映画評523 ~ アジャストメント
今回は「アジャストメント」

『マイノリティ・リポート』などの原作者フィリップ・K・ディックの短編小説を、『ボーン』シリーズのマット・デイモン主演で映画化したサスペンスアクション。第三者によって運命を支配された現実を舞台に、巨大な陰謀に立ち向かう男の奮闘を描く
主演は、マット・デイモン
共演は、エミリー・ブラント、アンソニー・マッキー、ジョン・スラッテリー、マイケル・テリー
その他、テレンス・スタンプ、ローレンス・レリッツ、スティーヴ・ソーレンソン、フィリス・マクブライドなど
<ストーリー>
政治家のデヴィッド(マット・デイモン)は、ある日、バレリーナのエリース(エミリー・ブラント)と恋に落ちる。しかし、突如現れた男たち、「アジャストメント・ビューロー(運命調整局)」によって拉致されてしまうデヴィッド。彼らの目的は、本来愛し合う予定ではなかったデヴィッドとエリースの運命を操作することだった
これは、ハリウッド映画の典型的なお話と言うか・・・
「巨大な陰謀に立ち向かう」と言ったって、主人公デヴィッドは、「立ち向かう」というよりは、相手の言うことに逆らうだけで、むしろ逃げ回っている。
しかし、最後の決め手は、やはり「愛」
今回は、何と「愛」が「運命」をも変えてしまった、というお話だ。
「愛が勝つ」という「運命」だった、というわけではない。
本来は、「愛してはいけない運命であった」二人だったのに、それでも我慢できない二人が、運命に逆らって愛し合い、そして最後にはその運命さえも変えてしまう。
見ている人の中には、感動できた人もいるかも知れないが、「じゃあ、運命っていったい何なんだ」という命題には、まったく答えてくれない。
要は「愛はとにかく強い」というテーマが先にあって、では今回「愛」が打ち勝つ相手は何にしようかと考えた結果、「よし、運命にしてやろう」ということなのだろうか。
つまり、これを受け入れられなければ、この映画は面白くないと思う。
それにしても、今回「運命を司る(調整する)面々は、実に人間臭い。
ミスが多いし、修正が何度も入る。
運命って、こんなものでいいんだろうか、というほどいいかげんだ。
それに、今回の主人公であるデヴィッドは、いずれ「大統領になる」と運命づけられた男。
かたや、ヒロインであるエリースも「世界的なプリマドンナそして振付師になる」と運命づけられている。
この二人は、本来「愛し合ってしまうと、それぞれがダメになってしまう」運命にあった。
しかし最終的には、二人は愛を成就させたあげくに、男は大統領に、女は世界的なバレリーナになる、というとんでもない「アメリカンドリーム」を成し遂げてしまうことになる。
何だか、「それでいいの?」という内容だった。
もちろん、「運命を調整する」とか、「時間の扉」のようなものが出てくる展開は、なかなか面白かった。
なので、この作品は、好き嫌いが分かれる作品だと思うが、少なくとも私はあまり好きではない。
しかも、マット・デイモンは、あまり強くはなかったし・・・
ということで、評価は「C」にします。

『マイノリティ・リポート』などの原作者フィリップ・K・ディックの短編小説を、『ボーン』シリーズのマット・デイモン主演で映画化したサスペンスアクション。第三者によって運命を支配された現実を舞台に、巨大な陰謀に立ち向かう男の奮闘を描く
主演は、マット・デイモン
共演は、エミリー・ブラント、アンソニー・マッキー、ジョン・スラッテリー、マイケル・テリー
その他、テレンス・スタンプ、ローレンス・レリッツ、スティーヴ・ソーレンソン、フィリス・マクブライドなど
<ストーリー>
政治家のデヴィッド(マット・デイモン)は、ある日、バレリーナのエリース(エミリー・ブラント)と恋に落ちる。しかし、突如現れた男たち、「アジャストメント・ビューロー(運命調整局)」によって拉致されてしまうデヴィッド。彼らの目的は、本来愛し合う予定ではなかったデヴィッドとエリースの運命を操作することだった
これは、ハリウッド映画の典型的なお話と言うか・・・
「巨大な陰謀に立ち向かう」と言ったって、主人公デヴィッドは、「立ち向かう」というよりは、相手の言うことに逆らうだけで、むしろ逃げ回っている。
しかし、最後の決め手は、やはり「愛」
今回は、何と「愛」が「運命」をも変えてしまった、というお話だ。
「愛が勝つ」という「運命」だった、というわけではない。
本来は、「愛してはいけない運命であった」二人だったのに、それでも我慢できない二人が、運命に逆らって愛し合い、そして最後にはその運命さえも変えてしまう。
見ている人の中には、感動できた人もいるかも知れないが、「じゃあ、運命っていったい何なんだ」という命題には、まったく答えてくれない。
要は「愛はとにかく強い」というテーマが先にあって、では今回「愛」が打ち勝つ相手は何にしようかと考えた結果、「よし、運命にしてやろう」ということなのだろうか。
つまり、これを受け入れられなければ、この映画は面白くないと思う。
それにしても、今回「運命を司る(調整する)面々は、実に人間臭い。
ミスが多いし、修正が何度も入る。
運命って、こんなものでいいんだろうか、というほどいいかげんだ。
それに、今回の主人公であるデヴィッドは、いずれ「大統領になる」と運命づけられた男。
かたや、ヒロインであるエリースも「世界的なプリマドンナそして振付師になる」と運命づけられている。
この二人は、本来「愛し合ってしまうと、それぞれがダメになってしまう」運命にあった。
しかし最終的には、二人は愛を成就させたあげくに、男は大統領に、女は世界的なバレリーナになる、というとんでもない「アメリカンドリーム」を成し遂げてしまうことになる。
何だか、「それでいいの?」という内容だった。
もちろん、「運命を調整する」とか、「時間の扉」のようなものが出てくる展開は、なかなか面白かった。
なので、この作品は、好き嫌いが分かれる作品だと思うが、少なくとも私はあまり好きではない。
しかも、マット・デイモンは、あまり強くはなかったし・・・
ということで、評価は「C」にします。
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