映画評815 ~ 劇場版 黒子のバスケ LAST GAME

今回は「劇場版 黒子のバスケ LAST GAME」

映画170325

人気コミックの続編「黒子のバスケ EXTRA GAME」を基に、原作者・藤巻忠俊による新エピソードを追加して描かれたアニメ。誠凛高校バスケットボール部の黒子テツヤら強豪校の選手で結成されたドリームチーム「VORPAL SWORDS」が、アメリカのストリートバスケチームとの再試合に挑むさまが活写される。ボイスキャストにはテレビアニメ版の小野賢章や小野友樹のほか、アメリカチームの選手を緑川光と稲田徹が担当。監督を、シリーズを支えてきた多田俊介が務める。


<ストーリー>
誠凛高校バスケットボール部に入部した黒子テツヤと火神大我は、“影”と“光”の名コンビとして全国制覇を達成。そして高校2年の夏、来日したアメリカのストリートバスケットボールチームとの親善試合で日本チームは完敗してしまう。その様子を見ていた誠凛高校の相田リコ監督の父・景虎は、黒子や火神たちを集め、全国制覇を目指すライバルであった“キセキの世代”と共に「VORPAL SWORDS」を結成し、リベンジマッチに臨む


まったく見る予定のなかったアニメである。

ただただ嫁さんが「見たい」というので、一緒に見にいっただけのこと。

もちろん、原作は知らないし、今回登場する面々のことは何にも知らないから、誰がどんな人物なのかさっぱりわからず、当然のことながら誰にも感情移入はできない。

たまたま、アメリカのストリートバスケットボールチームである「JABBERWOCK」というのが、クソみたいな性格のヤツばかりなので、こいつらと戦うということに対して、何とか感情移入できる、みたいな感じだ。

タイトルにもある「黒子」とは、その登場人物の一人なんだけど、今回の劇場版では、とても主役には見えない。

と言うか、他にも登場する面々が、「紫原」「青峰」「緑」「赤司」「黄瀬」というように、名前に色を表わす文字が使われている、というのは、終わってから教えてもらって知ったくらいで、最初「アカシ」は「明石」だと思っていたし、「キセ」は「木瀬」だと思っていたのだけど、どいつもこいつも、アテレコの声が「主役級(?)」だったので、誰が主役になるのかわからなかった。

最初に出てきた「火神」が主役なのかと思っていたのだけど、もちろん名前に色なんかついていないので、こいつは主役ではない。

にもかかわらず、こいつがアメリカに武者修行に行くというのが映画の「オチ」みたいになていたので、余計に混乱する。

というように、何にも知らずに見たのだけど、もともとアニメはよく見るのに、こういう「スポーツ根性(青春?)」モノは、ほとんど見ない。

ファンタジーやSFアクションみたいに、「超能力」みたいなものを持っている登場人物が活躍するのなら、理屈抜きで楽しめるのだけど、さすがに現実にあるスポーツものだと、どうしても違和感を持ってしまう。

特にバスケットボールなどは、自分でも少し経験があるだけに、「そんなのゼッタイ無理だろう」みたいなプレーが出てくると、どうしても反発してしまう。

しかも、トータルで40分ほどの試合だ。

野球みたいに(9回が終わるまで)時間制限のないスポーツや、サッカーみたいに点数がそれほど入らないスポーツであれば、最後に大逆転という展開はありえるけど、バスケットボールは、時間が短い中で結構点は入るし、しかも意外と実力差がはっきりと出る。

それが、クオーター毎に展開ががらっと変わってしまうのだから、スポーツというよりは、SFアクションを見ているのと変わらない。

簡単に言うと、次のような展開だった。

第1Q:JABBERWOCK が普通にVORPAL SWORDSより強い。
第2Q:VORPAL SWORDSの一人(赤司)が覚醒⇒JABBERWOCKに肉薄
第3Q:JABBERWOCKのナッシュ・ゴールドが覚醒⇒VORPAL SWORDSとの差を広げる
第4Q:VORPAL SWORDSの全員が覚醒、奇跡の大逆転!

このように一気に展開が変わるが、この間はたった10分である。

とは言え、「どうやって逆転するの?」というハラハラ・ドキドキ感は少しあるので、見たいという気持ちは存在する。

しかし、残念ながらその気持ちも試合が終わった瞬間に萎えてしまう。

せっかく奇跡の大逆転をしたにもかかわらず、そのエピソードの部分はそこで終わってしまうからだ。

あれだけ試合前に、JABBERWOCKの面々から「お前らはサルだ」「サルに負けるわけがない」とか散々言われていたのだから、勝った後に「お前ら、サルに負けたんだから、サル以下だよな。もう一度躾けからやり直せよ!」程度のやり取りがあるのかと思っていたら、な~んもなし。

さすがに、負けたナッシュ・ゴールドが「お前らすげ~な」とか言い出すのも困るけど、せめて一言決め台詞がほしかった。

そうでないと、こちらが消化不良になってしまう。


そして、最後はなぜか火神の渡米のシーンで終わる。

原作を知っている人からすると、それぞれの登場人物について知っているので、VORPAL SWORDSが結成された時点でちょっと感動したみたいだけど、さすがに私の場合はそこまでついていけませんでした。

ということで、残念ながら評価は「C」にしておきます。

あくまでも個人の感想ですので。


でも、画はきれいでした。

ただ、終始気になったのは、登場人物たちの言葉遣い。

いくら高校生という設定だとしても、やたらと「・・・・っすよ」とか「・・・っすか?」とか言うのは、聞いていてイライラする。


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映画評814 ~ SING/シング

今回は「SING/シング」

映画170318

全ての人の中にある輝ける部分を見いだすことをテーマに、動物たちが歌唱コンテストで奮闘する姿を数々のヒットソングに乗せて描くミュージカルアニメ。劇場に活気を取り戻すために開かれた歌唱コンテストで、個性的な動物たちが思い思いの歌を披露する様子を映す。声の担当は、マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーンら俳優陣をはじめ、『テッド』シリーズでテッドの声も担当するセス・マクファーレン監督ら。なじみの深いヒット曲の数々に盛り上がる。


<ストーリー>
劇場を運営するコアラのバスター・ムーンは、以前は活気のあった劇場に輝きを取り戻すべく、世界最高の歌唱コンテストをプロデュースしようと考える。感傷的に歌うハツカネズミや、内気なゾウ、25匹も子供がいるブタ、パンクロッカーのヤマアラシらが会場に集結し・・・


これは、ちょっと期待しすぎたか。

予告編を見た時には、何だか面白そうだったし、ネットでの評価も高い。

ストーリーが少々難ありでも、懐かしいヒット曲が聞ければ、それだけでもいいと思っていた。

でも、その肝心の「なじみの深いヒット曲」の大半は知らない曲だった。

よく知っているヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」とかクイーンの「アンダー・プレッシャー」にしても、ごく一部しか聞けないし、今さら「マイウェイ」とか聞きたいとも思わないので、目的の大半が失われてしまった感じだった。

それでも、ストーリーがよければ、まだ良かったのだろうけど、これまた今いちだった。

登場人物それぞれのエピソードを描かなければならないので、ある意味仕方がないのかも知れないけど、そのすべてが最後に回収されるわけではない。

特に、インチキ・ネズミがクマたちに追いかけられる展開も、最後はとてもハッピーエンドになっているようには思えなかった。

そもそも登場人物の多くは、感情移入できるようなキャラクターではないので、全体的に中途半端な感じ。

それでも、最後にあのインチキ・ネズミに何かあるのかと思って、エンドロールが終わるまで見ていたのだけど、結局何もなかった。

しかも、エンドロールの間に流れてくる曲はしょぼかったし、最後はちょっとイライラしながら劇場を出た。


ということで、期待値が高かった分、ちょっとがっかりしたので、評価は「C」にします。

でもまあ、最後にステージでフルコーラス歌っているシーンは、さすがに迫力がありました。

もちろん、字幕版で見ました。

映画評813 ~ モアナと伝説の海

今回は「モアナと伝説の海」

映画170312

『アラジン』『ヘラクレス』などのロン・クレメンツとジョン・マスカー監督が再びタッグを組み、南太平洋に伝わる不思議な伝説を基に描くアニメーション。幼少時のある出来事をきっかけに海と強い絆で結ばれた、16歳のヒロインの大冒険を描写する。新人のアウリイ・クラヴァーリョがヒロインに抜てきされた。南太平洋を舞台につづられる少女のアドベンチャーと、その歌声に魅せられる


<ストーリー>
誰よりも海を愛する少女モアナは島の外へ行くことを禁止されていたが、幼少時に海とある出会いを果たしたことで運命が決定する。モアナは愛する者たちの救済のため、命をつかさどる女神テ・フィティの盗まれた心を見つけ出して再び平和な世界を取り戻そうとする。未知の大海原へと向かったモアナは伝説の英雄マウイと出会い、冒険を共にする。


これは良かった。

一言で言えば「さすがディズニー!」というところでしょうかね。

残念ながら吹替え版しかなかったので、それを見ましたが、これは間違いなく字幕版で見た方が良かったと思います。

特に、主題歌が良かったので、これは本家の歌を聞いた方が・・・と思ったのは私だけではないと思います。

吹替え版の方も、下手ではありませんでしたが、やはり声量が違います。

特に、準主役のマウイを演じた尾上松也は、全体的に特に違和感はありませんでしたが、やはり歌のシーンではちょっとレベルダウンしたように思います。

ストーリーは、ニュージーランドのマオリ族民話?がベースだそうで、内容的にもあの「もののけ姫」に対するオマージュが散りばめられているのだとか。

前作の「アナと雪の女王」もそうでしたが、最初主人公たちのキャラは、感情移入できにくい顔(?)をしています。

何せ、ユニバーサルピクチャーズの「怪盗グルー」シリーズに出ていた女の子たちや、あのミニオンズがあまりにもかわいいので、それと比べると、こちらは最初ちょっとがっかり、なんですが、ストーリーが進むにつれて、だんだんかわいく見えてくる、という不思議なキャラ(?)です。

とは言え、予告編でやっていた「モアナは海に選ばれた」というぬる~い宣伝からイメージしていたのは、単なるファンタジーだったのですが、実際にはアドベンチャーの部分が結構あって、モアナはヒロインと言うよりは、むしろヒーローです。

マウイは、その冒険の補佐をする役で、なるほど「もののけ姫」に対するオマージュが随所に感じられました(?)

また、画も相変わらず綺麗で、夜空の情景は特に秀逸。

また、おばあちゃんが「死んだらエイになる」と言っていたのだけど、終盤で困っているモアナの回りに現れるエイが、それを表わしているわけで、そのシーンはちょっと感動!?

吹替え版なので、全体的に歌のシーンはちょっと迫力不足でしたが、内容としてはとても良かったです。

ということで、評価は「A」にします。

でも、ホントは字幕版で見たかったです。

映画評812 ~ 劇場版 ソードアート・オンライン ―オーディナル・スケール―

今回は「劇場版 ソードアート・オンライン ―オーディナル・スケール―」

映画170304

高い人気を誇る川原礫の小説で、テレビアニメ化などメディアミックス展開も好調なシリーズを、川原自ら書き下ろしの新作ストーリーで映画化したアニメーション。AR(拡張現実)型情報端末オーグマーが普及した近未来で、専用ロールプレイングゲーム「オーディナル・スケール」に仕組まれた陰謀をめぐりキリトたちが戦う姿を描く。テレビシリーズでも監督を務めた伊藤智彦が本作も担当。世界観を継承しつつ新たに繰り広げられるストーリー、ガジェットなどに注目


<ストーリー>
デバイス「ナーヴギア」が、仮想現実の世界に無限の可能性をもたらしてから4年が経過。AR(拡張現実)型情報端末オーグマーが普及し、専用ARMMO RPG「オーディナル・スケール」が世間を席巻していた。アスナやキリトもゲームに参戦するが、オーディナル・スケールに異変が起こり始め・・・


かなり人気のあるアニメみたいで、先週公開された際には、いつもは空いている土曜日の朝一の回がすでに一杯で、見るのを断念した。

そして今日も、土曜日朝一の回だったけど、満席だった。

ほとんど若い男性だったけど・・・

しかし、もちろん原作は知らないし、もともと見るつもりもなかった(?)

だけど、嫁さんが見たいというので、「夫婦のうちどちらかが50歳なら、二人で2200円」特典を使っての観戦。

でも、ストーリーも知らない上に、「オーグマー」だの「ナーヴギア」だの、その他にも「AR」とか「VR」とか、出てくる単語にとにかくついていけない。

だから、何をやっているのかさっぱりわからない。

しかも、ガキにしか見えない主人公とヒロインが、何と婚約!?

違和感バリバリで、感情移入なんかとてもできませんでした。

確かに画は綺麗だった。

でも、それだけではさすがに楽しめません。

ということで、評価は「C」にしておきます。


エンドロールの後に、「次回予告」みたいな演出もあったけど・・・

たぶん、もう見ないと思います。

映画評811 ~ アサシン クリード

今回は「アサシン クリード」

映画170305

世界的なヒットを記録したゲーム「アサシン・クリード」を、新たなキャラクターとストーリーで実写映画化したミステリーアクション。遺伝子操作によって、スペインでアサシンとして活躍した祖先の記憶を追体験させられる男が、歴史に隠された謎に挑む姿を描く。主人公とその祖先をマイケル・ファスベンダーが演じるほか、マリオン・コティヤール、ジェレミー・アイアンズらが共演。監督は『マクベス』でマイケル、マリオンとタッグを組んだジャスティン・カーゼルが務める。

主演は、マイケル・ファスベンダー
共演は、マリオン・コティヤール、ジェレミー・アイアンズ、ブレンダー・グリーソン、シャーロット・ランプリング
その他、マイケル・K・ウィリアムズ、ドゥニ・メノーシェ、アリアーヌ・ラベド、ハリド・アブダラ、エシー・デイヴィス、ブライアン・グリーソンなど


<ストーリー>
記憶を失った死刑囚のカラム・リンチ(マイケル・ファスベンダー)は、謎の施設に送り込まれ、遺伝子操作によって自分の祖先の記憶を追体験させられる。祖先は、スペインでテンプル騎士団に立ち向かう伝説のアサシン(暗殺者)であり、禁じられた秘宝“エデンの林檎”のありかを知る人物だった


ミステリーアクションということだけど、はっきり言ってよくわからなかった。

「テンプル騎士団」と「アサシン教団」との戦い、みたいな内容なんだろうけど、どっちもどっちみたいな存在だし、出てくる登場人物も敵味方含めて、何だかよくわからない。

しかも、両者が狙っているという「エデンの林檎」というヤツが、「自由意志を奪う」という設定が理解できないし、自由意志が奪われると、なぜ暴力性が抑えられるのかという理屈み意味不明だ。

だいたい、それを守っていたスルタンも、なぜ普通に保管していたのかよくわからない。

その行方を探すために、過去にタイムリープするというわけだけど、なぜ主人公が選ばれたのか、というのも、いちおう理屈づけてはいたけど、何だかこじつけ臭くて、違和感があった。

とにかく、内容は説明がないと理解できない。

そして、肝心のアクションも、主人公たちと敵が同じような格好をしているので区別がつきにくい。

実は、今回主人公を演じたマイケル・ファスベンダー主演の作品を見るのは初めてだ。

確か、「悪の法則」という映画に出ていた時に、ベネロペ・クルスやキャメロン・ディアス、ブランド・ピットなどと共演するということを「二度とできない組み合わせ」みたいな紹介をしていたが、その時点では聞いたことがない役者さんだった。

いちおう、アクション俳優ということになるのだろうか。

ジェレミー・アイアンズも年とったなあ、という感じ。

もう68歳だって。


ということで、あまり楽しめなかったので、評価は「C」にします。
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