映画評385 ~ 劇場版マクロス ~イツワリノウタヒメ~ (10.1.16)

今回は「劇場版マクロス ~イツワリノウタヒメ~」

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1982年にテレビ初放映されたSFアニメーション「超時空要塞マクロス」の、2008年放送のシリーズ最新作「マクロス FRONTIER」劇場版、だとのこと。


<ストーリー>
西暦2059年、パイロットを目指す少年、早乙女アルトが、新天地に向かって進む銀河移民船団のマクロス・フロンティアにいた。ある日、銀河頂点の歌姫、シェリル・ノームのコンサートツアーが船団へやって来ることになり、アルトは彼女にあこがれるランカ・リーとともに会場に行くが、突如、重機甲生命体バジュラの奇襲を受ける・・・


う~ん
どうなんでしょう。

戦闘の場面は、確かにスゴかった。
何がなんだかよくはわからないけど、迫力はあった。
映像もきれいだったと思う。

でも、銀河の歌姫って、いったい何だったんだろう。
前後の流れがよくわからないので、もしかしたら、わかっていないのは私だけかも知れないけど・・・

最初、敵であるバジュラは、シェリル・ノームの歌声に反応していた。
明らかに異常な反応をしていて、まるで彼女だけが目的かのような攻撃のし方だった。
しかしその後、その対象はランカの方に移る。

当然、この二人の間には何か共通点があり、その声の持つ意味やバジュラの目的までわかってくる、とそう思っていた。
そのためには、彼女たちにむやみに歌わせてはならない。
地球を守ろうとする人たちは、たぶんそう考えるはずだ。

ところが、終盤の戦闘の中で、逆にこの二人は、ボリューム全開で歌い出す。
しかも、「皆に元気を与えるため」とか、わけのわからないことまで言う。

そもそも、この二人の声には特殊な力があって、皆にパワーを与える、という設定であれば何の不思議もない。

だが、そうではない。
それどころか、下手に歌うと敵がやってくる。
このあたりの整合性がまったく取れていないので、最後の歌の場面はまったく意味がわからなかった。
作者は、このストーリーをどういうつもりで考えたんだろうか。

しかも、この二人と主人公であるアルトとの色恋の様子が、戦闘の合間に展開されるものだから、場の雰囲気が中途半端になる。
ランカなんて、どう見ても、中学生か高校生のガキじゃん。
見ていて、映画の中の雰囲気に馴染めない。

それと、この主人公。
この手のアニメでは定番なのかも知れないが、若いのに、特殊な技術や能力を持っていて、さらに正義感溢れる純粋真っすぐクンで・・・・

そして、バカだ。
間違いなく、頭は悪い。

だから、普通なら「そんなこと考えればわかるだろうに」ということも、わからない。
そもそも、何も考えていない。
まるで、「ゆとり教育」で毒された最近の若者みたいに、「オレは自分のやりたいようにやる。まわりのことなんか関係ねえ」とでも言いたげだ。
そして、ただ本能のおもむくままに突き進む。
結果は、いつも吉と出るのだが、まわりに掛ける迷惑は計り知れない。

しかも、元女形って・・・余計にわけがわからない。

レイトショーであったとは言え、途中でちょっと眠くなってしまった。
この手のアニメは嫌いではないのだが、今回の主人公には、残念ながら感情移入できなかった。

ということで、評価は「C」にします。

後、気になったのは・・・

映画の設定は2059年という中途半端な近未来だ。
なのに、すでに人類は銀河系に進出していて、宇宙空間にも居住地を設けている。

それはそれで、別に構わない。
この50年の間で、劇的に技術が進歩しないとも限らないからだ。

だけど・・・
シェリルが、アルトとのデート中に話したこと。
「母の母(おばあさん)は、別の惑星から来たの・・・」

シェリルは、20代半ばくらいの若い女性だが、そのおばあさんとなると、どう考えたって20世紀に生きていた人だろう。
私が今生きている時代に、「別の惑星」って何だよ。
この作者は、何にも考えていないのか?
それとも「そんなこと、どうでもいいじゃん」というわけか?

もしかして、この作者も「ゆとり」世代なんだろうか。
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