映画評485 ~ SPACE BATTLESHIP ヤマト

今回は「SPACE BATTLESHIP ヤマト」

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待ちに待った、あの名作の実写版である。
しかも、これが今年映画館で見る100本目の作品だ。

主演は、木村拓哉
共演は、黒木メイサ、柳葉敏郎、緒方直人、西田敏行、高島礼子、橋爪功、池内博之
その他、堤真一、マイコ、矢柴俊博、波岡一喜、三浦貴大、斎藤工、山崎努

<ストーリー>
2194年、外宇宙に突如として現れた敵・ガミラスが地球への侵攻を開始し、人類の大半が死亡してしまう。5年後、地球が放射能で汚染される中、かつてエースパイロットとして活躍していた古代進(木村拓哉)は、はるか彼方のイスカンダル星に放射能除去装置がある事実を知り、宇宙戦艦ヤマトで仲間と共にイスカンダル星へ向かう。


この作品は、私にしては珍しく、原作に入れ込んだアニメである。
だから、登場人物に対する思い入れは、もちろんあるし、イスカンダルまでの行程で起こるさまざまな出来事も、ほとんど覚えている。

だから、アニメを実写化することに否定的な私としては、今回の実写版は、当然のことながら歓迎できることではない。

要は、ツッコミどころを探す準備をしながら見ていたわけだ。
一人ひとりの登場人物ごとに、みっちり、ネチネチと・・・

ところが・・・・

意外にも、なかなか良かった!?

もちろん、冒頭のバトル場面も、何だかチャチだったし、キムタクの登場シーンも、ちょっとイヤ~な感じだった。

しかし、物語が進むにつれて、そんなことも気にならなくなってきた。
たぶん、元のストーリーを知っているせいだと思うけど、期待感がかなり高かった。

以下、箇条書きにしてみる。

<原作との違い>
すでに予告編などで明らかになっている、「佐渡先生が女性である」とか「森雪が、か弱い女性ではなく、勝気な女性パイロットである」とかいうこと以外で言うと・・・

・原作では、イスカンダルとガミラスは双子星であり、すぐ近くに存在するのだが、実写版では、イスカンダル=ガミラスであり、星は一つしか存在しない。

・そのガミラスのデスラー総統は、原作でも人気のあるキャラクターの一人だけど、実写版では、ガミラス星人そのものが、人として実在すると言うよりは、わけのわからないものの生命体ということになっている。

・もちろん、イスカンダルのスターシャは出てこない。

<上記を踏まえて、原作より良かったところ>
・もちろん、私のもっとも嫌いなキャラクターだった森雪が、ナヨナヨした軟弱女ではなかった点。黒木メイサがどうこうよりも、この点がもっとも良かった。

・佐渡先生も、意外にも違和感がなかった。原作における佐渡酒造先生は、なかなかいいキャラクターをしているのだが、高島礼子が、原作では看護師をしていた森雪の代わりにもなっていたので、相殺された感じだ。初めて見るひとにとって、まったく違和感がないかも知れない。


というところであるが、手放しで喜べるほどの作品ではなかったことも確かだ。

まず、イスカンダルへたどり着くのが早すぎる。
つまり、途中のアクシデントがほとんどなかった、ということになり、結果的にたいした苦労もしていないように見える。

それから、イスカンダルのスターシャが存在しないことにより、ヤマトの乗組員を助けてくれるキャラがいないにもかかわらず、いとも簡単にイスカンダル(ガミラス)の中枢に侵入できている。

科学力においては、圧倒的な違い、というか、地球人にとっては絶望的な力の差なのに、最後だけ、なぜか同程度の力にしか思えないような軟弱な相手になってしまっているわけだ。

しかも、何とか生命体は、どこにでも姿を現わせそうだったのに、結局何もしないまま敗れ去ってしまった。

それに、最後の場面は、ちょっと違和感バリバリ。
せっかく、沖田艦長が死ぬという名シーンの後で、もうほとんど地球に到着、というところだったのに、あのバトルは必要だったのだろうか。
私は、あれは「なし」だと思う。

あと、古代進と森雪のラブシーンが、不用意に登場するし、しかも長すぎる。



先に挙げた佐渡先生と森雪以外の登場人物で言えば・・・

徳川機関長が、意外にもハマっていた。
最初は、西田敏行が佐渡先生に向いていると思っていたのだが、こちらでも良かったかも知れない。
もっとも、原作では、佐渡先生も徳川機関長も、声は同じ(永井一郎)だったので、同じイメージなのは当たり前なのかも。

私がもっとも好きだったキャラクター・真田技師長が柳葉敏郎、というのが一番イヤだったし、最初はキャラの作りすぎで、結構浮いていたのだが、最後の方は、慣れてしまったのだろうか、あまり違和感はなかった。

それと、沖田艦長役の山崎努。
これは良かった。
姿・格好だけ似せているのではないか、とい不安もあったのだが、杞憂だった。

キムタク古代は・・・まあ、あんなものだと思う。

ただ、コスモタイガー・加藤役の波岡一喜は、ちょっとチャラすぎる。

なとなど、当初「D間違いなし、場合によってはE?」あるいは、「良くてもCか?」と思っていた作品だったのに、ここまで最後まで気持ちが入っていけるとは、正直思っていなかった。

やはり、原作への思い入れのせいで、勝手に頭の中でストーリーを思い描いていたせいかも知れない。
だって、あのテーマ曲が流れてきただけで、ちょっとウルっときてしまうのだから。

ということで、評価は、ちょっと甘いかもしれませんが「B」にします。
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