映画評271 ~ ウォーリー (08.12.7)

今回は「ウォーリー」

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ディズニーとピクサーによる、SFファンタジーのアニメだ。

<ストーリー>
29世紀の荒れ果てた地球で、たったひとり黙々と働き続けるゴミ処理ロボット、ウォーリー。宇宙へ脱出した人間たちに置き去りにされて700年、大好きなミュージカル映画『ハロー・ドーリー!』のビデオで男女が手を握るロマンチックなシーンを見ては人恋しさを募らせていた。そんなある日、真っ白に輝くロボット、イヴが現れ、ウォーリーはたちまち恋に落ちる。ところが、巨大な宇宙船がイヴを連れ去ってしまい・・・
というもの。

結論から言うと、まったく面白くなかった。

予告編で、ロボット同士の恋愛モノとわかった時点で、あまり期待していなかったのだが、実際はもっとつまらなかった。

まず、これらロボットには、すべて感情がある。
黙々とゴミ処理をしながらも、「気に入った」ガラクタをせっせと集めているし、ゴキブリを大切にするという「思いやり」もある。
もちろん「恋愛感情」もあるわけで、どこからともなくやってきたロボット・イヴに一目ぼれする。

ということは、オス・メスの区別もあるわけで、ウォーリーはイヴを見た瞬間に、これがメスだとわかる。
別に親切にされたわけではないのだから、恋愛感情と言うよりは、むしろ「○欲」に近い。

後半になって、他のロボットが味方になってくれるわけだから、仲間意識ももっている。
彼らが、どうしてウォーリーの味方をするのかは、さっぱりわからない。
同じ「おかしくなってしまった機械」同士という同族意識なんだろうか。

だけど、登場人物(?)がロボットだけなら、まだいい。
というか、むしろロボットなんかにしないで、サイボーグか架空の動物にした方がまだ良かったような気はするのだが・・・

ところが、ここに人間を絡ませるものだから、余計にわけがわからなくなる。

この人間たちというのは、ゴミだらけで汚染された地球を離れて700年以上たっているのだから、もちろん地球なんか知らないはずだ。
だいたい、彼ら自身が700年以上も生きているわけではないので、今いるのは、何代か下った子孫ということになり、もはや宇宙での生活しか知らないはずだ。
(宇宙での生活とは言え、意外にも地球に近いところにいることが、実は判明するが)

しかも、怠惰な生活の限りを尽くしているのだから、働くことどころか、体を動かすことさえしない。
にもかかわらず、最後には「故郷(地球)に帰ろう」などと言い出す。
その直前に「地球って何だ?」と言っていたくせに。

だいたい、植物なんか見たことがないどころか、育てるなどという概念もないはずなのに、たった一つの植物を見ただけで、「地球に戻れる」とばかりに一斉に地球へ向かい、着いた途端に地面に降り立つ。

普段「汚染物質」として取り扱われているのだから、そんなものを見つければ、普通警戒すると思うのだが、もはや頭の中まで完全に腐りきっているのだろう。

そんなこんなで、いったい何がやりたいのかさっぱりわからない。
人間に対する皮肉のつもりなら、まだわかるけど、主題はロボット同士のラブ・ロマンスなんだから。

最後には感動させようとする意図がミエミエなのに、まったく空回りしている。
ロボット同士が手をつなぎ合った瞬間、記憶を取り戻すなんて、見ていてアホらしくなってしまった。
結局、最後から最後まで感情移入することができず、久し振りに途中で席を立ちたくなった。

ロボットに感情を持たせると、ロクなことがないと思う。
やっていることは、人間とまったく同じなのだから。

ということで、機嫌が悪かったわけではないのだが、まったく面白く感じられなかったので、最近甘い採点が多かったこともあり、今回の評価は「D」とする。

ところで、クライマックスのところで、宇宙船が傾いた時、みんながすべり落ちていくというシーンがあるのだが、あれって宇宙の中で「正しい宇宙船の位置」というものがある、ということでしょうかね。

文系なんで、よくはわかりませんが・・・

それと、今思い出したのだが・・・

本編の前に「プレスト」という奇術師とウサギとのやり取りを描いた短編をやっていた。
あんまり笑えなかったけど・・・

それにしても、他の人の評価を見てみると、結構絶賛している人が多い。
私に見る目がなかったのか・・・
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