映画評326 ~ サラマンダー (09.5.16)

今回は「サラマンダー」

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火を吐く怪獣サラマンダーと人間との戦いを描いたSFアクションだ。

金曜ロードショーでやっていたもので、2002年の作品。

主演は、クリスチャン・ベール
共演は、マシュー・マコノヒー、イザベラ・スコルプコ、ジェラード・バトラーなど

<ストーリー>
ロンドンで、地下鉄工事中に発見された巨大な竜・サラマンダーは現場を焼き尽くし、12歳の少年・クインが生き残った。20年後、世界はサラマンダーにより壊滅状態にあった。たくましく成長したクインは、荒野に砦を築き、仲間と身を潜めていた。ある日、砦にアメリカの義勇軍がやってくる。リーダーのヴァンザンはクインに竜との戦いを促すが、クインには仲間を守ることが大切だった。しかし、サラマンダーの襲撃で砦が破壊されたため、ついに・・・


いやあ、中盤から後半途中までは、ハラハラ・ドキドキの展開だった。

サラマンダーに対して、人間がどうやって対抗し、そして倒すのか。
そのあたりの描写は、CGも含めてよくできていたと思う。
クリスチャン・ベールは相変わらずカッコいいし、マシュー・マコノヒーがスキンヘッドで頑張っている。
ジェラード・バトラーは、まだブレイク前なんだろうか、ちょっと頼りないが。

しかし、冒頭と最後の場面をつなぎ合わせると、一気に「はあ~?」の連続となる。

まず、蘇ったサラマンダーは、20年の間で世界を一気に壊滅に追い込んでしまう。
ナレーションでは、「核兵器を使ってもダメだった」という主旨の説明をしていた。
「核兵器だけが効かなかった」のではなく、近代兵器のすべてを駆使しても、この怪物は倒せなかったわけだ。

ところが、クインやヴァンザンたちは、何と爆弾を括り付けた矢だけで、これを倒してしまう。
もしかして、監督は最初の設定を忘れてしまったのか?

しかも、最後やっつけたのはオス一匹だけ。
まだまだ、メスだけでも何百匹といただろうに、こいつらはどうしたのか?
たった一匹に町を焼き尽くされていたというのに。
だいたい、メスはオスを一匹も生まないの?
そのあたりの説明は一切ない。

主人公を含むキャラクター設定も、ちとおかしい。

クインは、戦うことをせずに、ただひたすら耐え忍んでいるだけ。
それに対して、ヴァンザンは「じっとしていても、いずれやられる。だったらやるしかない!」と言う。
どう考えたって、ヴァンザンの方が正論だ。
ところが、戦いに出向いて行って、敗れて帰ってくると、いきなり「クイン、お前が正しかった」だと。
そうじゃなくて、ただ戦い方を間違えただけ。

全体的にこのヴァンザンの言っていることの方が正しい。

アホなイギリス人たちが、たった一匹倒しただけで、盛大な祝勝会をやっていた時に、ヴァンザンが「1匹倒したが、こっちも3人やられた。せいぜい喜んでりゃいいさ」というようなセリフを吐くが、まったくその通り。
ゴキブリがいっぱい駆けずりまわっている家の中で、そのうちの1匹を殺したからと言って「やった、やった」と喜んでいるのと同じ。

細かいところを言えば、このヴァンザンは、最初クインに「お前は、黙ってオレについてこい」と言っていたのに、負けて帰ってきた後、逆に「オレは、お前について行く」と言う。
しかし、最後の場面では、クインにいろいろと指示をしていた。
どう見たって、ヴァンザンの方が指揮官にしか見えない。
この脚本を考えたヤツって、頭おかしいのか?

あと、女性パイロットであるアレックスも、前半は勇壮な戦士だったのに、後半はなぜか突如しおらしくなる。
最後の場面なんか、ただ逃げ回るだけの弱い女性だ。
ヘリに乗っていないからと言って、急に弱気になるわけはないだろうに。
出演者が変わったのか、と思ったくらいだったもの。

ということで、設定がムチャクチャだったせいで、せっかくの題材も台無しになってしまった映画だった。
評価としては「C」とします。

最近は、ほとんどテレビで放映される映画は見ないのだが、それは「すでに見ている」か「もともと見たいと思わなかった」かのどちらか。
しかも、余計なカットが入るため、話が飛ぶ時があるので、一度映画館で見たものはテレビでやっても、まず見ない。
基本的には映画館で、というのが私の考えなんだけど、たまに見ると、こんなのに当たっちゃうからなあ。
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