映画評835 ~ 関ヶ原

今回は「関ヶ原」

映画170826

小説家・司馬遼太郎の著書を、『日本のいちばん長い日』などの原田眞人監督が映画化。豊臣秀吉亡き後の天下をめぐり、徳川家康を総大将とする東軍と、石田三成率いる西軍が激突した「関ヶ原の戦い」を描く。これまで描かれてきた人物像ではない三成を岡田准一、策略を駆使し三成を追い詰めていく家康を役所広司、三成への恋心を胸に彼を支え続ける忍びを有村架純が演じる。日本の戦国時代における重要な合戦が、どのような切り口で映し出されるのか注目。

主演は、岡田准一
共演は、有村架純、平岳大、東出昌大、北村有起哉、伊藤歩、中島しゅう
その他、松角洋平、キムラ緑子、滝藤賢一、中越典子、檀蜜、西岡徳馬、松山ケンイチ、役所広司など


<ストーリー>
豊臣秀吉の死後、豊臣家への忠義を貫く石田三成(岡田准一)は、天下取りの野望に燃える徳川家康(役所広司)と対立を深めていく。そして1600年10月21日、長きにわたった戦国時代に終止符を打った歴史的合戦「関ヶ原の戦い」は、早々に決着がついた。有利と思われた三成率いる西軍は、なぜ家康率いる東軍に敗れたのか……?


大好きな時代劇である。

しかも、もっとも盛り上がる戦国時代の話である。

石田三成を演じた岡田准一は、もはや単なるジャニーズのアイドルの域を超えていて、もう立派な役者さんだと思う。

役所広司の徳川家康も良かった。

平岳大の島左近も存在感があって良かったと思う。

見ていて、お父さん(平幹次郎)そっくりだなと思った。

一番似合っていたのは、滝藤賢一演じる豊臣秀吉だろうか。

特に晩年の朝鮮なんかに遠征に行った頃の秀吉は、耄碌している様が表情によく出ていたと思う。

史実にはない(と思われる)初芽を演じた有村架純は、相変わらずかわいいが、くの一があんなにぽっちゃりしていいものだろうか、という気はした。

だから、三成と初芽の恋物語として見れば、なかなか良かったとは思うが、世紀の一戦・関ヶ原の戦いを描くには、ちょっと余計だったかも知れない。


ただ、司馬遼太郎原作の「関ヶ原」を映画化したものだから、随所にフィクションが混じっているとは言え、途中誰が誰だかわからない部分が結構あった。

特に、井伊直政・福島正則・加藤清正・黒田長政らの武将が、何ともしょぼい役者さんばかなので、存在感がほとんどない上に、それぞれの人間関係もよくわからず、何を言っているのかわからないので、展開が非常にわかりづらい。

中でも、島津の連中は、方言を使うのはいいとしても、あそこまで方言をそのまま使うのもどうかと思う。

それぞれの武将が、ホントはどんな顔をしていたのかは知らないけど、もう少し存在感のある役者さんを使った方がよかったように思う。

しかも、戦いの場面も誰の旗がどの武将のものなのか、まったくわからないので、誰が誰と何をしているのかわかりにくい。

結果的に徳川方が勝つのはわかっているとは言え、どっちが優勢なのかもわかりにくいので、見ていてハラハラ・ドキドキ感はまったくない。

そのあたりがちょっと残念だった。

ということで、ちょっと期待していたものの、何だかよくわからない部分が多かったので、まずまず楽しめたとは言え、評価は「C」にします。
スポンサーサイト

映画評834 ~ 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

久々の今回は「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」

映画170818

『リップヴァンウィンクルの花嫁』などの岩井俊二によるドラマを基にした、『物語』シリーズなどの新房昭之が総監督を務めたアニメ。現代の要素を入れながら長編として再構築し、夏休みを過ごす中学生の男女を主人公に、何度も繰り返されるある1日を描く。脚本を、『モテキ』シリーズや『バクマン。』などの大根仁が担当。『ちはやふる』シリーズなどの広瀬すず、『共喰い』などの菅田将暉、人気声優の宮野真守らがボイスキャストとして出演する


<ストーリー>
夏休みの登校日。中学生の典道と祐介は、なずなの前で競泳対決をすることに。典道は、競争のさなかに水中で不思議な玉を見つける。一方祐介は競争に勝ち、なずなに花火大会に誘われる。放課後、皆が打ち上げ花火のことで盛り上がっている中、なずなが母の再婚に悩んでいることを知る典道。どうすることもできない自分に典道はもどかしさを感じ、ふいに玉を投げると、なぜか競泳対決の最中に戻っていた。


原作も知らないアニメだけど、予告編を見て、画が好きなタッチだったし、何となく面白そうだったので見ることにしたのはいいが、ネットでの評判は散々だったので、ちょっと躊躇してしまった。

結論としては、そんなに悪いようには思えなかった。

というか、私としては割と面白く見ることができた。

学生の淡い恋心というのか、昔を思い出して「いいなあ。あんな学生生活を送りたかったなあ」という気持ちを持ちながら見ていた。

ネットなどで評判が悪い理由は、一つは原作の良さが生かされていない、いうことがあるのだけど、とにかく描かれている世界がまったく理解できない、ということらしい。

所々に散らばめられた伏線がまったく回収されていない、という批判もあった。

ただ、ガラスの球(?)みたいなものによって、「もし○○だったらいいのに」という気持ち・希望が現実のものになってしまう、という展開なので、理屈云々ではなく、そういう前提で見ていれば、そんなに違和感はない。

気になっていたのは、むしろ主人公たちの声を務める菅田将暉と広瀬すずの声であった。

下手クソに思えたのは菅田の方だったけど、元々ガキみたいな声をしているので、面倒くさそうなもの言いが、逆にハマっている感じで、あまり違和感がなかった。

一方の広瀬すずの方も、見た目がちょっと大人びた少女・なずなの役なので、どちらかと言うとチンチクリンの広瀬はイメージとしては違和感があるのだけど、少し声のトーンを抑えたセリフ回しだったので、まずまずという感じ。

後の人たちは、ちゃんとした声優らしい(なずなのお母さんの声が松たか子とはわからなかったが、まったく違和感はなかった)ので、全体的には特に違和感はなかった。

このなずなは、見た目が私の好きなタイプの女性でもあるので、ちょっと感情移入をしながらの鑑賞だった。

展開としては、特に文句を言うつもりはないので、評価としては「Aはともかく、Bかな?」くらいに思っていたのに・・・

終わった後で知ったことだけど、主人公たちは中学生だって!?

「はあ?」という感じだ。

あのエロさ、というか、色気でアホな男子学生を魅了するマセた女の子は、当然のことながら高校生だと思っていたのに・・・

中学生が「駆け落ち」って、昔の「小さな恋のメロディみたいな話なら、「淡い恋」で済ませられるけど、これは違和感ありあり。

まあ、原作がそうなので、そこにイチャモンをつけるわけにはいかないけど、だったらあんなやり取りはないだろう、と思うわけだ。

いや、今の若い中学生はあんなもんだよ、というのなら、それはそれで「面白くなかった」で終わるのだけど、途中までほのぼのしながら見ていた私としては、ちょっと損した感じ。

と言うか、設定を高校生にしてほしかったなあ。

ということで、ちょっと難しいけど、評価は「C」にしておきます。

でも、画とか展開自体は好きですよ。
アクセス数
プロフィール

はぶて虫

Author:はぶて虫
はぶて日記(映画版)へようこそ!

検索フォーム
最新記事
最新コメント
リンク
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
782位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
355位
アクセスランキングを見る>>
月別アーカイブ
最新トラックバック
カテゴリ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR