映画評640 ~ ハングオーバー!!! 最後の反省会

今回は「ハングオーバー!!! 最後の反省会」

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大ヒットコメディー『ハングオーバー』シリーズの第3弾にして完結編。ラスベガスとバンコクでのありえないハプニングから奇跡の生還を果たしてきた男たちが、大物ギャングが絡むトラブルに巻き込まれる姿を追い掛ける。監督は、本シリーズのメガホンを取ってきたトッド・フィリップスが続投し、ブラッドリー・クーパーなど、前2作のメンバーが結集。予測不可能を極めたストーリーもさることながら、トラブルの果てに発生する大掛かりな展開も見もの

主演は、ブラッドリー・クーパー
共演は、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィナーキス、ケン・チョン、ヘザー・グレアム
その他、ジェフリー・タンバー、ジャスティン・バーサ、ジョン・グッドマン、メリッサ・マッカーシー、マイク・サップスなど

<ストーリー>
何かとトラブルを引き起こしてばかりのアラン(ザック・ガリフィナーキス)。そんな彼の父親が心労を募らせて急死したのを機に、フィル(ブラッドリー・クーパー)、ステュ(エド・ヘルムズ)、ダグ(ジャスティン・バーサ)はアランの施設収容を決行することに。だが、施設へと向かう途中でギャングに4人が誘拐されてしまう。困惑するフィルたちに、ギャングのボスはアランがメル友として親交のあるアジア系ギャングのチャウ(ケン・チョン)が盗んだ金塊を取り戻すよう命じる。


前回「さよなら渓谷」を見て、ちょっと気持ちが重くなったので、笑いで吹き飛ばそうとしたのだけど・・・

「第3弾にして完結編」ということだが、実はこのシリーズは所見だ。

だから、登場人物とかそれらの相関関係もよく知らない。

しかも、冒頭でキリンを購入したというアランが登場したシーンなどから、単なるドタバタかと思っていたら、意外と作りがしっかりしていて、にもかかわらず何だか安易な感じもして、ちょっとよくわからなかった。

さらに、「ハングオーバー(二日酔い)」と銘打っておきながら、今回は(?)主人公たちはまったく酔っ払っていない。

前2作は二日酔いの上でのドタバタを描いたものらしいので、そういう意味でも、この映画が大ヒットした理由がよくわからない。

せっかく公開直前に第1作目をテレビで放映していたみたいなので、見ていればよかったと、ちょっと後悔している。

コメディなので、内容について文句をつけても意味がないのでやらないけど、思ったよりドダバタではなかったのは事実。

主役級のアランも、たいしてハチャメチャでもなかったし、それを取り巻く人たちも、至極まともすぎて、ちょっとつまらない。

大泥棒のチャウにしても、ぶっ飛んでる感は希薄だ。

だから、あまり笑えなかったし、かといって大きな違和感があるわけでもなく、終始中途半端な気持ちで見ていた。


ということで、何だか肩透かしを食らった感じだったので、評価としては「C」にしておきます。


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映画評639 ~ さよなら渓谷

今回は「さよなら渓谷」

映画130713

『悪人』『横道世之介』などの原作者として知られる芥川賞作家・吉田修一の小説を、『まほろ駅前多田便利軒』などの大森立嗣監督が映画化。幼児が殺害された事件をきっかけに暴かれる一組の夫婦の衝撃的な秘密を描きながら、男女の愛と絆を問う。愛と憎しみのはざまで揺れるヒロインの心情を、『ベロニカは死ぬことにした』などの真木よう子がリアルに体現。その夫役には『キャタピラー』などの大西信満が扮するほか、大森監督の実弟である大森南朋をはじめ、井浦新、新井浩文ら実力派が名を連ねる。

主演は、真木よう子
共演は、大西信満、鈴木杏、大森南朋、井浦新、新井浩文
その他、木下ほうか、三浦誠己、池内万作、木野花、鶴田真由など

<ストーリー>
緑が生い茂る渓谷で幼児の殺害事件が発生し、容疑者として母親が逮捕される。隣の家に住んでいる尾崎俊介(大西信満)がその母親と不倫していたのではないかという疑惑が、俊介の妻かなこ(真木よう子)の証言によって浮かぶ。事件を取材する週刊誌の記者、渡辺(大森南朋)がさらに調査を進めていくうちに、尾崎夫妻をめぐる15年前の衝撃的な秘密にたどり着く。


これは重かった。

高校生の時に、頭ん中筋肉の連中にレ○○された女性が、その犯人の一人と夫婦になる、という衝撃的な内容である。

ネットなどでは「○○プされた女性が、その犯人と一緒になるなんてあり得ない!」という内容で批判するものがあったけど、そのあたりは、ちゃんと描かれている。

劇中でも語られていたが「一緒に幸せになろう」というのではなく、「一緒に不幸になろう」というわけだ。

つまり、アホな頭ん中筋肉連中のせいで、人生を台無しにされた女性かなこは、その犯人の一人である尾崎に対して「ゼッタイに許さない」と思う。

そして、「自分が死ぬことによってアンタが楽になることなんて許せないから、私はゼッタイに死なない」と言い「アンタが、自分が死んで楽になると思っているのなら、私はゼッタイにアンタを死なせない」と言う。

その結果、一緒に住んで相手を監視する、みたいな関係になったのだろう。

だから、冒頭で二人が仲良さそうに過ごしているのだけど、そこからは窺い知ることができない過去が二人にはあったわけだ。

そして、この「仲良さそう」というのが、実はラストにもつながっている。

今回はあえてネタバレするけれど、最後かなこは、尾崎の元から去る。

それは、「二人が幸せになりそうだったから」というのが理由だと尾崎自身が語っている。

本来「一生に不幸になろう」と言っていたかなこだが、実際にはかなこはこの先どう転んだところで幸せになれそうにない。
であれば、少なくとも尾崎も「不幸仲間」として引きずり込もうとしていたに違いない。

だから、自身が幸せになることを喜ぶのではなく、尾崎が幸せになることが許せなかった。

こんな感じではなかろうか。

そういう意味では、内容に違和感はなかったし、なかなか良かったと思う。


ただ、時系列がよくわからない面がたまにあったのが残念。

出演者で言えば・・・

真木よう子はとても存在感がある。

「SP」などでは、低音の魅力で「カッコいい!」というイメージがあったけど、こういう役をやらせても、「不幸」感バツグンで、ものすごくコワい感じがした。

一方、重要な役どころを演じている大森南朋は、もっと存在感のあるシブい役者さんかと思っていたけど、案外そうでもなかった。

と言うか、「この人、ホントはうまいのか?」とさえ思った。

むしろ、真木よう子の相手役だった大西信満の方がいい演技をしていたと思う。


ということで、「面白い!」という内容ではないので、それほど感動はしなかったけれど、なかなか良かったので、評価は「B」にします。


映画評638 ~ モンスターズ・ユニバーシティ

今回は「モンスターズ・ユニバーシティ」

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ディズニー/ピクサーの代表作である、『モンスターズ・インク』のシリーズ第2弾にして前日譚。人間の子どもたちを怖がらせるのが仕事のモンスター・コンビ、マイクとサリーが学生時代に繰り広げた冒険を活写する。メガホンを取るのは、『101匹わんちゃんII パッチのはじめての冒険』や『カーズ』などに携わってきたダン・スカンロン。幼い頃のキュートなマイクのビジュアルや、舞台となるモンスターたちが通う大学のユーモラスな雰囲気も見どころだ。


<ストーリー>
人間の子どもたちを怖がらせ、その悲鳴をエネルギー源として用いるモンスターの世界。そこに暮らすモンスター青年マイクは、明朗活発でポジティブな思考の持ち主だったが、仲間よりも体が小さくてルックスもかわいいことに劣等感を抱いていた。これでは子どもたちを絶叫させる“恐がらせ屋”にはなれないと、世界中のモンスターが憧れを抱く名門大学「モンスターズ・ユニバーシティ」に入学。期待に胸を膨らませる彼だが、そこにはサリーを筆頭に大きくて姿が恐ろしい“恐がらせ屋”のエリート候補生があふれていた。


前作「モンスターズ・インク」はムチャクチャ面白かった。

だから、逆にあまり期待しないで見た。

ハードルを低くしたつもりだったのだけど、それにしても・・・

まず、吹替えなのはやっぱりよくない。

なぜ爆笑問題・田中なんか使うのだろう。

いや、別に下手ではなかったと思う。

でも、終始「ああ、田中の声だ」というのが気になって、物語に入っていけなかった。

むしろ、サリーの吹替えをやったホンジャマカ・石塚の方が違和感がなかった。

とは言え、うまいと思ったわけではない。
ただ、「誰だろう」とちょっと思っただけで、あまり物語の邪魔にはなっていなかった。

それに比べると、田中の方はかなり邪魔をしている。


さて物語の方だけど・・・

こちらの方はあまり盛り上がる部分がなかったような気がする。

特に「怖がらせ大会」なんていうのは、いったい何がしたかったのかよくわからない。

「いかに怖がらせるか」というのが目的なのかと思っていたのに、単なる障害物競走みたいなレースだったり、司書のおばちゃんに見つからないようにする、というわけのわからない競争だったり、中途半端。

しかも、クライマックスであるはずの最終競争でも、大きな盛り上がりはなし。

結局、マイクは「怖がらせ屋」としては失格だけど、「それには代えがたいものがある」みたいな感じで、モンスターズ・ユニバーシティを去っていくのだけど、「何だかなあ」という感想しか残らない。

もともとまったく怖くないマイクが活躍する前作では、かなりの存在感だったのに、それを打ち消してしまうような前日譚だったように思う。

要するに、この作品はわざわざ作る必要がなかったんじゃないの?という感じ。

それを吹替えがさらにダメにしてしまった。

何だか、とてもがっかりした。

ということで、評価は「C」にします。

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