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映画評276 ~ きつねと私の12か月 (09.1.10)

今回は「きつねと私の12か月」

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『皇帝ペンギン』など動物ドキュメンタリーを得意とするリュック・ジャケ監督が贈る初の長編フィクション、だそうだ。

主演は、ベルティーユ・ノエル・ブリュノー
ほとんど、この娘ときつねだけの物語だ。

<ストーリー>
フランスの山深い村に住む10歳の少女リラは、学校帰りに1匹のきつねに出会う。その美しさに心を奪われ、リラはきつねに夢中になってしまった。厳しい冬が過ぎ、生命が芽生える春がやって来た時、リラはきつねと再会する。冬の間にリラのきつねは母親になっていた。何とかして近付こうと模索するリラだが、努力の甲斐あって、きつねはリラに心を開いてくれるようになり、リラにきつねにテトゥと名付ける。しかし、友達になりたいあまり、リラは大きな間違いをしてしまう・・・


何とも不思議な映画だ。

最初は、自然と少女の触れ合いを描く、ドキュメンタリー・タッチの物語だと思っていた。
きつねと仲よくなろう、なんて子供なら誰でも考えそうなことだが、実際には難しいことだし、「森の中を駆け巡りながら、少女はやがて大きく成長していく」などというストーリーを勝手に思い描いていた。

きつねも、どうやら飼いならされている、というよりは野生そのものだったし、途中でクマやオオカミまで出てくるものだから、「やらせ」などほとんどないと思っていた。
カメラが、常にきつねのそばにある、というのは気になってはいたが・・・

ところが、実際にきつねがリラに懐いてくる。
しかも、触ろうとしても逃げないし、彼女のまわりを元気よく走りまわっていた。
それでも、「いやあ、よく撮れているなあ」と感心していたのだが・・・

あのラストのシーン(のちょっと前)はないだろう。

リラが、きつねを部屋に呼び込むのだが、扉を閉めてしまったため、きつねはパニックとなって、部屋の中を飛びまわり、最後は窓を突き破って外に飛び出してしまう。
これはあり得ない。

たかがきつね一匹がぶつかったところで、冬の吹雪にも耐えるガラスを突き破れるわけがない。
しかも2階だったため、落ちたきつねは死んでしまう。
というか、落ちて苦しみもがいているのではなく、即死していた。

ところが、さらにドンデン返しが待っている。

何ときつねは生き返るのだ!

少女がキツネを森に返しにいく場面までは、完全に死んだ状態だった。
しかし、次の瞬間には、もう普通に走りまわっていた。
まさか「死んだフリをしていたからだ」などという、たわけた言い訳をするわけではなかろうな。

あのシーンで、一気に興ざめした。
せっかく、クマもオオカミもリラには気がつかない、という「あり得ない」シーンも我慢して見ていたというのに。
どうして、あんな描き方をしたのだろうか。
がっかりした。

とは言え、全体的には、子供一人だけで、あそこまでうまく描けていたと思う。
自然の描写も、生に近いものだったし。

ということで、最後には納得がいかなかったけど、評価としては、ちょっと甘めに「B」とする。
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