映画評689 ~ オール・ユー・ニード・イズ・キル

本日2本目は「オール・ユー・ニード・イズ・キル」

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作家・桜坂洋のライトノベルを、トム・クルーズ主演で映画化したSFアクション。近未来の地球を舞台に、ある兵士が戦闘と死をループしながら、幾度も戦闘するうちに技術を身に付けていくさまを描く。監督は、『ボーン・アイデンティティー』『Mr.&Mrs. スミス』などのダグ・リーマン。主人公と共闘する特殊部隊の女兵士には、『プラダを着た悪魔』などのエミリー・ブラントが扮する。トムらしいバトルシーンはもちろん、日本の小説がハリウッド大作として派手に活写されていることにも期待

主演は、トム・クルーズ
共演は、エミリー・ブラント、ビル・パクストン、ブレンダン・クリーソン、ノア・テイラー
その他、キック・ガリー、ドラゴミール・ムルジッチ、シャーロット・ライリー、ジョナス・アームストロング、羽田昌義、トニー・ウェイ


<ストーリー>
近未来の地球。侵略者の激しい攻撃に、人類の軍事力ではもはや太刀打ちできなくなっていた。対侵略者の任務に就いたウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズ)は、戦闘によって亡くなる。しかし、タイムループの世界にとらわれ、戦闘と死を繰り返す。そんな中、特殊部隊の軍人リタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)と出会ったケイジは、彼女と一緒に何度も戦闘と死を繰り返しながら戦闘技術を向上させ


これは、なかなか面白かった。

アニメ原作のものを実写化した場合、ほとんど作品がトンデモないことになっているのだけど、この作品は成功した例の一つではないだろうか。

ストーリーもなかなか捻っていて面白いと思う。

ただ、最初はどうなるかと思っていた。

侵略者が何だか訳のわからないヤツで、なぜか第二次大戦以前の戦争のように、ヨーロッパ諸国をジワジワと攻めてくる。

地球人の反撃がまったく効かないというのだから、一気に攻めればいいものを、いったい何をやっているんだ?という感じ。

しかも、戦闘においては、結構地球人も頑張っている。

つまり、強いのか弱いのかよくわからない連中だ。

こんなので最後まで持つのか?と思っていた。


しかし、そうではなかった。

連中は、何と時間まで操るという、いわば反則技みたいな能力を持っている。

だから、一度攻めてきて失敗しても、時間を元に戻せるので、次は前回の失敗を繰り返さないようにするので、最終的には攻め落とすことができるというわけだ。

という事態が途中でわかってくる。


あと、地球を襲ってきたのは「実は1匹だけ」という、「最後、こいつさえやっつければOK」という設定も、ある意味安易ではあるものの、物語進行上仕方がないのかも知れない。

しかし、全体的に描き方も違和感がなく、とてもスムーズだったと思う。

しいて言えば・・・

主演のトム・クルーズが、最初は頼りない将校だったのに、徐々に強くなっていき、最後はいつものトムくんに戻るのだけど、ちょっと強くなりすぎ。

戦闘訓練も受けていないおっさんが、いくらトレーニングを積んだとは言え、あそこまで強くなれるかね、というところだけど、まあイチャモンかな?


ということで、評価は「B」にします。
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映画評688 ~ 攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears

今回は「攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears」

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士郎正宗の原作コミックを基にした一連のアニメーションの新シリーズとして、攻殻機動隊の創設と草薙素子の過去を描くアクションアニメの第3弾。爆弾テロとダムの爆発、その裏に潜む水企業の陰謀に迫る草薙らの活躍を活写する。総監督・キャラクターデザインには、Production I.G作品に作画監督などで名を連ねてきた黄瀬和哉、シリーズ構成・脚本を作家の冲方丁が担当。声優には坂本真綾らのほか、新キャラクターを鈴木達央、久川綾らが演じる。激しいバトルに加え、最終話に向けた物語の動向にも注目。

<ストーリー>
恋人の義体技師ホセとあいびきしている草薙素子。そんな彼女に西ノ内のビルで爆弾テロが起きたとの知らせが入る。テロリスト主犯の胸には、以前クザン共和国で発生したカルディス人独立戦争の英雄スクラサスのシンボルマークの入れ墨があった。同じころ、山の手のダムでは爆発事故が発生。新浜県警のトグサが捜査を進めていくと、クザン共和国にある水企業の存在が浮かび上がり


このシリーズも3作目となる。

何せ原作を読んだことがないので、過去2作ともに微妙な評価となっている。

ところが、さすがに3作目ともなると、登場人物やそれぞれの背景などもだいたいわかってくるし、電脳とか義体とかいう専門用語(?)みたいなものが出てくるものの、何となくだけどわかってくる。

そういう意味では、今回は割と楽しむことができた。

まあ、しいて言えば、主人公・草薙素子と義体技師との恋愛という設定はいらなかったような気もする。

こうしないと話がうまく進まないのかも知れないけど、冷静沈着でしっかりした人物として描かれている主人公が、男に骨抜きにされているみたいで、何だか情けなく見えるので、個人的には嫌いな設定だ。

ということで、評価は「B」にします。


おまけで・・・

ラストシーンで、主人公が生身の人間である刑事に対して「仲間に入らないか」と誘うのだけど、その直後にその刑事に電話が入る。

実は、その刑事の奥さんに子供が産まれたというわけだ。

しかし、主人公のチームは特別なので、基本的に皆家族は持っていない。
危険が伴う仕事である上に、人質にされても困るからだ。

つまり、最後はちょっと笑わせようというシーンなんだろうけど・・・

そんな特別なチームに入れようとしているのだから、相手の素姓ぐらいよく調べとけよ!


映画評687 ~ 300/帝国の進撃

今回は「300 ~帝国の進撃~」

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フランク・ミラーのグラフィックノベルを実写化したヒットアクション『300 <スリーハンドレッド>』の続編。前作で命を散らしたスパルタのレオニダス王に代わってペルシャ軍に挑む、アテナイのテミストクレス将軍と彼が率いる兵士たちの激闘を活写する。メガホンを取るのは、『賢く生きる恋のレシピ』のノーム・ムーロ。『L.A. ギャング ストーリー』などのサリヴァン・ステイプルトン、『パーフェクト・センス』などのエヴァ・グリーンらが出演。壮絶な肉弾戦はもちろん、戦う男たちの絆をめぐるドラマにも注目。

主演は、サリヴァン・ステイプルトン
共演は、エヴァ・グリーン、レナ・ヘディ、ハンス・マシソン、ロドリゴ・サントロ
その他、カラン・マルヴェイ、デヴィッド・ウェンハム、ジャック・オコンネル、アンドリュー・ティアナン、イガル・ノール、ピーター・メンサーなど


<ストーリー>
100万もの兵を率いてギリシャ侵攻を図るペルシャ帝国を相手に、300人の精鋭と共に戦いを繰り広げた果てに命を落としたスパルタのレオニダス王。彼の遺志を継ぐようにしてアテナイのテミストクレス将軍(サリヴァン・ステイプルトン)は、パン屋、陶工、詩人といった一般市民から成るギリシャ連合軍を率いてペルシャ帝国に立ち向かっていく。ペルシャ帝国の海軍指揮官アルテミシア(エヴァ・グリーン)らと拮抗する中、ついに大海原を舞台にした最終決戦を迎えることに


前作は、やたらスローモーションが多いし、モノクロ調の暗い画面の連続の中で、血は飛び散るは首はすっ飛ぶはで、あまり面白くなかったのだが、今作は何となく面白そうだったので見ることにした。

結果から言うと、「ナイトミュージアム」の逆みたいな感じ。

つまり、「1作目は、意外な場面の連続で大爆笑したけど、2作目はもう慣れてしまって、何が起きても何とも思わなくなったしまった」という「ナイトミュージアム」とは違い、画面の暗さも、血しぶきも首が飛ぶのも慣れてしまうと、それほど違和感がない。

何よりも、ペルシャ対ギリシャの都市国家という、ある程度史実にもとづいたアクションものなので、基本的には好きだ。


今回は、前作で全滅したスパルタや他の都市国家群が、ペルシャに対する「復讐」を目的として戦っているのかと思ったら、実はそうではなくて、むしろペルシャの女将軍が、実はギリシャ人なのにかつて両親を殺されたということで、ギリシャに対して「復讐」することが目的となっている。

このペルシャの女将軍はかなり残酷なんだけど、ギリシャの戦士たちも結構残酷に立ちまわっている。

だから、とにかく血が飛び散るし、手足や首も飛びかっている。

にもかかわらず、画面が暗いので、あまりグロくは感じない。

だとすると、あとはストーリーと展開がどうかなんだけど、こちらは一言で言うと「まあまあ」

そんなに「面白い!」というものではなかったが、そう違和感もなかったし、まずまず楽しむことができた。

何せ、主人公はアテナイの人間であり、スパルタは最後の最後に戦闘に参加するだけである。

まあ、感動する場面があったとすれば、ここくらいかな?

あと特にネタバレまでして「あそこがどうだった」とか「ここはああだった」とか書くつもりはない。

ということで、昨日見た「ラストミッション」が思ったより面白くなかったので、相対的(?)に評価は「B」にしておきます。


それにしても・・・

サブタイトルが「帝国の進撃」って、スターウォーズみたいにまだまだ続けるつもりか?

映画評686 ~ ラストミッション

今回は「ラストミッション」

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『ターミネーター4』などのマックGが監督を務め、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』などのケヴィン・コスナーを主演に迎えたアクション。病に倒れた腕利きCIAエージェントが、パリを舞台に極悪非道なテロリストとの最後の戦いに挑む姿を活写する。脚本を担当するのは、数多くのヒット作に携ってきたリュック・ベッソンら。ケヴィンのいぶし銀の熱演が光る主人公の姿に心打たれる

主演は、ケヴィン・コスナー
共演は、アンバー・ハード、ヘイリー・スタインフェルド、コニー・ニールセン
その他、リヒャルト・サメル、トーマス・レマルキス、マルク・アンドレオーニ、ブルーノ・リッチなど


<ストーリー>
余命わずかだと言い渡されたCIAエージェントイーサン(ケヴィン・コスナー)は、残された人生を家族と共に過ごすためパリへと向かう。長い間家庭をおろそかにしてきた彼は、難しい年頃の娘ゾーイ(ヘイリー・スタインフェルド)との仲もぎくしゃくしていた。そんな折、CIAエージェントのヴィヴィ(アンバー・ハード)が、イーサンに最後のミッションのオファーをしに来るが・・・


リュック・ベンソンのアクション映画だから、テンポのいい痛快アクションを期待していたのだけど・・・

何だか中途半端な感じだった。

テロリストとの戦いとは言いながら、壮絶なアクションがあるわけではないし、かと言って親娘愛を中心にしているわけではない。

だいたい、娘が父親に対する態度を変えた理由がよくわからなかった。

中盤で、派手なクラブに遊びに行って悪ガキどもに襲われそうになったところを助けてくれたから、というのであればわかるのだけど、実はその前から態度が変わっている。

そのあたりが、見ていてよくわからなかった。

それと、主人公を狙った暗殺者が、主人公の写真とともに娘の写真も持っていたので、当然のことながら娘も危険に晒されるのかと思っていたのだが、実はな~んにもなかった。

だったら、最初から娘の写真なんか持たせなきゃよかったのに。

あと、娘の彼氏が実は・・・というのは、ニブい私でも何となくわかったけど、パーティーでの撃ち合いは、ちょっと違和感があった。

敵の本拠地での撃ち合いにもかかわらず、テロリストの方は頭が悪いというのか、もっと主人公をやっつける方法はあったと思うのだが・・・


そんなことより、父親である主人公は不治の病であるはずなのに、あれはいったいどうなったの?

まだ認知されていない特効薬を飲んだのはいいけれど、テロリストを追い詰めた時にだけ副作用が出るので、いつも失敗している。

でも、最終的には治っちゃったみたいで、前半の元妻とのやり取りを含めて、余命いくばくもないという前段は、いったい何だったんだろうと思ってしまう。

それと、主人公にいろいろと指示を出す女エージェントは、結構謎めいていて存在感があったのに、最後のあの手紙の意味がよくわからない。

薬を黙って置いて、あのまま消えた方が良かったと思う。


結局、アクションを描きつつも、いい話にまとめてしまおうとして失敗してしまった感じだ。

ということで、あまり期待していたわけではなかったけれど、思ったより平凡だったので、評価は「C」にします。

映画評685 ~ ノア 約束の舟

今回は「ノア 約束の舟」

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旧約聖書の創世記に記された「ノアの箱舟」の物語を実写化した大作。大洪水による世界滅亡を知らされた男ノアとその家族が、ある重大な使命を全うしようと巨大な箱舟の建造に乗り出していく。メガホンを取るのは、『ブラック・スワン』などの鬼才ダーレン・アロノフスキー。ノアにふんするラッセル・クロウを筆頭に、ジェニファー・コネリー、アンソニー・ホプキンスら、実力派スターが共演する。壮大な物語はもちろん、大洪水の描写にも息をのんでしまう

主演は、セッラル・クロー
共演は、ジェニファー・コネリー、レイ・ウィンストン、エマ・ワトソン、アンソニー・ホプキンス
その他、ローガン・マーラン、ダグラス・ブース、ケヴィン・デュランド、マートン・ソーカス、ニック・ノルティなど


<ストーリー>
夢の中で世界滅亡を意味するかのような光景を目にしたノア(ラッセル・クロウ)。それが神からのお告げであり、全世界を飲み込むほどの大洪水がやって来ると悟った彼は、その日から家族と共に一心不乱になって巨大な箱舟を造る。さらに、生命を絶やさぬようにと、この世の全ての種類の動物を次々と箱舟に乗せていく。だが、ノア一家の前に不安に駆られて箱舟を奪おうとする者たちが立ちはだかる


壮大なスペクタクル

・・・を期待していたのだが、まったく違った。

聖書の世界を描いた、というのも何だか違うような気がする。

いちおう、「ノアの方舟」の物語なのだが、描かれている主人公ノアという人間が何だかよくわからない。

神の声を聞いて、「罪を犯した」人類を滅ぼし、「罪のない」動物たちだけを生かす、という「裁き」に手を貸すという話。

その過程が描かれているのだが、「どうやって、あんな方舟を作ったのだろう」とか「他の人間たちは、いったい何をしていたのだろう」とかいう疑問に対する答えが、いちいち「えっ?」という感じだ。

まず、方舟だけど・・・

実は、石でできたトランスフォーマーが出てくる。

「何じゃこれは?」と思ってしまった。

他の人間たちも、元の物語とは違うということだけど、「罪」を背負った人たちというよりは、ただの未開人だ。

だから、スペクタクルではなく、ただの中途半端なファンタジーになっている。


そもそも、「ノアの方舟」の物語自体が変だ。

動物を生かす、ということで、それぞれの種類について「たった」一組の「つがい」だけを残そうとするのだが・・・

その「つがい」に子が生まれるのはいいとしても、その子はいったいどうやって子孫を残すの?

ノアの家族にしても同じこと。

セムとイラの子供が生まれる時、ノアは彼らに「男の子なら、最後の人類になる」と言い、「女の子なら、子を産むだろうから殺す」と言う。

言っていることがさっぱりわからない。

最後の人類になる、ということは、他に生きている人類はいないということなのに、女の子はいったいどうやって子を産むのだろう。

だいたい、動物たちは、いったい何を食べて生きていくの?

鳥や草食動物はまだいいとしても、肉食動物たちは、いったい何を食べればいいの?

つまり、はなからな~んにも考えちゃあいないわけだ。

所詮は、後付けの「こじつけ」物語。


などということは考えてはいけないのだろうけど、とにかく展開が単調だし、結末はある程度わかっているので、盛り上がりに欠ける。

しかも、時代背景が不明で、ノアがポロシャツやコートのようなものを着ているのは変な感じだし、ノアたちに襲いかかるカインたちが使っている武器も、何だかずいぶん中世以降のもののような感じだった。

終盤の「セムとイラの子供はいったいどうなるの?」というシーンも、普通の映画なら感動の場面なんだろうけど、その前がその前だけに、あまり感動できない。

最後のノアが酔っ払っているシーンなんて、もうどうでもいい、っていう感じ。

「さあ、これから世界は生まれ変わるぞ」という形にしようとしているのだろうけど、何せ「一組の夫婦」ずつしかいないので、どの動物も次の代で終わりだ。

こんな物語を描いた聖書って、辻褄なんてどうでもいいと思っているのかどうかは知らないけど、わけがわからない。

解釈云々の話ではなく、物語として見ても決して面白いとは思えないのだけど・・・


宗教映画ならそれはそれでいいのだけど、だったらそのような宣伝してほしい。

メル・ギブソンの「ミッション」なんて、最初からそういう前提だったし。

あの予告編って、どう見てもスペクタクルにしか見えなかったぞ。


ということで、映画として普通に面白くなかったので、ここは普通に「C」にします。


役者さんで言うと・・・

主演のラッセル・クロウは、いつも通り抑えた演技でまずまず。

でもミュージカル「レ・ミゼラブル」で歌を歌ったからと言って、この映画でわざわざ歌う必要もないと思うのだが。

ハーマイオニー(エマ・ワトソン)は、ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)と違って、うまく脱皮できそうな気がする。

あと・・・

アンソニー・ホプキンスだけ、ちょっと世界が違う、という感じだった。

格が違う、というよりは、貫禄がありすぎて、ちょっと違和感があった。


映画評684 ~ 万能鑑定士Q/モナ・リザの瞳

今回は「万能鑑定士Q ~モナ・リザの瞳~」

映画140601

綾瀬はるかと松坂桃李が共演を果たし、松岡圭祐原作のベストセラーミステリー「万能鑑定士Q」シリーズを映画化した本格ミステリー。「万能鑑定士Qの事件簿IX」を基に、天才的な鑑定眼を持つヒロインが世界的傑作絵画モナ・リザに隠された謎に迫る姿を描く。『ノルウェイの森』『ミツコ感覚』などの初音映莉子や、『くじけないで』などの橋本じゅんらが共演。邦画初となるルーヴル美術館での撮影映像はもとより、衝撃の展開に圧倒される

主演は、綾瀬はるか
共演は、松坂桃李、初音映莉子、ピエール・ドゥラドンシャン、橋本じゅん
その他、村形蝉之介、児嶋一哉、角替和枝、村上弘明など


<ストーリー>
名画モナ・リザの40年ぶりとなる再来日が決定し、万能鑑定士Qの店主莉子(綾瀬はるか)が臨時学芸員に抜てきされる。莉子は、彼女の密着取材を続行中の雑誌記者悠斗(松坂桃李)と共にパリへと赴き、ルーヴル美術館で実施された採用テストに無事パスする。莉子は同様にテストに受かった美沙(初音映莉子)と一緒に特別講義に出席するが



天才的な鑑定眼はいいとしても、「モナ・リザに隠された謎」って、あまりにもベタすぎて、レオナルド・ダ・ヴィンチって、作品にいちいち謎を残してんのか?と思ってしまうほど興味がわかなかったのだけど・・・

それにしても、スケール感をうたっている割には、たいした盛り上がりもハラハラ・ドキドキもなく、ベタな展開で、クライマックスも「?」な感じ。

結果から言うと・・・予想通り!?


だいたい・・・

モナ・リザ(絵画全般に言えるのだろうけど)って、ぱっと見ただけで鑑定できるのか?

何なんだ?あの鑑定訓練は。

じっと見ていたら「直感で当てろ!」と言われるって、絵画をバカにしてないか?

真贋などは専門家が時間をかけてやっとわかる、というものだと思うのだけど、あまりにも発想が安易だと思う。

それに、訓練をするのに実物なんか普通使うか?
世界遺産だぞ。

そこで「何か変だな」とか気がつかないか?

さらに、主人公の鑑定眼をダメにするためのトリックもいいかげん。

あんなもので、急に頭痛がしたり、その後一切の鑑定ができなくなるって、どれだけものすごい心理トリックなんだか。

しかも、その後原因がわかった後に、急に回復するって、いったいどんな症状(?)なんだか。

トリックを見破った小笠原も、どうしてあの「やり方」がわかったの?

訓練中は、主人公とは会えなかったはずだし、遠くから双眼鏡で見ただけで、あそこまで細かいやり取りがわかるはずがないと思うのだが・・・


あと・・・

犯人たちの行動も何だかいいかげん。

美術館に忍び込む方法も、警備員に同時に電話をかけて注意を逸らせるって、電話しながらモニターの画面を見るかも知れない、ということは考えなかったのか?

それに、たった二人で警備しているわけでもなかろうに。

それを抜きにしても、あの美術館のセキュリティは緩すぎる。

「配管(電気?)の点検です」という電話で簡単に中に入れるって、頭悪すぎるだろう。

それに、モナ・リザを盗んだ犯人の一人が堂々と美術館の中を歩いているのも変だけど、そこに突如主人公が現れるのも違和感がある。

もちろん、美術館の関係者が許可したのだろうが、そんなことをする前に犯人を探せよ、という感じ。

で、一人で犯人たちを追っていた新聞記者小笠原も、どうして警察や美術館の人たちに連絡しなかったの?

そして、連絡をしたのが拉致されている途中、ってバカなの?

拉致されたのは高層ビルのエレベーターの中、ということが判明したのだけど、ということは、小笠原はエレベーターに犯人たちと一緒に乗っていたということ?

それって、拉致されてエレベーターに乗せられたんじゃないの?

だとしたら、そんな時に電話されてしまうって、犯人たちはいったい何をしていたの?

さらに・・・

犯人たちは、小笠原を置いてモナ・リザを燃やそうとするのだけど、小笠原は椅子に縛り付けられていたとはいえ、椅子は固定されているわけではなく、足もフリー。

あんなんじゃあ、どこにでも移動できるだろうに。

それがモタモタしていて、しかも何かに引っ掛かって動けないって、見ていてハラハラするどころか「はあ?」と思うだけ。

しかも、燃やしたのがホテルの階上なんだけど、あのホテルには火災報知機はないの?

とにかく、見ていて「いったい何がやりたいの?」と思うことばっかり。


クライマックスの場面も、犯人はほとんどバレているわけだし、運び出すものが何であれ、すぐに足がついて捕まってしまうだろうに、犯人は何であんなに余裕をかましているの?

そして、ラスト。

盗まれたモナ・リザをずらっと並べて、ざっと見ただけで「これが本物です」って・・・

もうアホくさくって、見ていられなかった。


ということで、思った以上にしょうもなかったけど、そんなにイライラする展開でもなかったので(?)、ここはぎりぎり「C」にしておきます。


出演者で言えば・・・

主演の綾瀬はるかは、かわいかったし、思ったよりしっかりした演技だったとは思う。

だけど、相方の松坂桃李は、必要な登場人物なの?

真贋訓練のトリックを見破ったのだけが出番で、後は単なるストーカーだ。

久々の村上弘明も、以前は死んだような目が気になってしょうがなかったのだけど、今回はそんなこともなかったし、まあまあ。

あと、榮倉奈々が出ていたようだけど、主な登場人物に出てくないのはなぜ?

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