映画評371 ~ 笑う警官 (09.11.14)

今回は「笑う警官」

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北海道で実際に起きた警察の汚職事件を基にした、人気作家・佐々木譲による同名ベストセラー小説を角川春樹が映画化した社会派サスペンス・・・ということだ。

主演は、大森南朋、松雪泰子
共演は、宮迫博之、忍成修吾、蛍雪治朗、野村祐人、大友康平
その他、鹿賀丈史、矢島健一、伊藤明賢など

<ストーリー>
札幌市内のアパートで女性警官の変死体が発見された。まもなく被害者の元交際相手の巡査部長・津久井に容疑が掛けられ、さらに異例の射殺命令までも下される。かつて津久井と同じ任務にあたったことのある警部補・佐伯は、この一連の流れに違和感をもち、女性刑事の小島、新人刑事・新宮ら信頼できる仲間とともに秘密裏に捜査を始める。やがて、彼らは北海道警察内部に隠された闇に踏み込んでいくのだったが・・・


この手の映画は好きだ。

だから、期待していたし、ストーリーとしても、裏切りあり、ドンデン返しありで、ハラハラ・ドキドキの展開だった。
途中までは・・・

しかし、後半あたり、物語が解決に向かう頃になって、ちょっと「えっ?」という部分がいろいろと出てきた。

まず、最終的に「一番悪いヤツ」は誰なんだ、というところで、最後の最後に笑っていた人物については、「えっ?」と言うしかない。

「このおっさんが、黒幕?」という感じなのだが、それまでの流れからしても、ちょっと強引すぎる、というのか、この展開はあり得ないと思う。
この人に限らず、裏切る人が、とにかくコロコロと変わるので、よくわからなくなってくる。

また、女性警官の殺しを影で操り、関係者を「自殺」に追い込んだ犯人(さすがに今回はバラしません!)が、ある人物を殺して、川に投げ捨てたシーンがあるのだが、あれはいったい誰だ?
一番の黒幕と思われた警察内部の大物なんだろうけど、後で、この人物についても「自殺」と片づけられていた。
でも、川に投げ捨てる時に、寝袋のようなものに包まれていたと思うのだが、あれで自殺はないだろう。
たとえ、投げ捨てる時に、寝袋から出したとしても、すでに死んでいた(または気絶していた)はずだから、後で調べればわかるはず。

また、この犯人は、宮迫演じる津久井を殺すべく、議事堂の上で待ち構えていたのだが、現れたのは、津久井ではなく、佐伯だった。
犯人は、スコープを使って銃を撃ったのだが、このことに気が付かなかったはずはない。
どうして、佐伯を撃ったのだろうか。

さらに、この撃たれた佐伯は、左胸の上あたりを撃たれたのだが、次のシーンでは、ベッドに横たわって・・・いたわけではなく、普通に椅子に座っていた。
もしかして、防弾チョッキを着ていた?
だとしても、まったくの無傷で済むはずがない。
何だか、違和感バリバリのシーンだった。

そして、わからなかったのが、最後のシーン。

問題のバー「ブラック・バード」内で、ジャズ演奏をしている面々。
そこには、すでに死んだはずの警察官僚や、数々の殺人を重ねた犯人などが、一堂に会して、ジャズに聞き入っていた。
何を描きたかっただろうか。
もしかして、回顧シーンのつもりだろうか。
しかし、そこに松雪演じる女性刑事・小島もいた。
だけど、小島は、佐伯たちがジャズ・バンドを組んでいたことを、今回の事件が発生するまでは知らなかったはず。
つまり、実際にはあり得ないシーンが、そこにあったわけだ。

全編を通して、このジャズ音楽が、意味もなく流れていて、昭和のレトロな感じを現しているような気配だったのだが、実際にはそんな昔の話ではない。

とにかく、角川さんの意図することが、まったくわからない作品だった。

ということで、途中までは「もしかして、Aか?」と思っていたのだが、最終評価としては「C」とします。

あと、新人刑事役の忍成修吾が下手くそでした。
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