかった、ということだ。

だいたい、あの「モールス信号」のトリックも、ムチャクチャ。
「よく考えている!」などと言う人もいるのだろうが、人質事件の最中に、なんか変な音が聞こえているな、と思っていたら、案の定・・・という感じ。
あれに、犯人が気がつかないはずがない。
何が「貧乏ゆすりだと思ってしまうだろう」だ。
映画的な仕掛けもいい加減だけど、トリックも安易すぎる。


あと、細かいところで言えば・・・

冒頭の事件の直前に、神戸が犯人・八重樫に出会うところがある。
つまり、犯行を起こす直前なわけだけど、その場にいた女性・朝比奈圭子を含めたやり取りは、ちょっと違和感があり、後でそのやり取りの解説(右京による推理)があるのだが、その解説を聞いた後でも、やはり違和感は残ったままだった。

ネタばれすると、八重樫が圭子を逃がすために、「わざとやった」ということなのだが、神戸が圭子を助ける可能性と、犯人・八重樫に飛びかかる可能性とは、あまり変わらなかったような気がするのだが・・・

そんなことより、あそこでわざわざ拳銃を取り出す、という行為は、おそらく思いつかないと思うし、できないと思う。
つまり、この展開そのものが不要だった、と思うのだが・・・

冒頭のことだったので、後半にはすっかり忘れていたのに、わざわざ思い出させられたので、かえって違和感が深まってしまった。


出演者で言えば・・・

前作の寺脇康之から変わったミッチー(及川光博)には、ちょっと期待していたのだが、そんなにうまくはなかったような気がする。

警察幹部たちには、それぞれ貫禄のある役者さんたちが配されていたのだが、その中では、やはり岸部一徳は下手クソだと思う。

これまた何度も何度も言うようだけど、どうしてこの男が重宝されるのか、まったくわからない。
どう見たって棒読みだし、そもそも貫禄というものがない。

宇津井健も、だいぶ呂律がまわっていないようだったけど、それでもまだ貫禄が少しあった。

で、岸部も下手クソのまんま、最後は殺されてしまった。
だけど、その死に方も下手。
たぶん、あまり死んだこともないのだと思う。

ということで、思ったよりまともだったため、そういう意味で、あまり面白くなかったので、評価は「C」にします。

映画評491 ~ シュレック・フォーエバー

今回は「シュレック・フォーエバー」

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見かけは怖いが心優しい緑の怪物シュレックと仲間たちの冒険を描き、世界中でヒットした人気アニメ・シリーズ第4弾。シリーズ最終章となる本作では、ペテン師の魔法使いにだまされ異次元の世界へ飛ばされたシュレックが、元の世界に戻ろうと奮闘する。

声優陣は、浜田雅功、山寺宏一、藤原紀香、竹中直人、劇団ひとりなど

<ストーリー>
子宝にも恵まれ幸せでのどかな毎日を過ごすシュレック一家だったが、シュレックは怪物として過ごしていた自由な日々を懐かしんでいた。そんな時、「遠い遠い国」の王座を長い間狙っていたペテン師の魔法使いランプルスティルスキンのワナにはまり、ある契約書にサインしたシュレックは、異次元の世界に飛ばされてしまう。


残念ながら、吹替えしかやっていなかった。
そして、予想通りがっかりした。

浜ちゃんの関西弁も、慣れているとはいえ、この手の映画だと、やはり違和感がある。

藤原紀香もダメ!
どうして、あそこまで棒読みに聞こえるんだろう。
よくよく聞いていると、ちゃんと抑揚はついているのだが、どうしたって棒読みにしか聞こえない。
やっぱ、下手なんだと思う。

で、今回の重要なキャラであるペテン師・ランプルスティルスキンは、劇団ひとりだった。
これは、すぐにわかった。
ということは、やっぱりダメだ、ということだ。
一生懸命キャラクターを作ろうとしている、その姿勢は十分窺えた。
だけど、声を聞いて、すぐに「あっ、劇団ひとりだ」と思うようではダメだ、と私は思う。

その点、何度も言うようだけど、山寺宏一はすばらしい。
今回だって、ドンキーの声を聞いて、しかも山寺宏一だとわかっていても、彼の顔は浮かんでこない。
つまり、ドンキーになり切っている、ということだ。
そして、私もまた、山寺宏一ではなく、ドンキーの声を聞いているわけだ。

所々笑ったのは、たいていドンキーのセリフのところだ。
長靴を履いた猫も、ちょっと面白かった!?

さて、ストーリーの方だけど・・・

関西弁や、一生懸命しゃべっている様子が邪魔になって、あまり中に入っていけなかった。

ただ、展開としては、まずまずだと思う。
盛り上がりに、今ひとつ欠けるかなあ、という感じではあったけど。

ということで、もともと期待していたわけではないけれど、やはり吹替えだと、面白さが半減してしまうので、あまり楽しめなかった。

しかも、吹替え版だと、ガキが多いので、今回も隣でガヤガヤ騒ぐガキがいて、ホント気になってしょうがなかったし・・・


評価は、「C」にします。

映画評490 ~ トロン・レガシー

今回は「トロン・レガシー」

父親が創造した“トロン”と呼ばれるコンピューターの世界へ導かれた若者が、命を狙われながらも人類の存亡を賭けた死闘に挑むSFムービー大作。

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主演は、ギャレット・ヘドランド
共演は、ジェフ・ブリッジス、オリヴィア・ワイルド、マイケル・シーン、ボー・ガレット
その他、ブルース・ボックスライトナー、ヤヤ・ダコスタ、セリンダ・スワン、ジェームズ・フレイン

<ストーリー>
デジタル業界のカリスマ、ケヴィン・フリン(ジェフ・ブリッジス)が謎の失踪を遂げてから20年たったある日、27歳に成長した息子サム(ギャレット・ヘドランド)に父ケヴィンからのメッセージが届く。サムは、父ケヴィンの消息を追って父のオフィスに足を踏み入れるが、そこには衝撃的な真実が待ち受けていた


いやあ、すごいCGだった。
そして、そこには目を見張るような世界が広がっていた。

だけど・・・

さっぱりわからなかった。
いや、ホント。

予告編の時から、何だかよくわからなかった。

失踪した父親が築いた世界。
それが舞台となるのだが、この世界というのがまったく理解できない。

「マトリックス」の時も同じような感じを抱いたのだが、それでも、あの映画では「コンピューターの中の世界」という漠然としたイメージは作ることができた。

しかし、この映画では、それさえも浮かばなかった。

しかも、登場人物は、実在の人間なのか、それともそうでないものなのかも、よくわからない。
「プログラム」だとか「ユーザー」だとか、どこかで聞いたことのあるような単語は出てくるのだが、「いったい、どこがどう違うんだ?」という感じだ。

「マトリックス」では、確か「人間は、すでにコンビューターに支配されている」という世界だったと思うのだが、この映画では、生身の人間がコンピューターの世界の中に入っていく、という話だろうから、基本的には「疑似世界」のはずだし、そこで誰が殺されようが、実質的には、何も起きていないのと同じ・・・じゃないの?

とにかく、目の前にものすごい世界が広がっているというのに、ただ呆然として見ていただけ。
こんなに、「面白い」とも「つまんない」とも思わなかった映画も珍しい。

だって、とにかく何をやっているのか、さっぱりわからなかったもの。

だから、細かいところに対するツッコミもやめておきます。

もしかしたら、私だけが理解できなかったのかも知れないから・・・

とは言え、映画の感想としては、いい評価をつけるわけにはいかないので、ここは「D」にしておきます。

いやホント、わかりませんでした。

映画評489 ~ 最後の忠臣蔵

今回は「最後の忠臣蔵」

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『四十七人の刺客』などで知られる池宮彰一郎の同名小説を、テレビドラマ「北の国から」シリーズの演出を手掛けた杉田成道が映画化。赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件で大石内蔵助率いる四十六士が切腹して主君に殉じた中、ひそかに生き残った二人の男の知られざる物語を描く。

主演は、役所広司、佐藤浩市
共演は、桜庭ななみ、山本耕史、伊武雅刀、笈田ヨシ、
その他、安田成美、風吹ジュン、田中邦衛、片岡仁左衛門など

<ストーリー>
忠臣蔵として有名な赤穂浪士の吉良邸討ち入りでは46人が主君に殉じ切腹するが、二人の男が生き残った。討ち入り前日に逃亡した瀬尾孫左衛門(役所広司)と、討ち入りを後世に伝えるため逃がされた寺坂吉右衛門(佐藤浩市)。正反対の運命を背負う二人が16年ぶりに再会。瀬尾はなぜ討ち入りから逃げたのか、寺坂は元同志が抱えてきた秘密を知る。


これは、良かった!
ちょっとウルっとくる映画だ。

もちろん、「忠臣蔵」だから、ということは言えるだろう。

「忠臣蔵」は、以前は好きだった。
主君の仇を取ろうとする忠義の志士47名の物語だから、筋がわかっているとは言え、感動間違いなしだった。

ところが、いつからか「バカな主君のために、お家断絶となったため、かわいそうな家来たちから言いがかりをつけられて、袋叩きにあった吉良家の人たち」という考えに変わってきて、何だか感動できなくなってしまった。

しかし、今回の映画は、「討ち入り」後の話だ。

討ち入りに参加したものの、その後「逃げる」ことを命令された男と、討ち入り直前に「逃げる」ことを命令された男の物語。

その目的は、早い段階で明かされるので、映画では、「いかにして、可音を嫁がせるか」ということと、「そして、その後どうなる?」という話に絞られ、それに寺坂吉右衛門や、赤穂の元家来たちが絡んでくる。

主人公の役所広司は、「十三人の刺客」でそうであったように、悲壮な決意で主君の命に服する役は、合っていると思う。
強そうな武士には見えないので、余計にそう感じる。
16年間も素性を隠し、可音を一人前に育て上げる苦労は、相当なものだったに違いない、という様子が、よく伝わってきた。

佐藤浩市は、相変わらず渋い。
ただ、こちらも、16年間苦労しているはずなのに、その雰囲気があまり感じられなかったのは、ちょっと残念。

それにしても、最後の「嫁ぐ」場面は感動的だった。

その可音を演じた桜庭ななみが、意外と良かった。
俳優(女優)の中には、見た目「下手くそ!」というイメージの人がいるが、彼女もそんな感じだったにもかかわらず、あまり違和感がなかった。

割と重要な役を演じている安田成美も、普段嫌いな女優だけど、今回の役には、あまり違和感はなかった。

ただ、最後のある場面は、ちょっと納得がいかない。
最後の最後、使命を果たした孫左衛門のやることは、ただ一つしかない。
にもかかわらず、安田成美演じる「ゆう」が、色仕掛けをする。
もちろん、単なる色仕掛けではないのだが、「もしかして、このまま・・・」と思わせてしまうようなこんな場面は、余計だと思う。
せっかくのクライマックスの場面が、少し興ざめだった。

とは言え、全体的に違和感もあまりなく、私の好きな派手なチャンバラもなかったにもかかわらず、最後までいい感じでした。

ということで、評価は「A」にします。


細かいところだけど・・・

事情を知らない寺坂吉右衛門が瀬尾孫左衛門と斬り合う場面。

孫左衛門を見失った吉右衛門が、橋の上で、すぐ下に孫左衛門がいることに気付かず、見えない孫左衛門に話しかけるところ。

最初は、まわりを見回しながら、「孫左衛門、聞こえているなら聞いてくれ」という感じで話していたのだが、最後の方は、すぐ下に孫左衛門がいることを知っているような話し方になっていた。

ちょっと違和感がありました。

映画評488 ~ アマデウス

今回は「アマデウス」

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「午前10時の映画祭」第16弾は、1984年の作品

主演は、F・マーレイ・エイブラハム
共演は、トム・ハルス、エリザベス・ベリッジ、ロイ・ドートリス、サイモン・キャロウ、ジェフリー・ジョーンズ
その他、チャールズ・ケイ、ケニー・ベイカー、ヴィンセント・スキャヴェリ、シンシア・ニクソン、リチャード・フランクなど

<ストーリー>
商人の父親に反対されながらも音楽家を目指すサリエリ(F.M.エイブラハム)は、理解のある父親を持ち「天才」「神童」と評されるモーツァルト(T.ハルス)を妬ましく思っていた。やがて宮廷音楽家となったサリエリは、下品な笑い声を上げ、女の尻を追い掛け回す男――モーツァルトに出会う。その日からサリエリの運命は狂いはじめる


天才・モーツァルトのライバル(?)であったサリエリを主人公に据えて、モーツァルトの生涯を描いた作品、ということになるだろうか。

当時の宮殿の様子とかも描かれていて、なかなか面白かった。

映画では、モーツァルトを相当な変人として描いており、下品で女好きで、酒に溺れ、もう人間としては最低!という描き方だ。
一方、主人公であるサリエリも、才能ではモーツァルトにはまったく歯が立たず、最後には、彼を殺そうとさえする。
そのあたりの展開が、違和感なく進んでいくわけだけど・・・

何せ、長い!
この内容で3時間は、いくら何でも長すぎる!

途中に、モーツァルトの作品を流す必要があるので、ある程度は仕方がないのだろうが、途中でホントに寝てしまいそうになったほどだ。
トイレが近くなった昨今、この長さは、ちょっと致命的だ。

登場人物で言えば・・・

主人公を演じたF・マーレイ・エイブラハムは、まずまず。

モーツァルトを演じたトム・ハルスが、存在感のある演技をしていたと思う。
所々でバカ笑いをするところがあるのだが、どこかで聞いたことのあるような笑い方だな、と思っていたら、途中で思い出した。
「アリス・イン・ワンダーランド」でジョニー・デップがやっていた笑い方だった。

その妻・コンスタンツェを演じたエリザベス・ベリッジが、かわいかった。
一般的には、相当な悪妻として有名だけど、映画では、モーツァルトを思う、しっかりした女性として描かれている。

あと、知っている曲があまり流れなかったのは、個人的には残念。

ということで、まずまず面白かったけれど、とにかく長かったので、評価としては「B」にします。

映画評487 ~ ロビン・フッド

今回は「ロビン・フッド」

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主演は、ラッセル・クロウ
共演は、ケイト・ブランシェット、マーク・ストロング、ウィリアム・ハート、マーク・アディ
その他、オスカー・アイザック、ダニー・ヒューストン、アイリーン・アトキンス、ケヴィン・デュランド、スコット・グライムズ、サイモン・マクバーニーなど

<ストーリー>
12世紀末、ロビン(ラッセル・クロウ)は十字軍の兵士としてフランスでの戦闘に加わっていた。ある日、イングランドの騎士ロバートの暗殺現場に居合わせた彼はその遺言を受け、ロバートの父(マックス・フォン・シドー)に遺品の剣を届けると約束する。やがてノッティンガムの地を踏んだロビンは、ロバートの身代わり役を頼まれる。


これは、なかなか面白かった。

内容は、あのロビン・フッドが「伝説の人」になるまでの話を描いたものである。

舞台は12世紀で、戦うのは、「パワーがあり、勇敢で、頭もよくて、そして残酷な」イギリス人と、「こズルくて、戦争にはからきし弱いくせに、なぜか自信過剰で、自分たちは世界でもっとも優秀だと思っている」フランス人だから、心情的には、どうしてもイギリスに肩入れしてしまう。

そういう意味でも、主人公には割と簡単に感情移入できた。
脇を固める俳優たちも、シブい男たちが多く、ナヨナヨしたヤツって、ジョン王くらいか。
最後の戦いの前に、イギリス北部の諸侯たちが一斉に移動するシーンも、結構感動的。

その主人公を演じたラッセル・クロウは、相変わらずシブい!
ヒロインのケイト・ブランシェットは、もう若くはないので、主人公とのラブ・シーンは、あまり○○○○だけど、二人ともなかなかの存在感がある。

戦闘シーンも、なかなか迫力はあったし、飽きさせることのない展開で、2時間半の超大作ながら、最後まで集中できた。

ただ・・・

悪の中心であるゴドフリーとの最後の戦いは、思ったよりあっさりと終わってしまった感じだ。
もっと激しい戦いを期待していたのだが、まあ、主人公が「弓の名手」なので、あんな仕留め方の方がインパクトがあるのだろうし、仕方がないか。

しかし、ヒロイン自身が戦いの場に出てくるシーンは、ちょっと興ざめ。
あそこまでやらなくても、という気はした。
元々「強い女」というわけでもなかったのだから・・・

ということで、「グラディエーター」ほどの面白さはなかったけど、全体的に特に違和感もなく、なかなか面白かったので、評価は「B」にします。

映画評486 ~ キス&キル

今回は「キス&キル」

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旅行先でとある女性と運命的な恋に落ちスピード結婚を果たした若い男が、元CIAのすご腕エージェントという素性を隠していたために夫婦そろって騒動に巻き込まれるラブ・コメディー

主演は、アシュトン・カッチャー
共演は、キャサリン・ハイグル、トム・セレク、キャサリン・オハラ、キャサリン・ウィニック
その他、リサ・アン・ウォルター、ロブ・ニグル、アレックス・ボースタイン、ケヴィン・サスマンなど

<ストーリー>
お嬢様のジェン(キャサリン・ハイグル)は、旅行先の南フランスで理想の男性スペンサー(アシュトン・カッチャー)と出会い、あっという間に結婚してしまう。郊外で幸せな新婚生活をスタートさせるジェンだったが、スペンサーがすご腕の元CIAのエージェントだったため一緒に命を狙われ、銃を手にして戦うハメになってしまう。


軽いタッチの、アクション・ラブコメディーといったところだろうか。

原題は「Killers」だから、邦題では、勝手に「キス」をつけたようなのだが、このキスはほとんど関係ない。
予告の段階では、「Mr.&Mrs. スミス(ブラピ+アンジー)」みたいなものを想像していたのだが、どっちかと言うと、つい先日公開されたばかりの「ナイト&デイ」をパクったタイトルらしい。
どちらにしても、安易なのは同じ。

最初は、尻軽女と頭軽男のバカップル・ストーリーかと思っていたし、そんな感じのシーンも随所にあるのだが、意外とアクションが出てくる。

トム・セレクが出ている時点で、鈍い私でも「何かあるな」とは思っていたが、あんな展開になるとは思っていなかった。

ただ、見ている時には、特に違和感はなかったのだが、後で考えてみると、主人公スペンサーを襲う連中は、ほとんど素人だ。
隣人とか、会社の同僚とか。

それが、いきなり主人公を襲うのだけど、なぜか彼らは異常に強い!
ネットなどでは「主人公、弱すぎ!」という声もあるようだけど、むしろ逆で、おばちゃんがマシンガンをぶっ放したり、同僚がナイフや格闘技スタイルで主人公を襲うシーンは、とても素人には見えない。
最初、私は「彼らも、元々はCIAその他に雇われた殺し屋」だと思っていたのだが、もしそうでないとしたら、ムチャクャな設定ということになる。

いくら、「主人公を殺したら2000万ドルの賞金」と言われても、あそこまで普通やるだろうか。
街中でドンパチやるわけだから、たとえ主人公を仕留めたところで、警察のご厄介になることは間違いない。(そう言えば・・・警察は、一切出てこなかった)
それでも余るほどの賞金なのかも知れないが、設定としては随分と違和感がある。

同じような設定の映画に「S.W.A.T.」というのがあったけど、あちらは、主人公たちを襲う連中は、街のチンピラたちばかり。
それでもちょっと違和感があったのに、普通の市民があそこまでやることは、考えられない。

とは言え、確かに主人公も、たいして強くない。
だから、ただの色男にしか見えず、とてもじゃないけど感情移入できなかった。

所々笑えるシーンがあったので、全体的にはスムーズに見ることができたのだけど、終わって見れば、「まあ、こんなもんか」という感じだった。

ということで、評価は「C」とします。
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