映画評605 ~ ヱヴァンゲリオン劇場版:Q

今回は「ヱヴァンゲリオン新劇場版:Q」

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長きにわたり人気を維持し、メディアミックス展開も積極的なテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を映画化した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ第3部。最終章に向けて、誰もが予測不能な物語が展開する。制作陣は前2作同様、総監督の庵野秀明や、鶴巻和哉、摩砂雪らの面々がそろう


<ストーリー>
(簡単に書くのはムリ!)


待ちに待った(?)ヱヴァンゲリオンの最新作だ。

とは言っても、劇場でヱヴァを見るのは実は初めてだ。

なので、事前に「序」と「破」も見ている。
テレビ版も少し見た。

というのを前提として感想を言えば・・・

まあまあ面白かった、というところだろうか。

しかし、ネット上での評判は概して高くない。

昔からのヱヴァ・ファンとしては物足りないというか、説明が足りないということらしいけど、もともとそれほど思い入れのない私としては「こんなもんでしょ?」みたいな感じだ。

前作から14年後という設定で、いきなりネルフに対して、反ネルフ組織である「ヴィレ」というのが登場する。

しかも、そこのリーダー(大佐・艦長)が元ネルフの葛城ミサトだから、ちょっと驚くが、その後もアスカ・マリ対レイ・シンジみたいな関係になってくるので、わけがわからない。

ただ、その後に少しだけど説明もあるので、全体像は何となくわかった。

とは言え、「ヱヴァ13号機」だったり「第13使徒」だったりするので、ヱヴァと使徒の区別がつかなくなりそうになる。

そして、最後は「つづく」という表示。

次回作もあるという予告があって終わる。

まあ、この手のアニメとしては面白い部類に入るんじゃないかとは思う。

90分という短い時間に詰め込んだ感じはするのだけど、変な違和感はなかった。


細かいところで言えば・・・

シンジは、最初から最後まで「バカシンジ」だから、自分の知らない間に14年も経っているというのに、そのことを聞こうともしない。

アスカやマリはほとんど変わっていないようだからいいのだけど、ミサトやリツコはちょっとおばさんになっている。

少なくとも見かけ上から、何となく「ん?」と思うはず。

なのに、シンジは事情を聞きもせずに、「なぜなんだ!」と叫ぶだけ。

なぜかわからないのだったら聞けよ!と、こっちが叫びたいほどだった。

しかも、レイが単なるクローンだということを知らされた後も「あの時、レイを助けたはずなのに・・・」と、まるで現状を理解していない上に、以降もレイに対して、これまでと同じように接しようとする。

最後も、カヲルと共にヱヴァ13号機に乗った時も、カヲルの言動に対して何も反応できず、ただうろたえているだけ。

確かに14歳だから、ここまで自分では何もできない男の子は現実にもいるかも知れないけど、余りにもダメダメすぎる。

そのくせ、初めてピアノを弾いたはず(?)なのに、いきなりカヲルと連弾をするなんて、少しだけピアノをかじった私としては、「ウソつけ!そう簡単に連弾ができるか!!」と言わざるをえない。


ネットでは、アスカやマリの言動にも「一貫性がない」とか「成長が感じられない」とか言う人もいるようだけど、私としてはあまり違和感がなかった。


ということで、ちゃんと理解できたとは思わないけど、なかなか面白かったので、評価としては「B」とします。


ところで、元々「ヱヴァンゲリオン」は、前提とかそれぞれの登場人物などの背景があまりわかっていなかったのだが、ネットにうまくまとめているPV(?)があった。

これはわかりやすかったです!

<ヱヴァンゲリオンがさらにわかる動画:旧>
http://www.youtube.com/watch?v=fduVKdHRP0o



それと、後で思い出したのだけど・・・

編上映前にジブリ作品の「巨神兵東京に現る」というのをやっていたが・・・

何が何だかよくわからなかった。
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映画評604 ~ のぼうの城

今回は「のぼうの城」

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戦国末期、豊臣秀吉、石田三成勢の2万人の大軍に屈せず、たった500名の兵で抗戦、勝利した実在の武将・成田長親の姿を描く時代劇。『ゼロの焦点』の犬童一心と『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』の樋口真嗣が異色のダブル監督に挑み、第29回城戸賞を受賞した和田竜のオリジナル脚本を映像化。「のぼう様」と呼ばれたヒロイックな主人公を野村萬斎が熱演するほか、佐藤浩市、山口智充、成宮寛貴らが城を守る侍大将を演じる。底知れぬ人気で人心を掌握した主人公の魅力や、豊臣・石田軍による水攻めシーンなど、見どころ満載の歴史大作だ

主演は、野村萬斎
共演は、佐藤浩市、榮倉奈々、成宮寛貴、山口智充、上地雄輔、山口孝之、平岳大
その他、西村雅彦、平泉成、夏八木勲、前田吟、鈴木保奈美、中尾明慶、芦田愛菜、市村正親


<ストーリー>
天下統一を目指す豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じるも、その中には最後まで落ちなかった武州・忍城(おしじょう)と呼ばれる支城があった。その城には領民からでくのぼうをやゆした「のぼう様」と呼ばれ、誰も及ばぬ人気で人心を掌握する成田長親(野村萬斎)という城代がいた。秀吉は2万の軍勢で攻撃を開始するが、将に求められる智も仁も勇もない、文字通りのでくのぼうのような男の長親は、その40分の1の軍勢で迎え討とうとする。


大好きな時代劇なんだけど・・・

思ったよりもつまらなかった!?

史実を元にした原作にもとづいた映画ということだけど、主人公である成田長親が、本当にあんな人物だったのか、という気がする。

忍城が石田三成軍の猛攻に耐え抜いた、という事実はあるようだけど、これは無理に水攻めをしようとした三成の「戦に対する無能さ」を実証することになった、という話もある。

いくら何でも、城代である成田長親があそこまでやるとは思えないし・・・

結局、主演を野村萬斎にした時点で(あるいは、原作がそうだから?)あんな突飛な行動を取ることになったのだと思う。

つまり、「陰陽師2」みたいな感じだ。

実際に城を守り切った人たちの苦労が、あまり描かれていない感じだし、逆にあんなことで守り切れたのだろう、という疑問も感じた。

だから、ストーリー展開にあまり感情移入ができなかったし、特に主人公が戦を決心する際の描写は、「えっ?」という感じだった。

それまでの「でくのぼう」のイメージなんかどこにもない。
かと言って、戦国~江戸時代の大名みたいに、わざと「痴呆」のフリをしていた、という風でもなかったし・・・


あと、CGがしょぼかった。

特に冒頭で、秀吉が備中高松城を攻めた時に用いた水攻めのシーンは、しょぼさ全開だった。
鉄砲水のものすごさを描こうとしたのだろうけど、明らかな合成シーンは、迫力がまったくなかった。

これは、後半の三成軍が行った際の水攻めのシーンも同様。

逃げまどう人たちの映像とうまくマッチしてしてなかったと思う。


出演者で言えば・・・

重要な役どころである石田三成を演じた上地雄輔は、最近あちこちに出ているようだけど、どこが認められたのかちょっとわからない。
私としては、貫禄不足の感が否めない。

同じく、男勝りの役どころである甲斐姫を演じた榮倉奈々は、どうして彼女なのか、もっとわからない。

終盤に、負傷した長親の上にのしかかって彼をなじる甲斐姫に対して、丹波(佐藤浩市)と和泉(山口智允)がそれを引き離そうとするのを、軽々と突き放すシーンがあるのだけど、違和感バリバリ。
途中からは、丹波と和泉が放り投げられる場面だけが映されていたけど、明らかに榮倉奈々では、力強さに欠けるからだろう。

その彼女と色恋沙汰を演じる酒巻を演じた成宮寛貴は、チャラさが表に出ているので、時代劇向きではないと思う。

そして、その色恋沙汰の場面そのものも不要だと思う。

その後何かに発展するわけでもないのに、単なる蛇足にしか見えなかった。

逆に意外だったのが、グッさん(山口智允)だった。

元々泥臭い役どころが似合っている感じだったけど、セリフ回しと言い、殺陣と言い、違和感があまりなかった。

芦田愛菜が結構セリフの多い役どころだったけど、あんな百姓の娘がいるとは思えず、彼女に出番を用意するだけの役だったような気がする。


細かいところで言えば・・・

言葉づかいに、現代調というのか、「あの時代にあんな言い方するか?」というのがちょこちょこあったのが気になった。

それと、笑いを散りばめようとしているのか、所々に小ネタが挟み込まれていたのが、しょうもなかった。

あと、これはハリウッド映画でも最近感じることだけど、死傷者が結構出ているというのに、緒戦を勝ったというだけで、あそこまで大喜びをするものだろうか、というのが気になった。


ということで、史実に基づいた話だし、結構豪華なキャストを用意していたにもかかわらず、何だか腑に落ちない感じだったので、評価としては「C」にします。

映画評603 ~ アルゴ

今回は「アルゴ」

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『ザ・タウン』などのベン・アフレックが、監督、製作、主演を努めたサスペンス。1979年のテヘランで起きたアメリカ大使館人質事件と、その裏で敢行されたCIAによる救出作戦の行方を追い掛ける。監督として『ザ・タウン』で見せた緩急自在な演出をベンが本作でも繰り出し、謎に包まれていた救出作戦の全ぼうを活写。その一方で、貫録たっぷりに指揮を執るCIAエージェントを熱演する


主演は、ベン・アフレック
共演は、ブライアン・クランストン、アラン・アーキン、ジョン・グッドマン、ヴィクター・ガーバー、テイト・ドノヴァン
その他、クレア・デュヴァル、スクート・マクネイリー、クリストファー・デナム、カイル・チャンドラー、タイタス・ウェリヴァー、シェイル・ヴァンドなど

<ストーリー>
1979年11月4日、テヘラン。イラン革命が激しさを募らせ、その果てにアメリカ大使館を過激派グループが占拠し、52人もの人質を取るという事件が起きる。パニックの中、アメリカ人6名が大使館から逃げ出してカナダ大使の自宅に潜伏。救出作戦のエキスパートとして名をはせるCIAエージェントのトニー・メンデス(ベン・アフレック)は、6名が過激派たちに発見され、殺害されるのも時間の問題だと判断。彼らを混乱するテヘランから救出する作戦を立案する。しかし、それは前代未聞で大胆不敵、そして無数の危険が伴うものだった・・・


実話にもとづいた話なんだそうな。

もちろん、最後の緊迫したシーンとか、細かい部分で脚色したところはあるようだけど、基本的にはほぼ事実らしい。

http://ameblo.jp/cinemanavi21/entry-11391247515.html

それを踏まえると、映画の面白さよりも、そんな計画を実行したアメリカに対するビックリの方が大きい。


映画の方は、全体としてはまずまず面白かった。

ただ、ハラハラ・ドキドキ感はちょっと薄かった気がする。

ベン・アフレック演じる主人公が、あまりにも落ち着きすぎているのは、実際にそれくらいでないと、人質たちもついて来ないだろうから、まだ仕方がないけど、肝心の人質たちに焦燥感があまり感じられなかったのが、気になった。

何十日も隠匿生活をしているのだから、かなりヤツれただろうに、まったくと言っていいほどそういう感じには見えなかった。

いちおう反発したり、泣きだしそうになったりはしているのだけど、実際の状況を考えたら、いつ見つかって殺されるかも知れないのだから、相当大変だったはず。

そのあたりがあまり感じられなかったのは、ちょっとマイナスだと思う。


とは言え、随所にいい場面はあった。

人質の命よりも国益の方が大事ということで、計画が突如中止になってしまったので、主人公にその旨を伝えたものの、意を決した主人公から計画を強行するという電話を受けた途端、そのフォローに走り回った彼の上司。

これは、なかなかカッコいい場面だったと思う。

そして最後。

人質たちを乗せた飛行機がイラン領内を出た瞬間、人質たちはお互いに抱き合い、無事を喜び合った。

その時思ったのは、「おいおい、誰か主人公のところへ行けよ!」ということだった。

そうしたら、6人の中で一番主人公に反発し、最後まで決断できなかった男が、静かに主人公のところへ行って黙って手を出した。
その手を主人公ががっちり握って握手。

ここもいい場面だった。


ということで、少し不満もあるけれど、当然ハッピーエンドだから、いい感じで終わるわけだし、終わった後はすっきりしたので、評価は「B」にします。


あと・・・

この映画では、アメリカが正しいとか、イランがヒドいとかいう一方的な価値観を押し付けていないところも良かった感じ。

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