映画評738 ~ S-最後の警官-奪還RECOVERY OF OUR FUTURE

今回は「S-最後の警官-奪還RECOVERY OF OUR FUTURE」

映画150829

小森陽一の漫画を基に、向井理と綾野剛が共演を果たしたポリスアクションドラマの劇場版。今回は海上を舞台に、日本の治安維持のために尽力するSAT(警視庁特殊部隊)、SIT(警視庁特殊犯捜査係)、NPS(警察庁特殊急襲捜査班)の奮闘を描く。向井や綾野をはじめ、新垣結衣、吹石一恵、土屋アンナ、高嶋政宏らおなじみのメンバーが再集結。ドラマよりさらにパワーアップした主人公たちの活躍はもとより、予測不能の展開なども見どころ。

主演は、向井理、綾野剛
共演は、新垣結衣、吹石一恵、青木崇高、池内博之、オダギリ・ジョー、大森南朋
その他、平山浩行、高橋努、平山祐介、本宮泰風、本田博太郎、朝加真由美、土屋アンナ、辰巳琢郎、高嶋政宏、近藤正臣など


<ストーリー>
既存のSATとSIT双方の特徴を併せ持ち、NPSこと警察庁特殊急襲捜査班が3番目の“S”として新たに設立される。生死を問わず犯人を制圧する方法ではなく、生かしたまま身柄を確保するというポリシーを掲げた彼らの存在は世間の注目の的だった。そんなある日、何者かによる立てこもり事件が起こり、NPSの神御蔵一號(向井理)らは現場に駆け付ける。さらに太平洋沖にて輸送船が乗っ取られる事件まで発生し・・・


これは軽かったなあ。

ホント、緊張感がない、というのか、リアリティがほとんど感じられなかった。

ということで、ここからはネタバレ全開です。


まず、冒頭からダラダラ感が満載。

そうこうしているうちに、プルトニウムを搭載した輸送船が乗っ取られる。

このあたりの描写も、ムチャクチャいいかげんだ。

誰がどのようにして乗っ取ったのかが、まったくわからない。

だけど、乗り込んでいる特殊部隊の人間たちが簡単にやられてしまう。

それほど大勢のテロリストがいるのだけど、いったいどうやって乗り込んだの?

当然のことながら、重要な輸送船だから前後に護衛艦がついている。

とすれば、最初から乗り込んでいたとしか考えられないのだけど、どれだけセキュリティが甘いんだか。

そんなテロリスト達も、特殊部隊が異変を感じて本部に連絡をするという間もなくやられるわけだから、相当訓練を積まれた連中かと思っていたら、これがまた何ともアホ面なノー天気なヤツら。

特に後半では、「こいつら、そのへんの犯罪者を集めただけじゃないの?」と思われるほどの行動ばかりする。

また、そうこうしているうちにバスジャックが発生するのだけど、わざわざ狙って特殊部隊(海自)の隊長の息子を人質に取るわけだから、事前に相当な準備をしているはずなのに、そんな描写はひと欠片もない。

もちろん、輸送船乗っ取りと首謀者は同じだ。

だけど、乗っ取られた側の政府も、「もしかして内通者がいるのでは?」というだけで、関係者による会議では、お互いに罵倒するばかりで、誰も解決策を考えようとしない。

その内通者(?)も、見ていて「お前、挙動不審すぎるだろう」と思われるほど、行動がミエミエで、ちょっとツッコまれたら、すぐにバレるような態度を終始取っている。

そして、途中で首謀者がわかるのだけど、実はこいつは乗っ取った輸送船には乗っていなくて、陸上で指揮を執っている。

じゃあ、輸送船の方は、いったい誰が仕切ってるの?

実際にはそれらしき人物はいなくて、テロリスト達の行動は、首謀者がその都度携帯で指示を出しているだけ。

この映画を作った連中は、そのあたりのことは何にも考えていないみたいだ。


さらにその後も驚くような展開が続く。

何とテロリストの要求に従って、首相以下政府の官僚(大臣?)たちが、ほぼ全員人質になるという。

はあ?

日本政府って、バカなの?

日本全体が影響を受けるかも知れないという非常事態に、たかが子供たちが人質になっているからというだけで、その指示に簡単に従うのか?

首謀者(オダギリ・ジョー)が、その時に「人命は地球より重い、か」とかつてアホな首相が発言した言葉をつぶやくのだけど、あの発言も、自分(首相)の命に係わることではないから、まるで他人事のように言えるわけで、自分が人質になるという事態が、いったいどうこうことなのか理解できないようなヤツが、首相なんか勤まるわけがない。

それに、まわりの人間たちはゼッタイに止めるだろう。

少なくとも「実はワナ(政府関係者ともども東京を破壊する、ということ)だった」で済む話ではないはず。

ということは、これまた映画を作った側が、そんなことなど何も考えていない、ということなんだろうと思う。

で、警察側は、ワナだと気が付いてから、ようやく強行突入を図る。

これがまた、実に簡単に突入できるのだ。

実際には、ヘリが接近するのに、ワイヤが邪魔になって近づけない、という小さい事件(?)は発生するのだけど、それ以外は、ほとんど何の障害もなく輸送船に乗り込むことができる。

それはなぜか。

テロリストたちがアホばかりだからだ。

面白半分に政府要人たちを追い掛け回しているだけだし、そもそもそのへんの対策なんて最初から何も取っていない。

あれだけの人数がいるのだから、少なくとも警察側が乗船の際には、相当な犠牲が出るはずだ。

でも、実際に撃ち合いになるのは、輸送船に乗り込んでから。

つまり、乗り込むまで、ぼ~っとしていた、ということになる。

とにかく、警察たちの強行突入は成功し、テロリストは追い込まれるわけだけど、輸送船を押さえてしまえば、プルトニウムはそう簡単には爆発しないから大丈夫!

かと思いきや、実はテロリストたちは、船内にトンデモないものを持ち込んでいた。

・・・って、はあ?

いや、だから、あんなもの乗っ取る時に持ち込んだんじゃなくて、最初から積み込んでいたんだろ?

いくら内通者がいたからって、あんなもの、輸送船の乗組員のほとんどの人間がグルでない限り、載せるの無理だろう。

要は、警備のために乗り込んでいた特殊部隊の数人を除いて、ほぼ全員がテロリストの一味、というのでなければ、ああいう展開にはならないと思う。

まあ、あれだけの銃撃戦になるのだから、相当たくさんのテロリストが乗っていたのは確かだけど、逆に言えば、そういう状態で、よく奪還したものだと思う(棒)

で、まだまだ終わらない。

テロリストがプルトニウムを爆発させるのを、どうやって阻止するのかと思っていたのだけど、ここで主人公の上司が、急にあることを思い出す。

しかも「もう、これしかない」とまで言う。

「おっ、何か一発逆転の作戦があるのか?」と思っていたら、その作戦とは・・・

何と(この映画、この言葉が随所に出てきます、いやホント)首謀者の「情に訴える」作戦でした!

刑事ドラマなどで、刑事が取り調べで容疑者に対して「そう言えば、お前は○○の出身だったよな、故郷では今頃・・・・」などと言い、それを聞いた容疑者が涙を浮かべて「すみません、私がやりました」と白状する、みたいな感じ。

つまり、首謀者はホントは悪いヤツじゃなくて、「日本を守るため、強い国にするために、一度日本を壊すんだ」みたいな展開にしようとしたわけだ。

冗談じゃなくて、ホントにそういうシーンだった。

もうムチャクチャを通り越しているので、このあたりでは唖然・茫然さえすることなく、ただ淡々と見てました。

でも、そんなことではさすがに改心する首謀者ではないので、仲間を犠牲にしてでも、自分だけは何とか助かろうとする。

このあたりは、政府の要人ともどもプルトニウムを爆発させようとした(当然、自分も犠牲になるはず!?)首謀者らしからぬ行動だけど、もうそんなことはどうでもいい。

そしていよいよ終盤になって、首謀者は主人公と撃ち合いをするのだけど、プルトニウムが爆発させられないとわかると、急に銃を捨てて、投降(?)しようとする。

すると、なぜか今度は主人公(神御蔵)と取っ組み合いが始まる。

もう一人の主人公・綾野剛は、それを見ているだけ。

どうでもいいシーンだと思う。

それで、首謀者を確保して、ようやく解決!

・・・になるかと思っていたら、まだ終わらない。

何とその首謀者が殺されてしまう。

その場面を見ていると、直前に警察官の一人が、逮捕されたテロリストの一人に拳銃を渡すシーンが出てくる。

つまり、内通者・仲間は、あちこちにいるわけだ。

でも、それに対するフォローは一切ない。

つまり、仲間が誰なのかわからないまま、その場面はほったらかしとなってしまう。

首謀者が、死に際に主人公に対して「お前らで、ホントに日本を守れるのか?」みたいなことを言うのだけど、そういう問題じゃないだろう。

これだけ悪いヤツだらけだったら、日本はどうしようもないと思うぞ。


とにかく、後味が悪すぎる終わり方だろう、と思っていたら、まだ終わらない。

映画では、これで一件落着!ということにしたいのか、同僚の結婚式や、ちょうど同じ時期に子供が産まれた同僚、そして主人公と同僚との婚約、という幸せシーンが出てくる。

もう違和感バリバリ。

まだまだやらなきゃいけないことは山ほどあるはずなのに、もうすべて終わった、みたいな描き方は、さすがにおかしいと思う。

そんなこんなで、とにかく何が描きたいのかさっぱりわからない。

随所に恋愛シーンだの、感動シーンだのを入れようとしているのだけど、そのほとんどが空振りに終わっている。

特に終盤の撃ち合いの場面で、突如吹石一恵が、自分にアプローチしてきた医師に対して断りながら、主人公に対する思いを言うシーンが出てくるのだけど、場面の落差に唖然。

どうせこのシーンを割り込ませるなら、輸送船に突入する直前だろう、と思うけど。

とにかく、わけがわからない。

ということで・・・で終わろうと思ったけど、今度は出演者について・・・


一言で言うと・・・

高校生の学芸会、みたいな感じ。

とにかくヘタくそが多い、というのか、知っている役者が多いのだけど、よくもこれだけヘタくそや貫録のない連中を集めたなあ、という感じがした。


まず、主人公の向井理。

何で、こんな優男が主人公に選ばれたの?

見た目がちょっとアホ面だし、何より貫録が感じられない。

しかも、役どころにしても、NPSという特殊部隊所属なんだから、そんじょそこらのメンタルをしていていいわけがない。

ところが、映画では、首謀者に対して「ちくしょう~」の連発で、冷静さの欠片もない。

あと気になったのが、普通の言葉でしゃべっている中で、唯一「ぜってえ」と言うヤンキーみたいなしゃべり方をするところ。

「ぜったい」という意味だけど、ここだけが「ぜってえ」となっているので、ものすごく変。

だったら、最初から「べらんめえ調」でしゃべらせろよ。

大森南朋も、もっと貫録のある役者だと思っていたけど、こんなに下手だとは思わなかった。

少なくとも、アクションものは向いてないと思う。

特に、終盤で瀕死の状態になった時、助けにきた主人公に対し、はっきりと聞こえるような声でしゃべっていた。

つまり、瀕死さがまったく伝わってこなかったわけ。

これは、もともと下手クソで有名だった近藤正臣も同じ。

こちらは、瀕死というより、死ぬ直前のシーンなんだけど、駆けつけてきた大森南朋に対して、これまた元気に答えていた。

もう少し苦しそうにしゃべるとか、途切れ途切れにしゃべるとか、工夫しろよ。

そういう意味では、これまたエエ男だけど、演技が下手くそなオダギリ・ジョーの死に際は、言葉がほとんど聞き取れないようにしていたのは正解。

青木崇高は、「ろるろに剣心」でもそうだったけど、知性が感じられなくて、ウドの大木にしか見えないので、隊長向きじゃない。

首相役の辰巳琢郎も、あんな重たい役は向いてないと思う。

もともと貫録があるわけじゃないのだし。

本田博太郎も、まわりが渋い役者さんばかりだと、それを支える名脇役みたいな雰囲気を醸し出していたけど、実はしゃべりが単調な大根だ。

今回のような、まわりが下手くそばかりの中でも、その下手くそ加減が微妙なので、ちょっと浮いていた。

むしろ、高嶋政宏の方が、違和感がなかった。

あとは、警察側の若手俳優も、落ち着きや貫録の感じられない連中ばかりなので、終盤の銃撃戦が映えない。

政府重鎮たちを演じる連中も、会議での発言が逆に芝居がかりすぎていて、何だか変。

唯一貫録があったのは、綾野剛。

少し抑えた演技だったような感じだったけど、なかなか良かったと思う。

そして、新垣結衣。

もともと見ようと思った映画ではなかったのだけど、アクション映画に挑む結衣ちゃんをちょっと見てみようと思って、それで決めたのだけど・・・・

はっきり言って・・・

やっぱりかわいい!

いや、だからこそ、じゃないけど、アクションは向いていないと思う。

終盤の銃撃戦では、みんな顔を真っ黒にしながら、血だらけになりながら戦っているのに、ただ一人お化粧ピッカピカのきれいな顔立ちで立っていた。

彼女、スナイパー役だぞ。

いくら何でも、あれはないだろう。


もういい。

書いているうちに、いろいろと思い出してくるけど、このへんでやめておく。

とにかく、評価は「D」にします。

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映画評737 ~ ミッション・インポシブル/ローグ・ネーション

今回は「ミッション:インポシブル/ローグ・ネーション」

映画150812


トム・クルーズ主演の世界的大ヒットシリーズ『ミッション:インポッシブル』の第5弾。スパイ組織IMFに所属する腕利きエージェントが、仲間たちと協力して暗躍する無国籍スパイ組織撲滅というハイレベルのミッションに挑戦する姿を活写する。共演は、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、アレック・ボールドウィンら。高度1,500メートル、時速400キロメートルで飛行中の軍用機侵入を試みる、トムの命知らずのアクションも見どころ

主演は、トム・クルーズ
共演は、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン
その他、ヴィング・レイムス、ショーン・ハリス、アレック・ボールドウィンなど


<ストーリー>
正体不明の多国籍スパイ集団「シンジケート」をひそかに追っていたIMFエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、ロンドンで敵の手中に落ちてしまう。拘束された彼が意識を取り戻すと、目の前に見知らぬ女性と、3年前に亡くなったはずのエージェントがいた。拷問が開始されようとしたとき、その女性は思わぬ行動に出る。


これは普通に面白かった。

期待通りというべきか。

ただ、予告編で出てくる「オープン・ザ・ドア!!!」と叫ぶシーンは、何のことはない、冒頭に出てくる。

そして、その後のストーリーにはまったく関係がない。

ただ単に、疾走する飛行機にしがみつくシーンを撮りたい、というだけのシーンみたいだ。

その後は、イーサン・ハントと女諜報員の二人だけの物語みたいな感じで、せっかくのジェレミー・レナーも、今回は完全な脇役だ。

アレックス・ボールドウィンは、悪役かと思っていたが、CIA長官でした。

今回のヒロインであるレベッカ・ファーガソンは、スウェーデンの女優さんのようだけど、ちょっと年○っぽく見えるし、私としては、最初に出てきた若い女性の方がタイプだ。

内容としては、格闘あり、カーチェイスあり、バイクチェイスありで、最後はお得意の変装もありで、「スパイ大作戦」らしい展開だった。

しいて言えば、あんな大物な簡単になり切れるなんて、ちょっとセキュリティ甘すぎだろう。

もちろん、「トム君、カッコええ」というのを見る映画なので、あまりツッコんでもしょうがない。

ということで、評価は「B」にします。

「すっげえ、面白い!」というわけではありませでした。

映画評736 ~ ミニオンズ

本日2本目は「ミニオンズ」

実はこちらが本命だ。

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『怪盗グルー』シリーズで登場し人気を博した、謎の生物ミニオンたちが主人公のアニメーション。正体不明の愛くるしいキャラクター、ミニオンたちの秘密や、グルーとの出会いなどが本作で明らかになる。ボイスキャストを務めるのは『ゼロ・グラビティ』などのオスカー女優サンドラ・ブロックや、『ニード・フォー・スピード』などのマイケル・キートン。世界中を笑いの渦で包み込む、キュートなミニオンたちの知られざる謎に目を見張る。

声の吹き替えは、多田野曜平、青山穣、天海祐希、バナナマン(設楽、日村)、宮野真守、Lisa、真田広之など


<ストーリー>
バナナに目がない不思議な黄色い生物ミニオンたちは、人類誕生よりもはるか以前に生息していた。彼らの唯一の目的は、向かうところ敵なしのボスに従うことだったが・・・


もともと「怪盗グルー」シリーズに登場したよくわからないキャラクターだけど、とにかくかわいくて面白いので、すっかりファンになってしまった。

今回は、そのうち3人(匹?)を中心として物語は進行する。

「実は、人類誕生前から存在していた」という設定はどうかとは思うが、とにかく「より強いボス」を見つけるために生きてきた、ということで、狙うのは「最悪の悪党」

本当は英語版を見たかったのだけど、このシリーズは吹替え版が主流。

でも、女悪党の天海祐希をはじめとして、バナナマンの二人ともに、違和感がなかった。

バナナマンでは、日村はそのもの日村の声だったけど、意外とハマっているし、設楽は知らないで聞いていたら、誰だかわからないくらいうまかったと思う。

そして、最後の最後に、鶴瓶の声が。

そう、後の怪盗グルーである。

怪盗グルー・シリーズにミニオンたちが出てくる理由が明らかになるわけだけど、まああんまりこじつけないようにした方がいいような気はする。

とは言え、相変わらずかわいくて面白い。

ドダバタのアニメなので、ストーリーについては何も言わない。

評価としては、期待しすぎた分、それほど笑えなかったので、「B」にします。

映画評735 ~ 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 前編

本日は2本立て。

まずは「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 前編」

映画150801-1

人間を捕食する巨人と人類との壮絶な戦いを描いた諫山創の人気コミックを基に、『巨神兵東京に現わる 劇場版』などの樋口真嗣が実写映画化したアクション大作。100年以上前に出現した巨人が巨大な壁をぶち破り、再び侵攻してきたことから、巨人対人類のバトルが繰り広げられる。エレンを『真夜中の五分前』などの三浦春馬が演じるほか、長谷川博己、水原希子、石原さとみ、國村隼といったキャスト陣が集結。原作にはないキャラクターも登場するなど劇場版ならではの展開や、巨人のビジュアルやすさまじいバトルの描写も見どころ。

主演は、三浦春馬
共演は、長谷川博己、水原希子、本郷奏多、三浦貴大、桜庭みなみ
その他、松尾諭、渡部秀、水崎綾女、武田梨奈、石原さとみ、ピエール瀧、國村隼など


<ストーリー>
100年以上前、人間を捕食する巨人が現れ、人類のほとんどが食べられてしまった。生き残った者たちは巨人の侵攻を阻止すべく巨大な壁を3重に作り上げ、壁の内側で暮らしていた。エレン(三浦春馬)やミカサ(水原希子)もそんな中の一人だった。そんなある日、100年壊されなかった壁が巨人によって破壊されてしまう。


話題の作品である。

ただ、原作を読んでいないせいか、世界観がよくわからない。

いったい何が起こったら「巨人」が跋扈する世の中になったのか、よくわからない。

会話の中から推測すれば、何となく「技術の発達とともに、人々が争うようになり、その結果文明が滅んでしまった」みたいな感じかと思われる。

冒頭の説明では、巨人が文明を滅ぼした、みたいな言い方をしていたが、予告編や宣伝で出てくる学校の理科室にある人体模型みたいな巨人は、最初の一体だけ。

後に出てくるのは、アホ面をした人間もどきの巨人ばかり。

どう考えたって、あの連中に知能があるとは思えないし、そもそも存在の意味が理解できない。
たぶん、原作ではいろいろとあるのだろうけど。

それが、壁を壊してやってくるのだけど、人間たちは今目の前で起きていることにまったく反応できていない。

いや、普段いったいどんな教育や指導を受けてきてんだか。

特に守備隊(?)の連中なんて、巨人が目の前に来るまで、ぼ~っとしているだけ。

しかも、対巨人用の大砲も、何と壁には背を向けている。

だから、巨人が襲ってきた時、あわてて砲台の向きを変えている。

見ていて「お前ら、バカなのか?」としか思わない。

主人公たちも同様。

巨人たちに一番近いというか、すぐ目の前にいるというのに、逃げようともしない。

そして、巨人たちに街を襲われた時、街の人々は、なぜか教会みたいなある建屋に立てこもる。

巨人たちは、建物を破壊しながら、逃げまどう人たちを食べているというのに、どうしてわざわざ建物の中に入るのか。

しかも、入り口の扉を固く閉めて「これでひと安心」みたいな感じだった。

これまた、見ていて「お前ら、バカなのか?」としか思えない場面。

案の定、巨人たちに建物を上から壊されて全滅。

なぜか、ヒロイン・ミカサを助けようとした主人公・エレンは、建物から出たおかげで助かった!?

えっ、建物から出ただけで助かった?

つまり巨人たちも、アホばかりで、建物を襲う時は、そのまわりの人には目もくれない。

さらに、ミカサは、建物に逃げ込もうとした時、なぜか目に入った赤ん坊を助けようとして、わざわざ人ごみの中に戻り、赤ん坊を助け上げたのはいいけど、そこから逃げようともせず、結局襲われてしまった。

後でわかったことだけど、ミカサだけ助かって、赤ん坊は死んだのだとか。

いったいどんな体勢でいたのか、よくわからない。

こんな感じで、序盤のシーンを見ていると、「何てアホな映画なんだ」としか思えなかった。

そんな場面ばかりだから、存在感のあるピエール瀧も、ものすごくヘタな役者にしか見えない。


そして、場面はいきなり2年後に飛ぶ。

何がどうなったのかはわからないが、巨人を倒すための新兵器が開発されている。

壁に囲まれた小さな地域かと思っていたが、農地が巨人に奪われた割りには、ガソリンとか噴射用のガスはふんだんにあるらしい。

ここで、シキシマとかいう優秀な兵士が出てくるのだけど、存在が中途半端で、神がかり的な活躍をする一方、仲間が巨人に食われているのを上からじっとながめているだけ、とか行動に理解ができない部分がある。

そこに、死んだはず(?)のミカサが出てくるのだが、なぜか自分を助けようとしたエレンに冷たくする上に、なぜか急に強くなっている。

どんな設定のヒロインなんだかよくわからない。

そして、主人公。

三浦春馬は、ちょっと華奢なイメージがあったけど、意外とハマってはいた。

でも、あの巨人たちにいったいどうやって立ち向かうのかと思っていたら、まさか自分も巨人になっちゃうとはねえ。

今後、どうなっちゃうんでしょうか。


その肝心の巨人だけど・・・

夜中に、「夜は寝ているし、彼らは夜目がきかない」というはずの巨人に気付かれないように行動する、とか言っておきながら、車の音とか歩く音とか出しまくりで、「し~っ!」とかいう意味はまったくなし。

しかも、巨人はしっかり起きてるし、とても夜目がきかないようには見えない。

原作はともかく、何をどう描きたいのかよくわからない映画だった。


とは言え、いちおう結末は気になるので、後編も見ます。

とりあえずの評価は「C」にしておきます。
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