映画評260 ~ レッドクリフ Part1 (08.11.3)

今回は「レッドクリフ Part1」

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三国志の「赤壁の戦い」をジョン・ウー監督自らオリジナル脚本を書き下ろし。男達が命を懸けた愛と勇気の伝説が驚異のスペクタクル映像で甦る・・・だそうだ。

主演は、トニー・レオン
共演は、金城武、チャン・フォンイー、中村師童、チャン・チェン、ヨウ・ヨン、リー・チーリン
その他、ホウ・ヨン、バーサンジャプ、ザン・ジンシェン、フー・ジュンなど

中国人の俳優は、書いていても、誰が誰だかよくわからない。
だけど、本来であれば主役であるはずの劉備役のヨウ・ヨンは、クレジットでは下の方だ。
今回の主役は、孫権の部下である周瑜と諸葛孔明となる。

<ストーリー>
はるか昔の中国で絶大な権力を握る曹操(チャン・フォンイー)は、その兵力にものをいわせて敵国を攻めたてていた。彼の天下統一の野望を打ち砕くため、孔明(金城武)と周瑜(トニー・レオン)はともに協力し、連合軍を結成。だが連合軍の数はわずか6万、片や曹操の軍勢は80万で、その兵力の差は誰の目にも明らかだったが・・・


有名な三国志の「赤壁の戦い」をモチーフにしたもので、あのジョン・ウーが適当にシナリオを書き替えたらしい。

言うまでもなく、私はこのジョン・ウーが嫌いだ。
「フェイス・オフ」では、姿格好がまったく違う二人なのに、整形して声を変えただけで、まったく区別できなくなる、というあり得ないことをやり、「M:i-2」では、「スパイ大作戦」をわけのわからないぐちゃぐちゃなものにしたし、「ウインドトーカーズ」では、ナバホ族はアメリカ人に見えないので、日本人のマネをすれば日本人は騙される、というアホ丸出しの演出をやってのけた。
いつも、「こいつ、ホントにアホなんじゃないか」と思わせるようなことばかりやるのだが、戦闘場面に迫力のあることだけは認める。
だから、今回も戦闘場面はスケールがデカかったし、迫力があった。
題材がいいから、と言えばそれまでだが、少なくとも監督の手腕であることには間違いない。

出演者で言えば、トニー・レオンはいい男だが、少し貫禄に欠ける。
金城武扮する諸葛孔明は、もっと年長の方が似合うような気がするが、特に違和感もなかった。
特に、「日本語のセリフをしゃべらせると壊滅的」とさえ言われる彼の演技も、中国語だと違和感はない。
関羽・張飛などの豪傑も、想像通りの人選だったと思う。
中村師童も、いい感じだった。

ただ、原作にはもちろんないと思われるのだが、周瑜の妹が大活躍をしたり、余計な場面もたくさんあったような気がする。

特に、ジョン・ウーの代名詞とも言える「鳩、二丁拳銃、スローモーション」は健在だった。
もちろん、皮肉である。
二丁拳銃の代わりに、二刀流だったが、鳩は予想通り唐突に出てきた。

彼は、これを「平和の象徴として用いている」という話を聞いたことがあるが、私にしてみれば、もはやビョーキとしか言いようがない。
冒頭でも、いきなり小鳥が飛んできて、漢の献帝の手のひらに止まっていたが、あれも何が言いたいのかよくわからない。
どう見たって、野鳥だし。

あと、豪傑達の見せ場を作るためか、単独での戦いが随所に出てくる。
味方が意味もなく突撃を続けては、敵陣にやられているのを見て、関羽やら張飛が順番に出てきて、一人で相手をなぎ倒していく。
あげくには、周瑜自らも出てきて、単独で敵と戦っていた。
あんなのは、たぶん実戦ではあり得ないのだろうが、まあ映画だから仕方がないか。

一般的に言えることだが、曹操のことを必要以上に悪く書きすぎている、というきらいはあるが、むしろ気になったのは、劉備がただの気のいいおじさんにしか見えなかったこと。
また、Part1というのは少し後で知ったのだが、色恋沙汰とか余計な場面を省けば、一作にまとめることはできたと思う。

などと、悪口ばかり言っているようだが、やはり題材が面白いと、映画も面白い。

ということで、Part2への期待も込めて、評価は「B」とした。
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