映画評358 ~ TAJOMARU (09.9.13)

今回は「TAJOMARU」

eiga090913.jpg

主演は、小栗旬
共演は、柴本幸、萩原健一、田中圭、やべきょうすけ、池内博之
その他、松方弘樹、近藤正臣、本田博太郎など

<ストーリー>
乱世の時代、室町末期。代々管領職を排出する名門・畠山家の次男・直光は、兄の信綱と共に、将軍より「阿古姫と結婚し大納言家の財産を継いだ者を管領とする」と告げられた。阿古は直光の許婚だったが、信綱は彼女を自分のものにせんと強引に事を起こす。直光は阿古らと山に逃げるものの、今度は兄弟同然に育った家臣・桜丸の裏切りに逢ってしまう。そんな失意の中、直光と阿古は大盗賊・多襄丸と出会ってしまい・・・


いやあ、くだらなかった。

昨日(正確に言うと、こちらはレイトショーだったから、数時間前)見た「火天の城」と比べると、その差は歴然。
如何せん、キャストがしょぼい。

小栗旬はがんばっていたが、西田敏行と比べるのはかわいそう。
だけど、ヒロインである阿古役の柴本幸に華がなさすぎ。
お世辞にも美人とは言えないから、この程度の女に命をかける男の姿がものすごくチャチに見えてしまう。
準主役級の桜丸を演じた田中圭も下手くそ。
この二人が、私としては、映画をぶち壊した戦犯と思える。

逆に、萩原健一は嫌いな役者だけど、ちょっとイカれた足利善政役はハマっていた。
こういう役柄が合っているのかも知れない。

いずれにしても、「火天の城」のキャストと比べると、情けないくらいだった。

内容的にも、展開がよくわからない、というのが正直な感想。
というか、人物設定がムチャクチャ。

幼い時に捕まえた盗人を兄弟同然に育てたところ、「三つ子の魂百まで」で、結局裏切られてしまう、というのだが、その過程はまったく描かれていない。
まるで「元々盗人だったヤツは、その根性は一生治らない」と言っているようで、ある意味後味が悪い。

一方で、世に名前を轟かせている盗賊の多襄丸は、結果的にはものすごい「善人」である。
あの時に、なぜ阿古を助けたのか、さっぱりわからない。
だいたい、多襄丸は一人で盗人をやっていたのか?
手下もいないのに、都にまで名前が知られるような盗賊になるのは、ちょっと無理のような気がするが・・・

しかし、一番強く感じたのが、主人公である直光って「バカじゃないの?」ということ。

多襄丸に襲われ、阿古から衝撃の言葉を聞かされたにもかかわらず、元の自分の屋敷に戻ったところで、阿古に再会した時、懐かしそうな態度を取っていた。
少し前の出来事を完全に忘れているとしか思えない。
だいたい、「兄上が死んで、弟が跡を継いだ」という噂を聞いた時点で、桜丸の存在に思いがいかない直光は、相当頭が悪い。
さらに目の前の状況を見て、まだ桜丸の裏切りに気がつかない主人公には、まったく感情移入ができない。

結局、阿古の心変わりも「お芝居」だったわけだけど、そこも唖然とするような急展開で、どうして阿古がそこまでの芝居をしたのか、さっぱりわからない。
むしろ、多襄丸を騙すつもりで、隙を見て殺そうとした、という方が自然だと思うのだが・・・

何だかわけのわからない展開だったので、2時間ちょっとは、かなりキツかった。
ということで、評価は「C」とします。

ついでに言うと、多襄丸が持っていた太刀は、相手の刀を一刀のもとに叩き切ってしまうほどの威力をもっているはずなのに、最後の桜丸との闘いでは、互角にやり合っていた。
たいした太刀じゃないじゃん!

それと、直光は泣きすぎ!
とても強い男には見えない。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

アクセス数
プロフィール

はぶて虫

Author:はぶて虫
はぶて日記(映画版)へようこそ!

検索フォーム
最新記事
最新コメント
リンク
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
782位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
355位
アクセスランキングを見る>>
月別アーカイブ
最新トラックバック
カテゴリ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR