映画評550 ~ ミッション・8ミニッツ

今回は「ミッション・8ミニッツ」

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『月に囚われた男』のダンカン・ジョーンズ監督の長編第2作となるSFサスペンス。列車爆破事故の犯人を見つけるべく、犠牲者が死亡する8分前の意識に入り込み、爆破直前の列車内を追体験していく男の運命を描く

主演は、ジェイク・ギレンホール
共演は、ミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ、ジェフリー・ライト
その他、マイケル・アーデン、キャス・アンヴァー、ラッセル・ピーターズ、スーザン・ベインなど


<ストーリー>
シカゴで乗客が全員死亡する列車爆破事故が起こり、事件を解明すべく政府の極秘ミッションが始動。爆破犠牲者が死亡する8分前の意識に入り込み、犯人を見つけ出すという任務遂行のため、軍のエリート、スティーヴンス(ジェイク・ギレンホール)が選ばれる。事件の真相に迫るため何度も8分間の任務を繰り返すたび、彼の中である疑惑が膨らんでいく。


ポスターなどで「映画通ほど騙される」と宣伝していた。

となると、私は映画好きだけど、「映画通」と言えるほどではないので、騙されないのかな、と思ってみた。

だけど、結論から言うと、あのラストは、単に「映画通を何とか騙そうとした」というだけであって、何とも不可解というか違和感がある。

ネタばれに近いけれども、もっと詳しく言えば、「これはタイムマシンではないので、過去は変えられない」と散々言っておいて、最終的には「でも、過去が変わっちゃいました」みたいな感じ。
しかも、それを「平行世界」とかいう、わけのわからない変なもので言い訳をしている。

時間軸は変わらないけど、現実の世界と同時に、別の世界が動いているなんて、こじつけもいいところだと思う。

映画の中で言うと、最後ヒロインのクリスティーナが相対しているのは、主人公のスティーヴンスではなく、爆破事故で死んだはずの歴史教師であったはず。
では、あの教師はいったいどこに行ってしまったのか。

もし、平行世界が存在するのであれば、その世界では、あの「爆破事故」は起こらなかった。
つまり、歴史の先生も死んではいないはずだ。
そこへ、もし主人公の脳が入り込んだ結果、先生と中身が入れ替わったのだとしたら、それは、もはや「平行世界」なんかではなく、主人公の脳が作りだした空想の世界になるのではないだろうか。

こう書いていて、自分でも何だかよくわからない。

せっかく「いい話」で終わろうとしているのに、事前に余計なことを言うものだから、かえって「え?それって、おかしいんじゃないの?」と思われてしまうような作品だった。


でも、最初はいい感じだった。
展開としては「バンテージ・ポイント」みたいな流れだし・・・

ところが、「爆破事件の犯人はいったい誰だ」という謎解きが主なのかと思っていたものの、犯人は意外と早く判明する。

そして、「次の爆破事件は未然に防ぐことができた」というあたりから、物語が変な方向へと進んでいく。

主人公が実は・・・という展開はいいと思う。
そして、そのことがわかった主人公が「このミッションが終わったら、○○○してくれ」と頼む場面は、感動に向けてまっしぐら、と言えるほどの王道。

ところが、最後の最後で、話を一気にわけのわからないものにしてしまう。

ネットなどでは、かなり好意的な意見というか、高い評価をしている人がいて、中には「平行世界の概念がわからないの?」みたいな人もいたけれど、少なくとも私にはわからなかった。

あの後いったいどうなるの?という疑問には、おそらく答えてもらえないと思うし。

あまり書くと、ネタバレ全開になってしまうので、このへんでやめておくけど、「いやあ、面白かった」と思う人が多いのもわかるような気もする。

ただ、私としては最後は「はあ?」だったことも事実。

ということで、私の評価としては「C」にします。

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映画評549 ~ 三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船

今回は、「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」

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幾度も映像化や舞台化がされているアレクサンドル・デュマの冒険活劇「三銃士」を、『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督が映画化したアクション・エンターテインメント

主演は、ローガン・ラーマン
共演は、ミラ・ジョボヴィッチ、オーランド・ブルーム、クリストフ・ヴァルツ、フレディ・フォックス、ガブリエラ・ワイルド
その他、マシュー・マクファディン、レイ・スティーヴンソン、ルーク・エヴァンス、マッツ・ミケルセン、ジュノー・テンプルなど


<ストーリー>
17世紀フランス、銃士にあこがれを抱きパリにやってきたダルタニアン(ローガン・ラーマン)は、気が強く向こう見ずな性格が功を奏したか、あることがきっかけで三銃士の仲間入りを果たすことに。その後、フランス国王側近の裏切りで奪われた王妃の首飾りを取り返すため、イギリスへ向かうことになるが、彼の前には事件の鍵を握るバッキンガム公爵(オーランド・ブルーム)と正体不明の美女ミレディ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)が立ちはだかる。


本来の「三銃士」のスケールをでかくしようとして、かえってしょぼくなってしまったような作品だった。

王妃の首飾りのエピソードあたりまでは、原作(人形劇)と同じ。
だけど、飛行船が出てくるあたりで、何だか展開が大雑把になってきた感じ。

だいたい、飛行船の設計図といっても、紙切れが1枚だけ。
こんなので、あんな大きな飛行船がホントに作れるのかどうか。
しかも、後から作った方は改良されていて、さらにデカくなっていた。
あんなに簡単にできるものかね。

この飛行船対決のせいで、本来の「銃士」としての活躍はほとんどなし。
バトルは派手な一方で、結構大雑把なので、せっかくのキャストももったいない感じだった。

まず、主人公のダルタニアンは、田舎者なのはいいとしても、粗野で自信過剰で生意気で短気でおっちょこちょい。
つまり、まったく感情移入できるキャラクターではない。

また、せっかく「悪役をやらせたら当代随一(?)」のクリストフ・ヴァルツが、悪役・リシュリー卿として出演しているのに、思ったほどの悪逆非道ぶりは見られず。

あと、オーランド・ブルームは、初の悪役らしいけれど、今いち迫力不足。
もともと、ヒーローとしても中途半端なだけに、もう少し貫禄が必要だと思う。

しかし、三銃士の3人は、それぞれ渋い感じが出ていてよかったと思う。
ミラ・ジョボヴィッチ演じるミレディも、イメージ通りだろうか。

いずれにしても、せっかくの題材なのに、わざわざSFチックにして、役者を揃えて、結果的に台無しにしてしまったような気がする。
展開には特に違和感はなかったし、CGも良かったのにもかかわらず、何だか、とてももったいない感じだった。
とても期待していただけに残念だった。

ということで、評価は「C」にします。

映画評548 ~ モテキ

今回は「モテキ」

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突然やってくるモテモテの時期「モテキが」訪れたさえない男を『世界の中心で、愛をさけぶ』などの森山未來が演じ、深夜の放送ながら話題を呼んだ異色の恋愛ドラマを映画化。メガホンを取るのは、テレビドラマと同じく「アキハバラ@DEEP」などの演出家、大根仁。原作を手掛ける漫画家、久保ミツロウが、テレビドラマのラストから1年後を舞台に映画用のオリジナルストーリーを書き下ろした

主演は、森山未來
共演は、長澤まさみ、麻生久美子、仲里依紗、真木よう子、金子ノブアキ、新井浩文
その他、山田真歩、りりぃ、満島ひかり、バナナマン(設楽、日村)、リリー・フランキーなど


<ストーリー>
金もなく恋人もいない藤本幸世(森山未來)に、怒とうのように恋のチャンスが訪れた「モテキ」から1年後。4人の女の子たちとの関係は終わってしまったが、再び新たな女の子たちが幸世に接近し始め、「セカンド・モテキ」がやって来ようとしていた


う~ん・・・

???という感じ。

前宣伝では、4人の女性にモテまくり、という雰囲気を醸し出していた。

しかし、実際には、職場の先輩である真木よう子とは、まったく関係がない。
と言うか、ただの先輩・後輩であり、二人の間に恋の予感など微塵もなかった。

そして、もう一人、バーのお姉ちゃん役の仲里依紗も、ほとんど関係ない。
と言うか、はっきり言えば、こういうキャラクターを出してきた理由がわからない。
前後のエピソードは、本編にはまったく関係がないので、「何のために仲里依紗は出てきたの?」としか思えない。

つまり、恋愛の対象となるのは、長澤まさみと麻生久美子の二人だけ。

とは言え、前半は面白かった。
森山未來演じる主人公・藤本幸世の行動そのものよりも、同時に流れている心の叫びが結構面白くて、時々大笑い             してしまった。

そして、長澤まさみちゃんがかわいい。
一皮剥けたのか、何かあったのかどうかはわからないが、「えっ?そこまでやるの?」というくらいの体当たり演技。
あんなこと女の子にされたんじゃあ、男としては参ってしまうだろう・・・というほど。

ただ、この主人公。
モテない男、という設定だけど、モテない理由は、「冴えない」とか「地味だ」とか、そういうことではないと思う。

とにかく・・・

ヒドいヤツだ!

こんなヤツは、女の子にモテないどころか、男にだって嫌われる。
特に、麻生久美子に対する態度は最低だ。
あんなヒドいことを、よく言えるものだと思うし、同じようにヒドいことを、長澤まさみにも言う。

しかも、普段仕事をまじめにやっているのなら、まだ救いはあるのだけど、とにかく仕事をしない。
と言うか、仕事の途中で、仕事を放っぽり出して、まさみちゃんの彼氏(実は彼にとっては不倫相手)に対して、トンデモなくヒドいことを言うし、最後の場面でも、言い訳をしながら仕事を投げ出し、まさみちゃんを追いかける。

こんなヤツだからモテないはずだろうに、本人はまったく反省をしないどころか、とにかく目の前の奇跡(?)に酔っているだけ。

この時点で、ストーリーなんかどうでもよく、ただ「こんなヤツを主人公にするなよ!」という思いが先にきて、感情移入なんかできない。

しかも、そのストーリーがおかしい。

最後は、なぜあんな終わり方にしたのだろう。

どう見たって、流れは「はい、さよなら」だったはずなのに、どうしてハッピーエンドになるの?
意味がわからない。

いくら「世界の中心で愛を叫ぶ」では、悲恋に終わった二人だからと言って、ここで成就させてあげる必要はまったくないはず。

しかも、それまでは「仕事しろよ、バ~カ!」と厳しい態度を取っていた先輩である真木よう子までが、最後は「がんばれよ」みたいな感じになっていて、このあたりは違和感バリバリ。

とにかく、何がなんだかよくわからない。

テレビドラマの中では、どのような展開になっていたのかはわからないけど、こんなヤツを主人公にするなんて、まったく理解できない。

全体的に役者さんたちはいい演技をしていたのだと思うけど、とにかく内容に入っていけなかったので、最後は唖然としながら、エンドロールで何かありそうな感じであったのにもかかわらず、足早に映画館を出た。

でも、長澤まさみちゃんは良かったし、真木よう子もカッコ良かったし、仲里依紗ちゃんもまずまずだった。
麻生久美子は、何だかかわいそうだったけど・・・

ということで、評価はギリギリ「C」にします。

映画評547 ~ カウボーイ&エイリアン

今回は「カウボーイ&エイリアン」

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19世紀のアリゾナ州を舞台に、過去の記憶をなくした男が砂漠の町に迷い込み、町を支配する強権的な大佐らと共に宇宙からの脅威に立ち向かうSFアクション超大作。『アイアンマン』シリーズのジョン・ファヴローが監督を務め、製作にロン・ハワード、製作総指揮にスティーヴン・スピルバーグという強力布陣で人気グラフィック・ノベルを実写化

主演は、ダニエル・クレイグ
共演は、ハリソン・フォード、オリヴィア・ワイルド、サム・ロックウェル、アダム・ビーチ、ポール・ダノ
その他、ノア・リンガー、アビゲイル・スペンサー、アナ・デ・ラ・レゲラ、キース・キャラダイン、デヴィット・オハラなど


<ストーリー>
過去の記憶をなくした男(ダニエル・クレイグ)が砂漠の町アブソリューションに迷い込むが、住民たちからは歓迎されなかった。また、すべては町を牛耳るダラーハイド大佐(ハリソン・フォード)の支配下にあることを知る。男の記憶の手掛かりは片方の手首にはめられた手かせだけだが、そんな中、町の上空から未曾有の脅威が襲い掛かってきて・・・


西部劇とSFとの合体とも言うべき映画だ。

内容としては、まずまず・・・と言っていいのだろうか?

誘拐された人々を、よそ者も町の悪徳実力者も悪党も原住民も、みんなが力を合わせて助け出す、というストーリーは、とても良かったと思う。

相手がエイリアンでなければ・・・

ただ、最初の流れは良かった。

ダニエル・クレイグ演じる主人公は、いったいどこから来た何者なのか?
あの謎の飛行物体は何で、何のために人々を連れ去ったのか?

そのあたりは、ハラハラ・ドキドキ感があって、後半に向けての期待感もあった。
しかし、後半になって、エイリアンが姿を現してからというもの、展開が何だかしょぼく
なってしまった感じ。
とても圧倒的な文明を持った連中には見えないし、とは言え、あれだけの武器を持っていたら、西部開拓時代のカウボーイたちが太刀打ちできるとも思えない。

そこで登場するのが、なぜかエイリアンの武器を装備している男と、地球人に味方する他星人。
その経緯は、最後の方に明らかにされるのだが、今いちぴんとこない。

エイリアンは、地球人に対して、いったい何をしようとしていたのだろう。
誘拐したのはいいけれど、食べているわけではないし、ただ拘束しているだけ。
しかも、一人(一匹?)ずつ別々に行動していて、みんなで何かをやっている風ではない。
だからこそ、主人公は脱出できたわけだけど、あんな大きな飛行船(?)に、実にたくさんのエイリアンがいるはずなのに、彼らは普段何をしていたかさっぱりわからない。

そのあたりがまったく描かれていなかったので、最後の戦いも、ただ撃ち合い・つかみ合いをしているだけにしか見えなかった。

そのあたりがちょっと残念。

とは言え、全体的には特に大きな違和感はなかったので、評価としてはちょっと甘めに「B」にします。


主演のダニエル・クレイグは、いつも通り渋かった。

そして、今回初めて悪役をやったというハリソン・フォード。
全然悪役じゃなかった。
バカ息子のせいで、悪人のようには見えるけど、実はかつての戦争で部下を死なせてしまったことをいまだに後悔している勇敢な男。
まったく違和感はなかった。

映画評546 ~ ハンナ

今回は「ハンナ」

映画111016

『つぐない』で第80回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたシアーシャ・ローナン主演のバイオレンス・アクション・ムービー。幼少のころから父親に相手を殺すための手段しか教わらなかった16歳の少女ハンナと、彼女を追うCIA捜査官との追走劇を描く

主演は、シアーシャ・ローナン
共演は、エリック・バナ、ケイト・ブランシェット、トム・ホランダー
その他、オリビア・ウィリアムズ、ジェイソン・フレミング、ジェシカ・バーデンなど

<ストーリー>
フィンランドの山奥で、元CIA工作員の父親に格闘に関するテクニックを教え込まれたハンナ(シアーシャ・ローナン)。彼女は、人の痛みを知らず感情を持たないまま16歳になる。すでに父親の戦闘能力を超えていたハンナは、ある任務のためにヨーロッパへと旅立つが、父親の同僚だったCIA捜査官のマリッサ(ケイト・ブランシェット)がしつこく追ってきて・・・


これは、まずまず?

内容的には「ニキータ」あるいは「アサシン」みたいなものだろうけど、如何せん今回のヒロインはかわいすぎる。

とても、殺しの手ほどきを受けた暗殺者には見えない。
生まれた時からそのように育てられたのだとしたら、精神的にも普通の女の子とまったく違うはずだろうに、どこをどう見ても普通の女の子にしか見えなかった。
まず、ここが致命的。

しかも、「怒りや悲しみの感情を抑えられる」ように育てたとか言いながら、一方で「感受性が鋭い」って、わけがわからない。
実際には、笑ったり喜んだり、普通の女の子となんら変わりはなかったし・・・

それに、あんな華奢な体つきでは、いくら何でも大の男相手に、大立ち回りなんかできないだろう。
護身術で相手を投げ飛ばすのならともかく、相手を叩きのめしたり、押さえつけたり、とにかく無理がありすぎる。

そして、彼女を育てたエリックも、CIAの工作員をやっていたような猛者には見えない。
善人にしか見えないので、何も知らないで途中から見たとしたら、まるでケイト・ブランシェット演じる暗殺者に狙われる親子(たとえば、組織の秘密を知ってしまった父親が、娘とともに命を狙われている・・・とか)にしか見えないと思う。
ハンナを追いかける男たちは、平気で人殺しをするので、なおさらだ。

そんな「かわいい」暗殺者が主人公なのだから、これを認めないと話全体が面白くなくなってしまう。
だから、ある程度は我慢して見ていたのだけど、それさえクリアすればまずまずの出来だと思う。

そんなやさしそうな親子を相手に存在感を出していたのがケイト・ブランシェット。
裏であくどいことをしていそうな感じがよく(?)出ていた。

ただ、「ん?」と思ったところがいくつか。

まず、悪いヤツらから逃げ出したハンナが、インターネット・カフェかなんかで、「DNA」の検索をしていた場面。

彼女は、16年間父親とともに森の中で生活していて、得た知識は、経験以外はすべて父親の話と本だけだったはず。
つまり、パソコンなんかいじったことがない、と思える。
そんな人間が、いきなりパソコンを前にして「検索」という作業ができるとはとても思えない。

おそらく「クリック」という言葉さえ知らなかったはずだし、マウスを見ても「これは何だ?」としか思わないだろう。
父親としては、彼女には「余計なことは何も知られたくなかった」はずだから、そのような知識を授けるとも思えない。

しかも、血液検査の結果から、どうして「遺伝子操作」という言葉を思いついたのだろうか。

このあたりは、ちょっと都合がよすぎる。


それから、最後の場面。

彼女は、いったいどのような方法で、矢を発射したのだろうか。
一瞬のことだったのでよくわからなかったが、相手に突き刺さるほどの速さだったから、何か機械的な方法を用いたと思われる。
そのヒントになるような描写はあったのだろうか。

それに、ハンナ自身も相手から銃弾を食らっていたのに、次の瞬間にはごく普通に走り回っていた。

矢を食らった方が瀕死の状態で、銃弾を食らった方は無傷。
何だか、ものすごく違和感があった。

ただ、最後の決めセリフだけは、鈍い私としても読めた。

まあ、あれで終わっていいのか、という気はするけれど・・・

そんなこんなで、「ラブリー・ボーン」であどけない少女を演じていた女の子を、いきなり暗殺者に仕立てるのはかなり無理があったと思われるので、そこそこの内容だったとは言え、評価としては「C」にします。

映画評545 ~ ワイルド・スピード MEGA MAX

今回は「ワイルド・スピード MEGA MAX」

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伝説の名車や高級車が惜しげもなく激しいカーアクションを繰り広げる『ワイルド・スピード』シリーズの第5弾。前作の後日談となる本作では、超高級車の強奪などを命懸けでこなすドミニクとブライアンが、逃亡生活から抜け出して永遠の自由を得るため、裏社会を牛耳る黒幕から1億ドルを奪う無謀な計画を実行する


主演は、ヴィン・ディーゼル
共演は、ボール・ウォーカー、ジョーダナ・ブリュースター、ドウェイン・ジョンソン、タイリース・ギブソン、クリス・リュダクリス・ブリッジス
その他、ドン・オマール、マット・シュルツ、アリミ・バラード、ヨアキム・デ・アメルイダ、エルサ・パタキーなど


<ストーリー>
前科者ドミニク(ヴィン・ディーゼル)と彼を脱獄させた元捜査官ブライアン(ポール・ウォーカー)は、お尋ね者として追われながら、ブラジルの裏社会で超高級車の強奪を繰り返していた。逃亡生活から抜け出して永遠の自由を得たい彼らだったが、彼らを逮捕する特命を受けた連邦捜査官ルーク(ドウェイン・ジョンソン)が立ちはだかる


ぱっと見、あまり面白そうではないにもかかわらず、前回はまずまず面白かったことから、今回も見ることにした。

とにかく展開が早い。

脱走なんて一瞬(?)だし、仲間を集めようと思ったら、次の瞬間には全員集まっているし、さらに次の瞬間には連邦捜査官には全員バレている。

何をどのようにしたという経緯や理屈付けなんか一切ない。

ドミニクが刑務所へ護送される途中に、ブライアンが助け出す時も、バスを横転(どころか、何回転もしてた!)させるという荒業に出るものの、誰も死ぬことがなく、全員助かり、しかもドミニクだけが逃げ出している。

ドミニクの仲間たちが集合したのがバレた時も、捜査官がPCをちょこちょこっといじっているだけで、すべてが判明してしまう。

また、ドミニクとブライアンが敵に捕まった時も、まったく拷問されることもなく、ボスがいなくなった途端に、繋がれていた鎖はあっさり解いちゃうし、結局無傷。

スピーディーなのはいいけれど、その時点でのハラハラ・ドキドキ感は皆無。

しかも、今回の敵は、人数が揃っているだけで、たいして強くもないから、期待感は薄かった。

しかし、それに花を添えたのが、「ザ・ロック」ことドウェイン・ジョンソン。
彼の演じるルークが率いる捜査官部隊が、主人公と悪党の間に入ってくるので、話がちょっと引き締まった感じがした。

このドウェイン・ジョンソンは、さすが元プロレスラーだけあって、ヴィン・ディーゼルとの一騎打ちでは、完全に主役を食っていた。

アメリカからわざわざブラジルまでやってきて、あそこまでやるか、という気がしないでもないが、そこはハリウッド映画。
そんなところまでツッコんではいけない。

大きな金庫を車2台で公道を引っ張り回すなんてことができるか、ということも同様。
そこが、この物語の重要なポイントでもあるのだから。

ただ、全体的に淡白だったのは事実。
盛り上がりに欠ける、というか。
ストーリーにメリハリがない、というのか。
その点はマイナス。

それと・・・

よく考えたら、主人公たちって、ただの犯罪者じゃないの?
「悪党どもの汚い金を盗んでやる」とかいう偽善的な行為ではなく、ただ強盗を働いているだけ。
こんなのがヒーローって、ちょっとおかしい気もする。
まだ、「部下の仇だ」ということで悪党を撃ち殺したルークの方が理がある。

そんなこんなで、評価は「C」にします。


でも・・・

何だか、まだ続きがあるみたい?

映画評544 ~ とある飛行士への追憶

今回は「とある飛飛行士への追憶」

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迫力ある空戦と身分違いの恋によるエピソードが口コミで話題を呼び、ラジオドラマ化や漫画化もされた犬村小六の長編小説をアニメ映画化。アニメーション制作を、日本が世界に誇るマッドハウスが担当。


<ストーリー>
中央海という海を挟み、神聖レヴァーム皇国と帝政天ツ上の両国は、常に激しい戦闘を展開していた。そんな中、レヴァーム皇国の飛空士シャルルは、次期皇妃ファナを水上偵察機に乗せ、婚約者のカルロ皇子のもとへ送り届けるという極秘にして重大な任務を任される


いい話だ。

なかなか良かった・・・と思う。
ネットでの評判は、あまり良くないようだったけど・・・

ストーリーにメリハリがあまりない、というのか、単調な展開というのはあるかも知れない。
確かに、身分の低い傭兵と一国の王女(次期皇妃)との物語はベタではある。
たいしたヒネリはないし、途中も派手な戦闘がほとんどない。

でも、それでも「王道」通りというのか、特に間違えてはいないと思う。

時代設定は不明で、架空の世界での出来事である。

「アマツカミ」と言っていたので、何だか日本風だなと思っていたら、後で見たら、実際に「天ツ上」だったので驚いた。

その天ツ上とレヴァームとの力関係がよくわからない。
最初、レヴァームが天ツ上を圧倒しているかのような描写があったけど、ファナの自宅が簡単に襲われるくらいだから、かなり拮抗していると考えた方が無難。

だとすると、わざわざファナをカルロの元へ護送する理由がよくわからない。
ファナが狙われているとは言え、そんな危険を冒すくらいなら、守りを固めた方がいいだろうに。
それとも、カルロ側の軍隊が強力なのであれば、援軍くらい寄越せよ、とも思う。

あと、シャルルが単独でファナを護送するという任務は、当然極秘なはずなのに、彼の仲間どころか、他の人間までも全員が知っている様子だった。
しかも、仲間たちと盛大に壮行会みたいなことまでやっていたし。
もし内通者がいたら、どうするつもりなんだろうか。
あまりにも無防備すぎる。

実際、情報は漏れていて、それは味方の不用意な電信からだった、ということにはなっているが、いずれにしても呑気すぎる。

無事ファナを送り届けるまでは、何度か敵方の攻撃を受けたくらいで、クライマックスであるはずの「シンデン」との一騎打ちも、意外とあっさりと終わってしまう。

このあたりを、ファン(通?)の人たちは気に入らないのかも知れない。

しかし、「王道」である。
最後の、ファナとシャルルの別れは感動できる。

いくらベタでも、あの展開がいくら予想できても、いいと思ったものはいい。

ということで、少し不満はあるものの、全体的には面白く見ることができたので、評価は「B」にします。

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