映画評343 ~ アマルフィ 女神の報酬 (09.7.18)

今回は「アマルフィ 女神の報酬」

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オール・イタリアロケで行われたサスペンスドラマだ。

主演は、織田裕二、天海祐希
共演は、戸田恵梨香、佐藤浩市、大塚寧々、佐野史郎、福山雅治
その他、伊藤淳史、小野寺昭、平田満、中井貴一(声だけ)

<ストーリー>
クリスマス目前のローマ。G8に出席する川越外務大臣のイタリア訪問準備でバタバタの日本大使館に、外交官・黒田が赴任する。秘密裏にG8テロ対策の命を帯びる黒田だったが、赴任直後に任されたのは日本人少女失踪事件の通訳。しかし犯人から少女の母・紗江子の元にかかってきた電話を受け、成り行きで父親だと名乗ってしまったことから、紗江子の「偽りの夫」として事件に深く関与することに。誘拐犯との身代金取引が違法の国で、黒田と紗江子はあえて犯人に指定された取引に応じるが・・・


さて、困った。
評価をどうしようか。

よく出来ていたと思う。
細かいところまで考えなければ・・・

確かに、ストーリーがよく練られていて、一つひとつの行動が「なるほど」と思わせるような展開だった・・・ように思う。

天海祐希は、最初は外交官の妻かと思っていた。
ところが、実際にはただの看護師さんで、8歳の娘が網膜症を患っている。
それに、イタリア語がまったく話せない。
それにもかかわらず、母娘でイタリア旅行。
しかも、慣れない土地で娘がトイレに行くのに、付添いさえしない。
普通は、あり得ないと思うのだが・・・

また、佐藤浩市の存在は、最初から胡散臭かった。
字幕で紹介された時、福山雅治は「特別出演」だったのに、佐藤浩市は何もないし。
つまり、福山はチョイ役だけど、佐藤の方は重要な役柄、ということだ。

そして、案の定佐藤の企んだ計画が次第に明らかになっていく。

何と、最初から誘拐の狙いは日本の外務大臣・川越だったのだ。
紗江子の娘を狙ったのは、監視カメラのトリックを確認させるため、警備会社のシステム室に入り、ある計画(システムの遮断)を実行するためだった・・・・

・・・って、ちょっと待て!

どうして、監視カメラのトリックがすぐにバレると考えていたのか。
犯人たちは、黒田が関係してくるなんてことは、予想していなかったはず。
監視カメラをチェックしようと言い出したのは、黒田であって、イタリアの無能警察は、何も考えていなかった。
つまり、「バレなかった」かも知れないのだ。

さらに、紗江子に対して、システムを遮断するための工作をさせるのだが、あんなに取り乱した女に、ああいう大それたことをやらせるのには無理がある。

しかも、紗江子は拳銃を持っていたが、警備会社なのに、事前チェックはしなかったのか?
それに、場所は日本ではなく、イタリアだ。
紗江子が、ちょっと躊躇しただけで、撃ち殺されるかも知れない。
あまりにも、安易な計画だろう。

そもそも、日本の外務大臣を襲うのに、なぜ日本ではなく、わざわざイタリアで行ったのだろうか。
警備の質はともかく、あちらでは、すぐに拳銃をぶっ放す。
いつ撃ち殺されるかわからない。
失敗する危険性が高いと思うのだが・・・

後の仲間が、全員ヨーロッパ人だから?
だとしても、わざわざG8という国際的な場を選ぶ必然性はないような気がする。

「もしかして、狙うのは大統領か?」と思わせるための演出だろうが、結局のところ、意外性を求めるあまり、必然というものを無視した展開には、かなり違和感があった。

とは言え、この点を除けば、全体的にはスムーズな展開だった。
「次はどうなるんだろう」という期待感はかなりあったし、黒田の推理にも無理はなかったように思う。

その黒田を演じた織田裕二だが、今回はちょっと抑えた演技で、青島刑事みたいな能天気野郎ではなく、うまく演じていたと思う。
天海祐希を始めとした豪華キャストも、特に問題なし。

ただ、チビノリダーこと伊藤淳史は、完全なミスキャストだろう。
どこから見ても官僚には見えないし、頼りなさすぎで、見ているこっちが恥ずかしい。
また、戸田恵梨香みたいなバカ・キャラ(?)が、はたして必要だったのかどうか。
研修生が、あんな大きなイベントに出てこられるとは思えないが。
あと、福山雅治は、やっぱり下手だ。
チョイ役だっただけに、余計に下手さ加減が目立っていた。
どうせなら、彼には主役をやらせるべきだろう。
まわりを固めた上で。

ということで、ここまで字数を使って批判する時の評価は、たいてい低いのだけど、あまり期待していなかった割には、結構面白かったので、ちょっと迷ったけれど、評価は「B」とします。

最後に・・・

織田の上司役として中井貴一が声だけ出演していたけれど、もしかして続編があるのだろうか。
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