映画評303 ~ ザ・バンク/堕ちた巨像 (09.4.5)

今回は「ザ・バンク/堕ちた巨像」

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大銀行の犯罪を描いたサスペンス・ドラマだ。

主演は、クライヴ・オーウェン
共演は、ナオミ・ワッツ
その他、アーミン・ミューラー=スタール、ブライアン・F・オバーン、ウルリク・トムセン、パトリック・バラディ、ミシェル・ボレッティなど

<ストーリー>
インターポール捜査官のサリンジャーは、ニューヨーク検事局のエレノアと共に、国際メガバンクのIBBC銀行の捜査を続けていた。内部告発をしようとした銀行幹部との接触のためにベルリンを訪れたサリンジャーだが、検事局員を目の前で殺され、また告発者も事故死に見せかけて殺されてしまう。証言を得るためミラノを訪れたサリンジャーとエレノアは、軍事メーカーの社長から銀行が武器取引に関与していることを聞きだすが、はたして・・・


世界的な銀行のあくどい商売に対して、どうやってこれを暴いていくのか、というのがテーマなのだが、社会派ドラマというよりは、単なるアクションものとして見た方がいいかも知れない。

何せ、大銀行の頭取は、かなり若いあんちゃんで、どう見たって、銀行員というよりは、ただのギャングのボスだ。
しかも、武器商人を相手に、裏取引による商売で儲けようとする、というのではなく、実は彼らをも欺こうとしているのだから、単なる犯罪者集団でしかない。
このあたりは、見ていてちょっと期待外れだった。

さらに、なぞを一つひとつ解明していく、という筋立てではなく、結局は悪に対しては悪で対抗するという構図になってしまっている。

とは言え、アクション・シーンはなかなかのもので、クライヴ・オーウェンも、カッコよくて、今では押しも押されぬアクション俳優だと思う。
ナオミ・ワッツは、綺麗な女優さんだが、思ったより出番は少ない。

あと、細かい点で納得のいかないところがいくつか。

まず、冒頭で検事局員が殺される場面。
彼は、注射のようなもので、青酸性の毒物を打ちこまれるのだが、それにまったく気がつかない、ということはあり得るだろうか。
背中には、ちょっと見ただけですぐにわかるような穴があいていたというのに。

そして、最後に頭取が射殺される場面。
まず、彼は元東独の秘密警察と二人でトルコまで出向いたわけだが、他に護衛はいなかったのだろうか。
だからこそ、サリンジャーに追いかけられた時に、街の中に逃げ込むしかなかった。
相手が武器商人なのだから、もっと警戒してしかるべきなのに。

で、結局最初に商売しようとしていた相手の息子たちに殺されるわけだが、サリンジャーが、まわりをまったく警戒していなかったのも不自然だ。

予告編でもやっていた、後ろから拳銃を突きつけられる場面だが、結局これも敵ではなかった。
とは言え、頭取を撃ったのは自分ではないのだから、他の誰かがそばにいることに気が付かないことなどあり得ない。
しかも、まわりを見渡そうともしないし。
「はっとさせる場面」を無理やり作りだそうとするから、こんな変なシーンになってしまう。

ということで、ちょっと期待しすぎた面はあるけれど、まずまず面白かったので、評価は「B」とします。
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