映画評602 ~ エクスペンタブルズ2

今回は「エクスペンタブルズ2」

映画121021

シルベスター・スタローンを筆頭に、アクション・スターが一堂に会した超大作の続編。墜落機からのデータボックス回収を引き受けた傭兵部隊エクスペンダブルズが、それを機に旧ソ連軍の埋蔵プルトニウムをめぐる壮絶な戦いに巻き込まれる。前作に続いての出演となるジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレンらに加え、『最後のブルース・リー/ドラゴンへの道』のチャック・ノリス、『その男 ヴァン・ダム』のジャン=クロード・ヴァン・ダムも参戦。戦車が市街地を砲撃しながら激走するなど、前作を上回る迫力の見せ場が次から次へと現れる

主演は、シルベスター・スタローン
共演は、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、ジャン=クロード・ヴァン・ダム、チャック・ノリス、ユー・ナン
その他、テリー・クルーズ、ランディ・クートゥア、リアム・ヘムズワース、ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツネッガーなど


<ストーリー>
東欧バルカン山脈の山岳地帯に墜落した輸送機からデータボックスを回収する仕事を引き受けた、バーニー(シルベスター・スタローン)が率いる傭兵部隊エクスペンタブルズ。だが、ヴィラン(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)をリーダーとする武装グループの襲撃を受け、データボックスを奪われた上に、メンバーの一人を失ってしまう。ヴィランたちが、ボックスに収められたデータから旧ソ連軍の埋蔵プルトニウムを見つけ出し、他国に売ろうとしていることを知ったエクスペンタブルズは、仲間の復讐を果たすためにも彼らに戦いを挑んでいく。


ご存知「卑怯な映画」の第2作だ。

前回に加えて、今回はジャン=クロード・ヴァン・ダムが悪役、チャック・ノリスが味方としてそれぞれ参加する。

さらに、前回よりもスタローンとシュワルツネッガー、ブルース・ウィリスの掛け合いが増える。

しかも、それをギャグにするほどのサービスぶり。

例えば・・・

冒頭でシュワルツネッガーが、敵方に捕まっているところをスタローンのチームに助けられるのだが、その後スタローンたちが窮地に陥った時に、逆に助けにくる。

そこで、お馴染みの一言「戻ってきたぞ(アイル・バック)」

さらに、終盤で敵グループと銃撃戦をしている時に、シュワルツネッガーが「弾が切れた。取りに行ってまた戻ってくる(アイルビー・バック)」と言う。

そこで、相方のブルース・ウィリスから「お前は、戻ってきすぎ!」と言われる。


そしてラスト。

スタローンが、敵方を殲滅するのに所有していた飛行機ごと突っ込んだため、飛行機を破壊してしまう。
CIAであるブルース・ウィリスから「代わりの飛行機を用意してやったぞ」と言われるのだが、振り返ってみたその飛行機は旧式のかなりボロいヤツ。

そこで、スタローンが「ずいぶん古いな」と言うと、シュワルツネッガーが一言。

「オレたちもな」

ある意味自虐的なギャクだけど、スタローンはこの手のギャグがお好きなようだ。


ただ、一方で私が一番好きなジェット・リーの出番が一気に減る。
と言うか、冒頭でちょっと活躍した後、一切顔を出さなくなるのである。

これはかなり残念だった。


さて、内容の方だけど・・・

凶悪な敵をボコボコにするのだから、そっちを優先したせいか、辻褄が合わない部分が結構ある。

バルカン山脈で墜落した飛行機の墜落場所が、どうしてあんなに簡単にわかったのかとか、飛行機で狭い空間に突撃した時に、翼が取れただけで、胴体があそこまでたどり着けるんだろうかとか。
たぶん、大破して終わり、のような気がするのだけと・・・

しかし、これだけのスターを揃えて、それぞれ活躍させるのに、そこまで考えていられなかったのだろう。
あえて目をつぶることにする。

まあ、悪役のジャン=クロード・ヴァン・ダムは、プルトニウムを掘り出すのに協力させた人たちを、問答無用で殺すようなヤツなのに、スタローン・チームの若い仲間を捕まえた時に、これを脅して重要なモノを取り上げた後、「同じ傭兵として」なのかどうかはわからないが、スタローンたちをそのまま返したのは、ちょっと無理がある。
正々堂々としているのは彼らしくないからだ。

もちろん、あそこで撃ち合いをしたら、後が続かないんだろうけど・・・


とは言え、よく100分でまとめたと思う。

もう気持ちがいいくらいに敵を撃ちまくるし。


ということで、この顔ぶれを見ることができただけでも十分なので、評価は「B」にします。

「A」じゃないのは、ジェット・リーの出番が少なかったから!


続編がまたあるんだそうな。


ちなみに・・・

今回登場したアクション・スターの中で、一番敵を殺しまくったのはチャック・ノリスだと思う。

さすがに、「アメリカの死因の第二位」と言われることだけのことはある!?

http://seaquake.blog78.fc2.com/blog-entry-483.html

http://youpy.jottit.com/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%AF


おまけで・・・

たぶん、この作品がジャン=クロード・ヴァン・ダムの代表作になると思う。(byミル姉さん)
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映画評601 ~ 伏 鉄砲娘の捕物帳

今回は「伏 鉄砲娘の捕物帳」

映画121020

「赤朽葉家の伝説」「私の男」などの直木賞作家、桜庭一樹の小説「伏 贋作・里見八犬伝」を基にしたアニメーション時代劇。滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」にインスパイアを受け、伏姫は八房との間に8人の子をもうけたと大胆にアレンジし、江戸へやって来た山の少女と犬と人間との血を引く「伏」との物語を展開していく。監督は、「亡念のザムド」の宮地昌幸。『けいおん!』シリーズの寿美菜子、「DEATH NOTE デスノート」の宮野真守など豪華ボイスキャストが集結する。鮮やかで活気に満ちた、架空の都・江戸の町の描写も見逃せない


<ストーリー>
祖父の死を受けて山を下り、江戸へとやって来た猟銃使いで14歳の少女、浜路。そこで浜路は、人と犬の血を引きながら、人に化けて暮らす「伏」の話を耳にする。伏は人の生珠(いきだま)を食べ、凶悪事件を起こしているという。そんな中、浜路が出会った信乃と名乗る犬の面をつけた白髪の青年は、深川一座にて伏姫を演じる人気役者だった。


ちょっと期待していたのが、見始めてから「もしかして、失敗した?」と思ったものの、最後はちょっと「ほろっ」ときた感じ。

意外と良かった、という感じだろうか。

もともと「南総里見八犬伝」を元にしたような作品なので、登場人物の名前には聞き覚えのあるものばかり。
とは言え、ほとんど元の話とは関係ないけど・・・

画はあまり綺麗とは思わないし、所々出てくる小ネタがあまり笑えない。

そもそも、主人公の浜路がたいしてかわいくないし、その他出てくる女性陣に色気やかわいさが感じられない。

でも、何となく引き込まれる感じがする。

ファンタジーなので、辻褄がどうのこうのと言うにも変な話だけど・・・

最後、信乃は去って行くわけだけど、彼は生珠を食べなければ生きていけないはず。

人を殺さずに、どうやって生きていくつもりなんだろう。

ハッピーエンドはいいのだけど、それだけちょっと気になった。

とは言え、最後はいい感じで終わった。

まあ、漠然とした「感じ」ばかりになってしまったけど、評価はちょっと甘めに「B」にします。



吹替え陣で言えば・・・

竹中直人は、俳優としてより、声優の方が向いていると思う。

あと、初めて吹替えに挑戦したという桂歌丸は、予想通り棒読みでした。

映画評600 ~ 推理作家ポー 最期の5日間

今回は「推理作家ポー 最期の5日間」

映画121014

「モルグ街の殺人」「黒猫」など数々の推理小説で著名な作家エドガー・アラン・ポーの最期の日々を大胆な発想で描いたサスペンス・スリラー。ポーの著作を模倣した連続殺人事件が起きたことで、事件解明のために彼自身が捜査に加わり殺人鬼を追い詰めていく。主人公ポーには『2012』のジョン・キューザック、共演には『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』のルーク・エヴァンス、『ヒットマンズ・レクイエム』のブレンダン・グリーソンらが集結。『Vフォー・ヴェンデッタ』のジェームズ・マクティーグ監督による、作品の世界観を表現した映像にも注目。

主演は、ジョン・キューザック
共演は、ルーク・エヴァンス、アリス・イヴ、ブレンダン・グリーソン、ケヴィン・マクナリー
その他、オリヴァー・ジャクソン=コーエン、ジミー・ユール、パム・フェリス、ブレンダン・コイル、マイケル・シャノン

<ストーリー>
1849年のボルチモア。ある殺人事件を担当することになった若手刑事エメット・フィールズ(ルーク・エヴァンス)は、事件が推理作家エドガー・アラン・ポー(ジョン・キューザック)の作品によく似ていることを察知。貧乏で酒におぼれる生活を送るポーは容疑者とみなされるが、捜査が進められる中、彼の著作をまねるように連続殺人が発生。その後、自らのアリバイが証明されたポーは、事件解明のため捜査に加わるが・・・


結構エグい映画だった。

やたらと死体が出てくるし、わざわざ血まみれの姿を映してくれる。

さて、内容の方だけど・・・

ホームズがウケたから、今度はエドガー・アラン・ポーを持ってきたのかも知れないけど、知名度の点で言えば今いちだろう。

作品にしても「モルグ街の殺人」と「盗まれた手紙」くらいしか知らないし、推理作家の他にも恐怖小説の側面もあるので、たぶんこんな映画になったのだと思う。

ただ、結論から言えば、あの男を犯人にするのはちょっと強引な感じもする。

何せ、そのための伏線は何もないし、終盤になって、突如出現してきた感じだ。

しかも、その犯行動機というのが、ポーのファンだから、というのはどうなんだろう。

もしポーに新たな作品を書かせようというのが目的だとしたら、わざわざあんな小細工(大かがりな工作?)をして、しかも彼の小説に似せて陰惨な殺人まで犯すなんて、頭おかしすぎるだろう。

さらには、ポー本人まで殺そうとするなんて、意味がわからない。

ついでに言うと、あの舞踏会の中で、いったいどうやってエミリーを誘拐したのか、さっぱりわからない。

と言うか、あの程度の騒ぎでは、たぶんムリだと思う。

それと、ポーを初めとする面々を教会におびき出す場面も違和感バリバリ。

おびき出すだけでいいのだから、自分自身があそこで待機している理由などないはず。

たまたまアホな警官が一人で現れたものだから良かったものの、普通ならフィールズ刑事たちに見つかって終わり!とい場面だろう。

とにかく犯人のやることが理解できない。


それまでは、割とハラハラ・ドキドキの展開だったのに、犯人が判明した結果、逆に映画の印象が悪くなってしまった。


とは言え、全体としてはまずまず?

登場人物で言えば、ジョン・キューザック演じるポーは、何だかダサい感じがするし、むしろルーク・エヴァンス演じるフィールズ刑事の方が存在感があった。

あと、「おい、犯人はいったいどうなるんだ?」と思っていたら、最後の最後その結末が待っていたところは、ややほっとした。


ということで、最後にはエラくがっかりしたけど、途中まではまずまずだったので、評価としては「C」にしておきます。


区切りの600本目がこんな感じで、ちょっと残念!

映画評599 ~ アウトレイジ ビヨンド

今回は「アウトレイジ ビヨンド」

映画121008

世界中から熱い注目を浴びる北野武監督が、巨大暴力団組織の内部抗争をバイオレンス描写たっぷりに描いた『アウトレイジ』の続編。前作で死んだはずの元山王会大友組組長・大友がまさかの復活を果たし、関東と関西の二大暴力団の抗争に組織壊滅を図る警察の思惑が絡み合い、その渦中に大友が巻き込まれていく。前作から続投するビートたけし、三浦友和、加瀬亮、小日向文世らをはじめ、新たに登場する西田敏行、高橋克典、新井浩文、塩見三省、中尾彬らの悪人ぶりが見もの

主演は、北野たけし
共演は、西田敏行、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、松重豊、小日向文世
その他、高橋克典、桐谷健太、新井浩文、白龍、塩見三省、中尾彬、神山繁


<ストーリー>
5年前、ヤクザ界での生き残りを懸け壮絶な権力闘争に明け暮れた暴力団「山王会」は関東の頂点を極め、政界にまで勢力を広げていた。彼らの壊滅を目指す刑事の片岡(小日向文世)は、関西最大の「花菱会」と対立させるべく策略を練る。そんな中、遺恨のある木村(中野英雄)に刺されて獄中で死んだはずの大友(ビートたけし)が生きていたという事実が持ち上がる。その後、出所した大友だったが・・・


これは、意外と面白かった。
というか、あまり期待していなかった分、思ったより面白かったと言うべだろうか。

「全員悪」と言いながら、今回は全員が悪人なわけではない。

「もしかして悪いことするの?」と見せかけておいて、実は何もしない、という登場人物も出てくる。

また、今回は主要な人物が軒並み殺されるわけでもない。

実は○○○も死なない。

そして、最後に殺されるのが、一番悪いヤツである。

公開前にやたらと宣伝をしていたように、今回は登場人物もスゴい!

西田敏行は、北野たけしによれば「そう言えば、悪人をやったことないよなあ」と言うことでキャスティングされたわけだけど、さすがに西田敏行ともあれば、どんな役でもこなせるので、まったく違和感はなかった。

あと、中尾彬、塩見三省、神山繁など、「おお、こういう人もいたよなあ」という人たちばかり。

スケールは違うけれど、日本版「エクスペンタブルズ」と言うと、言いすぎだろうか。

その中で言うと、今回は高橋克典がもっともカッコいい役だった。
セリフもまったくないまま人を殺しまくり、もちろん殺されもしない。

前作の椎名桔平とはエラい違いだ。

しかし、前作同様・・・

加瀬亮だけは、ダサい!

この作品では「いつもは悪の幹部みたいな人たちが、皆へえこらしながら殺され、いつもは善人役の多い人が、悪いヤツだったりする」というのがウリであり、善人ばかりやっている三浦友和や小日向文世などが悪いヤツを演じていて、それなりに見せているのだけど、この男だけは、見ていてツラい。

貫禄が感じられないし、何よりもドスがまったくきいていない。
インテリやくざというよりは、ただのイカれたチンピラにしか見えなかった。

もともと帰国子女ということで、英語も話せるらしいのだけど、そういう知性というか、悪賢さが微塵も感じられないのが致命的だ。

ストーリーもまずまずだったと思う。

ただ、いつもは北野たけし自身が「やくざを描いてはいるのだけど、決してやくざを肯定しているわけではない。だから、最後はみんな殺されたり、死んだりするんだよ」とか言っている割には、今作ではそうなっていない。

そこのところを批判する人が今回は多いと思う。

私の場合は、そこまでは思わなかったので、特に違和感はなかったのだけど・・・

ということで、そこそこ楽しめたので、評価は「B」にします。


細かいことを言えば・・・

加瀬亮演じる裏切り者の石原が殺される場面。

バッティングセンターで、ボールを顔面に受け続けて殺されるのだけど、あの方法ではたして人が殺せるのだろうか。

もちろん、まともに顔面に受ければ死んじゃうだろうけど、見たところ身動きは取れないものの、顔は少し動かせていた。

ということは、急所をはずこともできたのではなかろうか、と思いながら見ていた。
あと、おでこで受け続けるとか・・・

映画評598 ~ マルドゥック・スクランブル/排気

今回は「マルドゥック・スクランブル/排気」

映画121007

第24回日本SF大賞を受賞した冲方丁の原作を基に映画化したアニメーション・シリーズ3部作の完結編。ヒロインである少女娼婦(しょうふ)バロットと事件を捜査するネズミのウフコック、バロットを助けた後に爆死させようとしたシェル、シェルとつながる宿敵ボイルドが宿命の戦いを繰り広げる。ヒロインの声を人気声優の林原めぐみが、相棒ウフコックの声を『怪物くん』シリーズの八嶋智人が担当。命を懸けたスリリングな最終対決から目が離せない。


<ストーリー>
ショー・ギャンブラー、シェルの犯罪に巻き込まれ、命まで奪われそうになった少女娼婦バロットは、シェルの罪を暴くためにネズミにして万能兵器でもある委任事件担当官のウフコックと共に、シェルの経営するカジノへと向かう。伝説の女性スピナー、ベル・ウィングとの勝負に勝ち、最強のディーラー、アシュレイにブラックジャックで最終決戦に挑むが・・・


三部作の完結編である。

過去2回とも見ているのだけど、2つとも「よくわからない」と書いてあって、評価は「C」にしてあった。

そして今回も・・・

要するに、作者が描いている世界観が私には理解できなかった、ということだろうか。


いや、確かにこういう画は好きだ。

そして、変なヒーローが出てきたり、ガキっぽいヤツばかり、という話ではないので、決して嫌いなストーリーではない。

ただ、前2作とも、途中でぶった切ったような展開だったし、どうもついていけない感じがした。

そして、今回もラストはちょっと中途半端だったような気がする。

ネットでの評価は、結構高かったようなので、ということは、やっぱり私の理解が不十分だったということだろうか。

そんなに難しい話ではなかったような気もするのだけど・・・

ということで、今回も評価は「C」にします。

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