映画評330 ~ 重力ピエロ (09.5.24)

今回は「重力ピエロ」

eiga090524.jpg


ベストセラーとなったミステリーを映画化したものらしい。

主演は、加瀬亮、岡田将生
共演は、小日向文世、吉高由里子、渡部篤郎
その他、岡田義徳、鈴木京香など

<ストーリー>
遺伝子を研究する大学院生・泉水と芸術的な才能を持つ2つ年下の弟・春は、仲の良い普通の兄弟だ。優しい父と三人で、平穏に、そして陽気に暮らしている。だが、この家族には春の出生に関わる哀しい“過去”があった。その原因をもたらした“ある男”が街に戻ってきた。そして、時を同じくして不審な連続放火事件が発生する。その現場には謎めいたグラフィックアートが残されていた。


何だろう、終わった後のこの違和感は。

レイプと放火と殺人を扱った、非常に思いテーマの物語のはずなのに、何と最後はハッピーエンド風。
しかも、放火および殺人犯と殺人未遂者が、さわやかに談笑して終わる。

「オレ、警察に行くよ」
「いや、お前が何百回・何千回と考えに考え抜いた末にやったことを、警察や裁判官なんかにとやかく言われることはない」

何だ? このアホな会話は。
頭おかしいだろう、この兄弟。

連続放火魔については、誰だかすぐにわかった。
わざわざあんなメッセージを残す放火魔というのもいないだろうし、そんな現場でいつも落書きを消す仕事をしている弟。
それが、たまたま放火現場だったなんて、よっぽど鈍いヤツじゃなければ思うわけがない。

しかもメッセージは、普通の人ならゼッタイに思いつかないとも思えるDNAを元にしたもの。
で、その犯人の兄は大学で遺伝子を研究している。
これってミステリーか?

でも、またそれは許せるとして、全体的に描写がぬるすぎる。
最後、自分を不幸に陥れた(?)実の父親を殺す際、渡部扮する父親は、ただぼ~っとしているだけ。
まわりが火の海だというのに、逃げる気配さえない。
しかも、バットを持った相手に対しても、ぼけっと立っているだけ。
こんなの渡部の演技云々以前の問題だろう。

遅ればせながら異変を察知した兄貴も、ただ弟が相手を殺すのを見ているだけ。
ここでは、いったい何を描き立ったのだろう。
私には、さっぱりわからない。

また、小日向演じる父親から、弟の実の父親について告げられた時の、兄弟二人の反応もあり得ない。
「ふ~ん」って感じだったけど、たとえ「うすうす」知っていたとしても、あの反応はないだろう。
だいたい、あんなことを平気で告白なんかするかね。
普通、最後まで黙っておくと思うのだが・・・
何を聞かれても「いや、お前の父親はオレだ!」って言うのがホントの親じゃないの?

何か、出てくる人間すべてが、鈍いと言うか頭のおかしいヤツばかり。
だから、放火も殺人も平気でできるんだろうけど。

役者で言えば、主演の二人は、それでもがんばっていると思う。
でも、小日向の若作りは気持ち悪いだけ。
どうして、この役者を使ったのか、私にはわからない。
もともと下手だ、と思っているし。
渡部篤郎は、いつも通り・・・・・

ということで、期待はしていなかったけど、ここまで変な映画だとは思わなかったので、評価は「C」とします。

「映像不可能」と言われたものを、わざわざ映画化したらしいけど、難しいとか言うより、脚本・演出が変だと思う。
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