映画評454 ~ ヒックとドラゴン (10.8.13)

今回は「ヒックとドラゴン」

eiga100813.jpg

ドリーム・ワークスが製作したアニメだ。

<ストーリー>
以前から、バイキングとドラゴンとの戦いが続いているバーク島。ある日、平凡な少年、ヒックはケガをしたドラゴンのトゥースと偶然に出会う。本来なら敵同士であるヒックとトゥース。しかし、二人の距離は少しずつ縮まり、やがて誰にも知られないように友情を育んでいく


残念ながら、吹き替え版だった。

しかも、最初は見るつもりはまったくなかったのに、暑さでゴロゴロしているのも何なので、仕方なく起き出して見に行ったもの。

しかし・・・

とても、よくできていた!
内容的にも、感動の要素いっぱいで、展開としても、最後までスムーズで、まったく気が抜ける部分がない。

では、評価は「A」か、と言うと、ちょっと迷ってしまう。

なぜなら・・・

違和感の塊(?)のような内容だったからだ。

まず、ドラゴンの描き方。
主人公であるヒックの発明した武器によって傷ついたドラゴン・トゥースだけど、劇中でも言っていたように爬虫類である。
しかし、この爬虫類は、人間の言葉がわかるどころか、人の考えていることまで理解してしまう。

「いや、そういう設定なんだから」と言われるかも知れないが、それにしても、ものわかりが良すぎる。
こんな知性のある動物が、最終的にはバイキングのペットになるわけだけど、どう見ても、その姿格好は宇宙人にしか見えない。
いや、むしろ「外国人」か。

彼ら(ドラゴンたち)は、本当は人間を襲う悪いヤツらではなく、実は背後に凶暴なボス・ドラゴンがいる、というのがオチになっている。
それにしては、人間に対する襲い方は、とても脅されながらやっている、という姿ではなく、ボスと同様、強暴そのものだ。
つまり、凶悪な独裁者のもとで他国への侵略を行う無法者集団。
しかし、降伏した途端に、急にいい子ぶる感じ。
かつての、どっかの国に似ている。

ついでに言うと、ボスと小さなドラゴンたちとの関係を「ハチ(と女王バチ)のようだ」と言っていたが、ハチもアリも、脅されていやいやエサを運んでいるわけではなく、あれは単なる本能というか習性。
だいたい、ボス・ドラゴンも、小さなドラゴンたちを脅していたといって、いったいどんな脅し方をしていたのだろうか。
怖がっていたらしいという描写はあるけれど、いったいどんな言葉(態度?)で脅したのだろう。

それと、主人公ヒック。
どういうわけだか、ドラゴンと仲良くなるわけだけど、これが元々「おとなしくて、とても生き物なんて殺せない」という性格ならともかく、序盤では「オレも、立派なバイキングになるんだ」みたいなことを言っていた。
ひ弱なくせに、言うことはエラそうだし、大きなことばかり言う。
とても、感情移入できるキャラクターではない。

だいたい、訓練の場でヒックは優勝するのだが、それはドラゴンを「倒した」のではなく、おとなしくさせただけのこと。
しかも、それを皆は上から見ていたわけで、どう考えたって「よくやったぞ!ヒック」などと大喜びできる場面ではなく、「はあ? いったい何やったんだ?」と思うのが普通だろう。
にもかかわらず、なぜか一気にヒーローになる。
そんなバカな!という展開だ。

しかし、それ以降、終盤に至るまでの展開は申し分なし!
とにかく、いい出来で、登場人物の表情まで丁寧に描かれている。

でも、そういう違和感は、最後まで付きまとう。

結局、感動はしつつも、何だか変な感じだった。

吹き替えについて言えば、今回は俳優とか変なアイドル系がいなかった(と思われる)ため、違和感がなく、とても良かった。

ということで、最終的な評価は「B」にします。

でも、いい作品だと思います。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

アクセス数
プロフィール

はぶて虫

Author:はぶて虫
はぶて日記(映画版)へようこそ!

検索フォーム
最新記事
最新コメント
リンク
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
727位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
333位
アクセスランキングを見る>>
月別アーカイブ
最新トラックバック
カテゴリ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR