映画評390 ~ ゴールデン・スランバー (10.1.30)

今回は「ゴールデン・スランバー」

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人気作家・伊坂幸太郎の同名ベストセラー小説を映画化したサスペンスだ。

主演は、堺雅人
共演は、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、柄本明、香川照之
その他、ベンガル、貫地谷しほり、ソニン、永島敏行、伊東四朗など

<ストーリー>
宅配ドライバーの青柳は、久々に再会した旧友の謎の言葉を聞いた直後、凱旋パレード中の首相が爆殺され、さらに警官から突然銃を向けられる。訳もわからず逃げ出した彼は、身に覚えのない証拠と見えない力によって無実の首相暗殺犯に仕立てられていく。絶体絶命の中、青柳は大学時代の仲間たちに助けられながら逃亡を続けるが・・・


何だ?このストーリーは。
さっぱりわけがわからない。

一国の首相が暗殺されるという大事件で、しかも背後に大きな組織がありそうだ、というのに、展開はあくまでもヌルく、結果的に「信頼できる人たちがいて、ああ良かった、良かった」というだけの話になっている。

最初から違和感はあった。

堺雅人演じる主人公・青柳が、旧友である森田に会う時、釣りに行く格好をしていた。
何の変哲もない釣りの格好なのだが、道行く人々の何人かが、これに異様に反応している。
「え~っ? こんな街中で釣りの格好?」という感じなのだろうが、今時、街中で釣りの格好をしていたからと言って、いちいち反応なんかするか?
街には、もっと変な格好をしているヤツは、いくらでもいるだろうに。
もしかして、仙台をバカにしてるのか?

その後の展開も、青柳はただ逃げ回るだけ。
それを、青柳の仲間たちや、周りにいる善人たちが助ける、という構造。
「真実はいかに」というものは、どこにもない。

しかも、青柳が逃げるのを手助けした職場の先輩のとった行動が、まったく理解できない。
彼を助けようとしていたのか、それとも売ろうとしていたのか。

もし、助けようとしていたのなら、わざわざ警察に密告(?)した理由がわからない。
それとも、途中で警察の検問にあったので、仕方なくひと芝居を打ったのか。(たぶん、これだと思うが)
いずれにしても、描写が中途半端だ。

だから、途中までは「もしかして、評価はD?」という雰囲気だった。

でも、さすがに「善人たちの善行」は、見ていて頼もしい。
だから、途中からは「まあ、しょうがない」と思い直して、最後はどんなオチとなるのか、ちょっと期待していた。

そして、予想通り、最終的に青柳は無事に助かる。
しかし、あのオチはどうなんだろう。
いちおうドンデン返しみたいな形にはなっている。

確かにハッピー・エンドなのかも知れないが、見ているこちらとしては、あまり納得できるものではない。

で、結局、首相を殺害したのは誰なの?
警視庁の佐々木って、悪いヤツ?

要するに、何にも解決しちゃあいない、ということだ。
これで「良かった」と感動できる人がいれば、よっぽどの脳ミソお花畑だろう。

ということで、残念ながら、やっぱり評価は「C」にします。


出演者で言えば・・・

堺雅人は、どこから見ても善人顔なので、今回の役はぴったりかも知れない。
竹内結子は、今回ちょっと若づくりをする場面もあったが、それもまたいい!?

吉岡秀隆は、相変わらず貫禄がない。
童顔な上に、セリフ回しまでガキみたいだ。
こんなヤツに「お前は逃げろ!」って言われても、何だか緊迫感がない。

劇団ひとりは、はっきり言ってキモい。
まあ、単に嫌いなだけなんだけど。

しかし、大森南朋や伊東四朗、木内みどりなどがチョイ役で出ていたのは、何とも贅沢だった。
永島敏行も、あんな役をやるようになってしまったのか。
ソニンが出ていたのは、ちょっと嬉しかったが・・・

最後に・・・

全編にわたって、テーマとして使われているビートルズの「ゴールデン・スランバー」を、みんなが口ずさんでいたが、これはウザかった。
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