映画評412 ~ 海の金魚 (10.4.10)

今回は「海の金魚」

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主演は、入来茉里
共演は、田中あさみ、賀来賢人、柄本時生、白石隼也
その他、吉瀬美智子、高嶋政宏、芳本美代子、小島よしおなど


<ストーリー>
鹿児島で暮らす高校生のミオは、小説家の父が海で行方不明になって以来不登校になり、港に泊めた父のヨットで暮らしていた。幼いころから父の影響でヨットに乗るのが大好きだったキヨミは、練習中の事故で親友を失い、ヨット留学をやめて地元の高校に編入する。やがて二人の少女は運命的な出会いを果たす。


いや、いい話だ。
青春物語だし・・・

だけど、何だ!このヘタくそな脚本は。

俳優陣がヘタくそなのは、まだいい(ホントはよくないけど)
だけど、ここまでヘタくそな脚本だと、見ていてがっかりしてしまう。

まず、主人公のミオと準主人公のキヨミは、いずれも情緒不安定だ。
いや、そうにしか見えない。
なぜなら、急に怒ったり、急に泣き出したり、その前後の気持ちの変化が、ほとんど理解できない。

こんな二人が仲良くなるわけだから、相当なきっかけがないと無理だと思うのだが、意外にもあっさりと仲良くなる。
もう、見ていて「ありゃ?」と思えるほど、唐突感バリバリだ。

その後も、二人は怒ったり笑ったり、とにかく表情豊か(?)だ。
それ以外の仲間たちも、たいした葛藤もなく、あっさりと仲良くなる。
キヨミのことを「人殺し!」と罵倒した松岡なんて、いったいどういう心境の変化で、キヨミたちの仲間になったりしたのか。
少なくとも見ている方としては、わけがわからない。

しかも、本来心の中で発するはずの言葉まで、すべてセリフとして出てくる。

ミオの父親は、海で亡くなってしまった。
だけど、まだ現実として受け入れられないミオは、今でも父親に時折話しかける。
心の中の言葉が、まだ声になって出てくるのはいい(ホントはよくないけど)
だけど、実際にこちら側に父親がいるかのようなカメラワークは、いかがなものか。

とにかく、喜怒哀楽たっぷりの展開で、物語は最終場面へ。

それは、地元(鹿児島)でのヨット・レースに出ることだが、いくらかつての有望選手だったとは言え、キヨミも松岡も、所詮は中学生時代の話。
しかも、後の3人は、まったくド素人。
とてもじゃないけど、勝てるはずはないわな、と思っていたら・・・

ちょっとしたトラップ一発で、あっさりと大逆転勝利!
何じゃ、これは?という展開
いくら何でも、ここまでやってはいけないだろう、と思う。

とにかく、最初から最後まで違和感の連続。
せっかくのいい題材だと思うのに、わざわざこんな風にムチャクチャにしてしまう、その監督のセンスが逆に気になる。

ということで、ホントなら、「D」にしたいところだけど、主演の二人が割とかわいかったので、評価は「C」に留めておきます。
ヘタに見えるのは、すべて監督・脚本のせいだと思う。

それにしても・・・

ヘタな役者ばかりの中で、高嶋政宏の存在が目立っていなかったのが、なかなか面白かった。
本来なら、こういう映画で津川雅彦とか北大路欣也などが出ていたら、逆に浮いてしまうのだけど、彼の場合、まったく違和感がなかった、ということ。
つまり・・・・ヘタだったわけ。

それと・・・

ヨットに「ゴールドフィッシュ(金魚)」と名付けた理由。

「もし金魚が海に出たら」ということを想定して、「一生懸命泳いで・・・云々」みたいなことを言っていたが、そもそも金魚を海に放したら・・・死ぬだろ!

さらに・・・

ミオは「父と一緒に宝探しをするのが夢」と言っていた。
そして、宝の地図を持っていた。
それをキヨミと一緒に果たす。

しかし、まず島に上陸した時の二人の行動が変。
宝の地図では、どう見ても海岸あたりに宝があるのに、島では地図を見ながら、島の中央あたりに向かって突き進む。
そして、途中にあった大きな樹を見て「もしかして、これかな?」とか言う。
そんなこと、ゼッタイないだろ?
だって、地図に記してあった海岸には、それとすぐにわかるような旗が掲げてあったし。

そんなことより・・・

そこで見つけた宝は、何と父親の形見(思い出の品?)だった。

って、おい!
それって、父親が隠したってことだろ?
それを、どうして「父親と一緒に見つけるのが夢」なの?
自分で隠したものを、自分で探すって、そんな「宝探し」ってあるか?
この監督は、いったいどんな理由で、こういう設定にしたの?
どうせなら、父親が「ここにある宝を見つけてごらん」と言っていたことを思い出して、「いつか、一人で探しに行こう」という形にした方が、まだ自然だろうに。

とにかくヘタくそな脚本だ!!!
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