映画評458 ~ ハナミズキ (10.8.21)

今回は「ハナミズキ」

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主演は、新垣結衣
共演は、生田斗真、蓮佛美沙子、向井理、ARATA、木村祐一、松重豊
その他、薬師丸ひろ子、徳永えり、水島かおりなど

<ストーリー>
東京の大学を受験すべく、大きな夢に向かってひたむきに突き進んでいる紗枝と、漁師としての家業を継ぐため、水産高校に通う康平。互いを思い合う中、やがて二人は紗枝の上京をきっかけに遠距離恋愛を始めるが、故郷に残った康平は、都会の暮らしを通して美しさが増していく紗枝との別れを選ぶ。そして・・・


さて・・・

いや、言われなくてもわかっている。

新垣結衣が出ている映画である。
だから見た。
別にストーリーなんか、どうでもよかった。

そして・・・

相変わらず、新垣結衣はかわいい!

別に、今さら改めて言うことではない。
ただ、今回はちょっと真面目に「新垣結衣って、ホントは演技はどうなの?」ということを考えてみた。

と言うのは、予告編でもやっていたが、主人公である紗枝が東京に出て行く時に、船に乗って見送りにきた彼氏である康平に向って、「行ってきま~す」と大声で叫ぶシーンが、妙に気になったからだ。

状況は違うが、「フレフレ少女」の時に応援のシーンと同じ感じだ。
で、何が気になるのかと言えば・・・

「腹から声が出ていない!」

つまり、元々高い声であるのが、さらに上ずっていて、ほとんど悲鳴に近くなっているからだ。
これでは、あまり声は通らないと思う。
彼女の欠点の一つだと思う。

でも、笑顔はいつもかわいい!

そして、もう一つ。
相手から何か言われた時に、少し間を置いて、頷きながら「うん」あるいは「そうだね」と言うシーン。
これまた、いつも同じだ。
つまり、ワンパータンである。
もう少し、演技を磨いてほしいと思う。

でも、笑顔はいつもかわいい!

ということで、結論は変わらないので、評価としては・・・

・・・と逃げるわけにはいかない。

内容について触れる前に、今回の一番の関心事は、この映画が「新垣結衣の代表作になり得るだろうか」ということだった。

そして、その結論は・・・

なるわけない!

この映画は、一言で言うと、「上昇志向の強い女と、漁師として生きるドロ臭い男」の恋愛物語である。
初めから、うまくいきそうにない組み合わせだ。

しかし、問題なのは、その展開が変に早すぎて、何を描こうとしているのか、まったくわからないことだ。
何せ、10年間を2時間で描こうとしているのだ。
相当、中身を詰めていかなければ、うまくつながっていかなくなる。

実際、序盤で二人が付き合い始める場面は、唐突だ。
ちょっとしたアクシデントから、二人は出会うのだけど、次の瞬間には、もう付き合っている。
彼(康平)が何をしたのかと言えば、大学受験用の問題集を手渡しただけである。
その次のやり取りが、すっぽり抜けている。

その後の展開も早い。
大学入学後、すぐにキザな男である先輩・北見が現れ、たいしたことは何も起こらないうちに、あっという間に4年生になる。
そして、「就職が決まらない」と嘆きつつ、面接の場面がなぜか2つも出てくる。
たいしたエピソードでもないのに。
ところが、次の瞬間には、もうニューヨークで働いている。

一方、漁師になって親父と共に働き始めた康平だが、ある日の漁で、突然親父が心臓発作で死んでしまう。
しかし、それ以前に、それと思わせるシーンは、まったくない。

そして、高校時代の同級生の結婚式に出るため、紗枝が日本に帰ってきた時には、康平はすでに結婚している。
この結婚式で再会した二人だけど、この二人を見つめる康平の妻・リツ子の視線が異常だ。
変だな、と思う間もなく、康平とリツ子は離婚する。
一方の紗枝は、キザな先輩・北見にプロポーズされ、少しだけ悩んだ後、承諾するつもりだったのだが、その北見が、カンボジアであっさり死んでしまう。
あっという間に一人ぼっちになってしまった二人だけど、悲しい事件の連続のはずなのに、この間感情移入できるタイミングがない。

何が「この愛が100年続きますように」だか。

そして、いきなりまた2年がたち、あることがきっかけで、突然日本に帰ってきた紗枝だけど、同じ時期、田舎を飛び出して行方不明となっていたはずの康平が、紗枝とまったく同じタイミングで、田舎に帰ってくる。
そして、劇的な再会をする二人。

もう、唖然!の連続である。

こんな映画を、よく作ったものだと思う。

しかし、題材が悪いわけではない。

紗枝は、もともとカナダの生まれだと言う。
しかし、その思い出はほとんどない。
それが、結婚するはずだった彼が亡くなった後、思い出を求めてカナダまでやってくるのだが、そこで、何と康平が紗枝のためにプレゼントした木彫りの船を見つける。
実は、カナダのその町(漁港)は、康平たちが毎年サケ漁の時に寄っている港だった、というわけだ。
これがきっかけとなって、二人は再び・・・

という、とてもいい話である。

にもかかわらず、間に余計なものを入れる一方、とにかく展開が早いので、わけがわからない。
これは、完全に脚本・構成の失敗だと思う。
新垣結衣の演技がどうのこうのという問題ではない。

ということで、どうしようもない駄作だけど、新垣結衣の笑顔に免じて、評価は「C」にします。

早く、代表作と言えるような作品に出会ってほしいものだ。
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