映画評569 ~ センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島

今回は「センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島」

映画120331

ジュール・ヴェルヌの「地底旅行」を題材にした2008年の前作に続き、同作家の「神秘の島」をモチーフにしたアクション・アドベンチャー大作第2弾。巨大な昆虫や小さな動物など大小が逆転した生物や、金の山が存在する不思議な島で繰り広げられる冒険を迫力満点のスケールで描く。前作に引き続き少年ショーンをジョシュ・ハッチャーソンが演じるほか、“ザ・ロック”ことドウェイン・ジョンソンや『ハイスクール・ミュージカル』シリーズのヴァネッサ・アン・ハジェンズが出演。

主演は、ジョシュ・ハッチャーソン
共演は、ドウェイン・ジョンソン、マイケル・ケイン
その他、ヴァネッサ・ハジェンズ、ルイス・ガスマン、クリスティン、デイヴィスなど


謎の島からの遭難信号を受け取ったショーン(ジョシュ・ハッチャーソン)は、義父のハンク(ドウェイン・ジョンソン)と共に島へと旅立つ。二人がたどり着いたのは「神秘の島」。巨大なトカゲやハチ、小さな象など自分たちの世界とは大きさがまったく違う生物、金の山やアトランティスといった驚くべき光景に遭遇する。しかし、その島はもうすぐ沈む運命にあった。


私の大好きなSFアドベンシャーものだけど・・・

残念ながら、吹替え版しかなかった。

だから、ドウェイン・ジョンソンなど、声を知っている俳優は、いくらプロの声優とは言え、何だか違和感がある。

ストーリーは、極めて単純。

父が追い求めていた神秘の島が、実は存在することがわかり、それを義父とともに探しにいく少年。
二人を島に連れていってくれるのは、調子のいいおっさんと、そのかわいい娘。
少年と娘は、当然のように恋に落ちる。
そして一行は、苦難の末に神秘の島にたどり着き、そこで少年の祖父に会う。
しかし、島は火山の噴火のせいで海に沈もうとしており、最初は仲が悪かった少年と義父も、次第に協力し合うになり、二人は昔ネモ艦長が作った潜水艦を探し当て、それで脱出する。
そして、最後はすべてがハッピー・エンド。

その神秘の島とは、実はヴェルヌの「神秘の島」と、スウィフトの「ガリバー旅行記」、そしてスティブンソンの「宝島」の3つを合わせたものだ。
それに「海底2万哩」が加わっている。

別に、それぞれの話をうまく繋ぎ合わせたのではなく、ただ3つの小説に出てくる島は、すべて同じ島である、という前提で作っただけ。
ついでに、「海底2万哩」のネモ艦長を適当に付け加えたもの。

しかも、その展開が早くて、どうしてそうなった?という説明的なものは一切ない。

だから、見ていて「お~!」と感心する部分がほとんどない。

さらに・・・

この島では、動物と昆虫・鳥の大きさが逆になっているのだけど、それによって特に大きな弊害はない。
襲ってくるのは、トカゲと鳥の化け物だけど、本来であれば、一番怖いのは、巨大化した昆虫のはず。

にもかかわらず、なぜか急にその昆虫であるミツバチの背中に乗って移動する。
しかも、ただそのミツバチに乗っているのではなく、何とミツバチの飛行を自由自在に操る。
このあたりは、見ていてさっぱりわからない。

だから、せっかくの冒険も恋の行方も、「何だかなあ」というものばかりで、ほとんど中に入っていけず、どの登場人物にも感情移入できなかった。

唯一、主役級のドウェイン・ジョンソンに存在感があるくらい。
後は、ヴァネッサ・ハジェンズがちょっと魅力的だった程度。

前作も、ちょっと無理のある展開だった記憶があるけど、今回もまたしかり。
あっちこっち話をつなげてしまうと、こんなになっちゃうという悪い例のような気がする。

何だか残念でした。

ということで、評価は「C」にします。



そう言えば・・・

この映画の前に、アニメの短編があったのを忘れていた。

あまりにもツマらなくて、唖然とした覚えだけある。

タイトルも・・・

忘れた!
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映画評568 ~ 長ぐつをはいたネコ

今回は「長ぐつをはいたネコ」

映画120318

大ヒットアニメーション『シュレック』シリーズの人気者「長ぐつをはいたネコ」を主人公に迎えたアクション・アドベンチャー。彼の知られざる生い立ちや親友との出会いと別れ、流れ者として生きる理由などを軽快なテンポで映し出す。


<ストーリー>
ある晩、お尋ね者の「長ぐつをはいたネコ」ことプスが街の酒場にふらりと現われミルクを注文する。彼に気付いた何者かの密告により追っ手がやって来るが、百戦錬磨のプスはいとも簡単にその攻撃をかわす。彼はそこで悪名高きジャックとジルの夫婦が、永遠に富をもたらすという伝説の金の卵に枝を伸ばす魔法の豆を手に入れたことを耳にする。


残念ながら、吹替え版しかなかった。
3Dも同時上映していたが、わざわざ3Dで見たいとは思わなかった。

内容は、「長ぐつをはいたネコ」に「ジャックと豆の木」が少し入った感じ。
とは言っても、登場人物は、主人公以外はまったくのオリジナルだし、主人公プスが「知られざる過去」を持つ、という設定だ。

とは言え、非常に面白かった。

ストーリーはともかく、とにかく登場人物の表情がいい。
さすがはドリームワークスというのか、セリフ云々よりも、表情だけ見ていても楽しい。

特に、ネコ特有の仕草が随所に出てくる場面は、所々で大笑い。

吹替えの方も、ほとんど違和感はなかった。

主人公の吹替えをしている竹中直人は、ちょっと大袈裟になるのを心配していたが、それも杞憂に終わった感じで、なかなか良かったと思う。

ただ、タマゴであるハンプティ・ダンプティの吹替えが勝俣州和とは知らなかった。
これまた違和感がなくて、誰だろうと思っていたのだけど、まさか彼とは・・・

ストーリーの展開にも、特に変なところはなかった。
最後が感動的、というほどでもなかったけれど、うまくまとめていたと思う。
随所で笑えたし・・・

とにかく、表情の豊かさがすべて。

ということで、かなり甘めとは思うけど、評価は「A」にします。

映画評567 ~ シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム

今回は「シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム」

映画120311

『アイアンマン』シリーズのロバート・ダウニー・Jrと『コールド マウンテン』のジュード・ロウがシャーロック・ホームズ、ジョン・ワトソンにふんするアクション・ミステリーの第2弾。おなじみのコンビに謎の女占い師を加えた3人が、ある事件を裏で操る最強の敵との死闘を繰り広げる。監督は、前作に続き『スナッチ』のガイ・リッチー。


主演は、ロバート・ダウニー・Jr
共演は、ジュード・ロウ、ノオミ・ラパス、ジャレッド・ハリス、レイチェル・マクアダムス、スティーブン・フライ
その他、エディ・マーサン、ケリー・ライリー、ポール・アンダーソン、ジェラルディン・ジェームズ、ウィリアム・ヒューストンなど


<ストーリー>
オーストリア皇太子が自殺する事件が起きるも、シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)は皇太子が暗殺されたと推測。事件の謎を解くため社交クラブに潜入したホームズは、ジプシーの占い師シム(ノオミ・ラパス)と出会うが、シムは事件の手掛かりを知ったことで暗殺事件の首謀者モリアーティ教授(ジャレッド・ハリス)に狙われてしまう。


結論から言うと・・・

う~ん、何だかよくわからない。

そういうことになるだろうか。

このメンバーによるホームズものとしては、第2作目ということになる。
前作も見ているので、この作品が推理モノでもサスペンスでもなく、単なるアクション映画であることは頭に置いていた。

それを差し引いても、やっぱり中途半端な感じだ。

まず、画面が全体的に暗い。
ホームズものって、過去の映画やテレビドラマなど見ていて、いつもそういうイメージはあるけれど、やはり見にくい。

あと、スローモーションが多すぎる。
ホームズが、相手とバトルをする時に、頭の中であらかじめいろいろと想定しながら戦う、という図式はいいのだけど、こう何度も見せられると、いいかげんイライラしてくる。

そして、肝心の推理の部分だけど、前作同様ホームズの言葉で説明されるのではなく、少し前の映像を映し出して、「実は、ここでこういう場面がありました。その中にヒントがありました」という形での説明となっている。
その部分が、今度は早回しになっているので、これまた見づらい。

つまり、全体を通して、「普通」に流れている部分は少なくて、多くがスローモーションか早回しだ。
しかも、画面が暗いとなると、内容云々よりも、見るのに疲れてくる。

こういう手法も、いろいろと利点はあるのだろうが、私はあまり好きではない。

だから、最後のモリアーティ教授との一騎打ちも、何だかハラハラ・ドキドキ感に欠けていたように思う。

しかも、原作にもあるように、二人して滝壺に落ちて、それで終わり、ということで、次回につながるものと思っていたら、意外にもあっさりとホームズは生きている、というシーンが出てくる。

これまた、ちょっと肩透かしを食らった感じ。

ということで、全体的に「何だかなあ」感が大きかったので、評価は「C」にします。


どうせ、パート3もあるんだろうけど・・・

たぶん・・・・・・見ます。

映画評566 ~ スクライド オルタレイション 後編

今回は「スクライド オルタレイション 後編」

映画120310

2001年に放映された人気テレビアニメ「スクライド」の10周年を記念し、HDデジタル・リマスターでよみがえったSFアニメーション全2部作の後編。「アルター」といわれる特殊能力を持つ主人公と特殊部隊員2人のライバルの戦いを中心に、アルター使いたちの激しい攻防を描く


<ストーリー>
大隆起現象で外界と隔絶されていた「ロストグラウンド」に、再び大隆起現象が発生してから8か月。特殊能力者「アルター使い」のカズマと、アルター使いを追う特殊部隊ホーリーの隊員・劉鳳は行方不明になっていた。一方、2人の力を利用して「向こう側の世界」へ行こうとする無常矜侍や力を手に入れようとするマーティン・ジグマールが暗躍し始め


昨年見たアニメの後編である。

ただ・・・

実は、最初「ベルセルク」と間違えていた。

だけど、「ベルセルク」を見たのは、つい先日。
だから、こんなに早く後編を公開するわけがない。

でも、そう勘違いしていたから、最初は中味についていけなかった。

途中から、何となく思い出したけど、「前編は、あんまり面白くなかったような」と思っていたら、案の定だった。

まあ2度目だから、ある程度覚悟して見ていたのだが、最後に悪の親玉に対してカズマと劉鳳が二人で協力して倒した時点で、「おっ、まあまあじゃん」と一瞬思った。

ところが、まだ時間が残っている。
「え?まだ何かあるの?」と思っていたら・・・

何と、最後にカズマと劉鳳が戦い始めた。

「ん?何やってんの?」と思いながら見ていたら、そのまま最後まで続いて、それで終わり。

一応「勧善懲悪」で終わったから「まっ、いいか」と思っていただけに、最後はちょっと唖然。

もともとは、二人の対決が主だったとはいえ、まさか最後になって、ただ「決着をつける」というだけの理由で延々と戦われても、何だかなあ、としか思えなかった。

結局、最後まで画やストーリーにあまりついていけなかった、ということだ。

あと、他に表現する言葉も見つからない。

なので、このへんにして・・・

評価は「C」にします。

映画評565 ~ ヒューゴの不思議な発明

今回は「ヒューゴの不思議な発明」

映画120302

オスカー受賞作『ディパーテッド』など数々の傑作で知られる世界的巨匠、マーティン・スコセッシ監督が初めて3Dでの撮影に挑んだ本格ファンタジー。世界各国でベストセラーとなったブライアン・セルズニックの小説を原作に、父親が残した機械人形に隠された秘密を探る少年の冒険を描く

主演は、エイサ・バターフィールド
共演は、クロエ・グレース・モレッツ、ベン・キングズレー、ジュード・ロウ、レイ・ウィンストン、エミリー・モーティマー
その他、ヘレン・マックロリー、クリストファー・リー、マイケル・スタールバーグ、フランシス・デ・ラ・トゥーア、サシャ・バロン・コーエンなど


<ストーリー>
1930年代のパリ。駅の時計台にひそかに住む孤児の少年ヒューゴ(エイサ・バターフィールド)の唯一の友達は、亡き父が残した機械人形だった。壊れたままの人形の秘密を探る過程で、彼は不思議な少女イザベル(クロエ・グレース・モレッツ)とジョルジュ(ベン・キングズレー)に出会う。やがてヒューゴは、機械人形にはそれぞれの人生ばかりか、世界の運命すらも変化させてしまう秘密があることに気付く。


いい映画だ。

ただ、予告編を見る限り、最初はSFファンタジーだと思っていた。
例のロボットにハート型の鍵が差し込まれた時、夢のような世界が広がる。
こんな展開だと思っていた。

しかし、実際にはファンタジーというよりは、人間ドラマだ。
昔の映画を回顧する、というのか、初期にモノクロ・サイレントムービーに対して敬意を表したような内容となっている。

アカデミー賞で5部門において受賞した、ということで、ファンタジーなのに、よくノミネートされたなあ、と思っていたら、なるほどそういうことだったのか、という印象だ。


主人公の少年を演じるエイサ・バターフィールドが、なかなかいい。
目力がある、というか、表情が豊かだと思う。

それよりも、相手役のクロエ・グレース・モレッツがかわいい。
彼女も、実は孤児(という設定)なのだが、それを感じさせない明るい子を演じていて、とてもかわいかった。
さっそく「お気に入り」に入れました!?

予想とはストーリーがまったく違っていたけど、なかなかいい感じだった。

登場人物に悪い人はいない。

少年を捕まえようとする鉄道公安官も、実は戦争で片足を失っていて、花屋の女性に恋しているが、なかなか声を掛けられない、というシャイな部分も持ち合わせている。
職務に忠実な男なのだが、最後は捕まえた少年を解放する。

過去の英雄を演じるのがベン・キングズレー、そして図書館の管理人を演じるのがクリストファー・リー、この二人のベテラン俳優もいい味を出していた。

ただし、全体的にはやや凡庸か。
昔の映画の撮影風景も出てきて、なかなか楽しい場面もあるものの、特に大きな盛り上がりはない。
やはり、悪人がいない、ということは、ドキドキ・ヒヤヒヤ感があまりない、ということが影響しているのだろうか。

しかも、SFファンタジーだと勝手に思い込んでいただけに、ちょっと肩透かしを食った感じもする。
だいたい、ヒューゴは何も発明していないし。

とは言え、クロエ・グレース・モレッツがとても気に入ったので・・・

評価は「B」にします。

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