映画評242 ~ 20世紀少年 第1章 終わりの始まり (08.9.6)

今回は「20世紀少年 ~ 第1章 終わりの始まり」

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大ヒットしたマンガを映画化した「本格科学冒険映画」だそうな。
しかも、全部で3作あるということなので、今回は完結しない。

主演は、唐沢寿明
共演は、豊川悦司、常盤貴子、香川照之、石塚英彦、宇梶剛士、宮迫博之、生瀬勝久
その他、黒木瞳、佐々木蔵ノ介、小日向文世、佐野史朗、竜雷太、石橋蓮司、中村嘉津雄など

<ストーリー>
翌年に大阪万博開催を控え、人類が初めて月に降り立った1969年の夏、小学生のケンヂは、同級生の仲間たちと空き地の原っぱに秘密基地を作った。そんな彼らの秘密の遊びの一つである「よげんの書」には、悪の組織、世界征服、人類滅亡計画、それを阻止する正義の味方など空想の数々が描かれ、彼らをワクワクさせるのだった。


公開前から、少しずつ小出しにしながら、いったいどんな映画だろう、という思わせぶりだけは相当なものだった。
しかし、タイトルからして興味を引くものではなかった。
21世紀にもなって、今さら「20世紀末、人類は本当に滅びるか」などとやったところで、結果が見えているだけに、惹かれるものがない。

そして、結果は予想以上にヒドいものだった。

結論から言うと、評価は「D」とした。
続編が出るだろうから、せっかくなので最後まで見るつもりだが、この評価がBまであがるとは思えない。

ただ、出だしはまずまずだった。
この先どうなるのだろう、という期待感がちょっとあった。

しかし、「ともだち」率いる悪の組織の様子が少しずつわかってくるにつれて、期待は失望へとどんどん落ちていく。

細菌兵器によって、世界中が恐怖のどん底に陥っている、という設定なのに、それはあくまでもテレビの中の世界だけの話であって、登場する人たちに恐怖感・絶望感はまったく感じられない。

「ともだち」率いる宗教集団が、政界までも乗っ取ろうとしているのだが、某政党のような、表向きは普通の集団というのではなく、完全に頭のおかしな連中の集まりだ。
特に、唐沢演じるケンジが勤めるコンビニを襲った連中は、カルト集団というよりは、むしろゾンビの集まりだった。

それと、世界征服を企んでいて、各国でテロ行為を働いているにもかかわらず、街に緊迫感がまったくない。
そして、東京に現れたロボット(?)は、実際にはちゃちなハリボテなのだが、細菌兵器だけは立派なものを持っている。

これに相対する警察・機動隊は、ほとんど何も考えずに、ロボットのすぐ真下まで無防備にやってきて、細菌兵器の餌食になっていた。
しかも、ロボットを阻止しようとした連中は、そのアホな一団だけで、その後、さらなる重装備で攻撃するのかと思えば、誰も来ない。

結局、ケンジが勇敢にもロボットに乗り込んで、爆薬を仕掛けるのだが、突如現れたもう一体のロボットに「ともだち」の正体を見た途端、3分後に爆発するようセットしたにもかかわらず、ぼけ~っと相手を見ていた。

結局、爆薬は予定通り爆発し、さてケンジはどうなった?という場面なのだが、ここも脱出に苦労しているとか、不慮の事態が発生したとかいうわけではなく、ただぼけっとしているだけなので、ハラハラドキドキ感は、これまたゼロだ。
しかも、爆発は尋常ではないほどの大爆発を起こし、付近のビルを軒並み破壊していた。
ケンジの仲間たちが、すぐそばにいたはずなのに、彼らはいったいどうなったんだろう。

何よりも、この世界征服を企む連中を阻止しようとする9人、というのが、特に選ばれた連中ではなく、ケンジを始めとして、普通のおっさん連中ばかり。
特別な能力を持っていると思われるのは、豊川悦司演じるオッチョだけだ。
こんな連中が、どうやって地球を救うのか、と思われるほどなのだが、その結末については何もなく、最後は時代が2015年に突然飛んで終わる。

もう、見ていて「あ~あ」の連続だ。
一言で言えば、ガキの発想の域を出ていない映画だと思う。
時に、ガキは大人の想像もつかないことをしでかしたり、考えたりするのだが、そこはやはりガキ。
知識も限定されており、経験というものがないので、所詮は小さな世界での出来事だけに終わってしまう。

この「よげんの書」が、まさにそれだ。
ガキどもにとっては、自分たちだけの世界だから、とても面白いのだろうが、それを大人が見ると、空想というにはあまりにもスケールが小さすぎる世界にしか見えない。

そこのところを、この映画をつくった人は勘違いをしているのではないだろうか。
原作は大ヒットしたそうだから、それなりに面白いのかも知れない。
だけど、少なくとも映画に耐えられるスケールではないと思う。

もしかしたら、私の見方が間違っているのかも知れない。
だから、3部作全部見るつもりだ。
ただ、普通に面白くなかったのだから、あまり期待はしていない。
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