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映画評924 ~ 天気の子

今日は「天気の子」を見てきました。

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『秒速5センチメートル』などの新海誠監督が、『君の名は。』以来およそ3年ぶりに発表したアニメーション。天候のバランスが次第に崩れていく現代を舞台に、自らの生き方を選択する少年と少女を映し出す。ボイスキャストは、舞台「『弱虫ペダル』新インターハイ篇」シリーズなどの醍醐虎汰朗とドラマ「イアリー 見えない顔」などの森七菜ら。キャラクターデザインを、『君の名は。』などの田中将賀が担当した。


<ストーリー>
高校1年生の夏、帆高は離島から逃げ出して東京に行くが、暮らしに困ってうさんくさいオカルト雑誌のライターの仕事を見つける。雨が降り続くある日、帆高は弟と二人で生活している陽菜という不思議な能力を持つ少女と出会う。


いい話だ。

「君の名は。」が良かっただけに、結構期待をしていた作品だ。

しかし、何か違う。

というか、何か軽い。

全体的に「軽いなあ」という感じがしてならなかった。

まず、冒頭で主人公の帆高が離島から船に乗って逃げ出すシーンで、「これから大雨が来るから船内に戻るように」というアナウンスを無視して、わざわざ甲板に出ていき、危険な目に逢うのだけど、この意味がよくわからない。

須賀に助けてもらうためだけの演出のようで、どう見てもただのバカにしか見えないわけだ。

しかも、この家出の原因だけど、結局よくわからない。

家庭や学校で何かあったのかと思いきや、結果的に何もないわけで、それがわかるのは終盤あたりからとは言え、前半でも「イヤな環境から逃げ出してきた」というイメージがほとんどない。

そして、本作でもっとも大事なキャラクターであるヒロインの陽菜も、どうして「雨を晴れに変える」という不思議な能力を持ったのか、というところに、合理的な説明がまったくない。

別に科学的にしっかりした理屈付けなどなくても、「なるほど」と思わせるような展開があればいいのだけど、とにかく「たまたま祈ってみたら晴れちゃいました」という設定にしか見えない。

しかも、最後にはこの能力が主人公にも備わる(?)というか、単に「あの鳥居をくぐったら、誰でもできるんじゃん」という展開はどうかと思う。

「君の名は。」みたいに、「へえ~、そういうことか」という部分がほとんどないので、見ていてつまらない。

さらに、陽菜はこの能力を商売にしてしまう。

つまり「私は晴れ女ですよ」とまわりに宣伝しまくっているわけで、これではファンタジー感が一気に薄まってしまう。

どうして、こういう展開にしたのか理解できない。

あと、陽菜の弟・凪が存在する意味もよくわからない。

こいつがいない方が、「家出少年と不思議な能力を持った少女」というテーマがより映えると思うのだけど、こいつのせいで、何だかものすごく物語が軽くなってしまっている。

こいつが下手に女の子にモテるものだから、余計に「軽さ」が目立ってしまう。

だいたい、この姉弟は、両親を亡くしているのに、1年以上も二人だけで住んでいる、というちょっと「えっ?そんなことあり得るの?」という設定になっている。

そして年齢を偽ってアルバイトをしたり、それがダメになると今度は風俗店で働こうとする。

それを助けようとした主人公も、なぜか拳銃を持っていて(というか、ゴミ箱の中から拾ったものを持ち歩いていたのだけど、何だよ「お守り代わり」って)相手に向かって平気で引き金を引いたり(しかも、二度も)何だか犯罪のオンパレードだ。

これに対する警察も、何だか頼りなくて、見ていてイライラする。

とにかく感情移入できない登場人物のおかげで、たいした盛り上がりもなく進んでいくのだけど、物語は終盤で意外な(ムチャクチャな?)展開をする。


主人公は、「好きな人を助けるために、東京がどうなろうが知ったこっちゃない」とばかりに、まわりの人たちに迷惑掛けまくりの末に、ヒロインを救う。

ここが冒頭でも述べたように「あの鳥居をくぐったら、誰でも天気の子になれる」というシーンである。

それで、この二人が幸せになるだけならまだいいのだけど、そうはいかない。

主人公が警察に補導され、別にムリして家出する必要もなかった離島に戻された後、ヒロインである少女が失踪する。

この不思議な少女が失踪した後、雨が止むことがなく、何と3年間も振り続けるという。

3日間でも3週間でもなく、3年である。

そして、東京の大半が水没してしまうのである。

このあたりを淡々と説明されても困るのだけど、登場人物たちも、たいして困っている様子はない。

ええ???である。

ホントは、東京が水没するなんて「大問題!」であって、大騒ぎしてもおかしくないのに、このあたりも見ていて違和感の塊だった。

そして最後は・・・・

と言うことで、本来であれば感動する場面のはずなのに、もうどうでもいい感じ。

「結局、お前は何者やねん」と陽菜に向かって叫びたいくらいだった。

映像が綺麗だっただけに、もうちょっと何とかなりそうな感じが終始していたので、とにかく残念の一言です。

テーマはともかく、それを描くプロットというか、肉付けの部分がとにかく中途半端だったので、あまり楽しめませんでした。

ついでに言うと、今作でも主題歌はRADWIMPSが担当していたのだけど、何だか平凡な曲で、あまり盛り上がらなかった。

ということで、期待に対する幻滅度はかなりのものでしたが、そんなに悪い話でもなかったので、評価は「C」にしておきます。
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映画評923 ~ トイ・ストーリー4

今日は「トイ・ストーリー4」を見てきました。

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人間とオモチャの物語を描き大ヒットした『トイ・ストーリー』シリーズ第4弾。外の世界へ飛び出したオモチャのフォーキーとウッディたちの冒険を描く。『インサイド・ヘッド』の脚本に参加したジョシュ・クーリーが監督を務め、吹替版のボイスキャストはウッディ役の唐沢寿明をはじめ、所ジョージ、日下由美、辻萬長らが続投する。


<ストーリー>
ある日ボニーは、幼稚園の工作で作ったお手製のオモチャのフォーキーを家に持って帰る。カウボーイ人形のウッディが、オモチャの仲間たちにフォーキーを現在のボニーの一番のお気に入りだと紹介。だが、自分をゴミだと思ってしまったフォーキーはゴミ箱が似合いの場所だと部屋から逃亡し、ウッディは後を追い掛ける


このシリーズは、見たのは「3」だけで、「1」と「2」は見ていない。

その「3」が、とても面白かったので、この「4」も見ることにしたのだけど、ネットでの評判がエラく低い。

見終わった後で、「まずまず面白かったじゃん」と思ってたのだけど、評価の低い人のコメントを見てみたら、ほとんどの人はこのシリーズのファンのようだ。

つまり、本シリーズでは、主演格のウッディとその相棒のバズ、その他の仲間たちとの絆を描いている(ようなところがある)のに、今作では、最後にそのウッディが仲間の元を去っていく。

しかも、去った先は昔の恋人(?)ボーで、ひょんなことから再会するわけだけど、本作の主題はそこにはないと思っていただけに、確かに違和感はあった。

しかも、このボーという女性キャラが、今作では大活躍するわけで、本来おもちゃ仲間のリーダー格であるウッディは、むしろ頼りないダメキャラみたいな描かれている。

さらに、冒頭で予告編でもやっていたフォーキーという新キャラが出てくるのだけど、キャラ的にも今イチで、最終的にちゃんとした(?)おもちゃに成長するのかと思いきや、何のことはない、そのまま終わってしまう。

しかも、最後に同じようにゴミ箱に捨てられていたスプーンから作られた新キャラが登場してくるが、これまた出てきただけで終わり。

こんな本来おもちゃではないものまで登場させられるようになってくると、この先ストーリーがムチャクチャになりそうな気がする。

しかも、主人公の一人であるウッディはもういない。

まさか、次作で帰ってくる、なんてことはないよな。

あと、違和感があったシーンと言えば・・・

ウッディとフォーキーを探し出すために、仲間のおもちゃ達がご主人の車を無理やりウッディ達の元に導くところ。

普段は人間がいなくなった途端に動き回るおもちゃ達。

人間の姿が見えたらただのおもちゃに戻ってしまう、という大前提(?)を無視しちゃっていいの?

今作の悪役キャラであるギャビーギャビーや、その手下である腹話術人形の顔なんか、ちょっとホラーっぽいし、子供向けのアニメであることを無視したような展開は、ちょっと違和感があった。

もうすぐ「チャイルド・プレイ」の続編が公開されるけど、もしかしてこれとコラボでもしてるの?

などなど、随所に違和感があり、このシリーズのファンからは評判が悪いのも何となく理解しつつも、「にわか」である私からすると、単体の作品として見ればまずまず楽しめました。

ということで、評価は「B」にします。


残念ながら吹替え版しかなかったのですが、前作だけでなく、いろいろなアニメ(「ザ・シンプソンズ」や「崖の上のポニョ」など)で常に気になっていた所ジョージのアフレコは、もう何となく慣れてしまいました。

でも、やっぱり下手なのは確かだ。

今回バズはあまり活躍しないので、あまり目立たなかったのかも知れませんが・・・

新キャラであるネコ兄弟(?)の声が、「たぶん、どこかのお笑いコンビだろうな」と思っていたら、エンドロールでチョコレートプラネットであることがわかりました。

まったく違和感はなく、結構ウマかったと思います。
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