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映画評858 ~ HANA-BI (テレビ)

今回は、先に急死した大杉漣を偲んで放映された「HANA-BI」です。

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ベネチア国際映画祭でグランプリに輝いた北野武監督第7作。追われる身の刑事とその妻の逃亡劇を、これまでの乾いた視点から一転、叙情的な描写で挑む。バイオレンス・シーンの後の静寂など、“静と動”の見事な対比を通し、監督の死生観を浮き彫りにした手腕はさすが。また月夜に照らされた雪の青白さや、駅構内の緑がかった色彩など、凝った映像美も見どころ。ビートたけし、岸本加世子、大杉漣、寺島進共演。

主演は、北野たけし
共演は、岸本加代子、大杉漣、寺島進、白竜、薬師寺保栄、逸見太郎
その他、矢島健一、芦川誠、大家由祐子、柳ユウレイ、玉袋筋太郎、つまみ枝豆、渡辺哲、津田寛治など


<ストーリー>
人生を走り続けてきた刑事・大西。彼が不治の病の妻を見舞う中、同僚の友人が犯人逮捕の際に大西の身代わりとなって撃たれてしまう。妻や子に逃げられ、半身不随で仕事も解雇された友人に言葉もない大西。さまざまな人への“想い”に駆られた彼は、銀行強盗を決意するが・・・


1997年作品だから、もう20年以上前の作品だ。

それだけに、登場人物が主演の北野たけしを始めとしてみんな若い。

しかし、それ以上に気になったのが、登場人物の大半が「ド下手くそ」だったこと。

特に、割とセリフのある役者の方が「こいつ、もしかして素人か?」と思えるほどの下手さだった。

逆に北野たけしを始めとして、主要人物は軒並みセリフが少ない、

一番上手いと思われる岸本加代子が一番セリフ少ないと思えるほど、とにかくあまりしゃべらない。

その岸本加代子も、不治の病のはずなのに、妙に元気で、ただ無口(というか過去に何かあった?)の女性にしか見えなかったのは残念。

つまり、ド下手くそが多い中で、大杉漣や寺島進も、どちらかと言うと下手な方なんだけど、彼らが存在感のある役者さんのように見えるのだから、まるでこの二人のために作ったような映画だ。

もともと存在感のある白竜もほとんどしゃべらない。

では内容の方はどうか、と言うと、何だか全体にヌルい。

特に、あの銀行強盗のシーンなんて、窓口で拳銃を出しただけで、女子行員が勝手に袋にお金を詰めて出てくるなんて、「んなアホな!」という感じしかしなかった。

主人公がヤクザや警察に追われている身、という雰囲気もほとんど出ていない。

しかも、それぞれのカットが結構長いので、何だかムダが多いような気がする。

そして、時々監督北野たけしの大好きな暴力描写があるのだけど、唐突感があり、しかもあまり迫力がない。

しかも、時々笑いを混ぜようとしているのか、しょうもないシーンが随所に出てくる。

つまみ枝豆なんて、セリフ自体面白くも何ともないし、何のために出てきたのかさっぱりわからない。

ラストも、本来なら感動する場面なんだろうけど、あまりにもミエミエすぎて、いつそのシーンになるのかちょっとイライラするだけの展開だった。

全体的に画はきれいだったけど、ただそれだけ。

これがベネチア国際映画祭でグランプリに輝いたというのだけど、どこがどう評価されたのかわからない。

せっかくの日曜日のお昼が何だかムダになったような気分でした。

ということで、評価は「C」にします。

まあ「D」にするほどのものでもない、という程度ですけど・・・


おまけで・・・

最後に出てきた女の子は、どこかで見たような気がして、後で調べたら北野たけしの娘だった。

当時は、松田井子の名前で出ていたらしい。

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映画評857 ~ SHOGO HAMADA ON THE ROAD2015-2016 旅するソングライター "Journey of a Songwriter

今回は「SHOGO HAMADA ON THE ROAD2015-2016 旅するソングライター "Journey of a Songwriter」です。

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1970年代から絶大な人気を保ち続けているシンガー・ソングライター、浜田省吾のライブドキュメンタリー。2015年のホールツアーON THE ROAD 2015 “Journey of a Songwriter”とその翌年に行われたアリーナツアーON THE ROAD 2016 “Journey of a Songwriter” since 1976の模様を映し出す。白熱したステージングと新たに加わった映像の融合が、新たな音楽空間を作り出す。


<内容>
1976年にアルバム「生まれたところを遠く離れて」でソロデビューし、「路地裏の少年」「風を感じて」「悲しみは雪のように」などのヒット曲、「J.BOY」「FATHER'S SON」をはじめとするアルバムを発表してきたシンガー・ソングライターの浜田省吾。彼は2015年にホールツアー、2016年にはおよそ25万人を動員することになるアリーナツアーを敢行する。立て続けに名曲や人気曲が披露される両ツアーのステージの模様が、イメージ映像と共に展開する。


これは良かった。

コンサートの映像をただひたすら流し続ける、という企画もので、所々昔の映像とかも流れるが、本人のMCなどは一切ない。

映画というよりは、完全な解説のないドキュメント番組だ。

とにかく、浜田省吾カッコええ~!という映画である。

80年代からファンになったものの、コンサートは見たことがなく、もともとテレビなどにはほとんど出ない人なので、歌っているのを見るのは、実は初めてだ。

もう60歳を超えているというのに、声はまったくと言っていいほど変わっていない。

ただ、初めの4~5曲は聞いたことがない最近の曲(?)だったので、最初は「失敗したか?」と思っていたのだけど、「ラストショー」あたりからテンションが上がってきた。

知らない曲でも、ほとんどの曲にハマショー・サウンドの片鱗が見えるので、とても聞きやすい。

全体的にメッセージ性の強い歌が多いけど、楽曲・アレンジがとてもいいので、聞いていて思わず感動してしまった。

とにかくあっという間の2時間でした。

コンサートを見にいっている人には、白髪の混じったおっさんが結構いたけど、映画館に来ていた人も、おじさん・おばさんが結構いました。

そして、映画終了後は、何人かが拍手してました。

ということで、久々に「もう一回見てみたい」という映画(映像)だったので、評価は久々ですが「S」にします。


これから、ハマショーのCDを買うことにしました!

映画評856 ~ コードギアス 反逆のルルーシュⅡ 叛道

今回は「コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道」

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テレビアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」「コードギアス 反逆のルルーシュR2」に、新たなカットを追加して再構成された劇場版3部作の第2弾。自分を捨てた神聖ブリタニア帝国に対抗して結成した黒の騎士団を守ろうと奔走する姿を描く。アニメ版同様に福山潤、櫻井孝宏、ゆかな、小清水亜美、名塚佳織らがボイスキャストに名を連ね、谷口悟朗監督をはじめとするスタッフも再集結している。


<ストーリー>
神聖ブリタニア帝国から人質として日本に送られた皇子のルルーシュは、仮面の反逆者ゼロとして反ブリタニア勢力である黒の騎士団を強化していた。一方、幼なじみの枢木スザクは第3皇女ユーフェミアの騎士に任命される。ある日、ユーフェミアが行政特区「日本」の発足を発表。それは、黒の騎士団の存在意義がなくなることを意味し・・・


3部作の第2弾である。

かなり哲学的な表現が随所にて出てきて、「生きることに何の意味があるのか」みたいなやり取りがあるけれど、特に小難しいことを言っているわけではないので、あまり違和感はない。

それにしても、壮大な世界観というか、ディテールまできちんと練られていて、とても面白い。

テンポもいいので、2時間ちょっとあるにもかかわらず、長いとは感じない。

ただし、原作を知っている人からすると、かなり途中をすっ飛ばしているらしい。

しかし、未見の人間から見て違和感がない、ということは、編集がうまくいっているということだと思う。

とは言え、登場人物の相関関係が今いち理解できていないので、目まぐるしく変わる展開に戸惑ったりする部分もある中で、死んだと思われた登場人物が実は死んでいなかったりして、ちょっとついていくのが大変だった。

次回がいよいよ最終章ということで、何らかの完結をするのだと思われるので、とても楽しみだけど、いちおう今回の評価は「B」にしておきます。


映画評855 ~ 祈りの幕が下りる時

今回は「祈りの幕が下りる時」

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類い稀な推理力で難事件を解決に導く刑事を主人公にした、東野圭吾の人気ミステリー小説を映像化した『新参者』シリーズの完結編。謎に包まれた殺人事件の捜査線上にある女性演出家が浮上したことで、主人公・加賀の母が失踪した理由や父との不和、加賀自身の過去が明かされる。主演の阿部寛をはじめ溝端淳平、田中麗奈、山崎努らレギュラー陣が続投し、新キャストとして松嶋菜々子、伊藤蘭、小日向文世らが参加。テレビドラマ「半沢直樹」などの演出を務めた福澤克雄がメガホンを取る

主演は、阿部寛
共演は、松嶋菜々子、溝端淳平、田中麗奈、キムラ緑子、烏丸せつこ
その他、春風亭昇太、音尾琢真、飯能まりえ、桜田ひより、及川光博、伊藤蘭、小日向文世、山崎努など


<ストーリー>
滋賀県に住む女性が東京都葛飾区で殺され、松宮(溝端淳平)ら警視庁捜査一課の刑事たちが担当するが、捜査は難航する。やがて捜査線上に女性演出家・浅居博美(松嶋菜々子)の存在が浮かび上がり、近くで発見された焼死体との関連を疑う松宮は、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が記されていることを発見する。そのことを知った加賀恭一郎(阿部寛)は心を乱し・・・


これは面白かった。

原作はもちろん、このシリーズ自体を知らない上に、主演の阿部寛や、刑事役で春風亭昇太が出ている時点で、ちょっとおちゃらけムードが漂っていたので、見るかどうか迷っていた。

特に、昇太の演技は、予告編で見る限り「下手くそ」と言うよりは「ふざけてんのか?」と思ったので、余計に躊躇した。

しかし、ネットでの評価が結構高かったので、気になって見ることにした。

で、結果オーライ、最後は思わず涙ぐんで(?)しまいました。

ストーリーは、一言で言えば「砂の器」みたいな感じだけど、あちらと違って、こちらは究極の「親子愛」を描いている。

まったく関係ないと思われていた人間関係が、実は繋がっていたという展開なんだけど、あまり書くとネタばれになってしまうのでそこは触れない。

ただ、東野圭吾の作品によく出てくるのかどうかはわからないけど、以前見た「真夏の方程式」にも描かれていたように、愛する人を守るためなら、人を殺しても大丈夫、みたいな内容なのはちょっと気になる。

それに、あんなに簡単に人が殺せるのだろうか、という違和感が随所にあり、あえてそこは描いていないのだろうけど、男が女を殺すのはまだいいとしても、男が男を殺す、あるいは女が男を殺す、しかも「絞殺」するというのは、そう簡単にはいかないと思う。

それと、カレンダーの欄外に書かれていた日本橋近辺の橋の名前が、「逢引の場所を示すもの」ということになっていたが、普通書く時は、具体的に「○○日」というところに書くだろうに、「いつになるかわからないけど、今月は○○橋で会おう」という約束の仕方ってしないと思うのだけど・・・

ここは、「謎解き」としてちょっとわざとらしかった。

とは言え、全体の流れがそういうことも気にならないほど、というのか、こういう表現がいいのかどうかはわからないが、「いい話」だと思う。

それも、演じた役者の存在が大きかったと思う。

主演は阿部寛だけど、相変わらず滑舌が悪いので、ちょっと聞き取りづらい。

予告編でもやっていた、松嶋菜々子に対する「やっぱ、超キレイだな」というセリフは、4~5回聞かないと、何を言っているのか理解できなかった。

その松嶋菜々子は、所々にわざとらしい演技が見え隠れしていたけど、全体的にはまずまず。

そして、今回の主役は、何と言っても小日向文世だろう。

松嶋菜々子の子供時代の描写で、ヤクザにボコボコに殴られているのが、よ~く見ると小日向さんだったので、「あら、とうとうこんな役までやらされるようになったの?」と思っていたのが、どうしてどうして、その後の展開には欠かせない重要なシーンでした。

特に、小日向さんと、松嶋菜々子の子供時代を演じた子役(特に桜田ひよりちゃん)とのやり取りは、感動的でした。

最初、阿部寛の母親役の伊藤蘭がお世話になっていた小料理屋の女将が烏丸せつこだったのには、ちょっと驚いた。
もうあんなおばちゃんになっていたとは。

ということで、涙もろくなっているとは言え、ちょっとうるっときたこともあり、ここは素直に「A」にします。
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