映画評750 ~ コードネーム U.N.C.L.E

今回は「コードネーム U.N.C.L.E.」

映画151122

1960年代の人気テレビシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」を、『スナッチ』などのガイ・リッチー監督が新たな視点で映画化。東西冷戦下、CIAとKGBのエージェントが協力し合い世界規模のテロ事件を阻止すべく奮闘する。プレーボーイのソロと堅物クリヤキンという水と油のスパイコンビを、『マン・オブ・スティール』などのヘンリー・カヴィルと、『ローン・レンジャー』などのアーミー・ハマーが熱演。そのほか『アンナ・カレーニナ』などのアリシア・ヴィキャンデル、ヒュー・グラントらが脇を固める。

主演は、ヘンリー・カヴィル
共演は、アーミー・ハマー、アリシア・ヴィカンバー、エリザベス・デビッキ、ジャレッド・ハリス、ヒュー・グラント
その他、ルカ・カルヴァーニ、シルヴェスター・ビロート、クリスチャン・ベルケル、ミシャ・クズネツョフ、ガイ・ウィリアムズ、デヴィッド・ベッカムなど


<ストーリー>
東西冷戦の最中の1960年代前半。CIAエージェントのナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)とKGBエージェントのイリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)は核兵器拡散をたくらむ謎多き国際犯罪組織を制圧するために、長年の政治的対立を超えて手を組むことに。思考や方法論も真逆の二人は、組織につながる手掛かりである行方をくらました科学者の娘を守り、核兵器の大量生産を阻止すべく奔走する。


これは面白かった。

テレビドラマの「0011ナポレオン・ソロ」は、私も何となく覚えているのだけど、アメリカと旧ソ連のスパイが共同で・・・というストーリーだ、というのは実は知らなかった。

そういう意味では、斬新な内容ではあるのだけど、何せ1960年代の話。

当時の乗り物・服装などの文化をあらためて見ると、「古いなあ」という気持ちがわいてくる。

そんな時代の物語なので、スパイ映画と言っても、「ミッション・インポシブル」とかみたいな派手さには欠ける。

それを補っているのが、所々に配されている軽妙なやり取り、というか、ユーモアだと思う。

当時のアメリカとソ連の技術の差(盗聴器とか金網を焼き切る機器とか)みたいなものが、随所に出てきて、「なるほど、当時はソ連の方が進んでいたんだ」と思う一方、アメリカとしては、技術の差は経験と頭の回転の速さでカバー、みたいな描写もあって、なかなか面白かった。

展開の方も、二転三転があって、適度なハラハラ・ドキドキ感もあり、それらが派手さのない部分を補っていた。

主役の二人もいい演技をしていたと思う。

ということで、「すげ~」という部分がなかった分、多少減点して、評価は「B」にします。


これがシリーズ化されるかどうか知らないけど、もしされたとしたら、もちろん見ます。

でも、当時の文化をそのまま再現するのは、結構大変そう!?

スポンサーサイト

映画評749 ~ ラストナイツ

今回は「ラストナイツ」

映画151121

『CASSHERN』『GOEMON』の紀里谷和明監督が、ハリウッドデビューを果たしたアクション巨編。君主の誇りを踏みにじった支配者に復讐を果たそうとする、屈強な剣士とその仲間たちの姿を追い掛ける。『クローサー』などのクライヴ・オーウェン、『ミリオンダラー・ベイビー』などのモーガン・フリーマン、『硫黄島からの手紙』などの伊原剛志ら、国際色豊かなキャストが集結。壮大なスケールの物語や重厚感とスピードあふれるソードバトル、そしてロケを敢行したチェコの荘厳な風景を生かした映像美と見どころ満載

主演は、クライヴ・オーウェン
共演は、モーガン・フリーマン、クリフ・カーチス、アクセル・ヘニー、ペイマン・モアディ
その他、アイエレット・ゾラー、ショーレ・アグダシュルー、伊原剛志、アン・ソンギなど


<ストーリー>
狡猾な政治家が台頭し、戦士たちが追いやられようとしている帝国。ある日、強欲な大臣から賄賂を要求されるも、それを断った上に彼に刀を向けたバルトーク卿(モーガン・フリーマン)が反逆罪に問われるという事件が起きる。その後死刑判決が下され、自身のまな弟子であった騎士ライデン(クライヴ・オーウェン)の手で斬首されてしまう。1年後、ライデンは酒に溺れる毎日を送り、ほかの騎士たちも刀を捨てていた。だが、その裏で彼らは主君バルトークの敵を討ち、堕落した権力者たちへ報復する計画を進めていた。


ヨーロッパ中世版の「忠臣蔵」である。

だから、物語的に面白くないわけはない。

しかも、「キング・アーサー」などで中世の騎士のイメージが強いクライヴ・オーウェンが主演だし、「彼が出ていたらヒット間違いなし」とかつては言われたモーガン・フリーマンが出ている。

そして、われらが伊原剛志は、悪の権化である大臣ギザ・モットの守備隊隊長である。

にもかかわらず・・・

何だか盛り上がりに欠ける感じがしたのはなぜだろう。

まず、主人公ライデンが、城を追い出された後、飲んだくれるのだけど、それが「討ち入り」の直前になって急に正気に戻るところは、何だか急すぎて違和感がある。

ギザ・モットを欺くため、というのがわかっているだけに、その間の流れとか葛藤みたいなものが描かれていないので、「何だ、やっぱり復讐するつもりだったんだ」という気持ちが沸いてこない。

だから、隊長として仲間の元に戻った時の感動も沸いてこない。

あと、アクション(殺陣)がちょっとしょぼい。

クライマックスである、主人公クライヴ・オーウェンと伊原剛志との対決も、どうも迫力に欠けていた。

普段は貫録十分の伊原剛志も、英語のセリフだけに、ちょっとたどたどしかったったし、さすがにこのメンバーだと、ちょっと見劣りする!?

全体的には、筋がほぼわかっているとは言え、「感動間違いなし」とも言える忠臣蔵ベースの物語なので、最後はさすがに・・・と思っていたのだけど。

何だか中途半端な感じ。

「何か違うなあ」と思う原因は、もしかしてカット割り(?)だろうか。

普段、映画監督について何だかんだ言うことはないのだけど、今回はちょっと気になった。

特に、主君の首を刎ねた直後の映像とか、そういう残酷なシーン(あえて映してはいないけど)後などは、何か唐突感がある。

別に監督が日本人だから、というわけではないが、やはり気になった。

そんなこんなで、「いい話」には違いないのだけど、今いち感情移入ができなかったので、評価は「C」にします。


なぜかは知らないけど、日本の芸能人とかタレントが、この映画をベタ褒めしている。

ポスターにわざわざ名前まで入れてコメントを紹介しているのだけど、何か変なのばかり。

まず白鵬。
「人生は、我慢した者が勝つのだと教えてくれた気がします」

いや、そんな内容だったか?

続いて江口洋介
「誇り高き伝統と忠誠心を奪われた瞬間の、男達の逆転劇を見逃すな」

「奪われた瞬間の、男達の逆転劇」って、そんな展開じゃなかったような気が・・・

次は、GReeeeN
「『死ぬ気で生きる』ってことは、無くしちゃ駄目なんだと思います」

日本語として意味がわからん!

さらにGACKT
「この作品を見よ。そしてこの日本の美しい魂を、見事に紀里谷監督がどうやって世界に届けているかを感じてみよ。そして何よりこの作品を通して、日本人として忘れてはならない魂を自らの心に呼び戻せ」

かなり気合が入っているけど、日本人なんて一人も出ていない(伊原剛志は日本人の役ではない)にもかかわらず、どこがどう「日本の魂」なのか理解できない。

少なくとも騎士の物語だし、騎士と武士とは、ちょっと違うと思う。

とどめは、最近やっつけ仕事でいいかげんな翻訳が評判(?)の戸田奈津子。
「多くの映画の字幕を担当してきたが、一語一句、監督と話し合ったことは今回が初めて。この作品への監督の思い入れ、情熱がじかに伝わってきた。字幕づくりの理想かもしれない」

そりゃあ、監督が日本人だから、とことん話し合えるんだろ?

外国人監督だったら、日本語訳なんて、あんまり気にしないんじゃないの?


いずれにしても、こういうわけのわからないコメントは、映画の評判を逆に貶めてしまうと思うのだけど・・・

映画評748 ~ ミケランジェロ・プロジェクト

今回は「ミケランジェロ・プロジェクト」

映画151107

『オーシャンズ』シリーズなどのジョージ・クルーニーが、製作・監督・脚本・主演をこなした実録サスペンス。第2次世界大戦末期を背景に、ナチス・ドイツに奪われた美術品を取り戻す命令を下された者たちの姿を活写していく。『ボーン』シリーズなどマット・デイモン、『アビエイター』などのケイト・ブランシェット、『ロスト・イン・トランスレーション』などのビル・マーレイら、実力派スターが共演。彼らが繰り出す重厚で濃密な物語もさることながら、戦下での壮絶な戦闘を描写したアクションも見もの。

主演は、ジョージ・クルーニー
共演は、マット・デイモン、ビル・マーレイ、ジョン・グッドマン、ジャン・デュダルジャン、ボブ・バラバン、ケイト・ブランシェット
その他、ヒュー・ボネビル、ディミトリー・レオニダス、ユストゥス・フォン・ドナーニー、ウド・クロシュヴァルト、ミヒャエル・ブランドナーなど


<ストーリー>
ナチス・ドイツ総統アドルフ・ヒトラーの命を受け、ドイツ軍は侵攻した欧州各国の美術品を略奪。それに強い危機感を抱くハーバード大学付属美術館の館長ストークス(ジョージ・クルーニー)はルーズベルト大統領を説得し、美術品や歴史的建造物を保護する部隊モニュメンツ・メンを結成する。中世美術に精通したグレンジャー(マット・デイモン)や建築家キャンベル(ビル・マーレイ)などのメンバーを集め、ヨーロッパ各地を奔走。だが、劣勢を強いられて自暴自棄になったナチスや、妨害しようとするソ連軍が彼らの前に立ちはだかる・・・


実話にもとづく話なんだとか。

第二次世界大戦末期が舞台で、ドイツ軍の敗退は決定的となっている中での美術品争奪戦、みたいな感じ。

今回は、ジョージ・クルーニーも、マット・デイモンも、兵士ではなく美術関係の仕事をしている人間を演じているのだけど、さすがは役者さん、というのか、二人ともまともに戦ったら、死んでしまいそうな、ちょっと頼りない将校をうまく演じていたと思う。

共演しているビル・マーレイやボブ・バラバンなどもいい味を出していた。

ただ、物語としては凡庸。

戦いの場面がなくて緊迫感がない、というのではなく、緊張感があまり感じられない、というのか、ナチスから美術品を奪還しようとしている割には、話が結構淡々と進んでいる。

そんな中で、メンバーの2人がドイツ兵に撃たれて死んでしまうのだけど、そのシーンもちょっと中途半端。

特に、茂みに隠れたドイツ兵たちに撃たれたシーンなんて、最初は何が何だかよくわからなかった。

まるでコメディを見ているかのようなシーンだったので、後でメンバーが死んだのを見て「ん?あれはいったい何だったの?」というようなわけのわからない場面だった。

とにかく、そういう緊張感のないシーンが多いので、最後ミケランジェロの聖母像を見つけた時の感動が今ひとつ。

冒頭の説明文でも「重厚で濃密な物語もさることながら、戦下での壮絶な戦闘を描写したアクションがみもの」とか書いてあるけど、重厚さもあまり感じられないし、壮絶な戦闘なんて皆無じゃなかったか?

ということで、いい話なんだけど、展開がやや凡庸だった気がするので、評価は「C」にします。


いい役者さんばかりだったので、ちょっと残念でした。

映画評747 ~ WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT

今回は「WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT」

映画151101

今や日本国内だけでなく、世界を股に掛けて活躍する人気テクノポップユニットPerfume初の映画となるドキュメンタリー。結成15周年、メジャーデビュー10周年を迎えた彼女たちが、2014年から2015年にかけて行った海外ライブ「Perfume WORLD TOUR 3rd」「SXSW 2015」にカメラが密着した。初披露となるお宝舞台裏映像や、独占インタビューも収録。舞台上で輝く姿とは違う、等身大のメンバーの魅力にくぎ付け。


<内容>
結成15周年を迎えたPerfumeは、2014年から2015年にかけてアジアをはじめヨーロッパやアメリカなどを巡りながら各国で華麗なライブパフォーマンスを披露。彼女たちはテクノポップをメインにしたキュートな音楽や、スタイリッシュなダンスで世界中の人々をとりこにする。タイトなスケジュールの中、メンバーたちは前向きな姿勢でステージに臨む


これは、面白かった。

もともと音楽モノは好きで、過去にも「ローリングストーンズ」や「U2」「浜崎あゆみ」などのコンサート映画を見てきたけど、今回はドキュメンタリーである。

ただ、これまでにPerfumeはほとんど聞いたことがなく、いわば初めて見る形なので、少し不安もあった。

広島出身だからと言って、無条件でファンになるほど、私は甘くないし・・・

さらに、直前にバラエティ番組「あめトーク」で「Perfume芸人」を見ていたせいで、テンション上がりまくりの芸人たちを見ていると、かえって興ざめとなっていたこともあり、ホントに中に入っていけるのか心配だった。

しかも、冒頭の曲はまったく知らないは、自分としてはあまり好きなタイプの曲ではなかったので、「もしかしたら失敗したか?」と思ったくらいだ。

流れてくる曲も、ドキュメンタリーということもあり、フルバージョンではないことも、あまり感情移入できない雰囲気だった。

しかし、3人のインタビューを見て、そしてコンサートを見て、さらに普段の3人の素顔を見ているうちに、だんだん感情移入ができてきて、最後はまるでファンになってしまったか(?)と思えるほどだった。

もともと3人の区別がつかず(と言うか、そもそも名前も知らない)のだけど、最後は「かしゆか」「あーちゃん」「のっち」の区別は完璧にできるようになった!

広島出身だからか(?)メジャーデビューして10年にもなるというのに、あまりあか抜けないので、逆に親しみを覚えるファンが多いのかも知れない。

ライブでもトークでも、いまだに広島弁が出てくるのは、すぐに都会に馴染んでしまう女の子にしては珍しい。

とは言え、まだまだ少女の頃の映像を見たら、田舎の女の子そのままで、今を見たら結構あか抜けていることに気が付いてビックリしてしまう。

それにしても、3人ともいい子だよな。

メジャーになってここまで売れてきているのに、まったくエラぶらない態度は、ホント見ていてさわやかだ。

特に「あーちゃん」は、明るいし、しっかりしているし、チームの要であることは間違いなと思うけど、そんな彼女が、いつもライブの打ち上げなどの最後の挨拶で、常に裏方として一緒にコンサートを作り上げているスタッフの人たちに向かって「これからも、私たちに力を貸してください。お願いします」みたいなことが言えるのは、すばらしいことだと思う。

そんな彼女たちの姿勢と、映画のラストシーンで流れた曲と、エンドロールで流れた曲「STAR TRAIN」がなかなか良かったので、最後は満足しました。

ということで、評価は「A」にします。


これでPerfumeのファンになったかと言うと、まだ何とも言えませんが、まずはYou-tubeでいろいろと聞いてみてからかな?
アクセス数
プロフィール

はぶて虫

Author:はぶて虫
はぶて日記(映画版)へようこそ!

検索フォーム
最新記事
最新コメント
リンク
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
505位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
236位
アクセスランキングを見る>>
月別アーカイブ
最新トラックバック
カテゴリ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR