映画評766 ~ クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃

「クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」

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幼稚園児・野原しんのすけが巻き起こす騒動を描く、臼井儀人のコミックを基にした国民的人気アニメの劇場版第24作。誰もが見たい夢を見られるという夢の世界を舞台に、しんのすけたちカスカベ防衛隊が人類の安眠を懸けて活躍するさまを追う。作家、映画監督としても活躍する劇団ひとりが、これまでの『映画クレヨンしんちゃん』シリーズに携わってきた高橋渉監督と共同で脚本を執筆。ゲスト声優として安田顕、吉瀬美智子、お笑い芸人のとにかく明るい安村が参加する


<ストーリー>
誰もが見たい夢を見られるという夢の世界を訪れた野原しんのすけたちカスカベ防衛隊は、風間くんは政治家、マサオくんは漫画家と、それぞれ思い思いの姿になって楽しんでいた。しかし、謎めいた女の子・サキの登場により、人々は恐ろしい悪夢に閉じ込められてしまう。人類の安眠を守るため、しんのすけたちは立ち上がるが・・・


実にくだらなかった!

いや、このアニメは、いつもくだらない。

でも、その中に笑いあり、そして最後にほろっとさせる展開が特長であり、私もそれが好きだった。

しかし、今回のくだらなさは、その笑いの部分に関するものであり、あまりにもしょうもなくて、とても笑えなかった。

最初の方で、子供たちの夢を語るシーンで、漫画家を夢見ている子が書く漫画が、まったく笑えず、ちょっとイヤ~な予感はしていた。

その後も、いつものくだらなさとは違う、「笑えない」ギャグが随所に出てくる。

下ネタは下ネタでいいのだけど、何か違う。

これはたぶん、今回初めて脚本に参加したという、こいつのせいだろう。

劇団ひとり。

作家・映画監督として活躍、とあるが、私はこいつで笑ったことはほとんどない。

2年前だったか?の年末番組・ダウンタウンの「笑ってはいけない」シリーズに出た時は、あまりの笑えなさに腹が立ったくらいだ。

今回の「クレヨンしんちゃん」は、そんな彼を思い起こさせるような寒いギャグの連続だった。

そのうちの一つ、「とにかく明るい安村」のところは、いったい何が狙いなのかさっぱりわからない。

「安心してください、穿いてませんから」で、どう笑えというのだろうか。

極め付けは、大和田獏。

テーマが、ヒロインの少女を苦しめている悪夢を食べるという伝説の動物「獏」を探しにいくわけだから、そこで思いついたのだろうけど、あれで笑えると思っているところがこの男の「センス」のなさ。

いや、こいつが思いついたのかどうかは知らないけど、今までとは明らかに違う「くだらなさ」の原因を考えると、こいつしかいない。

その大和田獏が、品川庄司の庄司のギャグ「ミキティ~!!」を真似て、「クミコ~!」と叫ぶのだけど、だいたい、大和田獏でさえ知らない人が多いのに、その嫁さんが岡江久美子であることなんか、ほとんどの人が知らないだろう。

そんなものがギャグとして成立すると考えている神経が、私には理解できない。

とにかく、全編そんな感じのギャグが散りばめられて、いつもは気楽に見られるこのアニメも、今回ばかりはイライラしっ放しだった。

ストーリー自体は、それほど不自然でもなかったのに、すべてはこいつのせいで台無しだった。

まあ、しいて言えば、今回はしんちゃんが事件(?)を解決するのではなく、むしろ大活躍するのは、そのお母さんである「みさえ」だ。

そういう意味でも、ちょっと期待外れの感はある。


ということで、全体的にはまずまずだったとは思うのだけど、とにかく劇団ひとりが気に入らないので、評価はあえて「D」にします。

お前は二度と脚本なんかに関わるな!!
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映画評765 ~ ズートピア

今回は「ズートピア」

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あらゆる動物が住む高度な文明社会を舞台にした、ディズニーによるアニメーション。大きさの違いや、肉食・草食にかかわらず、動物たちが共に暮らすズートピアで、ウサギの新米警官とキツネの詐欺師が隠された衝撃的な事件に迫る。製作総指揮をジョン・ラセターが務め、監督を『塔の上のラプンツェル』などのバイロン・ハワードと『シュガー・ラッシュ』などのリッチ・ムーアが共同で担当。製作陣がイマジネーションと新たな解釈で誕生させたという、動物が生活する世界のビジュアルに期待が高まる


<ストーリー>
ハイテクな文明を誇るズートピアには、さまざまな動物が共存している。そんな平和な楽園で、ウサギの新米警官ジュディは夢を信じる一方、キツネの詐欺師ニックは夢を忘れてしまっていた。そんな彼らが、共にズートピアに隠された事件を追うことになり・・・


これは面白かった。

いつもなら、コナンを先に見て、ちょっとイライラして、その後「クレヨンしんちゃん」を見て、ちょっとほっこりする、というパターンだけど、今回は「しんちゃん」との上映時間がうまく噛み合わず、この後は「ズートピア」となった。

それにしても、よく考えていると思った。

動物が、肉食も草食も仲良く一緒に暮らす、という設定の中で、何をどのように展開するのかと思っていたが、単なる「夢物語」にするのではなく、ちゃんと納得できるようなストーリー・展開にしているのはさすが!という感じだろうか。

登場するキャラクターも、それぞれに表情があり、見ていて楽しい。

映画館には子供連れが多かったが、子供だけでなく大人が見ても十分耐えうる内容になっていたと思う。

時間的にも、100分前後ということで、長すぎず短すぎずで、ちょうどいい。

ということで、評価は「A」にします。


今回吹替え版しかなかったのだけど、ほとんど違和感がなかった。

主演であるウサギのジュディの吹き替えをやった上戸彩は、ほとんど違和感がなかった。

まあ、だからと言って、吹き替えにやたらと芸能人を起用するのは反対だ。

これからも続々と公開されるアニメの中に、特にお笑い芸人を中心にたくさん起用されているようだけど、何を狙っているのかよくわからない。

実際に吹替え版を聞いてみて、「風立ちぬ」でド素人の庵野秀明を起用した宮崎駿みたいに「うん、これなら問題ない」と思っているヤツばかりだとしたら、映画界も危ない!?

だって、明らかに「下手くそ~」だし、まわりの登場人物から浮いているもの。

映画評764 ~ 名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)

今回は「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」

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青山剛昌の人気コミックを基に、テレビアニメや映画でも高視聴率と記録的な興行収入をたたき出しているシリーズの劇場版第20弾。世界中の機密組織の極秘データを狙うスパイが日本の警察に侵入したことをきっかけに、コナンの体を小さくしてしまった犯罪組織・黒ずくめの組織と、FBIや日本の公安警察、そしてコナンがバトルを繰り広げる。黒ずくめの組織の謎や、物語の鍵を握るオッドアイの美女の存在など怒とうの展開に期待。


<ストーリー>
ある夜、日本の警察に侵入したスパイが世界中の組織の機密データを持ち出そうとするも失敗。公安警察の安室透とFBIの赤井秀一の追跡によって、スパイの車は道路のはるか下へ転落する。次の日、東都水族館に遊びにきていたコナンたちは、ケガをした美しい女性を見付ける。彼女は左右の瞳の色が異なるオッドアイで、記憶を失っていた。そんな彼女とコナンたちの一部始終を、黒ずくめの組織のベルモットが見つめていた。


実に1か月以上ぶりの映画となる。

ここ最近のコナンは、スケールだけデカくて、中身が結構スカスカなので、イライラすることが多かったのだけど・・・

今回は、まずまず面白かったです。

まあ、もはや「推理もの」として見ていない、ということもあるのかも知れないけど、ストーリーとしてはなかなかだったと思います。

特に、「黒の組織」の一人が警察庁に侵入し、データを盗み出そうとした後、事故で記憶喪失となり、少年探偵団との交流を通して、やがて・・・みたいな展開は、ベタというよりは「そんなわきゃねえだろ」というものに近いのだけど、ここが意外とうまくまとまっていた、と思うわけだ。

最後は、ちょっとうるっとなりかけてしまったほど!?

もちろん、いくつかは違和感があるところも。

途中で出てくる、FBIの赤井と公安の安室との殴り合いは、はっきり言って意味不明だ。

だいたい、「なぜ日本でFBIが好き勝手に動き回ってるの?」とか、「どうして日本の警察が世界中にスパイを放ってるんだ?」とかいうことについては、今さら何も言わないけど、ここでのやり取りはどうにも不自然。

あと、あの大きな観覧車が崩壊している中で、観覧カプセルが落下したのだけど、あの時の衝撃って相当なものだろうに、中にいる人はほとんど無傷って、ありえない!

もっとありえないのは、黒の組織が遊園地の大半を停電にした後、ヘリコプターで観覧車を撃ちまくっているというのに、唯一停電を免れた水族館の中で多くの観客が呑気に観覧なんかしているシーン。

あの遊園地のセキュリティって、いったいどうなってんの?

中の人たちは気が付かないにしても、少なくとも管理している側は、今外で何がおこなわれているか、ということくらい把握していないとおかしいだろうに。

避難誘導さえしないなんて、こんな遊園地なんか行きたくはない!


とは言え、全体的にはまずまず面白かったので、評価は「B」にします。


声優陣で言うと、ヒロイン(黒の組織の女)を演じた天海祐希。

やっぱり、ちょっと違和感がありましたね。
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