映画評400 ~ くるみ割り人形 (10.2.28)

今回は「くるみ割り人形」

正確に言うと、これは映画ではなく、映画館の大画面で見るバレエである。

演出は、通常のプティパ・イワノフ版ではなく、ピーター・ライト。

<ストーリー>
舞台はクリスマスの夜。主人公クララは、ドロッセルマイヤーからくるみ割り人形をプレゼントされる。この人形は、実は姿を変えられてしまった彼の甥っ子である。クララの純粋な心の力を借りて、彼を元の姿に戻そうと託したのだ。ところが、深夜になると、ネズミの軍団が現れ、おもちゃの兵隊たちと闘いを繰り広げる。くるみ割り人形たちは苦戦するが、クララの助けで勝利を収めることができる。お礼に招待されたお菓子の国で、クララは金平糖の精や王子たちの歓待をうける。


これまでに、この演目を3度劇場で見たことはあるが、映画館での鑑賞は初めて。
しかも、これまでは、「チャイコフスキーのバレエは、やはり本場のロシア版だろう」と勝手に決め付けていたのだが、今回はロイヤル・バレエによる英国バージョン。

しかし、この演出が実に良かった。
全体的に生真面目なロシア版と違って、所々とに笑いが散りばめられている、さすがは英国!とおもわせるような楽しい演出になっている。

ストーリーそのものも、フィナーレは「くるみ割り人形に姿を変えられていたピーターが、元に戻って、叔父のドロッセルマイヤーと抱き合って喜ぶ」場面となっており、最後の最後に、実はクララは登場していない。
つまり、主人公はドロッセルマイヤーであるかのようなストーリー展開になっているわけだ。
これにも驚いたが、逆に感動的な演出にはなっている。
演出家の役割の重要さが、何となくわかったような気がする。

映画館と劇場との違いは、映画館だと出演者がアップで見られること。
これまでは、音楽を聴くことが主目的だったので、あまりバレエそのものは見ていなかったのだが、改めて見てみると、なかなか面白い。

そういう点で、改めて出演者を見てみると、主人公のクララ役であるイオナ・ルーツが、なかなか愛らしかった。
ただ、出演順で言うと、どうやら3番手らしい。
金平糖の精を演じたアレクサンドラ・アンサネッリの方が、格が上なのか、舞台が終わった後、真っ先に花束を渡されたのには驚いた。

ストーリーも曲目もすべて知っている内容ではあるが、今回新たな発見ができた、ということで、評価はもちろん「S」にします。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

アクセス数
プロフィール

はぶて虫

Author:はぶて虫
はぶて日記(映画版)へようこそ!

検索フォーム
最新記事
最新コメント
リンク
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
903位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
401位
アクセスランキングを見る>>
月別アーカイブ
最新トラックバック
カテゴリ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR