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映画評949 ~ 野性の呼び声

今日は「野性の呼び声」を見ました。

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アメリカの作家ジャック・ロンドンの冒険小説を、ハリソン・フォード主演で実写映画化。未開の地に向けて旅をする冒険家と相棒の犬の過酷な旅を描く。共演に『美女と野獣』などのダン・スティーヴンス、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズなどのカレン・ギラン、『最強のふたり』などのオマール・シーらが集結。『ヒックとドラゴン』などに携ってきたクリス・サンダースがメガホンを取った。

主演:ハリソン・フォード
共演:ダン・スティーヴンス、カレン・ギラン
その他:オマール・シー、ブラッドリー・ウィットフォード、コリン・ウッデルなど


<ストーリー>
カリフォルニア州に住むミラー判事(ブラッドリー・ウィットフォード)のもとで暮らしていた雑種犬のバックは、4歳のときにさらわれて売り飛ばされ、そり犬として働いていた。その後再び売られて厳しい環境で重労働を強いられていたところを、一人で旅をしていたソーントン(ハリソン・フォード)に助けられる。世話をされるうちに、ソーントンとの間に信頼と友情が芽生え、彼らは地図にない地を目指す冒険に出る。


いやあ、久々にものすごい「がっかり感」を味わいました。

しかも、これほど冒頭から「えっ?」とがっかりして、そこから最後まで気持ちは変わらなかった映画も、もしかして初めてかも?

これまでも「D」や「E」とかつけた作品はあるけど、たいていは途中で「おや?」と思ってがっかりしたとか、途中まで期待していたのに最後でズッコケたとか、どっちかと言えば「期待外れ」というパターンが多いのだけど、今回はまた特別。

冒頭に犬(バック)が登場した時点で・・・・「あれ、これってCGじゃん」

どこかでCGシーンを入れる、というのならわかるが、これはあくまでも実写版であり、アニメではない。

しかも、出てくる動物はすべてCGだ、たぶん。

さらに、このCGがあざといというのか、自然な描写をしようという意識がまったく感じられないくらいヒドくて、周りの風景からも浮いている。

そしてこのバック、人間と同じように感情や表情を持っているだけでなく、考え方まで人間とまったく同じで、しかもその通りに行動する。

こんな犬に感情移入なんかできやしない。

動物しか登場しないアニメなら、そういう設定もあるかも知れないが、アニメならもっと山あり谷ありで劇的な展開が用意されている。

この映画には、こんな小賢しい犬が出てくるだけで、ハラハラ・ドキドキ感がほとんどない。

つまり、予告編でやっていた「冒険」というものが、まったくないのである。

予告では、ハリソン・フォード演じるジョンが主人公で、しかも元冒険家のような感じで紹介していたが、そもそもハリソン・フォードはあまり出てこないし、しかも冒険と言えるほどのことはほとんどしていない。

犬が主人公なんだけど、その主人公の行動があざとすぎるので、見ていてまったく面白くない。

さらに展開までもヒドい。

ソリ犬として買われたバックは、南国生まれということで雪になかなか慣れない・・・と思っていたら、あっという間に慣れたどころか、いつの間にかリーダーになってしまう。

ところが、あっという間に失業(?)し、今度は金(ゴールド)狙いの野心家に雇われるが、ここでの展開も違和感バリバリ。

そして、いよいよジョンに飼われることになるのだけど、ジョンのやり取りは人間とのそれと全く同じで、こんな犬を見てもかわいいとは思えない。

その後、ジョンとともに亡くなった息子が好きだった宝の地図が示す場所を目指すのだけど、ここからますますおかしくなる。

このジョンに対して逆恨みしたゴールド狙いの悪漢が、すぐにジョンたちの後を追うのだけど、どうして行先がわかったかというと・・・

何と、大事にしていた息子の地図が置き去りにされていたから。

はあ?

息子の夢であった場所に行くのに、その地図を持っていかなかったの?

そんなことは絶対にないだろう。

息子の形見でもあるわけだし。

あと、バックが森の中で狼の群れと遭遇し、群れに仲間として迎え入れられるのだけど、そのシーンもムチャクチャ。

群れが川にいたイノシシを狙っていた時、そのうちの一頭が川に落ちてしまい、それをバックが助けるのだけど、その助け方が人間にしかできないものだった。

大木にしがみついている狼に対して、その大木をバックが体全体で川から引き上げる、というものなんだけど、違和感の塊で「んなアホな!」というシーンだった。

そんなこんなで、いつの間にか今度は狼のリーダーになってしまう。

この間、バックが特に苦労したとか、死に物狂いで頑張ったとかいうシーンはほとんどない。

淡々と進んでいる。

ジョンがゴールド狙いの悪漢に襲われることで、最後に・・・というシーンかと思っていたら、バックはジョンの元に息子の写真といつも持ち歩いていたハーモニカを持ってくる。

これって、ジョンが亡くなった後にすることじゃないの?

まるで「もうあなたは終わりだけど、最後に大切にしていたものを持ってくるよ」と言っているみたいで、ものすごく気持ち悪い。

これで感動しろ、という方がおかしい。

ハリソン・フォードも、実在の犬がいないので、ずっと一人で芝居をしていたはずだ。

こんなので楽しかったのだろうか。

とにかく、何がしたかったのかさっぱりわからない映画で、これほど「早く終わってくれ~」と思った映画も初めてだ。

ということで、評価は当然のごとく「D」にします。
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映画評948 ~ チャーリーズ・エンジェル

今日は「チャーリーズ・エンジェル」を見ました。

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世界的にヒットした『チャーリーズ・エンジェル』シリーズのリブート版。国際的な探偵エージェンシーに所属する女性たちの活躍が描かれる。『ピッチ・パーフェクト2』などのエリザベス・バンクスが監督を務める。『アクトレス ~女たちの舞台~』などのクリステン・スチュワート、『アラジン』などのナオミ・スコットのほか、エラ・バリンズカらが出演。前シリーズに出演していたドリュー・バリモアが製作総指揮を担当している

主演:クリステン・スチュワート
共演:ナオミ・スコット、エラ・バリンズカ、パトリック・スチュワート
その他:エリザベス・バンクス、ジャイモン・フンスー、ノア・センティオネ、サム・クリフリンなど


<ストーリー>
チャーリーズ・エンジェルは、国際機密企業チャーリー・タウンゼント社で特別な訓練を受け、世界各地で平和を守る任務を遂行する女性エージェントの組織。あるとき、自分が開発した新エネルギー源カリストの軍事利用を知った天才プログラマーのエレーナ(ナオミ・スコット)は、チャーリーズ・エンジェルに調査を依頼する。組織の司令塔ボスレー(エリザベス・バンクス)は、変装と潜入の達人サビーナ(クリステン・スチュワート)、武器の扱いが得意な元MI6のジェーン(エラ・バリンスカ)と共にエレーナのもとに向かう。


あの「チャーリーズ・エンジェル」である。

1970年代後半に流行ったテレビ番組である。

ケイト・ジャクソン、ファラ・フォーセット、ジャクリーン・スミスの3人(後に何人か入れ替わるけど)が活躍するお色気娯楽アクションである。

あの頃は、年上のお姉さん方に憧れて(?)ほぼ毎週見ていた覚えがある。

しかし、映画版になった時には実は見ていない。

キャメロン・ディアスはともかく、ルーシー・リューが美人役で出ている違和感に、ドリュー・バリモアのアクションなんて、見たいと思わなかったからだ。

そして、今回リメイクされ時に、「じゃあ、見てみるか」と思った理由は・・・

ただただナオミ・スコットが出ていたからである。

「アラジン」でのヒロイン役ですっかりファンになっていたので、内容はともかく、見てみたいと思ったわけである。

さて、内容だけど・・・

もともとあまり期待はしていなかった。

しかも、序盤のアクションシーンは、特にハデでもなく、淡々としていた。

さらに、序盤に「こいつが裏切り者か?」という描写があったので、途中までワクワク・ドキドキ感があまりなかった。

しかし、終盤になって一気に状況が一変。

最終的に「えっ?こいつが犯人なの」というものだったので、意外と面白かった。

ただ、全体としては今いち感が少し残る。

やはり重要な要素(?)である「お色気」があまり足りなかったことが大きい!?

ナオミ・スコットは、この時点ではまだエンジェルの一員ではない。

しかも、エンジェルは3人組のはずなのに、動いているのはずっと2人だけ。

どうしてかと思ったら、事件解決後にエンジェルの仲間入りを果たすことになるので、ナオミ・スコットのお色気はこの映画ではほとんどでてこない。

ということは、次回作はナオミ・スコットを交えた3人組が活躍するの?

という期待だけで、今回の評価は「B」にしておきます。


この映画で一番存在感があったのは、実は殺し屋のお兄さんでした。

まるで「ターミネーター2」のT-1000のようでした。

映画評947 ~ 「1917」

今日は「1917」を見てきました。

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第1次世界大戦を舞台にした戦争ドラマ。戦地に赴いたイギリス兵士二人が重要な任務を命じられ、たった二人で最前線に赴く物語を全編を通してワンカットに見える映像で映し出す。メガホンを取るのは『アメリカン・ビューティー』などのサム・メンデス。『マローボーン家の掟』などのジョージ・マッケイ、『リピーテッド』などのディーン=チャールズ・チャップマン、『ドクター・ストレンジ』などのベネディクト・カンバーバッチらが出演する。全編が一人の兵士の1日としてつながって見えることで、臨場感と緊張感が最後まで途切れない。

主演:ジョージ・マッケイ
共演:ディーン=シャールズ・チャップマン、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース
その他:アンドリュー・スコット、リチャード・マッデン、クレア・デュバーグなど


<ストーリー>
第1次世界大戦が始まってから、およそ3年が経過した1917年4月のフランス。ドイツ軍と連合国軍が西部戦線で対峙する中、イギリス軍兵士のスコフィールド(ジョージ・マッケイ)とブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)に、ドイツ軍を追撃しているマッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)の部隊に作戦の中止を知らせる命令が下される。部隊の行く先には要塞化されたドイツ軍の陣地と大規模な砲兵隊が待ち構えていた・・・


かなり重い内容である・・・ことはわかっていた。

今なぜ第一次世界大戦なのかはよくわからない。

1917年のことだから、どうせなら一昨年(2017年)に公開すればよかったのに。

しかも、ただただ伝令のために走る映画であり、所々にエピソードが入っているものの、全体的には大きな盛り上がりはない。

とは言え、終始緊張感があった。

昨日見た「AI崩壊」とは大違いだ。

序盤で相棒が亡くなったのには驚いたが、ダレてきそうな時になると、その場を締めてくれる役者さんが出てくるので、見ていて気持ちが切れない。

最初はコリン・ファース、次はマーク・ストロング、最後がベネディクト・カンバーバッチだ。

いずれもチョイ役みたいな出演だけど、さすがの存在感を見せていた。

とは言え、最後に「感動する」という内容ではない。

「ほっとする」わけでもなく、戦争の中のちょっとした出来事を描いたものだから、「これで終わり」というわけでもない。

第二次世界大戦とともに、二つの大戦を引き起こしたドイツは、常に悪役である。

この映画でも、ドイツ兵はロクな描き方をされていないが、むしろ出てくるのは味方の兵士(だけどほとんどが死体)である。

にもかかわらず、映画は淡々と進むので残酷さはあまり感じない。

何と言うか・・・評価をするのは難しい。

もちろん「面白かった」というわけではなかったが、「つまんなかった」というわけでもない。

しかも、途中に味方兵やら敵兵やら一般人やらが、突如出てくる。

何の脈絡もない上に、どうしてそこにいるのかわからない者ばかりである。

ここはさすがに違和感があった。

ということで、評価は「C」にしておきます。


ところで・・・

すでに話題になっているように、この映画は全編ワンカットに見えるように撮った映像である。

しかし、テレビでは明らかに「全編ワンカットで撮っている」と宣伝していた。

どうして、こんなウソをつくのかわからない。

そう言うとカッコいいとでも思っているのだろうか。

でも、ほとんど意味のない宣伝文句だ。

広告担当「全編ワンカットで撮ってます」
観客「へえ~」
広告担当「ウソで~す。ホントはワンカットに見えるように撮っているだけで~す」
観客「へえ~」

要するに、素人にとってはどうでもいいことなわけだ。

逆に、プロに対しては、わざわざウソをつくことによるデメリットしかない。

何とも意味のないことをしたものである。

映画評946 ~ AI崩壊

今日は「AI崩壊」を見てきました。

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『22年目の告白-私が殺人犯です-』などの入江悠がメガホンを取った、AI社会になった近未来の日本が舞台のSFサスペンス。人工知能が暴走し日本中を巻き込む大惨事を起こすさまを、入江監督のオリジナル脚本で描く。ドラマシリーズ「JIN -仁-」などの大沢たかおが主人公を演じるほか、賀来賢人、岩田剛典、広瀬アリス、三浦友和らが共演する

主演:大沢たかお
共演:賀来賢人、広瀬アリス、岩田剛典、高嶋政宏、芦名星
その他:余貴美子、松嶋菜々子、三浦友和、田牧そら、玉城ティナなど


<ストーリー>
天才科学者の桐生(大沢たかお)が開発した医療AI「のぞみ」が、国民の膨大な個人データを基に、人間を選別し殺りくを始める。人々がパニックに陥る中、AIを暴走させたテロリストと断定された桐生は逃走を図るが、警察のAI監視システムによって徐々に追い詰められていく。一方、桐生の義弟で「のぞみ」を運営する企業の代表を務める西村(賀来賢人)は、事態の収束に動いていた


見終わった後、というか、見ている途中の感想は・・・

とにかくショボい!

公開は少し前に始まっていたが、どうも期待するものがなかったので、見るのを躊躇していた。

ただ、テレビなどでも番宣がよく行われていた作品で、かなり力が入っている感じはしていたので、気にはなっていた。

でも、やはり最初の想像通りで、思った以上のものは何もなかった、と言ってもいいも知れない。

全編を通して「ハラハラ・ドキドキ感」がほぼなかったのが致命的だ。

CGを駆使しているのだろうが、AIが暴走しているシーンにしても、出演者自身に緊迫感が感じられないので、ただ淡々と見ている状態だった。

桐生が逃げまわるシーンも、何がモニターの画面上でチカチカ映し出されているだけで、一人で走り回っている桐生だけが何だか浮いている。


だいたい、武器も持っていないのに、警察もやたらと離れたところから銃を乱射するだけで、突撃するものが一人もいないのはおかしいだろう。

何より、桐生を陥れようとした犯人が、あまりにも予想通りすぎて、ヒネりも何もあったもんじゃない。

最初から怪しい雰囲気満載だし、言葉の端々に「ちょっと思わせぶり」な言葉が多くて、これでこいつが犯人じゃなかったら脚本がおかしいだろう、というくらいヒネりがなかった。

ほかにも、新聞記者とか何だか怪しげな人物は出てくるが、行動がわざとらしすぎて、かえって違和感があった。

あと、桐生の娘がAIのサーバールームの部分に忘れ物をするのが、最後に大きな働きをすることになるのだけど、展開がちょっと無理やりすぎて、本来であれば「感動の展開」なのかも知れないが、ちょっと興ざめだった。

しかも、この娘の演技が下手すぎるのか、零下4℃ほどになったサーバールームの中に20時間以上も閉じ込められていたにもかかわらず、「寒いよ~」感がまったくなくて、ただ寝ぼけた女の子にしか見えなかった。

だいたい、サーバールームに閉じ込められる直前に、外に出ようとして閉まりかけたドアに激突するのだけど、あんなぶつかり方をする子供なんていないだろう。

しかも、閉じ込められてから、ずっとサーバールームのそばにいたけど、何で?

普通、いつでも出られるようにドアのそばに行くでしょ。

このあたりがわざとらしすぎると思うわけだ。

とにかく、役者が下手なのか、それぞれのシーンの一つひとつがわざとらしすぎて、「何なんだよ、こいつらは」としか思えなかったのは残念だった。

大沢たかおは相変わらず(そこそこの存在感)だったけど、それ以外は、貫録のある余貴美子が出てきた時に「おっ」と思ったのに、あっという間に死んでしまったので、ちょっと笑いそうになってしまった。

しかし、ここまでのことは「もうちょっと何とかならなかったのか」というものだけど、どう考えても「それはないだろう」という展開が、最後の最後に出てきた。

それは、犯人が桐生を陥れようとしていることの証拠を突き付けた時に、最初は「そんなものはCGでどうにでもなる」と言っていたのに、すぐその後で犯行の動機をいきなりベラベラとしゃべり出したシーン。

理詰めで追い詰められてどうしようもなくなったわけではなく、まだ桐生を逮捕しようとしていたのに(お~っと、犯人をバラしてしまった!?)、いきなり話し出したから、ちょっと唖然としてしまった。

それをネットで全国に流された、ということでもはや逃げ切れない、という展開になったのだが、桐生と二人だけの会話ならともかく、大勢がいる前で堂々と話していたわけで、いったいどういうつもりでこんなシーンのかわけがわからない。

評価ですが、全体的には「ショボい!」の一言で済むのだけど、このシーンは違和感がありすぎたので・・・

年末にもう一度取り上げたいので、やっぱり「D」にします。

映画評945 ~ 翔んで埼玉 (テレビ版)

昨日は、テレビで「翔んで埼玉」を見ました。

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人気コミック「パタリロ!」の作者である魔夜峰央の人気漫画を実写映画化。埼玉県民が東京都民から虐げられている架空の世界を舞台に、東京都知事の息子と埼玉出身の転校生の県境を超えたラブストーリーが展開する。『ヒミズ』『私の男』などの二階堂ふみと『カーラヌカン』で主要人物を演じたミュージシャンのGACKTが主演を務める。『テルマエ・ロマエ』シリーズなどの武内英樹がメガホンを取った。

主演:二階堂ふみ、GACKT
共演:伊勢谷友介、ブラザートム、麻生久美子、島崎遥香、成田凌
その他:中尾彬、加藤諒、益若つばさ、武田久美子、麿赤児、竹中直人、京本政樹など


<ストーリー>
東京都民から冷遇され続けてきた埼玉県民は、身を潜めるように暮らしていた。東京都知事の息子で東京屈指の名門校・白鵬堂学院の生徒会長を務める壇ノ浦百美(二階堂ふみ)は、容姿端麗なアメリカ帰りの転校生・麻実麗(GACKT)と出会い、惹かれ合う。しかし、麗が埼玉出身であることが発覚し・・・


これは、結構面白かった。

昨年公開されたのは知っていたが、しょうもないギャグ連発のくだらないツマんない映画だと思って敬遠したのだけど、思った以上に面白かった。

バカにされるのは、埼玉ではなく、千葉はもちろん、群馬・栃木までディスられている。

ただ、そのディスられ方は、関東圏以外の人にはほとんど意味の分からないものだはと思う。

逆に言うと、現在関東圏に住んでいる私には、うまくハマったわけだ。

もちろん、内容はハチャメチャで、完全なギャグ映画である。

その映画に、伊勢谷友介や中尾彬、京本政樹、麿赤児など結構クセのある役者さんが終結しているので、形としてうまくまとまっているのだと思う。

GACKTの存在が気になっていたが、割と存在感を出していたと思う。

よくこんな映画への出演を承諾したなあ、とは思うが、意外とそういうのが好きな人なのかも知れない。

所々で笑えたけど、特に笑ったのが、埼玉対千葉となった終盤の戦いで、双方がその県出身の有名人の垂れ幕を掲げて対決していたところ。

最初に千葉がYOSHIKIを出してきたところで、「おおっ」と声があがり、対する埼玉は誰をだしてくるかと思ったら、ALFEEの高見沢俊彦を出してくるなど、この先が気になる展開となるが、途中から「いやいや、これじゃ弱いよ」とか自分たちで言い出す始末で、見ていて意外な人たちがいて面白かった。

最後は、埼玉と千葉が手を結び、東京に対して差別撤廃を迫る、という流れもよかったが・・・

これで終わりかと思いきや、実はこれだけで終わらないということで、何と「日本埼玉化計画」というのが出てきて、ちょっと興ざめ。

いやいや、ここまでやらなくてもいいのに、と思っていたら、とどめは「世界埼玉化計画」だと。

せっかくいい感じだったのに、ちょっと調子に乗り過ぎたか。

ということで、最後にちょっとスベった感じだったので、当初「A」をつけてもいいかな、と思っていたけど、最終評価としては「B」にしておきます。

でも面白かったです。

映画評944 ~ ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密

今日は「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」を見ました。

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『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』などのライアン・ジョンソン監督がメガホンを取ったミステリー。ニューヨーク郊外の大邸宅で起きた殺人事件をめぐり、くせ者の家族たちがだまし合う。『007』シリーズなどのダニエル・クレイグ、『アベンジャーズ』シリーズなどのキャプテン・アメリカでおなじみのクリス・エヴァンスをはじめ、ジェイミー・リー・カーティス、キース・スタンフィールド、クリストファー・プラマーらが出演。

主演:ダニエル・クレイグ
共演:クリス・エヴァンス、アナ・デ・アルマス、ジェイミー・リー・カーティス、クリストファー・プラマー
その他:キース・スタンフィールド、マイケル・シャノン、ドン・ジョンソン、トニー・コレット、レイキース・スタンフィールド、キャサリン・ラングフォード、フランク・オズなど


<ストーリー>
85歳の誕生日を迎えた世界的ミステリー作家のハーラン・スロンビー(クリストファー・プラマー)が、その翌日に遺体で見つかる。名探偵のブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)は、匿名の依頼を受けて刑事と一緒に屋敷に出向く。ブランは殺人ではないかと考え、騒然とする家族を尻目に捜査を始める


これはなかなか面白かった。

有名な作家の家族の複雑な人間関係を描いた重い推理劇、かと思いきや、全体的に物語は軽いノリで淡々と進む。

とは言え、なかなかプロットもしっかりできていて、最後のドンデン返し(ネタバラシ)も、それまでに映っていたいろんなシーンがうまく繋がっていたと思う。

一癖も二癖もある登場人物が、すべて怪しいと思わせておいて、実は・・・という流れも違和感なく見ることができた。

舞台はニューヨークとなっているが、出演した俳優さんなどを見ても、どちらかと言うと、イギリスの家庭を描いたような作品だった。

一言で言えば「ジェームズ・ボンド対キャプテン・アメリカ」というところだろうか。

ダニエル・クレイグが、渋い役柄でもなく、淡々と話しを進めるスタイルもなかなか似合っている。

ヒロインであるマルタ役のアナ・デ・アルマスも、なかなかいい存在感を出していたと思う。

「嘘をつくと、かならず嘔吐してしまう」という設定は、ちょっと安易な気もしたが、いちいち説明しなくても、マルタが吐いたらその言葉は嘘だった、ということがわかるので、なかなか面白い発想だと思う。

最後のナイフのシーンは、「あっ」と思わせておいて、思わず笑いがこぼれてしまう。なかなかのシーンだったと思う。

ということで、どんな内容かも調べずに見たので、あまり期待はしていなかったけど、結構面白かったので、評価は「B」にします。


ところで、作家役で出ていたクリストファー・プラマー。

彼はもう91歳だそうだ。

あの「サウンド・オブ・ミュージック(1965年)」のトラップ大佐だけど、あの時が36歳。

小学校の時に生徒全員で見に行った覚えがあるが、その時から存在感のある役者さんだった記憶があるのに、あれからも55年経つ。

まだまだ元気だった。

映画評943 ~ バッドボーイズ フォーライフ

今日は「バッドボーイズ フォーライフ」を見ました。

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マイアミの刑事コンビ、マイクとマーカスの活躍を描くアクションシリーズの第3弾。引退を考えていたマーカスが、マイクとの共同捜査を頼まれる。メガホンを取るのは『ギャングスタ』などのアディル・エル・アルビとビラル・ファラー。前2作に引き続き、『幸せのちから』などのウィル・スミス、『ビッグママ・ハウス』シリーズなどのマーティン・ローレンスが主演を務める。

主演:ウィル・スミス、マーティン・ローレンス
共演:ヴァネッサ・ハジェンズ、アレクサンダー・ルドウィグ、チャールズ・メルトン、パオラ・ぬニェス、ニッキー・ジャム、ジョン・パントリアーノなど


<ストーリー>
プロ級のドライビングテクニックを駆使して愛車のポルシェを操り、高級ブランドのスーツを着こなすマイアミ屈指の敏腕刑事マイク・ローリー(ウィル・スミス)と、相棒のマーカス・バーネット(マーティン・ローレンス)は、バッドボーイズとして名をはせていた。しかし家族を大切にしているマーカスが、危険な職場から離れるため引退を考えるようになる。あるとき、マイクが何者かに命を狙われる。


このシリーズも3作目となるが、前2作とも見ていると思ったら、一作目は見ていなかった。

しかも、前作の評価は「C」

見終わった後でわかったことだけど、その時に書いた映画評とほぼ同じ感想だった。

やたらハデなカーチェイスや銃撃戦が展開される割には、それほど迫力がなく、しかも何だか違和感がある。

それでも軽いノリのアクション映画だと思えば、肩が凝ることもなく、リラックスして見られるはずだったのに、全体的に何だか展開が変。

というか、無理やり取ってつけたような人物関係となっているので、何だか感情移入できない。

今回の悪の主人公は、その母親とその夫である極悪夫婦を逮捕した関係者を次々と殺していくわけだけど、当然のことながら、その中心人物の一人であるマークも狙われる。

ネタバレすると、この悪の主人公は、実はマークの息子ということがわかる。

つまり、非常な殺人者である母親と一時的に男女関係となった結果、この息子が生まれてきたのだけど、マークが母親を捨てたため、恨んだ母親が復讐のために息子をけしかける、という流れになっている。

これだけ書いていても、実に「取ってつけた」感がヒドいのだけど、この事実が分かった瞬間から、頭の中は「はあ?」という感じになってしまった。

しかも、実の父親とも知らずに殺そうとするこの悪人も、最後父親と知った時点でマークに看取られながら死んでいく・・・と思っていたら、何のことはない生き残ってやんの。

さらに、マークを助けようとして建物の上から落ちそうになった相棒のマーカスを、何と助けてしまう。

母親の方は、マーク憎しとばかりに、自らの手で殺そうとするところを別の同僚に射殺されるのだけど、この間のやり取りがグダグダすぎる。

建物が火に包まれているというのに、何だかしょうもない殴り合いを繰り返しているし、どう考えたって、あそこから助かるのは難しいだろう、という展開なのに、そのあたりは適当に描いている感じで、実に中途半端だった。

普通にドンチャンやっていればいいものを、変に複雑な人間関係を演出しようするものだから、かえって面白くなくなった感じがする。

ということで、評価は「C」にします。
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