映画評420 ~ オーケストラ (10.4.29)

今回は「オーケストラ」

eiga100429.jpg

主演は、アレクセイ・グシュコフ
共演は、メラニー・ロラン、フランソワ・ベルレアン、ミュウ・ミュウ、ドミトリー・ナザロフ
その他、ヴァレリー・バリノフ、アンナ・カメンコヴァ、リオネル・アベランスキなど


<ストーリー>
かつてボリショイ交響楽団の天才指揮者だったアンドレは、今はさえない劇場清掃員として働いていた。ある日、出演できなくなった楽団の代わりのオーケストラを探しているというFAXを目にした彼は、とんでもないことを思いつく。それは、いまや落ちぶれてしまったかつての仲間を集めて楽団を結成し、コンサートに出場するというものだった。紆余曲折があった後、ついにその日を迎えるが・・・


うん、まずまず。

チャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」が流れるのだから、悪いはずがない。
特に、最後の演奏の場面は、感動的。
「のだめカンタービレ」と同じく、この曲を聞いているだけでも嬉しい。

ただ、いろんな要素を詰め込みすぎの感はある。
はっきり言えば、おふざけの面が多すぎる。

最初は、適度に笑いもあっていいなあ、と思っていたのに、図に乗りすぎというのか、途中から「やりすぎ!」と思うようになった。

まず、30年間も演奏をしていない(中には、楽器を売った者までいるのだから、練習さえしていない者もいるはず)のに、リハーサルなしで、いきなりあんなにうまく演奏できるわけがない。
しかも、団員の多くは、当日の演奏会ギリギリまで、練習どころか、ホテルにさえ戻らず、自分勝手なことばかりしている。
トランペット奏者なんて、指揮者が台上に立ってから、やっと席についているし・・・
こんな連中で、あんな結末を迎えるのは、はっきり言って不可能だろう。

しかも、出だしはムチャクチャだった。
音は出ていないし、全然合っていない。
それが、ヴァイオリンのソロが入った途端に演奏がまとまるなんて・・・

登場する人物が、それぞれひと癖もふた癖もあるのはいい。
だけど、とにかくわけのわからない出来事がテンコ盛りで、どれが主体なのか、よくわからない。
特に元マネージャーが、いったい何を企んでいるのか、結局最後までわからなかった。
だって、やることが二転三転するし。

とにかく、「最終的に、ちゃんとまとまるんだろうか」というドキドキ感より、「こんなので、まとまるわけがない!」というイライラ感の方が強かった。
このソリストのお父さんが実は誰か、という1点に絞れば、まだまとまったかも知れないのに。

このマリー・ジャケを演じていたのは、「イングロリアス・バスターズ」で好演していたメラリー・ロランだけど、存在感のある女優さんだとは思うが、おそらくヴァイオリンなんて弾いたことがないのだろう。
演奏している姿が、素人丸出しだった。
もう少し、「弾いているマネ」でもすれば良かったろうに、最後の感動的なシーンにふさわしい女優ということだけで選ばれたのだろうか。

逆にキャラクターで良かったのが、指揮者の妻。
序盤の立役者だと思う。

だけど、映画館で聞くクラシックは、とても迫力があっていい。
しかも、チャイコフスキー。

ということで、内容はハチャメチャだったけど、チャイコフスキーに免じて、評価は「B」にします。

それにしても・・・

原題は「LE CONCERT(コンサート)」
なのに、どうして「オーケストラ」なんかに変えたのだろう。
わざわざ変えなくても良かったと思うが。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

アクセス数
プロフィール

はぶて虫

Author:はぶて虫
はぶて日記(映画版)へようこそ!

検索フォーム
最新記事
最新コメント
リンク
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
609位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
276位
アクセスランキングを見る>>
月別アーカイブ
最新トラックバック
カテゴリ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR