映画評833 ~ 怪盗グルーのミニオン大脱走

今回は「怪盗グルーのミニオン大脱走」

映画170722

『ペット』『SING/シング』などのイルミネーション・エンターテインメントによる人気シリーズ『怪盗グルー』の第3弾。アグネス、イディス、マーゴの姉妹と家族になったグルーが、突如として現れた怪盗バルタザール・ブラットによって思わぬ事態に直面する。監督を務めるのは、『ミニオンズ』でも組んだカイル・バルダとピエール・コフィン。スティーヴ・カレルが、前2作に引き続きグルーの声を務めている。笑いとスリルに満ちた騒動や、人気キャラクターのミニオンたちのかわいい姿に注目


<ストーリー>
いろいろなガジェットを使い犯罪を繰り返すバルタザール・ブラットを逃したことで、反悪党同盟を追い出されてしまうグルー。意識消沈する中、生き別れになっていた双子の兄弟であるドルーの存在が判明する。対面を果たしたグルーは、豊かな金髪に輝く笑顔で父親からばく大な遺産を受け継いだ、自分とは違い過ぎるドルーに驚く。一方、グルーが悪の道に戻らないことがわかり彼と決別したミニオンたちは、新たなボスを探す中で思わぬ事態に・・・


ミニオンのかわいさ・面白さと、子供たち(特にアグネス)の可愛さだけでも、見ていて楽しい作品。

第一作「月泥棒」は「S」、第二作の「ミニオン危機一髪」は「A」と、それぞれ高評価をつけている。

だからこそ、ちょっとハードルが高くなりつつも、やはり期待してしまう。

今回は、幼い頃に生き別れとなった双子の兄弟・ドルーが登場するのだけど、結果的には、あまり出した意味がなかったと思う。

グルーのライバルになるのではなく、逆に一緒に悪事を働こうとするのだけど、これがまた中途半端で、役に立たないどころか、ただ足手まといになっているだけ。

わざわざ登場させたのに、たいした存在ではなかった。

また、今やグルーの妻であり、子供たちの母親役であるルーシーが、ちゃんとした母親になるべく奮闘するのだけど、物語の行方とほとんど関係がないので、子供たちの可愛さがうまく描き切れていない結果となっている。

そして、ここが一番肝心なところ。

グルーよりも人気のあるミニヨンたちが、今回ほとんど活躍しない。

グルーに反発して、家を出るのはいいのだけど、ドタバタした挙句に警察に捕まった上に、何だかんだで脱走するだけで、グルーの戦いには結果的に参加できていない。

これは大きなマイナスだと思う。

せっかく、今回の敵役ブラッドという面白いキャラクター(松山ケンイチが、結構頑張ってました!)がいたのに、そこに絡ませないなんて、いったい何を考えてるんだか。

せっかく、マイケル・ジャクソンやアハなど、80年台の懐かしい名曲が流れていたにもかかわらず、ちょっと残念。

ということで、今回は厳しく評価は「C」にします。

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映画評832 ~ ジョン・ウィック/チャプター2

今回は「ジョン・ウィック:チャプター2」です。

映画170709

キアヌ・リーヴスふんする元殺し屋の壮絶な復讐劇を描き、銃撃戦とカンフーをミックスしたアクションが話題を呼んだ『ジョン・ウィック』の続編。殺し屋稼業から身を引いて静かに生活していた主人公が、再びし烈な戦いに巻き込まれる。メガホンを取るのは、前作に続きチャド・スタエルスキ。イアン・マクシェーン、ジョン・レグイザモら前作キャストに加え、『マトリックス』シリーズでもキアヌと共演したローレンス・フィッシュバーン、ラッパーのコモンらが新たに参加する。

主演は、キアヌ・リーヴス
共演は、コモン、ローレンス・フィッシュバーン、リッカルド・スカマルチョ、ルビー・ローズ、フランコ・ネロ
その他、クラウディオ・ジェリーニ、ブリジット・モイナハン、ランス・レディック、トーノス・サドスキー、ピーター・ストーメア、ジョン・レグイザモ、イアン・マクシェーンなど


<ストーリー>
リベンジから5日後、伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)はイタリアンマフィアのサンティーノ(リッカルド・スカマルチョ)から新たな殺人を依頼される。殺し屋稼業から足を洗い静かな生活を望むジョンは断るが、サンティーノによって思い出深い家をバズーカ砲で木っ端みじんにされてしまう。さらにサンティーノに7億円の懸賞金をかけられ、世界中の殺し屋のターゲットとなり・・・


これは面白かった。

シリーズ第2弾ということで、前作では、主人公のキャラが今いちよくわからなかったのだけど、今回はR15指定ということもあり、とにかく殺しまくる。

それも、よくある「主人公にはゼッタイ当たらない」という展開ではなく、敵が撃つ弾も主人公には結構当たっている。

しかし、防弾スーツのおかげで、致命傷にはならない。

もちろん、衝撃は大きいので、体中アザだらけだし、満身創痍である。

一方で、主人公ジョン・ウィックの撃つ弾は、正確に相手の急所を撃ち抜いている。

脳天であったり、心臓であったり、もちろんあの急所にもバンバン撃ち込む。

銃だけでなく、そのへんにあるものすべてを使って、相手の急所を一撃する。

これが結構小気味いい。

もちろん、殺し合いだから、血しぶきは飛び散る(というほどではないけど)し、結構エグい。

ストーリーなんかほとんど関係ない、とばかりに、とにかく殺しまくる。

ストーリーは今いちだけど、登場人物は、結構シブいメンバーが揃っている。

イアン・マクシェーンやフランコ・ネロ、ローレンス・フィッシュバーンなどは、それぞれの世界における存在感が十分。

そのせいか、一番の敵であるサンティーノを演じたリッカルド・スカマルチョがちょっと頼りなく見える。

しかし、一番存在感があったのが、サンティーノの姉のボディガードをやっていたカシアンを演じていたコモンだ。

この二人の直接対決は見所があった。

ということで、撃ち合い以外ほとんど見るところのない映画だったけど、これが意外とテンポもよく、面白かったので、評価はちょっと甘いけど「A」にします。

チャプター2なので、当然続編もあると思いますが、あまり期待しないで待つことにします。

キアヌ・リーヴスにとっては、「マトリックス」に続いて、代表作になりそうですね。

映画評831 ~ メアリと魔女の花

今回は「メアリと魔女の花」

映画170708

『借りぐらしのアリエッティ』などの米林宏昌監督がスタジオジブリ退社後、プロデューサーの西村義明が設立したスタジオポノックで制作したアニメ。メアリー・スチュアートの児童文学を基に、魔女の国から盗み出された禁断の花を見つけた少女の冒険を描く。少女メアリの声を務めるのは、『湯を沸かすほどの熱い愛』やNHKの連続テレビ小説「とと姉ちゃん」などの杉咲花。脚本を『かぐや姫の物語』などの坂口理子、音楽を『思い出のマーニー』などの村松崇継が手掛ける。


声優陣は、杉咲花、神木隆之介、天海祐希、小日向文世、満島ひかり、佐藤二朗、遠藤憲一、渡辺えり、大竹しのぶ

<ストーリー>
無邪気で不器用な少女メアリは、森で7年に1度しか咲かない不思議な花“夜間飛行”を見つける。この花は、魔女の国から盗み出された禁断の花だった。一夜限りの不思議な力を得たメアリは、魔法大学“エンドア”への入学を許されるが、あるうそをついたことから大事件に発展してしまい・・・


予告編を見た段階では、あまり期待していなかった。

しかし、それにしても展開には違和感が終始付きまとった。

メアリが、ひょんなことから「魔女の花」を手に入れて、一夜限りの魔女になるというのは、まあいい。

しかし、魔法大学に侵入した時に、「不法侵入」として処罰を受けることもなく、いきなり「あら、新入生ね」と簡単に認められてしまうのが、まず理解できなかった。

あのマダムは、実は魔女であるくせに、そのあたりは何も見通せないわけだ。

当初は、メアリが「魔女の花」を持っているのを知って、それを取り返す(元々は、マダムたちのものなのだから)ために、わざと招き入れたのかと思っていたが、話の流れからしてもそれはなく、途中で気が付くという展開になっている。

それと、一度は魔法学校から逃げたメアリだけど、同じ町に住むピーターが、マダムたちに捕まったことが、これを取り返すために、また魔法学校に残る。

これが、またよくわからない。

そもそも、メアリとピーターの関係が希薄だ。

同じ町で、たまたま出会って、ピーターから赤毛をからかわれるだけで、その後「ピーターを何としても助ける!」というほどの間柄とはとても思えない。

そういう展開にもなっていないのに、いきなりピーターを助けようとするから、二人に対して感情移入ができない。

あと、今回の敵であるマダムとドクターだけど、二人ともに「凶悪」な敵ではない上に、そもそも何がしたいのかさっぱりわからない。

何だよ「変身魔法を完成させるため」って。

それと、「魔女の花さえあれば、それが完成する」みたいなことを言っていたけど、そもそも魔女の花は、アンタたちが持っていたはず。

それにもかかわらず、実験は成功していないのだから、今さら手に入れたところで、すぐに完成するはずがない。

しかも、動物実験は失敗ばかりのくせに、なぜかその結果を本に書き記している。

「これと、これを混ぜ合わせると、こうなってしまう・・・失敗」みたいな感じ。

何のためにそんな意味のないことをするの?

その本には、若い男の子(ピーターのこと?)に対して、魔女の花を使えばこうなる、みたいな描写があったけど、ということは、実験結果をただ記録しているだけなの?

このあたりも、見ていてよくわからない。

そして、メアリが「すべての魔法を解く」という魔法をかけたことで、変身させられていた動物たちが、元の姿に戻るのだけど、その後実に統率の取れた行動を取るのも、見ていて奇妙にしか思えない。

その混乱の中を、メアリピーターは逃げ出すのだけど、追いかけるのは、マダムとドクターしかいない。

あの二人以外にも、魔法使いの卵たちがたくさんいたはずだけど、彼らはいったい何をしていたの?

最初の頃に大勢が出てきたにもかかわらず、その後まったく登場しないのは、違和感バリバリだ。

つまり、登場人物たちが取る行動に説得力がまったくないので、見ていて感情移入できる要素がない。

これでは、ワクワク・ドキドキもなければ、終わった後の感動もない。

と言うか、「えっ?これで終わり?」という感じさえした。


声優陣で言えば・・・

主人公の杉咲花は、可もなく不可もなし。

特にウマいとは思えなかった。

ピーター役の神木隆之介クンも、「君の名は」ほどのインパクトは、さすがになかった。

本来まったく声優向きではないと思っている大竹しのぶも、今回は特に違和感はなかったが、やはり向いているとは思えない。

天海祐希も違和感はなかったし、小日向文世は、最初は「ん?」と思ったけど、その後慣れてきたので、それほど悪くはなかった。

しかし、庭師のおじいさん(ゼベディ)役のエンケンは、まったくのミスキャスト。

キャラにまったく声が合っていなかったし、そもそも聞きづらい。

彼はナレーターには向いているが、声優はあまり向いていないと思う。


ということで、途中に寝てしまいそうになったくらい、平凡な展開と結末だったので、最後まで「普通」に見ていたので、評価は「C」にします。

メアリ自体が、魅力的なキャラではないのが、一番の敗因(?)かな?

映画評830 ~ パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊

今回は「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」

映画170702

ジョニー・デップが孤高の海賊ジャック・スパロウを演じる、大ヒットシリーズ第5弾となるアクションアドベンチャー。ジャック・スパロウが、全ての海賊の滅亡をもくろむ“海の死神”サラザールとの闘いを繰り広げる。過去のシリーズにも出演してきたオーランド・ブルームやジェフリー・ラッシュのほか、悪役に『ノーカントリー』などのハビエル・バルデムがふんし、カヤ・スコデラーリオやブレントン・スウェイツらが共演。監督を、『コン・ティキ』のヨアヒム・ローニングとエスペン・サンドベリが務める。壮大なスケールで描かれる冒険とバトルに注目

主演は、ジョニー・デップ
共演は、ハビエル・バルデム、ブレントン・スウェイツ、カヤ・スコデラーリオ、ケヴィン・R・マクナリー、ジェフリー・ラッシュ
その他、ゴルフシテ・ファラハニ、デヴィッド・ウェナム、スティーヴン・グレアム、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ポール・マッカートニーなど


<ストーリー>
ヘンリー(ブレントン・スウェイツ)は、過去に伝説の海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)と旅をした父のウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)の呪われた運命を、何とかしたいと考えていた。そこで海にまつわる伝説を調査したところ、呪いを解くには伝説の秘宝“ポセイドンの槍”が必要なことがわかる。その後、英国軍の水兵になったヘンリーが船に乗っていたところ、“海の死神”サラザール(ハビエル・バルデム)の襲撃に遭い・・・


このシリーズも第5作となる。

最初は斬新で面白かったのだけど、途中から何だか展開も映像も似たようなものになってきて、ちょっと中だるみしてきた感じだった。

今回も、予告編を見る限りでは、これまでと大差ない感じだったし、今回の敵役も、ザルボッサとの違いがよくわからない上に、そのバルボッサまで出てくる。

それで、この敵役・サラザールは、ジャック・スパロウに何をされたのかと思いきや、もともと彼は英海軍で、海賊を殲滅しようとしていただけ。

それが、逆にジャックの策略に騙されて死んだわけだ。

つまり、元々悪いのは海賊で、彼は職務に忠実だっただけだから、どっちに感情移入していいかわからない。

と言うか、今回はそんなにジャックに感情移入できない。

たいして活躍もしないし、酒飲んで酔っぱらっているだけで、重要なのは彼が持っているコンパスだから、極端な話が、ジャックがいなくても物語が成り立つ。

あと、バルボッサの娘だの、ウィル・ターナーの息子だの、集まった人間がみんな何らかの関係があるという、ちょっと「出来過ぎ」な感じ。

ついでに言うと、今回はジャックの叔父として、ポール・マッカートニーが出てくる。

いつぞやの回では、キース・リチャーズ(ローリングストーンズ)も出ていたけど、ミュージシャンつながりで出ているだけとしか思えない。

ジョニー・デップが「出てくれ」と言ったのか、彼らが「出してくれ」と言ったのかどうかはわからないけど、別にワクワクするわけでもなく、中途半端な配役でした。

ただ、キースといい、ポールといい、さすがに存在感はありますね。


さて、ここまでどちらかと言うと、貶してきたけど、結論から言うと、結構良かったです。

スケールはデカいし、映像も綺麗で、迫力もそこそこ。

特に、終盤のバルボッサの最期と、ウィル・ターナーとエリザベス・スワンの再会は、なかなかの感動(?)もの。

ちょっとベタすぎる感じはするけど、これによって映画全体が引き締まった感じはする。

ということで、評価は「B」にします。


ただ、あと2作あるのだとか。

ホントは、今回が最後だと思っていたのに・・・
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