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映画評335 ~ The Harimaya Bridge はりまや橋 (09.6.14)

今回は「The Harimaya Bridge はりまや橋」

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高知を舞台にしたヒューマン・ドラマだ。

主演は、ベン・ギロリ
共演は、高岡早紀、清水美沙、misono、ダニー・グローヴァー
その他、山崎一、白石美帆など


<ストーリー>
サンフランシスコに住む写真家ダニエル・ホルダーは、一人息子ミッキーを手塩にかけて育ててきた。しかしミッキーはアメリカを飛び出し、日本の高知県に英語教師として赴任、画家としての才能も発揮していた。その矢先、彼は交通事故で命を落としてしまう。ダニエルには、自分の父を太平洋戦争で失った過去があった。日本への偏見と嫌悪感を持ちながらも自らを奮い立たせ、息子の絵画を持ち帰る決意で、単身高知へ向かう。


異国で亡くなった息子の遺品を取りに、その異国の地・日本へ向かった父親が、大嫌いな国であったその国の人々の触れ合いの中で、やがて・・・
という筋書きだと思っていた。

いや、大筋ではそうなのだが、何だか違うような気もする。

序盤は、イライラしっ放しだった。

ベン・ギロリ演じるダニエルが、日本に来て最初に言ったことが「息子の絵を全部持って帰る」だった。
つまり、ミッキーが「プレゼント」した絵まで持って帰ると言っているわけだ。

こんなもの、「プレゼントされたものを、なぜ返さないといけないのか」と怒るべきところなのに、なぜか皆は、困った顔をするだけで、誰も「おかしい!」と言わない。
私なら「アホか!」の一言で終わりだ。
非常識にもほどがある。

文化の違いがどうのこうの、という問題ではないと思う。
ところが、出てくる日本人は、理解のある人ばかり(?)で、皆ニコニコしてばかり。
いや、ヘラヘラと言った方が正確か。

それと、高知の人の描き方がヒドい。

差別意識丸出しの住民ばかりで、教育委員会が幅をきかせている閉鎖的な社会だ。
それに、今どき「あっ、外人だ」はないだろう。

終盤で、ダニエルがカメラを持って街の様子を撮っていた時、公園で遊んでいたガキどもが、皆珍しがって寄ってきていたが、終戦直後の「ギブ・ミー・チョコレート」じゃあるまいし、あんなことあるわけがない。

この映画を作った監督はアメリカ人らしいが、調べてみると、自身も高知で英語教師をしていたらしい。
高知の人間は、どんな迎え方をしたんだろうか。
少なくとも、まともな県民としては描かれていない気がするが・・・

細かいところで言えば、ミッキーと仲が良かった女の子をダニエルに紹介する際、白石美帆演じる教師が、「エミです」と言っていた。
日本ではあり得ない紹介のし方だろう。
日本では、相手に紹介する時は、普通苗字を伝える。
でなければ、「○○エミです」と言う。
この監督は、日本でいったい何を見てきたのか。

ついでに言うと、ダニエルが心変わりして、最終的に日本に住もうと決心するまでの過程がわかりにくい。
描き方が雑なような気がした。

あれだけ憎んでいた日本だ。
気持ちが180度変わるには、それ相応の理由があるはず。
ただ、息子に子供がいたから、では薄いと思うのだが。
むしろ、「子供はオレが連れて帰る」と言った方が、この無礼なおっさんには似合う。
事実、最初はそう言っていたし。

とにかく、序盤で感情移入できなくては、映画ってツラい。

とは言え、高岡早紀はいい味を出していたと思う。
清水美沙も、ここのところ英語を話す役どころが多い気がするが、いい意味でイメージが変わった。
ダニー・グローヴァーは、さすがの貫禄を見せていた。
ベン・ギロリは、たぶん初めて見る俳優さんだが、表情がよくわからない。
どうせなら、ダニエル役はダニー・グローヴァーの方が良かったのに。

ということで、ちょっと期待しすぎてしまったせいもあり、あまり感動できなかったので、評価は「C」とします。
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