映画評466 ~ 十三人の刺客 (10.9.25)

今回は「十三人の刺客」

eiga100925.jpg

主演は、役所広司
共演は、山田孝之、伊勢谷友介、沢村一樹、古田新太、高岡蒼甫、六角精児
その他、松方弘樹、吹石一恵、谷村美月、伊原剛志、稲垣吾郎、市村正親、松本幸四郎など

<ストーリー>
幕府の権力をわが物にするため、罪なき民衆に不条理な殺りくを繰り返す暴君・松平斉韶を暗殺するため、島田新左衛門の下に13人の刺客が集結する。斉韶のもとには、新左衛門のかつての同門・鬼頭半兵衛ら総勢300人超の武士が鉄壁の布陣を敷いていたが、新左衛門には秘策があった。


これはスゴかった!

久々の本格時代劇という感じで、中盤以降は斬り合いが延々と続くが、ほとんどダレていない。
その斬り合いも、一本の刀で斬って斬って斬りまくる、という往年のテレビ時代劇のような安易な作りではなくて、随所に刀が刺してあって、刺客たちは、あちこち走りまわって、その刀を抜きながら戦う、という時代考証までばっちり。

内容で言えば・・・

当初、出陣する時に集まった刺客は12人。
さて、13人目は誰だろう、という期待が実はあった。
「もしかして、鬼頭半兵衛だったりして・・・」などと考えてはいたのだが、そこまでヒネってはいなかった。

従って、ストーリーに書いてある「島田新左衛門の下に13人の刺客が集結する」という部分は、少しウソである。

しかし、展開については、何も言うことはない。
暴君・松平斉韶をいかにして暗殺するか、その一点だけである。

結果的に、刺客たちのうち、生き残るのは一人だけ。
松方弘樹も沢村一樹も伊原剛史も古田新太も、皆死んでしまう。
何せ、13人対200人の壮絶な戦いである。
これでもか、これでもか、というくらいに敵方の侍たちが湧いてくる。

斉韶を斬るのは、もちろん島田新左衛門であるが、そこまでの斬り合いに、違和感はほとんどない。
迫力のある、いい展開だったと思う。

出演者で言えば・・・

主役の役所広司は、普段あまり貫禄を感じない役者さんだけど、今回は鬼気迫る役柄をうまく演じていたと思う。
松方弘樹が、さすがの貫禄を見せていた。
殺陣の場面は、他の役者との格の違いを見せつけていたと思う。
山田孝之も、なかなかいい味を出している。
伊原剛史もカッコいいし、松本幸四郎・市村正親なども、全体をうまく引き締めていたと思う。

一方、伊勢谷友介は、最初窪塚洋介かと思った。
山の民(山賊?)の役だったけど、どちらかと言うとサルみたいだった。
谷村美月も、最初北陽の虻川美穂子かと思った。
あまり、時代劇は合わないようだ。

2時間を超える長編だったけど、飽きることなく、とてもいい映画だったと思います。
ということで、評価は「A」にします。

ただし・・・

最後、戦いが終わった後に、死んだはずの小弥太(伊勢谷)が、実は生きていたという描写があるのだが、あれはまったくの蛇足だ。

「お前、傷はどうした?」と言われて「あんな傷、クマにつけられた傷に比べれば、たいしたことはない」というやり取りがあるのだが、ちょっと待て!

小弥太がやられた場面は、斉韶に投げつけられた小刀が、首に突き刺さり、棒立ちになったところを鬼頭半兵衛に斬られた、というものだった。
しかも、確か頭を斬りつけられていた。
にもかかわらず、最後の場面で、小弥太が押さえていたのは腹の部分であり、しかも首の傷なんか、まったく跡形もなく消えている。
そして、一人生き残った刺客を残して、走って去っていく。

どうして、こんなバカな場面を付け足したのか、まったく理解できない。
小弥太をわざわざ生かしておく必要があったのなら、もう少し描写を考えるべきだろう。
非常に腹の立つ、ムダな場面だった。

とは言え、全体の評価には影響させたくなかったので、あえて無視する。

それと、すっかり忘れていたのだが・・・

脇役級の出演だった稲垣吾郎。

頭のイカれた暴君の役を、まずまずこなしていたと思う。
ちょっとセリフ回しは下手だったけど・・・

だけど、泥んこの中をのた打ち回ったり、食事を犬みたいに食べたり・・・

いいのか?
天下のSMAP・稲垣メンバーに、そんなことをさせて。

もしかして、「世界で一番の花」の終焉なのでしょうか。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

アクセス数
プロフィール

はぶて虫

Author:はぶて虫
はぶて日記(映画版)へようこそ!

検索フォーム
最新記事
最新コメント
リンク
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
703位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
323位
アクセスランキングを見る>>
月別アーカイブ
最新トラックバック
カテゴリ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR