映画評798 ~ インフェルノ

今回は「インフェルノ」

映画161029

人気作家ダン・ブラウンのベストセラー小説を映画化した『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの第3弾。主演のトム・ハンクス、監督のロン・ハワードが続投し、これまで数々の歴史や名画の謎を解明してきた宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授が、詩人ダンテの「神曲」の「地獄篇」に絡んだ世界を揺るがす陰謀に挑む。ラングドンと共に謎を追う医師を『博士と彼女のセオリー』などのフェリシティ・ジョーンズが演じるほか、『ジュラシック・ワールド』のオマール・シーとイルファン・カーンらが共演

主演は、トム・ハンクス
共演は、フェリシティ・ジョーンズ、イルファン・カーン、オマール・シー、ベン・フォスター、シセ・バベット・クヌッセンなど


<ストーリー>
記憶喪失状態でフィレンツェの病院で目覚めたロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス)は何者かに命を狙われるも、医師のシエナ・ブルックス(フェリシティ・ジョーンズ)の手引きで事なきを得る。やがて二人は、人口増加を危惧する生化学者バートランド・ゾブリスト(ベン・フォスター)が人類の半数を滅ぼすウイルス拡散をたくらんでいることを知る。彼らは邪悪な陰謀を阻止すべく、ゾブリストがダンテの叙事詩「神曲」の「地獄篇」に隠した謎の解明に挑むが


トム・ハンクス演じるラングドン教授が謎に挑むシリーズの第三弾である。

そして、今回のヒロインは、今話題の新作「ローグ・ワン」の主人公であるフェリシティ・ジョーンズだ。

第一弾「ダ・ヴィンチ・コード」は、結末に呆れたが、展開としてはまずまず、第二弾「天使と悪魔」は、とにかく何がなんだかよくわからない話だった。

しかし、世間の評判は「天使と悪魔」が一番いい。

そして今作は・・・

原作とはまったく違う展開・結末だそうで、それを知っている人には不評だし、それを知らない人にも、あまり評判はよくない。

まず、全体的にハラハラ・ドキドキ感があまりない。

それと、謎解きの部分も、割りとあっさりと解かれてしまうので、これまた「なるほど!」感がほとんどない。

そして、終盤のドンデン返し。

私自身「はあ?」と思ったくらいだから、唐突感があったのは否めない。

確かに、話をつなげて見れば「ふ~ん」と思えないこともないのだけど、それで思い返してみると、何だか出来過ぎな感じが。

しかも、「じゃあ、あのニセ女警官って、いったい何だったの?」という疑問が湧いてくる。

「あんたら仲間じゃなかったの?」というわけだ。

それに、最後のバトル(?)シーンは、あれだけ警察官がいるにもかかわらず、犯人たちを見つけるのは、謎の「便利屋」集団のボスだし、それに続くのが主人公だ。

広い地下空間のごく一部に警察などが集結していて、犯人たちがいる奥の方には、ほとんど誰もいない。

だったら、なぜ「便利屋」集団のボスや主人公だけが、そこにたどり着いたのか、というのがまったく説明がつかない。

例の「死のウィルス」が入った袋の争奪戦にしても、なぜかWHOの主人公の元恋人が一人奮闘していて、まわりには誰もいない。

見ていて違和感バリバリのありえない展開だった。

当然のことながら、ハラハラ・ドキドキなんかしない。

結局、たいした盛り上がりもなく終わってしまったように感じてしまった。

せっかく「彼が出る作品にはハズれがない」と言われているトム・ハンクス主演の映画だというのに、ちょっと残念だった。

ということで、評価は「C」にします。

ヒロインのフェリシティ・ジョーンズは、なかなかの美人で、これから伸びてきそうな感じの女優さんだ。
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映画評797 ~ スター・トレック BEYOND

今回は「スター・トレック BEYOND」

映画161022

長年人気を誇るシリーズをJ・J・エイブラムスが再構築したシリーズの第3弾で、エンタープライズ号クルーによる宇宙の最果てでの戦いを活写したSFアクション。未知の領域を探索していたクルーが、彼らの存在意義を問う敵の登場により、新たな戦いに導かれる姿が描かれる。J・J・エイブラムスは製作に回り、『ワイルド・スピード』シリーズなどのジャスティン・リンがメガホンを取る。クリス・パイン、ザカリー・クイントや2016年に急逝したアントン・イェルチンらが前2作に引き続き出演している

主演は、クリス・パイン
共演は、ザカリー・クイント、ゾーイ・ザルダナ、サイモン・ペッグ、カール・アーバン、アントン・イェルチン
その他、ジョー・チョー、イドリス・エルバ、ソフィア・ブテラ、ジョー・タスリムなど


<スートリー>
未知の星に不時着した宇宙船救出ミッションに出発したエンタープライズ号。艦長のカーク(クリス・パイン)は、ある決意を胸に秘めてこのミッションに臨んでいた。しかし、目的地への到着直前、無数の飛行物体の急襲を受け、エンタープライズ号は撃破。仲間は散り散りになってしまう。果たして何が起こっているのか?その目的とは?たった1人で見知らぬ土地に投げ出されたカークの限界を超えた戦いの幕が開く


お馴染み「宇宙大作戦」シリーズの続編である。

毎回毎回状況が違うので、前後の作品にはあまり関連がない。

そういう意味では、テレビシリーズに似たところがあるが、今回の作品も、どちらかと言うと、テレビ版でも良かったかな、というような内容だった。

と言っても、まったく面白くなかった、というわけではない。

前半の小さなエビソードが、後半になって、それぞれちゃんと回収されているので、なかなか考えて作っているな、という感じはした。

ただ、CGがチャチだったり(特に、カークがバイクに乗って疾走する場面は、下手クソすぎた)、誰が誰と何をやっているのかわからないようなバトル・シーンも多く、そのあたりの作りは雑に感じた。

あと、最終的に敵の正体がよくわからなくて、最後のエピソードを見ると、「えっ、結局あいつら何者だったの?」という気もした。

ちょっと感動路線に持っていこうとしているのかも知れないが、余計だったと思う。

などなど、全体的にハラハラ・ドキドキ感が少なくて、バトル・シーンも何が何だかよくわからないし、ちょっと盛り上がりに欠ける内容だったと思う。

結末も、あの「マーズ・アタック」みたいだし、「はあ?」って感じでした。

なので、本来であれば「C」にしたいところだけど、最後にあの写真を見せられては、さすがに感動(?)しないわけにはいかない。

まあ、元祖カーク船長(ウィリアム・シャートナー)と、元祖スポック(レナード・ニモイ)なんですけどね。
もちろん、元祖マッコイとかもいましたが・・・

エンドロールでも、昨年亡くなった「レナード・ニモイに捧ぐ」というテロップも出てきたので、敬意を表して、評価は「B」にしておきます。

映画評796 ~ 何者

今回は「何者」

映画161015

『桐島、部活やめるってよ』の原作者である朝井リョウの直木賞受賞作を、演劇ユニット「ポツドール」を主宰する『愛の渦』などの三浦大輔が映画化。就職活動対策のため集まった5人の大学生が、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする本音や自意識によって彼らの関係性が変わっていくさまを描く。就職活動を通じて自分が何者かを模索する学生たちには佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生といった面々がそろい、リアルな就活バトルを繰り広げる

主演は、佐藤健
共演は、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之など


<ストーリー>
就職活動の情報交換のため集まった大学生の拓人(佐藤健)、光太郎(菅田将暉)、瑞月(有村架純)、理香(二階堂ふみ)、隆良(岡田将生)。海外ボランティアの経験や業界の人脈などさまざまな手段を用いて、就活に臨んでいた。自分が何者かを模索する彼らはそれぞれの思いや悩みをSNSで発信するが、いつしか互いに嫌悪感や苛立ちを覚えるようになる。そしてついに内定を決めた人物が出てくると、抑えられていた嫉妬や本音が噴きだし


これは意外な映画だった。

最初は、単なる「青春」映画だと思っていたので、見る予定はなかったのだけど、会社の同僚から「原作は、あの『桐島、部活やめるってよ』の作者だよ」と言われ、その「桐島、部活やめるってよ」は見ていないのだけど、そう言われると、何かありそうな気がして、急きょ見ることにした。

物語の最初は、何だかよくわからなくて、自由気ままに大学生活を送っている男女の恋愛モノなのか?という展開だった。

終盤まではそんな感じで「ここから何か起こるとして、いったい何が起こるの?」という気になっていたのだけど、最後で一変。

いや、そう来ましたか、という感じでした。

まあ、大ドンデン返しというわけでもないし、ハッピーエンドであるとか、ものすごい結末、というわけではないのだけど、とにかく最後に一波乱があります。

「これが、今時の若者なんだろうか」という感じの内容だし、特に違和感もない一方、何か「どうなんだろうねえ」という思いもありました。

この点について、ネットでは異常なほど評価が低くて、ある意味わかるような気もしますが、私としては、「なるほどね」という感じでした。

何を言っているのかよくわからないと思いますが、ネタバレするつもりはないので、このへんにしておきます。

いろいろと評価は分かれると思いますが、私としては意外と面白く見ることができたので、評価は甘めに「B」といたします。


主演の佐藤健は、ちょっと抑え気味の演技で、私としてはちょっと物足りなかったです。

有村架純は、相変わらずかわいかったですが、メイクのせいなのか、今回はちょっとブサイクに見えました!?

菅田将暉は、ちょっと軽すぎる感じ。

今回一番存在感があったのは、残念ながら山田孝之でした。

就活組で言えば、二階堂ふみが一番ですかね。

ある意味コワい女優さんだと思います。
もちろん、いい意味で。

岡田将生は・・・?

映画評795 ~ ジェイソン・ボーン

今回は「ジェイソン・ボーン」

映画161008

記憶を失った暗殺者ジェイソン・ボーンの孤独な戦いを描くスパイアクションシリーズの第5作。シリーズ第2作、第3作を手掛けたポール・グリーングラス監督と主演のマット・デイモンが再びタッグを組み、自身の隠された過去の秘密をめぐり、ボーンが新たな戦いに身を投じるさまが展開する。CIAの元同僚役でジュリア・スタイルズが続投するほか、オスカー女優アリシア・ヴィキャンデル、『トランス』などのヴァンサン・カッセル、ベテランのトミー・リー・ジョーンズらが出演

主演は、マット・デイモン
共演は、ジュリア・スタイルズ、アリシア・ヴィキャンデル、ヴァンサン・カッセル、トミー・リー・ジョーンズなど


<ストーリー>
ひっそりと暮らしていたジェイソン・ボーン(マット・デイモン)の前に、CIAの同僚だったニッキー(ジュリア・スタイルズ)が姿を現す。彼女はCIAが世界中を監視・操作するための極秘プログラムを立ち上げたことと、ボーンの過去にまつわるある真実を告げる。これをきっかけに、再び動き始めたボーンの追跡を任されたCIAエージェントのリー(アリシア・ヴィキャンデル)は、彼を組織に取り込もうとするが・・・


人気シリーズの第5作である。

最初の3部作の後、4作目のジェレミー・レナー主演による「ボーン・レガシー」があまり面白くなかったので、このシリーズも「もうダメか?」と思っていたけど、今回からまたマット・デイモンが戻ってきた。

やはり、ジェイソン・ボーンと言えば、マット・デイモンだろう。

今作は、その第4作がまるでなかったかのような内容で、ボーンの過去が明らかになる。

それによって、ジェイソン・ボーンがちょっと感傷的になってしまうのが難点(?)

今回のヒロインはアリシア・ヴィキャンデル。

ちょっとエミリー・ブラントに似ているので、初めて見たという感じはしなかったけど、CIAの新人としては、上昇志向の強いしたたかな女を演じていて、まずまずだった。

しかし、これまでボーンを裏で支えてきたニッキーがあんなことになってしまったのは、ちょっと残念。

後、今回の悪役(ライバル)は、ヴァンサン・カッセル。

ご存じモニカ・ベルッチの元ダンナだけど、どう見ても悪人顔だから適役だった。

トミー・リー・ジョーンズも健在。


ということで、やや迫力に欠ける面はあったけど、全体的にはテンポもよく、特に違和感なく楽しめたので、評価は「B」にしておきます。

まだまだこのシリーズは続く?感じでした。

映画評794 ~ 亜人 最終章~衝戟~

今回は「亜人 最終章~衝戟~」

映画161001

「good!アフタヌーン」に連載されている桜井画門のコミックを基にした劇場アニメシリーズの第3弾にして完結編。日本国政府と不死の新人類・亜人らが繰り広げてきた戦いが、自衛隊やアメリカの国防総省なども加わってさらなる激化を遂げる。総監督の瀬下寛之、監督の安藤裕章、ボイスキャストの宮野真守、細谷佳正らシリーズなじみの面々が名を連ねた。原作コミックとは異なった衝撃的な展開とエンディングが見どころ。


<ストーリー>
日本各地に潜んでいた亜人たちを集め、浄化と呼ぶテロ計画の第2ウェーブを始動させる佐藤。抹殺リストに挙げていた、石丸、桜井、岸、甲斐、李といった要人が亡き者にされていくが、日本政府は佐藤をはじめとする亜人たちをテロリストとして捉え決して屈しない姿勢を見せる。さらに警察、対亜特選群、自衛隊、アメリカの国防総省も水面下で動いていた。最終ウェーブの決行に取り掛かる佐藤を阻止しようとする高校生の亜人・永井圭だが、思わぬ事態に・・・


これは面白かった。

3部作の最終章ということで、これまでの2作もなかなかの面白さだったけど、その集大成である本作も、ストーリーがとてもしっかりしていて、最後まで飽きることなく見ることができた。

何よりも、佐藤のキャラクターがいい。

とにかくぶっ飛んでいて、人間的(?)にもムチャクチャで、亜人の権利がどうのこうのなんか関係なく、とにかく「楽しければいい」という性格破綻者。

こういうヤツが人を殺しまくる様は、本来ならちょっと引いてしまいそうだけど、そこはアニメならではの展開になっていて、違和感があまりない。

もちろん、声を担当している大塚芳忠の存在感は大きい。

あと、最初は頼りなかった主人公も最後には、立派なあんちゃんになっていて、どう考えてもかないそうもない佐藤を相手に必死の戦いを挑む。

脇を固めるキャラクターも秀逸。

戸崎や、その部下である下村、亜人側にもなかなかユニークなキャラクターがいて、それぞれがお互いにいろいろあって、という展開もなかなか楽しい。

政府関係者や米軍の描き方も違和感がなく、ストーリーとしてきちんと練り込まれている感じだった。


ということで、3部作の最後としては十分楽しめたので、評価はちょっと甘いかも知れませんが「S」します。
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