映画評153 ~ 名犬ラッシー (06.12.29)

今回は「名犬ラッシー」

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主演は、ジョナサン・メイソン
共演は、ピーター・オトゥール、サマンサ・モートン、ジョン・リンチ、スティーヴ・ベンバートン、ヘスター・オジャース
その他、ピーター・ディンクレイジ、ジェマ・レッドグレーヴ、グレゴール・フィッシャーなど

<ストーリー>
ジョーは、英国のヨークシャーの炭鉱の街で父や母と暮らしていた。彼の親友は白と茶の毛並みの美しいコリー犬・ラッシーだった。だがある日、父の働く炭鉱が閉鎖になり、生活に困った両親は彼女をラドリング卿に売ってしまう。


主演は、二人とも子供です。

脇役をピーター・オトゥールなどが固めている。
昔テレビドラマでもやっていたし、珍しく原作も知っていたので、感動間違いなしという映画のはず・・・・・だった。

ストーリーは、改めて言うまでもないが、イギリスの貧しい炭鉱夫の子である主人公ジョーが、コリー犬であるラッシーをかわいがっていたが、ある日炭鉱が閉鎖されたことから、ジョーの両親はやむなくラッシーを裕福なラドリング公爵に売ってしまう。
ところが、何度もラッシーが脱走するものだから、とうとうスコットランドの北の方まで連れていってしまう。
しかし、そこからもラッシーは逃げ出し、800kmも離れたジョーのいる家へと向かい、途中いろいろな出来事に出会いながらも、ついにジョーの元へとたどり着く。
というのが原作であり、今回の映画はこれに忠実に基づいているという話だ。

でも、このラッシーは、檻に閉じ込められていたのを何度も脱走するのだが、一度目は何と地面を掘ってそこから脱出してしまう。
お前はキツネか!?

そして、二度目はあろうことか3m近くもあるフェンスをよじ登って脱出する。
ジャンプして飛び越えたのではない。
わざわざ助走してフェンスの途中まで飛びつき、そこからフェンスを「よじ登って」脱出したのである。
お前ホントは犬じゃないだろう!

この時点で、実はキレかけていた。
この映画の監督は、動物モノをバカにしているのか?
こんなスーパー・ドッグなんかいらない。

普通にシナリオを作っていれば、それだけで感動できるだけのストーリー性を持っているのに、わざわざ話をおかしくしている。
そして、原作にある途中のいろいろな人との出会いも、ほとんど省略。

ところどころに、イギリスらしいジョークを交えていたのだが、展開が淡白すぎる。
そうかと思えば、いつの間にかジョーのいる田舎までたどり着いていた。
いくらなんでも、あれでは早すぎるだろう。
途中までのハラハラドキドキなんて、まったくない!
いきなり到着!って、そんなのありか?

でも、ラッシーが帰って来た直後のやり取りは、原作通り。

疲労困憊のラッシーを、公爵の召使が無理やり公爵の屋敷へ連れてくるのだが、公爵はラッシーの足の裏を一目見て、この犬が800kmもの距離を走ってきたことを知る。
そう、この犬は自分が買い取った犬だ。
ところが、公爵はジョーに対してこう言う。
「こんな汚い犬がワシの犬だと?だいたい800 kmもの道のりを、歩いてこられるわけがない!これはワシの犬ではない。この犬はお前の好きにしろ」

いい場面だ。

もちろん、公爵は自分の孫娘の気持ちを汲み取って、このようなお芝居をやったわけだが、この場面がなければ、この映画は駄作の仲間入りだったと思う。

でも最後の場面は、原作にはあったっけ?

ホントはもっと期待していたのに、あまりの内容の薄さにがっかりしたのだが、原作に敬意を表して、評価はギリギリ「C」とした。

ついでに言うと、目が肥えてきたせいか、犬の動作が気になってしょうがない。

見ているとこのラッシー、主人に会ってもまったく嬉しそうではないし、召使に虐められても全然怒っていないし、逃げる時の走りもまったく普通。

犬って、主人には1日会わないだけでも、次に出会った時にはしっぽを大きく振って、それこそ「そんなに大げさに喜ばなくてもいいのに」と思うくらい喜ぶ。

そんな姿は残念ながら一度も見られなかった。
やっぱり、動物に演技をさせるのって難しいだろうからなあ。

などと思いながら、年を取った自分がちょっと悲しい今日この頃でした。
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