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映画評882 ~ 検察側の罪人

今回は「検察側の罪人」を見ました。

映画180827

『クローズド・ノート』『犯人に告ぐ』などの原作で知られる雫井脩介のミステリー小説を、木村拓哉と二宮和也の初共演で映画化。東京地方検察庁を舞台に、人望の厚いエリート検事と彼に心酔する新米検事がある殺人事件の捜査をめぐってすれ違い、やがて二人の正義がぶつかり合うさまが映し出される。『突入せよ!「あさま山荘」事件』などの原田眞人監督が、正義の意味を問うドラマを骨太に描き出す。木村と二宮の演技対決に注目

主演は、木村拓哉、二宮和也
共演は、吉高由里子、平岳大、大倉孝二、八嶋智人、音尾巧真
その他、大場泰正、谷田歩、矢島健一、キムラ緑子、山崎紘菜、松重豊、山崎努など


<ストーリー>
東京地方検察庁刑事部に配属された検事の沖野啓一郎(二宮和也)は、有能で人望もある憧れのエリート検事・最上毅(木村拓哉)と同じ部署になり、懸命に仕事に取り組んでいた。あるとき、二人が担当することになった殺人事件の容疑者に、すでに時効が成立した事件の重要参考人・松倉重生が浮上する。その被害者を知っていた最上は、松倉に法の裁きを受けさせるべく執拗に追及するが、沖野は最上のやり方に疑問を抱き始め・・・


キムタク対ニノという超豪華(?)対決となっている。

結論から言うは、どっちもどっち、というところだろうか。

キムタクは、いつも通りのキムタクで、前にも書いたかと思うが、別にヘタとは思わないが、すべてが一方調子である。

しかも、まわりが異常に気を使っているせいか、意味不明な状況やシーンが結構多い。

キムタク演じる最上検事の家族は、なんであんなに変なの?

世間体云々とかは関係なく、あまりにも不自然に親娘なのは、キムタクを引き立たせるため?

あと、ピチピチのウェアを着てマウンテンバイクに乗って座禅に行くシーンって、何のために出てきたの?

あの胡散臭い住職(?)が、何か意味のある人かと思ったら、二度と出てこないし。

とにかく、キムタクを目立たせるためなら、まわりをどんな人間で囲むことも厭わない、みたいな姿勢はやめてほしい。

「宇宙戦艦ヤマト」しかり、声優をやった「ハウルの動く城」しかり。

一方のニノは、と言えば、キムタクよりは感情豊かではあるが、特にキレる(絶叫する)ところなどは、「いつものニノ」だそうだ。

怒る・キレる演技って、もしかしたら一番簡単な演技かも知れない・・・!?


さて、内容である。

原作があるそうだ。

それを読んだ人によると、原作とはかなりかけ離れているらしい。

もちろん、原作通りに映画化する必要はないと思う。

監督が自らの考えでもって、作品をある程度アレンジするのもありだと思う。

ただ、それによって物語そのものが「はあ?」というものになってはいかんだろう、と思うわけだ。

この作品で言うと、「検察側の罪人」の意味するところは、正義を標榜する先輩検事の最上が、殺人事件の被疑者を殺してしまって、自らが罪人になってしまうことである。

しかしこの映画では、最上自身は捕まることがなく、逆に最上の知人の女性を殺した憎っくき犯人である松倉が殺されてしまう。

しかも、憎っくき犯人を殺したのは最上ではなく、最上が殺したのは、別の殺人事件の容疑者だ。

逆じゃないの?

だいたい、その前のやり取りで、最上はヤクザである諏訪部からのアプローチに対し「オレは殺しの依頼はしない」みたいなことを言っていた。

実はあの後殺人を依頼した、ということなの?

そんな流れにはなっていないし、少なくとも二人の人間の殺害に現役検事がヤクザとつるんで絡んでいる、なんてどう考えても無事では済まないだろう。

しかも、実際に目撃者(橘事務次官)もいるのに、何でそこをスルーするんだろう。

それもこれも、キムタクに対する忖度のため?

映画の筋としておかしいだろう。

結局のところ、最上自身が罪に問われるという描写はない。

しかも、「この先どうなるの?」という終わり方ではなく、むしろ正義を主張しようとした後輩検事である沖野が、殺されるんではないか、という感じのラストシーンだった。

キムタク検事だからそうしたの?とも思えるようなラストである。

あと、準主役の位置にある橘事務次官は、あんな役どころでいいの?

裁判を扱う仕事に就く人間を採用するのに、履歴などまったく調べてないの?

少なくとも、行動が安易すぎて、何がなんだかよくわからない。

さらに、沖野検事との色恋沙汰(?)って、唐突すぎてついていけない。

何で急にあんなシーンを入れたんだろう。

ニノと吉高って、あんまりその手のシーン向きではないと思うのだけど。

それ以外にも、意味のわからないシーンが結構あった。

何のためなのか、まったく理解のできないダンスのシーンが何度か出てくる。

あれは何を表わしたいの?

ただ、邪魔をしているとしか思えない。

インパール作戦のエピソードも、原作にはあるのかも知れないが、本作ではまったくつながりがないので不要だと思う。

しかし、一番意味不明で、不要の最たるものだと思ったのは、自殺した丹野代議士(最上の同級生)の葬式に出てきた「泣き屋」

あれは何の意味があるの?

ここはチョーセンではないのだから、厳粛なる日本の葬式を汚してほしくない。

というか、あんなシーンをわざわざ入れるのは、とても監督の意思とは思えないので、もしかしてどこからか圧力がかかったのか?としか思えないようなくだらないシーンだった。


ということで、内容自体は「何だかなあ」の一言で「C」にするところなんだけど、最後の「泣き屋」でブチ切れたので、評価は「D」にします。

チャイナ資本が入っている映画が、いろいろと大変なのは同情できるけど、たとえこの映画にチョーセンの資本が入っていたとしても、このシーンは許せない!
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映画評881 ~ ペンギン・ハイウェイ

今回は「ペンギン・ハイウェイ」です。

映画180825

「夜は短し歩けよ乙女」などで知られる作家・森見登美彦の小説を映画化したアニメーション。小学生の少年が、海のない街に突如現れたペンギンの謎を解こうと奮闘する。主人公の声をドラマシリーズ「バイプレイヤーズ」などの北香那、彼が慕う女性を蒼井優が担当。アニメーション制作会社「スタジオコロリド」が制作し、短編『陽なたのアオシグレ』などの石田祐康が監督を務めた。


<ストーリー>
毎日学んだことをノートに書きためている小学4年生のアオヤマ君が暮らす郊外の街に、突如ペンギンが現れる。アオヤマ君は、海のない住宅地になぜペンギンたちが出現したのか、その謎を解くために研究を始める。そして、行きつけの歯科医院で仲良くしているお姉さんが投げたコーラの缶がペンギンに変身する瞬間を目の当たりにし・・・


何とも不思議な映画だった。

「ほのぼの」系かと思って見にいったのだけど、そう簡単な話ではなく、ジャンルとしてはSFファンタジーになるかと思われる。

ただ、科学的な考察はほとんどない。

主人公の小学生は、まじめで研究大好きな男の子。

いろんな研究課題(?)について、ノート一杯にイラストやら自分の考えやらを書き込んでいるが、この映画で出てくる現象で、科学的に解明できるものは、残念ながらない。

予告編でも、お姉さんが投げるコーラがペンギンに変身するシーンがあるのだけど、最初これは比喩的なものかと思っていた。

しかし、ホントにお姉さんが投げるコーラの缶がペンギンに変身する。

それ以外にも、「海」をイメージしていると思われる変な物体が出てくる。

ペンギンは、何か悪さをするわけではなく、かと言って何かを示す象徴的な存在でもない。

突如現れ、いつの間にか消えている。

物語は、主人公が同級生たちとのやり取りを経ながら、「海」がどんどん成長して街を飲み込む勢いなのを何とか食い止めるべく奮闘する。

書いていても、何がなんだかよくわからないのだけど・・・

そして、最後はペンギンを出現させるお姉さんとの別れ(?)

何となく、ほろっとする場面ではある。

終わってから思い返してみると、これは作者の少年時代の思い出を画にしたものではなかろうか、という気がしてきた。

簡単に言うと、作者の「妄想」である。

年上の女性への憧れ。

しかも、「お〇ぱい」である。

所詮、ガキの興味はそんなところだ。

さらには、見たことがない海への憧れ。

ペンギンが何を意味するのかはわからなかったが、何かを象徴するものだろうか。

とは言え、何かせ描きたいのかよくわからなかったので、冒頭から、途中や見終わった後も、とにかく表情が変わることなくずっと見ていた。

面白かった!と言えるほどのシーンはほとんどなく、この少年も、理屈ばかり言うどちらかと言うと生意気な小僧なので、あまり感情移入ができない。

お姉さんの存在もよくわからないし、結局最後も、あれが「別れ」だったのかどうかもわからなかった。

とにかく不思議な映画でした。

ただ、見終わった後の気分は、それほど悪くはないので、評価としては、よくわからないけど「B」にしておきます。

ネットでの評判も、かなり賛否が分かれてました。

映画評880 ~ インクレディブル・ファミリー

今回は「インクレディブル・ファミリー」です。

映画180817

2004年に製作されヒットを記録したディズニー/ピクサーのアニメ『Mr.インクレディブル』の続編。平穏な日々を送ろうとしていたMr.インクレディブルことボブと一家の日常が、妻のヒーロー活動復帰を機に変化する。監督は『レミーのおいしいレストラン』『トゥモローランド』などのブラッド・バードが続投。日本語吹替版では、前作に引き続き三浦友和、黒木瞳、綾瀬はるか、高田延彦らが声を担当している。


<ストーリー>
妻のヘレンや娘のヴァイオレットら家族と、ごく普通の生活を送っていたMr.インクレディブルことボブ。だが、あることをきっかけに、ボブと同じ驚異的なパワーを持つヘレンが正義のヒロイン、イラスティガールとして再び活躍するようになる。そこでボブは、彼女に代わって家事や生まれて間もない息子ジャック・ジャックの世話をする


これは、なかなか面白かった。

前作は2004年制作なので、それから実に14年も経ってからの続編である。

割と期待はしていたのだけど、前作の感想を見ると「期待したけど、あまり面白くなかった」と書いてあった。

いったい何を期待していたのだろう。

もちろん、今回の目玉は少し成長した息子ジャック・ジャックである。

目から光線を発したり、鬼になって体が燃えたり、壁を通り抜けたり、四次元の世界に飛んだり、「これらの能力って、いったい何なの?」と思えるような万能型の超人みたいな感じ?

この子がとてもかわいいのだけど、最後のバトルにはほとんど参加しない。

ストーリーで言えば、「添え物」みたいな感じなんだけど、ピクサーのキャラクターって、ホントに表情豊かで、見ていて楽しい。

それで、今回は字幕版がなく、吹替え版で見たのだけど、声を担当した人が、意外な人が多かったにもかかわらず、ほとんど違和感がなかった。

特にMr.インクレディブルことボブの声を担当した三浦友和は良かった。

事前に三浦友和が誰かの声を担当することは知っていたけど、まさか主人公だったとは思わず、途中で気が付いたほど。

これがまたハマっていて、普段の三浦友和の演じている役柄からは想像もできないくらい弾けていた。

アフレコをしている場面を見てみたい!と思ったほどだった。

その妻であるイラスティガールの声を担当した黒木瞳もあまり違和感はなかった。

まったく気が付かなかったのが、娘であるヴァイの声を担当した綾瀬はるか。

彼女の場合、テレビのバラエティ番組などで見せる、ポヨヨンとした緩いキャラクターからは想像もできないくらい、しっかりした声を出している。

後は、高田延彦とかサンシャイン池崎まで出ていたようだけど、全体の流れの中では、特にたいした役柄ではなかったせいか、気が付かなかったし、特に変な人はしなかったように思う。


さて、物語の方だけど、悪役はかなり早い段階でバレバレで、その後の展開も特にドンデン返しがあるわけでもないが、特に違和感もなく、ますまず。

ということで、評価は「B」にしておきます。


なお、この映画の前に短編映画「バオ」というのがあった。

チャイナの監督さんが作った作品みたいで、舞台もどうやらチャイナなんだろうけど、「ふ~ん」という感じで、特に違和感はなかったけど、特に面白くもなかったです。

映画評879 ~ ミッション:インポッシブル/フォールアウト

今回は「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」を見ました。

映画180804

イーサン・ハント率いるスパイチームの活躍を描いた人気シリーズの第6弾。複数のプルトニウムを盗んだ犯人をイーサンたちが追う。前作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』に続いてクリストファー・マッカリーがメガホンを取り、トム・クルーズ、サイモン・ペッグらおなじみの面々が結集。飛行するヘリコプターにしがみついたり、ビルからビルへ跳躍したりするなど、トム渾身のスタントが今作でも見られる。

主演は、トム・クルーズ
共演は、ヘンリー・カヴィル、ヴィング・レイムス、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン
その他、ショーン・ハリス、アンジェラ・バセット、ヴァネッサ・カービー、ミシェル・モナハン、アレック・ボールドウィンなど


<ストーリー>
盗まれたプルトニウムを用いて、三つの都市を標的にした同時核爆発の計画が進められていることが判明する。核爆発阻止のミッションを下されたイーサン・ハント(トム・クルーズ)率いるIMFチームは、犯人の手掛かりが名前だけという困難を強いられる。タイムリミットが刻一刻と迫る中、イーサンの行動に不信感を抱くCIAが放った敏腕エージェントのウォーカー(ヘンリー・カヴィル)が現れる。


これは面白かった。

ストーリーとか辻褄とかはともかく、とにかくテンポがいい。

それがすべて、と言ってもいいくらいだ。

あと、やはりトム・クルーズはカッコいい!

もう56歳だった。

なのに、あのアクション。

実際に2000時間の訓練を経て、ヘリコプターも操縦したのだそうな。

もう頭が下がる。

相変わらず騙し騙されの連続なので、誰が味方で誰が敵なのかよくわからない。

皆が何らかの騙しの演技をしているので、余計にわけがわからない。

しかも、元妻のジュリアとの色恋沙汰も織り込んで、いろんな要素てんこ盛りで、よくよく考えたら「あれ?」というような出来事も、軽快なテンポのせいで、ほとんど気にならない。

しいて言えば、プルトリウムを使った核爆弾を安易に使い過ぎ、という感じだろうか。

簡単に作れるのは、もしかしてそうかも知れないけど、爆破装置があっさりと解除されてしまうのは、設定としてちょっと安易だと思う。

だって、「爆破装置にミスがある」っていうのだけど、そういう設定も安易だし、そんなのが簡単にわかる、というのも「えっ?」という感じだ。

まあ、何でかんでも「見ただけで、すぐわかる」し、何でもすぐ作っちゃうし、変装さえむもほぼ一瞬でできてしまうというのだから、いちいちイチャモンをつけていては、先に進めない。

なぜなら、それが「スパイ大作戦」なのだから。

ということで、評価はちょっと甘いですが「A」にします。
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