映画評691 ~ マレフィセント

今回は「マレフィセント」

映画140720

ディズニーアニメ『眠れる森の美女』ではオーロラ姫に呪いをかけた悪役だった、邪悪な妖精マレフィセントを主人公とするダークファンタジー。マレフィセントをアンジェリーナ・ジョリーが演じ、彼女の封印された過去とオーロラ姫を永遠の眠りにつかせる呪いをかけた理由が明かされる。監督は、『アバター』などのプロダクションデザインを手掛けたロバート・ストロンバーグ。エル・ファニングやアンジーの娘ヴィヴィアン・ジョリー=ピットが共演。おとぎの国のごとく幻想的で美しく、一方でダークな映像世界に期待できる

主演は、アンジェリーナ・ジョリー
共演は、シャールト・コプリー、エル・ファニング、サム・ライリー、イメルダ・スタウントン、ジュノー・テンプル
その他、レスリー・マンヴィル、プレントン・スウェイツ、ケネス・クラナム、ハンナ・ニュー、イゾベル・モロイなど


<ストーリー>
とある王国のプリンセス、オーロラ姫(エル・ファニング)の誕生祝賀パーティー。幸せな雰囲気があふれるその会場に、招かれざる邪悪な妖精マレフィセント(アンジェリーナ・ジョリー)が出現する。オーロラ姫に永遠の眠りにつく呪いをかけたマレフィセント。それは、なぜなのか。答えは、謎に包まれたマレフィセントの過去にあった。


ディズニー侮りがたし!

見終えた直後の感想である。


実は、ボロクソに書くつもりで見に行った。

何せ、うたい文句が気に入らない。

「悪役の視点で描いた物語」
マレフィセントは、なぜオーロラ姫に呪いをかけたのか。

だから、それだけが明らかになると思っていた。

そして、事前のうわさなどで「実はマレフィセントはいい人らしいぞ」という話をきいていたから、余計に「はあ?いい人ばかりで物語作ってんじゃねえぞ」とも思った。

ここのところ「実は悪いのは人間の方」とか「地球人が先に攻めた」とかわけのわからない展開にしているSF・ファンタジー映画が結構ある。

なんで、単純な勧善懲悪ではダメなのか、私には理解できなかった。

そんな中で、あのディズニーまでもが「実は悪い妖精ではなかった」などとやり始めたら、この先いったいどうなるんだ?とちょっと不安になったわけだ。

それでなくても、「アナと雪の女王」で調子に乗りすぎている感じがしていたから、ちょっとイヤ~な感じだった。


で、結論から言うと・・・

意外と面白かったです。

いや、ホント

ただ、元の「眠りの森の美女」とはまったく違うお話です。

登場人物が同じ、というだけの、はっきり言えば「眠りの森の美女」のパクリだと思った方がいい。

そういう目で見ないと、流れがまったく違うので変に感じてしまう、と思う。

もちろん、マレフィセントはいい人です。

と言うか、根っからの善人です。

だって、自分がオーロラ姫にかけた呪いを消そうとさえするのだから。

そんな善人である妖精が、まだまだ若い頃、隣の国の「悪い人間」のせいで、裏切られ、自分の羽を奪われ、散々な目に遭ってしまい、その復讐のために、自分を裏切った元恋人の娘に呪いをかける、というわけだ。

だから、ホントに悪いヤツはオーロラ姫の父親であり、こいつが諸悪の根源だ。

後は、ディズニーらしさ満開の映像と登場人物たち。

そして、お決まりの勧善懲悪パータンも健在。

いや、恐れ入りました。

とだけ言っておきます。

ただ、繰り返すようだけど、内容はまったくの別物です。
結末もまったく違うので、これを「眠りの森の美女」の裏話として宣伝するのは、ちょっとおかしいと思う。

それと、最後にオーロラ姫が女王となり、ハッピーエンドみたいな感じで終わるが、今回の悪役であるステファン王は、このオーロラ姫の実の父親である。

父親は悪魔みたいなヤツだけど、その娘は天使のようって、こんな話でいいのか?

あと、話のオチが「アナと雪の女王」に似ているということも言われているが、それが「真実の愛とは」という命題の答えだ。

簡単に言えば「あの王子って、いったい何しに出てきたの?」ということなんだけど、随所に笑いが散りばめられているので、その材料の一つだと思えば、特に違和感はない。


ということで、評価はボロクソに書くつもりで構えていたという反省も踏まえて「B」にしておきます。

まっ、いい話だと思いますよ。


あと・・・

出演者で言えば、主演のアンジェリーナ・ジョリーは、実は好きな女優さんではない。

セクシーだと言われているが、私としてはあの角ばった顔が嫌いで、どちらかと言うと見たくない顔の部類だ。

でも、今回の役はなかなか良かったと思うし、いい演技をしていたと思う。

彼女には、ホントは悪役がお似合いだと思う。



ところで・・・

先に触れた、ディズニーの調子づき具合。

「アナと雪の女王」は確かに面白かった。
大ヒットしているそうだ。

私も面白かったので、「S」をつけた。

しかし、その大ヒットの理由として挙げた理由の一つが・・・


「ディズニーアニメ初のダブル・ヒロイン」

・・・?


知らんがな、そんなもん!

いちいち、物語の中で「誰がヒロインで、誰がヒーローで・・・」などと考えたりするか?

それとも何か?

この映画を見た人が、友達同士で・・・

「いやあ、面白かったわねえ」
「ところで、この映画って、アナがヒロインなの?それともエルサ(雪の女王)?」
「それがね、聞いたところによると、二人ともヒロインらしいよ」
「え~っ!ウソ、やだ、ホント? ダブル・ヒロインなんて信じらんな~い」
「ねっ、スゴいよねえ。さすがディズニーよね」

とかいう会話をしている連中って、いるのか?

だいたい、「どっちが主役?」と思ってしまう映画って、結構あると思うぞ。


あの映画について言えば、主題歌がすべて!

と言ってもいいくらいのすばらしさ。

だからヒットしたんじゃないの?


それなのに、調子こいて「大ヒットした5つの理由」とかほざいたりするから、私は気に入らなかったわけ。

http://matome.naver.jp/odai/2139889789965298301?page=2


また、ディズニーが調子こいてるというよりは、それに便乗した連中が勝手に解説しているだけなのかも知れないけど、あんまり調子に乗るんじゃねえぞ!

でも、また面白い映画をお願いしますね。

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映画評690 ~ 思い出のマーニー

今回は「思い出のマーニー」

映画140719


『借りぐらしのアリエッティ』などの米林宏昌が監督を務め、ジョーン・G・ロビンソンの児童文学を映画化したファンタジーアニメ。北海道を舞台に、苦悩を抱えて生きる12歳の少女杏奈と彼女同様深い悲しみを心に宿すミステリアスな少女マーニーとの出会いを描写する。『ジョーカーゲーム』などの高月彩良と『リトル・マエストラ』などの有村架純が声優を担当。主人公たちの目線で捉えた物語に心打たれる


<ストーリー>
心を閉ざした少女杏奈は、ぜんそくの療養を目的に親戚が生活している海沿いの村にやって来た。そんなある日、彼女の前に誰もいない屋敷の青い窓に閉じ込められた、きれいなブロンドの少女マーニーが姿を見せる。その出会い以来、杏奈の身の回りでは立て続けに奇妙な出来事が起きるようになるが、それは二人だけの秘密だった。


最近のジブリ作品は、何だかよくわからないものが多い。

この作品も、予告の段階でよくわからなくて、その後少しずつ映像が流されるにつれて、ますますわけがわからなくなった。

まず、テーマがわからない。

主人公は少女で、出会う相手も少女。

いったいどんな展開になるのか想像もつかず、そもそも面白そうな感じがしない。

主人公もマーニーも、それほど魅力的ではないので、余計にそう思う。


しかし、結果的に、あまり内容をバラしても困るような内容だったわけだ。

そういう意味で言うと、面白さという点ではまずまずというところだろうか。

最後にちゃんとした(?)ドンデン返しが待っているわけだし。


もとは海外の児童文学ということで、ファンタジーなんだそうだ。

しかし、最初のうちは、何だかマーニーって亡霊みたいで、どらかと言うと「気持ち悪い」存在だ。

実は序盤に伏線があって、勘のいい人なら、かなり早い段階で「ああ、なるほどね」と思ったかも知れないけど。

そして終盤で、その謎解き(?)のシーンが出てくる。

もちろん、鈍い私でも「あっ、なるほど、そういうことか」と気が付いたのだから、かなりわかりやすい流れである。

しかし・・・

ここで、信じられない展開となる。

それほどわかりやすい謎解きにもかかわらず、何と主人公自身がまだ気が付いていない。

主人公が気が付くのは、ホントの最後の場面でだ。

だから、見ている側が感動するシーンと、作り手が感動させようとしているシーンが、ちょっとずれている。

たぶん、もともと主人公はその時点ではまだ気が付いていない、というお話なんだろうけど、見ている方としては、その直前で気が付いているので、主人公が気が付いた時点では、もはや感動はし終わっている。

これでは、見ている側としては、中途半端な気持ちになってしまう。


ということで、何だかわからないまま見たにしては、思った以上に面白かったのだけど、最後の展開がちょっと気に入らないので、評価は「C」にします。
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