映画評793 ~ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years

今回は「ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years」

映画160925

ザ・ビートルズのツアーを追ったドキュメンタリー。キャリア初期のリバプール時代から、1963年に始まった15か国90都市をめぐるツアーの様子や、サンフランシスコのキャンドルスティック・パーク公演までを描く。さらに、関係者へのインタビューや貴重な秘蔵映像も織り交ぜ、彼らの楽曲の変遷や人気の秘密を探っていく。『ビューティフル・マインド』などのロン・ハワードが監督を務め、ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、オノ・ヨーコらが全面的に協力している


<ストーリー>
イギリスのミュージックシーンに登場したザ・ビートルズは、1963年にツアーをスタート。そしてアメリカのテレビ番組「ジ・エド・サリヴァン・ショー」出演をきっかけに、世界的な知名度と人気を得て、1964年6月に初のワールドツアーを開始する。ツアー活動を停止した1966年8月まで、15か国で166公演を行った彼らの全盛期を追う


実は、正確に言うと「ビートルズ世代」ではない。

中学生になった頃には、すでに解散していたので、むしろその後のソロ活動の方が馴染みが深い。

とは言え、ほとんどの曲は知っているので、さすがに懐かしさがこみ上げてきた。

ただ、最近はシンフォニック・メタルなど大げさな曲を主に聞いている私としては、やはり当時の演奏は物足りない。

いくら名曲でも、ギターとベースとドラムスだけでは、どうにも「派手さ」が足りない。

しかも、後期の名曲がほとんど出てこなかったので、デビュー当時のは、演奏もやや単調なだけに、ちょっと満足感に欠けた感じ。

とは言え、久しぶりに聞いたビートルズは、やはり別格の風格あり。

ジョンとポールという天才2人がいるグループなんて、そうはないだろう。

もちろん、そういう時代だったからこそ、あそこまでのブームになったのだろうけど、やっぱりスゴいと思う。

そんな中、途中でマネージャーの他、作家とか芸能人とかの有名人が出てくるのだけど、ウーピー・ゴールドバーグ、エルヴィス・コステロ、シガニー・ウィーバーなど、どうしてこういう人選になったのかはよくわからない。

特に、日本代表の写真家・浅井慎平は、何で出てきたのかという以前に、そもそも何を言っているかさっぱりわからない。

ウーピー・ゴールドバーグなどは、とても嬉しそうに語っていたので、気持ちは何となくわかるけど、浅井慎平の場合は、「感動した」という気持ちさえ伝わってこない。

これは、どう考えてもミス・キャストだと思う。

ということで、懐かしさの反面、やはり50年も前の出来事だから、古さも感じてしまったので、評価は「B」にします。


あと、2時間半もあったので、途中でちょっと眠くなっちゃいました!?
スポンサーサイト

映画評792 ~ メカニック ワールドミッション

本日2本目は「メカニック ワールド・ミッション」

映画160924-2

ジェイソン・ステイサムがすご腕の暗殺者ビショップを演じたアクション『メカニック』の続編。殺しの世界から去った彼が、兄弟子によって武器商人暗殺計画へと引きずり込まれる。メガホンを取るのは、『THE WAVE ウェイヴ』などのデニス・ガンゼル。『シン・シティ』シリーズなどのジェシカ・アルバ、『告発のとき』などのトミー・リー・ジョーンズ、『グリーン・デスティニー』などのミシェル・ヨーらが共演する。銃撃戦や肉弾戦に加え、ブラジル、タイ、ブルガリアなど世界を股にかけた物語に注目。

主演は、ジェイソン・ステイサム
共演、ジェシカ・アルバ、トミー・リー・ジョーンズ、ミシェル・ヨー
その他、サム・ヘイゼルダイン、ジョン・セナティエンポ、ラータ・ポーガム、ヴィタヤ・パンスリンガム、


<ストーリー>
暗殺の仕事から離れ、平穏な日々を送るビショップ(ジェイソン・ステイサム)のもとに、かつてビショップを裏切り、姿を消したままでいた兄弟子クレインから暗殺の依頼が入る。相手にしないつもりだったが、人質を取られて引き受けざるを得ない事態になる。フィクサーとして世界を裏で操る3人の武器商人がターゲットとして提示され、事故死に見せかける暗殺計画を進めるビショップ。しかし、クレインが計画遂行後に自分を殺そうとたくらんでいるのを知る。


知らなかったのだけど、前作があって、その続編なんだって。

ジェイソン・ステイサムは、好きなアクション俳優の一人なので、公開していれば、たぶん見ていたはずなのに、もしかして忘れていたんだろうか。

内容は、一言で言うと、B級アクション映画。

ステイサム演じる暗殺者は、とにかく強いし、どんな状況に陥ってもうろたえないし、決してやられることはない。

しかも、困難なミッションも、いとも簡単にこなしてしまう。

そういう設定だから、見ている方も安心(?)して見られるので、肩がこらなくていい。

ジェシカ・アルバがヒロイン役だけど、わざわざヒロインに抜擢するくらいだから、いろいろと裏があるのかと思っていたが、まったく何もなくて、何か中途半端だった。

トミー・リー・ジョーンズが、暗殺される側の一人だったので、「これは何かあるだろう」と思っていたら、これは当たっていた。

「世界を股にかけた物語」と言ってるけど、単に舞台がコロコロ変わっているだけ。

その国に行くだけで、何時間もかかるだろうに、「36時間以内に暗殺しろ」なんて、ちょっとムリな注文ばかり。

そんな難しい案件も、簡単にやってのけるステイサムはスゴい!というだけの映画でした。


ということで、肩のこらないアクション映画だったけど、ほとんどハラハラ・ドキドキがなかったので、評価は「C」にしておきます。

映画評791 ~ 真田十勇士

本日も2本立て。

まず1本目は「真田十勇士」

映画160924-1

2014年に上演され、ヒットを記録した舞台「真田十勇士」を実写化した時代劇。平凡な武将にもかかわらず豊臣勢の急先鋒に祭り上げられて当惑する真田幸村が、忍者の猿飛佐助らと手を組んで大坂の陣に挑む。監督には『20世紀少年』『SPEC』シリーズなどの堤幸彦、主演を歌舞伎俳優の中村勘九郎が務め、舞台版のメンバーだった『ツナグ』などの松坂桃李が共演。さらに『ロマンス』などの大島優子が、主人公たちの幼なじみである女忍役で出演。重厚なストーリーや広大なセットにも圧倒される

主演は、中村勘九郎
共演は、松坂桃李、大島優子、永山絢斗、高橋光臣、駿河太郎、村井良大
その他、加藤和樹、伊武雅刀、佐藤二朗、松平健、加藤雅也、大竹しのぶなど


<ストーリー>
関ヶ原の戦いから10年、徳川家康は天下統一を着々と進めていた。そんな徳川に反旗を翻す豊臣秀頼の勢力は、天下の武将として名をはせる真田幸村と彼が率いる真田十勇士を急先鋒に立たせて合戦に臨む。しかし、真田は容姿が良かったばかりに百戦錬磨の武将だと勝手に思われているだけで、本人も平凡な武将であるのを自覚していた。そんな差異に苦悩する彼の前に、抜け忍となった猿飛佐助が現れて実際に猛将へと仕立てあげようと協力を申し出る。佐助は霧隠才蔵など10人の仲間を集め、大坂冬の陣・夏の陣に挑む。


私の好きな時代劇の、しかもチャンバラ。

しかし、一言で言うと・・・

くだらない!

せっかく、大阪夏の陣での真田幸村の活躍という、放っておいても面白い映画になりそうな題材のものを、よくもここまでしょうもない形に仕上げたもんだ、という感じ。

真田幸村が、実は臆病者だった、という設定もそうだけど、全体的にふざけた感が妙に浮いていて、あんまり笑えない。

しかも、真田十勇士という、これまた面白い題材なのに、猿飛佐助と霧隠才蔵以外はしょぼすぎて、ほとんど存在感がない。

こ汚いおっさんや、ちょっと考えられないほどの臆病者の他、ガキまで出てくる。

この時点で、ちょっとイヤ~な感じはしていたけど、もともとコメディにしたかったのかも知れないのだろうが、そのふざけ方が中途半端だ。

どうして臆病者の真田幸村を、わざわざ加藤雅也にしたのか、というのは終盤になって何となくわかるのだけど、さすがにあそこはクライマックスに相応しい場面だったので、ちょっと感動しかけた。

でも、その大事な場面も、かなり冗長というか、意味なく引っ張りすぎだろう。

家康の目の前で、真田親子がジタバタしているのに、家臣の誰も出でこない展開は、さすがに違和感がある。

そして、さらに最後で大ドンデン返しが・・・

というのだけど、あれでいいのか?

まあ、物語自体をフィクションにしたのだから、どんな結末でもいいけど、あまり釈然としない終わり方だった。

個人的には、とても残念でした。

ということで、評価は「C」にしておきます。


出演者で言えば・・・

中村勘九郎は、ああいう役柄だからしょうがないのだろうけど、一人だけ歌舞伎をやっていた感じだった。

対照的に、松坂桃李はシリアスだったけど、殺陣は今いち?

大島優子が、割と存在感のある役柄で、あまり違和感はなかったが、最後の最後におふざけをしていたのが、ちょっと残念!?

大竹しのぶは、さすがの貫録。

淀殿のイメージにぴったり、というか、そういう年齢になったのだなあ、と思った。

幸村の息子は、どこがで見た子だと思っていたら、「ソロモンの偽証」に出ていた、お騒がせの男の子だった。

一番感動した(?)のは、ナレーションを担当していたのが、あの「その時歴史が動いた」の松平定知だったことかな?

映画評790 ~ レッド・タートル ある島の物語

本日2本目は「レッドタートル ある島の物語」

映画160918-2

第73回アカデミー賞短編アニメ賞に輝いた『岸辺のふたり』などのマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督が手掛けたアニメーション。嵐で大海原に放り出されて無人島に漂着した男が、その後どのような運命をたどるのかを活写する。『かぐや姫の物語』などの高畑勲監督やプロデューサーの鈴木敏夫がスタッフに名を連ねた。第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門特別賞受賞の力作に魅了される


<ストーリー>
吹き荒れる嵐の中、海に投げ出された男が、かろうじて生き残ったものの波に乗って見知らぬ無人島に流れ着く。彼は何度も力を振り絞って島から出ようとするが、その度にまるで見えない何かに操られるように島へと連れ戻される。万策尽きてしまった男の前に、ある日、一人の女性が姿を現し・・・


何だか不思議な映画だった。

何せ、セリフが一切ない。

あるのは、叫び声と後は自然の音だけ。

だから、この映画で何が描きたかったのか、またこれってハッピーエンドなのか、そうでないのかは、人によって解釈が異なってくると思う。

もしかしたら、夢物語かも知れない。


それにしても、レッドタートル(赤い亀)って、いったい何だったんだろう。

遭難した男を無人島から出さないようにしていたのか、それとも他に何か目的があったのか。

少なくとも、この亀が男の作ったいかだを破壊したようには見えない。

でも、男の方は、そう信じてしまっていたから、亀を殺す。

そうしたら、何と・・・

でも、それって、どう考えたって「亀の恩返し」とは言えないはず。

にもかかわらず、何だか「悲しい」というよりは、「あの男も、最後は幸せだったんだろうか」とも思えてしまう。

見ようによっては、タレントである鉄拳の作ったパラパラ漫画を見ているようで、ちょっと切ない。

いちおうジブリの作品にはなっているみたいだけど、今までの作品とは趣が異なっていて、どちらかと言うと「かぐや姫」に近い感じ。

ということで、特に感動したとか言うわけではないけれど、だからと言ってつまらなかった、というわけでもないので、評価は「B」にしておきます。

映画評789 ~ グランド・イリュージョン 見破られたトリック

本日も2本立て

まずは「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」
映画160918-1

イリュージョンを駆使して悪がせしめた大金を奪う犯罪集団フォー・ホースメンの活躍を描いた『グランド・イリュージョン』の続編。ハイテク企業の不正を暴こうと計画を進める彼らと、立ちふさがる天才エンジニアの攻防を活写する。監督は『G.I.ジョー バック2リベンジ』などのジョン・M・チュウ。ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウディ・ハレルソンなどの主要メンバーが再結集し、ダニエル・ラドクリフが宿敵となるエンジニア役で参戦。より驚きを増したイリュージョンとスリルを極めた物語に圧倒される

主演は、ジェシー・アイゼンバーグ
共演は、マーク・ラファロ、ウディ・ハレルソン、デイヴ・フランコ、ダニエル・ラドクリフ
その他、リジー・キャプラン、サナ・レイサン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、デヴィッド・ウォーショフスキー、ツァイ・チン、ヘンリー・ロイド=ヒューズなど


<ストーリー>
アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)がリーダーのマジシャン集団、フォー・ホースメン。イリュージョンショーを繰り広げては不正に搾取された金を奪取してきた彼らが、再び出現し注目を浴びる。しかし、新たなショーでハイテク企業の不正を暴こうとするが、何者かによってイリュージョンは失敗に終わる。その裏に、ウォルター(ダニエル・ラドクリフ)という天才ハイテクエンジニアの存在があった。


実は、前作があって、これはその続編だった。

だから、人物関係が今ひとつよくわからなくて、最初は何をやっているのかよくわからなかった。

イリュージョンというかマジックが随所に出てくるのだけど、「これって、実際には可能なの?」というものもあって、単なる映像上のトリックに見えてしまい、なかなか感情移入できない。

ただ、俳優陣は結構豪華だ。

「アベンジャーズ」で超人ハルクを演じていたマーク・ラファロや悪役専門のウディ・ハレルソンなどのほか、途中からモーガン・フリーマンやマイケル・ケインなども出てきて、ちょっと金がかかっている感が出ていた。

ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)が悪役で出ていたけど、もともと童顔なせいか、ヒゲをはやしまくっていた(つけヒゲ?)が、まずまず貫録は出ていたと思う。

あのかわいい坊やからの脱皮を図らなければならない大事な時期だと思うけど、何とかいけそうな感じ。

物語の方は、騙し騙されで、二転三転するのだけど、出てくる人物が何者かよくわからないので、ちょっとついていけなかった。

ただ、展開はスピーディーで、全体的に特に違和感はなかった。

とは言え、結局あまり楽しめなかったので、評価は「C」にします。

映画評788 ~ ビッグ・フレンドリー・ジャイアント

本日2本目は「ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

映画160917-2

巨匠スティーヴン・スピルバーグがロアルド・ダールの児童文学「オ・ヤサシ巨人BFG」を映画化した、孤独な少女と心優しい巨人の友情を描くファンタジーアドベンチャー。ロンドンの児童養護施設で暮らす少女が巨人の国に連れていかれ、巨人と心の距離を縮めていくさまを映す。『E.T.』などで知られるメリッサ・マシスンが脚本に名を連ね、巨人を『ブリッジ・オブ・スパイ』で第88回アカデミー賞助演男優賞に輝いたマーク・ライランスが、少女を新鋭ルビー・バーンヒルが演じる。スピルバーグが手掛けるファンタジー作品に期待

主演は、ルビー・バーンヒル
共演は、マーク・ライアンス、ペネロープ・ウィルトン、ジェマイン・クレメント、レベッカ・ホール
その他、レイフ・スポール、ビル・ヘイダー、マイケル・デヴィッド・アダムスウェイト、、ダニエル・ベーコン、アダム・ゴドリー、ジョナサン・ホームズなど


<ストーリー>
10歳の女の子ソフィー(ルビー・バーンヒル)は、ロンドンの児童養護施設で生活していた。寝付きの悪いソフィーが窓から夜の街を見ていると、身長約7メートルの巨人(マーク・ライランス)が出現し、彼女を巨人の国へ連れていく。巨人の名はBFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント。優しいBFGに、ソフィーは心を許すようになる。そして、子供たちに夢を吹き込む仕事をしているBFGと一緒に、ソフィーは夢の国へと向かう


吹替版しかなかったのですが、なかなか良かったです。

想像していた内容とは違っていましたが、予告編を見た時点では、あまり期待していませんでした。

たぶん、あれは宣伝の仕方が悪いと思います。

予告編では、巨人とソフィーとは、こういう会話をしています。

「どうして私を選んだの?」
「それは、君がひとりぼっちだからさ」

こんな会話は、実は出てきません。

最初この会話を聞いた時、「そんなこと言ったら、世界中にはひとりぼっちの子供って、ムチャクチャたくさんいるぞ」と思っていたので、どんな展開になるのか、少なくともいい感じはしていませんでした。

しかし、実際にはそうではない。

巨人がソフィーをさらったのは、単に自分の姿を見られてしまったから。

この方が自然だし、その後の展開にも違和感がなくなる。

どうして、わざわざあんなウソをついて宣伝しようとしたのかわからない。


さて、内容ですが、最初は単なるファンタジーだと思っていました。

つまり、夢の中の話、みたいな感じ。

しかし、実際には、もっと現実を舞台にしたお話で、巨人が実在するという設定になっていて、これがまた意外とうまくハマっていました。

下手をすると、つまらない結果になってしまいそうなところを、所々に笑いを散りばめながら、うまく作り上げたと思います。

さすが、スピルバーグというところでしょうかね。

役者で言うと、ヒロインのソフィー(ルビー・バーンヒル)は、幼い沢口靖子みたいで、とてもかわいかったです。

ネタバレになるので、詳しいストーリーについては触れませんが、思ったよりも面白かったのと、ヒロインがとてもかわいかったので、評価は「A」にします。


映画評787 ~ 聲の形

今日は2本立て。

まずは「聲の形」

映画160917-1

元ガキ大将の主人公と聴覚障害があるヒロインの切ない青春を描いた大今良時のコミックを基に、『けいおん』シリーズなどの山田尚子監督が手掛けたアニメーション。主人公の少年が転校生の少女とのある出来事を機に孤立していく小学生時代、そして高校生になった彼らの再会を映し出す。アニメーション制作を京都アニメーション、脚本を『ガールズ&パンツァー』シリーズなどの吉田玲子が担当。ボイスキャストには入野自由と早見沙織らが名を連ねる。


<ストーリー>
西宮硝子が転校してきたことで、小学生の石田将也は大嫌いな退屈から逃れる。しかし、硝子とのある出来事のために将也は孤立し、心を閉ざす。5年後、高校生になった将也は、硝子のもとを訪れることにし・・・


これまた、いい映画でした。

原作どころか、事前にどんなストーリーかさえも知らずに見ましたが、こんな作品とは思いませんでした。

どうして、「声」じゃなくて、わざわざ「聲」にしたのかと思っていましたが、聾唖者を取り扱った映画だったんですね。

その聾唖者に対する「いじめ」が描かれています。

しかも、発端は小学生ですから、純粋に(?)単に気に入らないから、という理由で、みんなでいじめます。

ところが、中学生・高校生になると、今度は「いじめていたヤツ」が「いじめられる」側に回ってしまいます。

このあたり、小学生はガキですから、「なんで」などと聞いても、あまり意味はありません。

みんな、自分がいじめられる側でなければ、それでいいのです、たぶん。

しかし、そこから話は複雑に変化して、最終的には「青春時代の淡い恋」につながるわけだけど、「君の名は」同様、ちょっとうるっときてしまいました。

もちろん、世の中はそんな綺麗事ばかりではない。

実際のイジメは、もっと陰湿で残酷だ。

特に、この作品では、ヒロインの女の子がかわいい子だったから良かったけど、そうでない子の場合、こうはうまくいくはずがない。

とは言え、映画の中だから、許される設定だと思う。

しかも、この作品は「全員いい人」などというありえない設定ではない。

「でも、アンタは今でも嫌い」という子もいれば、「やっぱり、アンタはダメな子」という子もいる。

だから、ありきたりの予定調和ではないところが良かったと思います。


ということで、少し甘いかも知れませんが、これも「S」にします。

映画評786 ~ キング・オブ・エジプト

本日は「キング・オブ・エジプト」

映画160911

『ノウイング』などのアレックス・プロヤス監督がメガホンを取り、古代エジプトの王座をめぐる壮絶なバトルを描く冒険アクション。神と人間が共に存在する世界で、王座獲得の命運を左右する“神の眼”を盗み出そうとする泥棒の奮闘を映し出す。『ギヴァー 記憶を注ぐ者』などのブレントン・スウェイツが泥棒を熱演し、ジェラルド・バトラーやジェフリー・ラッシュらが出演。予測不能の展開に胸が高鳴る


主演は、ニコライ・コスター=ワールド
共演は、ブレントン・スウェイツ、チャドウィック・ボーズマン、エロディ・ユン、ジェラルド・バトラー、ジェフリー・ラッシュ
その他、コートニー・イートン、ルーファス・シーウェル、レイチェル・ブレイク、ブライアン・ブラウンなど


<ストーリー>
人間と神が共存していた古代エジプトで、人々は天空の神ホルス(ニコライ・コスター=ワルドー)から王座を奪った砂漠の神セト(ジェラルド・バトラー)の圧政に悩まされていた。そんな中、良心ある神々は、暴君セトに反逆を試みる。ある日、セトの神殿の宝物庫に侵入した盗賊ベック(ブレントン・スウェイツ)は、キラキラと光る球体を奪うが


原題は「GODS OF EGYPT」

つまり「ゴッド・オブ・エジプト」だ。

実際、ホルスもセトも、主な登場人物はほとんど「神様」だ。

それが、なぜか「キング・・・」に変わってしまっている。

それが、ちゃんとした理由があるのなら、まだいいのだけど、何となくわかるのは「神がエジプトの王(キング)になっている」ということだけ。

物語の方も、そんな感じで、何だかパッとしない。

まず、準主役が盗賊のガキであること。

実はこれ、勘違いしていたのだけど、主人公はベックではなく、神様・ホルスである。

予告編を見る限り、誰もがベックが主人公だと思ったはず!?

しかも、こいつは、自分の恋人のために、必要なものは大半(もしかして全部?)盗んできている。

そんなヤツに感情移入なんかできない。

簡単に敵の城に潜入できる、ということで、こんな盗賊を主人公にしたのかも知れないけど、あの強大な力を持った神たちを相手にできるとは到底思えない。

にもかかわらず、バトルの時には、神も人間も区別なく描かれているので、ものすごく違和感がある。

と言うか、あれを見て「神と人間とが入り混じった戦い」と思う人なんていないと思う。

その神も、「人間の姿」から「神の姿」に戻る(?)時も、何だかちゃちだ。

人によっては「牙狼」みたいだ、という人もいれば「聖闘士星矢」みたいだ、という人もいる。

いずれにしても、自由に空を飛べる化け物のような連中相手に、人間が勝てるわけないだろう。

そこのところの描き方が中途半端なので、見ていて気持ちが入っていけなかったのだと思う。


しかも、ストーリーとしても、何がどうなっているのかよくわからない。

悪役であるセトは「世界を滅ぼす」と言っていたが、一方で「世界を支配する」とも言っていた。

いったい何がしたいの?

そのホルスのお祖父さんであるラーも、いったい何なんだかわからない。

あの人、ホントに外界からやってきた悪魔を退治することだけが仕事なの?

わざわざ名優ジェフリー・ラッシュを持ってきているのに、わけがわからない役で、もったいない。

それ以外の神様も、誰がどんな神なのかよくわからないし。

さらに言うと、死んだと思われていた主要な登場人物全員か生き返る、なんてことが、そんなに簡単に行われても困る。

つまり、最後に「やった~」という気持ちに、まったくならなかったわけだ。

ということで、何だかわけのわからないうちに終わってしまったので、いくら娯楽作とは言え、ほとんど楽しめなかったので、評価は「C」にします。

まあ「D」にするほどヒドくはなかった、という程度ですけど・・・


登場人物で言うと、主人公・ニコライ・コスター=ワールドの存在感が今いち。

盗賊ベック役のブレントン・スウェイツも、脇役タイプかな?

唯一目立っていたのが、ジェラルド・バトラーの存在感。

この人、悪役も向いていると思う。


おまけで・・・

最後に、死を司る神(?)が、「これからは善行によって死後の世界へ行けるかどうかを決める」と言っていたけど、そうなると、この盗賊小僧のベックは、死後の世界へ行けるのか?

そんなことより、それまで「貢物によって死後の世界に行けるかどうかが決まる」という世の中だった時点で、何だかなあ、だけど。

さらに・・・

スフィンクスのなぞなぞ。

何だよ、あのたいして考えるまでもない、ガキ向けのクイズ。

あまりに簡単すぎて、実にくだらない。

それで、スフィンクス自身が「つまんね~」って、面白くもないし。

映画評785 ~ 超高速!参勤交代 リターンズ

今回は「超高速!参勤交代 リターンズ」

映画160910

幕府の陰謀で5日以内の「参勤」という難題を突き付けられた東北の弱小貧乏藩が、知恵を絞って危機に立ち向かう『超高速!参勤交代』の続編。前作で行きの「参勤」を果たし藩の取り潰しを免れた湯長谷藩一行が、彼らへの復讐に燃える老中が仕掛けた謀略により、帰りの「交代」でさらなる大ピンチに見舞われるさまを描く。主演の佐々木蔵之介をはじめ、深田恭子、伊原剛志ら主要キャストが続投するほか、古田新太、渡辺裕之、中尾明慶、宍戸開ら多彩な面々が新たに参戦する

主演は、佐々木蔵之介
共演は、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、上地雄輔、知念侑李、柄本時生、六角精児、古田新太
その他、近藤公園、渡辺裕之、中尾明慶、宍戸開、富田靖子、大鶴義丹、市川猿之助、石橋蓮司、西村和彦、陣内孝則など


<ストーリー>
江戸時代、幕府から5日以内の「参勤」という無茶な難題を、知恵と工夫で何とか果たした湯長谷藩。藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)率いる一行は帰途に就く「交代」の道中、湯長谷で一揆が起きたという知らせに仰天する。彼らに敗北した老中・松平信祝(陣内孝則)の逆襲によるもので、一揆を鎮めるため大急ぎで帰郷した政醇たちだったが、城は奪われており・・・


これは、なかなか面白かった。

前作は、実は見ていない。

何となく、面白くなさそうだったからだ。

ドタバタっぽかったし、設定がよくわからなかったし・・・

しかも今作は、前作の続きという内容だから、前作を見ていない分ついていけないかな、と思っていたが、意外とそうでもなかった。

さらに、チャンバラも何もない、お笑いだけの展開だと思っていたのだけど、これも違った。

いちおう、ちゃんとしたチャンバラもあるし、割とシビアな展開もある。

もちろん、寺脇康文はまだ許せるとしても、柄本時生や六角精児までもが、剣の達人みたいなやり取りは、違和感バリバリだったけど。

そういう意味では、チャンバラ(殺陣)がきちんとしていた、というか貫録があったのは、渡辺裕之くらいで、あとはほとんどの主演者が下手だった。

その他、「んなアホな!」という場面も、あちこちにはあるものの、全体的には違和感がなかった。

所々に散りばめられた、お笑いの部分も、特にスベることもなく、いい感じで笑いを誘っていたと思う。

登場人物も多彩で、ともすれば変な方向に行ってしまいそうな展開を、いいところで締めていた。

悪役の陣内孝則も、普段はやりすぎ感のある演技が目障りなんだけど、今回はそれなりの役どころで、特に浮いていなかった。

などなど、あまり期待していなかった割りには、結構楽しく見ることができたので、評価は「B」にします。
アクセス数
プロフィール

はぶて虫

Author:はぶて虫
はぶて日記(映画版)へようこそ!

検索フォーム
最新記事
最新コメント
リンク
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
438位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
208位
アクセスランキングを見る>>
月別アーカイブ
最新トラックバック
カテゴリ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR