映画評196 ~ ミッドナイト・イーグル (07.12.2)

今回は、「ミッドナイト・イーグル」

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主演は、大沢たかお、竹内結子
共演は、玉木宏・吉田栄作・藤竜也・袴田吉彦、坂本爽、金子さやか
その他、波岡一喜、佐々木勝彦、浜田晃、大森南朋、石黒賢、藤竜也など

<ストーリー>
ある晩、米軍の戦略爆撃機「ミッドナイト・イーグル」が、北アルプスの上空で消息を絶った。そのころ、ちょうど北アルプスで撮影をしていた元戦場カメラマンの西崎(大沢たかお)は、偶然にも墜落する赤い光を撮影する。西崎と新聞記者の落合(玉木宏)は北アルプスへと向かうが、2人がそこで見たものは真っ白に武装した自衛隊の行軍だった


久しぶりの山岳アクションということらしい。
日本映画にしては珍しく(?)結構なスケールで描いている。

出演者は、結構豪華だが、やはり竹内結子は良かった。

単に、「好きだから」という理由だけではない。
存在感は別格だ、という気さえする。

今回の大沢たかおは、まあまあという感じだ。

玉木宏は、ダメだろう。
いい男のせいか、悲壮感が顔に出ない。
自分が銃撃されているというのに、表情がほとんど変わらず、あまり驚いた風にも見えない。
声がいいせいか、余計に場違いな感じがする。

逆に、久々登場の吉田栄作の方がいい味を出していたと思う。
藤竜也の首相も、ミスキャストだろう。
あんな無精ひげをはやした貧乏臭い総理大臣なんて・・・
まだ防衛大臣の方が似合っている。

ストーリーだけど、まさかあんな結末になるとは思わなかった。

しかし、気になったのは、全体に流れる作者の思想だ。

スケールはデカいが、中味は小さい、というのが私の印象だ。
多くの国民のために自ら命をかけて戦った元戦場カメラマンにジャーナリスト、そして自衛隊員という設定はいい。
しかし、全体的に「こうなったのは、アメリカのせい」という流れになっている。

原作は高嶋哲夫という人らしいが、この人の思想なんだろうと思うけど、確かにステルス機が核を積んでいたというのは、日本にとっても脅威である。

しかし、この核を狙って冬のアルプスに向かったのは、北朝鮮(映画では明らかにしていないが)の工作員たちだ。
しかも、一個小隊という大人数。
そして、こいつらに自衛隊員は殺された。
なぜ、こいつらを非難する姿勢がないのだ。

何十人という工作員が、平気で武器を携えて日本の中を自由に行動している、という事態は異常だろう。
にもかかわらず、この作者は、大沢たかおに「もう、戦争も軍隊もない国にしたい」と言わせ、それに対して、吉田栄作に「我々は軍隊ではない、自衛隊だ」と言わせている。

目の前で、今まさに戦争が起こっているというのに、こんなバカなことを言っているなんて、平和ボケ日本の象徴かも知れないが、頭がおかしいとしか言いようがない。

この作者は、おそらく「無防備国家宣言」でもしたいのだろう。
そうすると、確かに戦争は起こらないかも知れない。
起こるのは、一方的な虐殺と蹂躙だけ・・・・!?
こんな国があっていいわけがない!
原作がこうなのか、監督がこう変えたのかは知らないが、こいつら考えていることがおかしい!

ついでに言うと、吉田栄作演じる自衛隊員が、西崎に「(助けてくれて)ありがとう。君の声がなければ、我々は全滅していた」と言っていたが、アホか!
お前以外は全員殺されているのだから、ほぼ「全滅」だろうが!!

もしかして、これも作者の思想か?
「自分だけでも助かれば、それでいい」ということなんだろうか、
だとしたら、まさに「無防備都市宣言」をしようとしているヤツらの考え方に近いものがある。

ということで、展開はともかく、途中から何だか腹が立ってきた。

でも、最後は大沢と竹内のやり取りにちょっとウルウル。
竹内結子がいなかったら、散々の映画だったに違いない。

ということで、評価は「B」とした。

あくまでも、映画としての評価、ということで・・・
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