映画評232 ~ 崖の上のポニョ (08.7.19)

今回は「崖の上のポニョ」

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宮崎駿監督の最新作だ。

今回の主役は、魚の女の子と人間の男の子。
魚とは言っても、何だか意味ありげで、そのお父さんは元人間という設定。

<ストーリー>
5歳の少年宗介は、海辺の小さな町のがけの上の一軒家で暮らしていた。市街地から外れた彼の家の周囲には何もさえぎるものはなく、ただただ青く美しい海と空が広がっている。仕事で留守になりがちな父親の不在を寂しく思っていた宗介だったが、ある日、浜でさかなの子ポニョと出会うことでその寂しさも忘れ、やがて2人は強いきずなで結ばれていく


実は、予告の段階では、まったく食指が動かなかった。
どうみたって、面白そうではなかったからだ。

しかも、絵柄や色彩が、まったく子供っぽくて、これまでの作品から感じられる期待感が、冒頭から失せてしまった。

また、主人公であるポニョは、魚というよりは人魚だし、これに手足が生えて、そして人間になるという展開で、劇中では、魚→人魚→人間、という言い方をしていたが、どう見ても、人魚→鳥→人間、にしか見えないので、途中手足が生えてきた時には、正直言って気持ち悪かった。

この気持ちの悪い(?)女の子が、なぜか人間の男の子が好きになり、一緒に住みたいと思うようになる。
このあたりの展開が強引でよくわからない。

しかも、ただの魚ではない、ということで、ポニョの妹もたくさんいるのだが、なぜか妹と比べてポニョだけが大きい。
彼女たちの父親で元人間であるフジモトが、ポニョを取り戻そうと、あの手この手で宗介に迫るのだが、ハラハラドキドキ感はまったくなく、ポニョの母親までも出てきて、最後に衝撃の事実がわかるのかとも思ったが、結局何もなく、何だかよくわからなかった。

つまり、展開的に「感動」する要素がほとんどない。

声優陣も、以前触れた通りの面々だが、主人公二人は、子供がやっていたけど、特に違和感はなかった。
宗介の母親であるリサを演じた山口智子は、思ったよりも悪くなかった。
確かに、母親の性格によく合っているかも知れない。
長嶋一茂は、予想通りいつもの一茂だったが、出番が少なかったので、あまり影響はなかった。

やはりミス・キャストは、フジモト役の所ジョージ。
彼は、どう考えたって声優向きじゃない。
もともとキャラが強いので、しゃべっている最中、かれの顔が常に浮かんできていたが、これではいかんだろう。
もちろん、劇中で演じたフジモトは、ちょっとドジかも知れないが、所ジョージとはイメージは似ても似つかない。
彼を推薦した人のセンスを疑う。

しかし、何よりも一番違和感があったのは、宗介が終始母親のことを「リサ」と呼捨てにしていたことだ。

最初聞いていて、この二人は姉弟かと思ってしまった。
もちろん、父親も呼び捨てだ。
これは、いかんだろう。

どういうつもりで、このような設定にしたのかわからないが、こんな家庭が和気あいあいとしているとでも思っているのだろうか。
わずか5歳の子供だからこそ、余計に違和感があり、結局最後までモヤモヤしたままだった。

ということで、あまり期待していなかっただけに、それほどがっかりもしなかったので、評価は「C」とした。
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