映画評453 ~ クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 (10.8.10)

今回は「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」(DVD)

クレヨンしんちゃんシリーズの最高傑作として名高い2001年の作品・


<ストーリー>
春日部に誕生した「20世紀博」。そこはひろしやみさえたちが育った70年代のテレビ番組や映画、そして暮らしなどを再現した懐かしい世界にひたれるテーマ・パークだった。大人たちは子供そっちのけで「20世紀博」に熱中していくのだったが・・・


大人も泣いたと言われる傑作、ということだが・・・

確かに、ほろっとする部分はあった。
とは言え、それは「昔を懐かしむ」というテーマだったから、だと思う。

特に、途中のひろしの子供時代を描いたシーン。
そして、最後のしんのすけのセリフ。

「おら、父ちゃんや母ちゃんやひまと一緒にいたいから。大人になりたいから。大人になって、おねえさんみたいなきれいな人と、いっぱいお付き合いしたいから!」

これを聞いて「いやあ、感動した!」と思わない人はいないだろう。
つまり、その部分がすべてと考えれば、この作品は「最高傑作!」ということになるかも知れない。

しかし、全体を通してみれば、結構平凡な内容となっている。
さすがに違和感のない展開になっているとは思うが、相変わらずドタバタのおバカ映画だし、追っかけっこのシーンは、ちょっともたついている。

今回の悪役である「ケン」は、しんのすけ達の未来を奪おうとはしたけれど、そこまで極悪非道なヤツではなく、単に過去への郷愁に凝り固まっただけのおっさん。
しかも、最後はしんのすけに対して、あっさり負けを認めると、静かに去っていく。
だから、彼に対して感情移入できる部分があるので、逆に盛り上がりに欠ける部分がある。

春日部の街が、急に静まり返った状況といい、一気に解放された状況といい、少し唐突な感じはある。
その点で、今いち感動しにくい面があった。

私としては、先日見た「あっぱれ!戦国大合戦」の方が、ずっと秀作だと思う。

「思い出は美しい」
誰もが思うことかも知れないが、子供時代って、実際にはそれほどいいことばかりではなかったはずだ。
よく「昔に戻るとしたら、いつがいい?」などという質問に対して「中学生」とか「高校生」とか答える人が結構いると思う。
しかし、私はその質問に対して、答えたことは一度もない。
どの時代にもいいことはあったし、それと同じくらい悪いこと・イヤなことはあった。
二度とあんなイヤな思いをしたくない、という時代が、どの年代の時にもある。

しかも、ここまで50年も生きてきて、今さら昔に戻って、再び何十年かの人生を歩みたいとは思わない。
中学・高校なんて、あんなに勉強に追いまくられる毎日はイヤだし、逆に大学時代は、まったく何もなかった。
社会人の初めの頃は、まわりが大人ばかりで、ずいぶん小さくなっていたので、あんな雰囲気を二度と味わいたいとは思わない。
私にとって、希望は常に未来に向かっている。
この先、いいことが必ず待っているわけではないが、過去を振り返っても、何もいいことはない。

ということで、そんなに言うほどではなかったけど、アニメとしてはまずまず面白かったので、評価は「B」にします。

ホントは、もっと感動するかと思っていたので、ちょっとがっかりしたのは事実です。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

アクセス数
プロフィール

はぶて虫

Author:はぶて虫
はぶて日記(映画版)へようこそ!

検索フォーム
最新記事
最新コメント
リンク
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
686位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
318位
アクセスランキングを見る>>
月別アーカイブ
最新トラックバック
カテゴリ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR