映画評498 ~ 犬とあなたの物語 いぬのえいが

今回は「犬とあなたの物語 いぬのえいが」

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それぞれ世界に一つしかない人と犬のきずなを映し出すハートウオーミングな『いぬのえいが』シリーズ第2弾。

出演は、大森南朋、松嶋菜々子、堀内敬子、篠田麻里子、生瀬勝久、小倉智昭、中尾彬、内野聖陽、高畑淳子、芦田愛菜、北乃きいなど

<ストーリー>
翻訳家の一郎(大森南朋)は、小さいころに飼っていた柴犬が車にはねられたショックが原因で、犬が嫌いになってしまった。しかし妻の美里(松嶋菜々子)は、自分が世話をするとラブラドールレトリバーのラッキーを勝手に引き取ってしまう。一郎は、毎日静かに自分を見守ってくれるラッキーと、少しずつ心を通わせていくが・・・


よく、「動物や子供が出る映画は当たる」とか言われる。
しかし、私は、動物や子供が出る映画は嫌いだ。

でも、犬は大好きだ。
猫も好きだし、動物モノを見るのは大好きだけど、それは「ドキュメンタリー」に限る。

では、なぜ動物や子供が出る映画は嫌いなのか。
それは、子供は演技が下手だし、動物には演技などできないからだ。

「いや、うまく演技してるじゃないか」と言う人がいたら、それは動物(犬)を飼ったことがない人だろう。
「大好きなご主人」に対する犬の仕草・行動を知っている人は、とてもじゃないけど、ただ「鳴いているだけ」、「呼べば、飛んでくるだけ」の犬を見て、「かわいい」と思うはずがない。

だから、そんな偽善だらけの映画なんて、見たくもない。

という前提があるにもかかわらず、2005年に続いて、今回もこの手の映画を見たのは、やはり「もしかして・・・」という気持ちがあったから。

2005年の「いぬのえいが」の映画評を読み返すと、評価は「B」になっていた。
それは、最後の「ねえ、マリモ」が効いたからだ。

そういう場面を期待して、今回も見たわけだ。

前置きが長くなった。

今回の場合、出だしは悪くなかった。
中尾彬が、喫茶店に来て一人でコーヒーを飲んでいる時に、ハリセンボンが出てくる場面には「あちゃ~」と思ったものだが、その後の展開にはちょっと笑ってしまったからだ。

しかし、その後の「愛犬家」を紹介する場面では、「笑い」を取ろうとしているのはわかるのだが、ちょっと入っていけない。
特に、高畑淳子演じる新郎の母による、結婚式での出来事は最悪だった。
あんなのじゃ、ピクリともしやしない。

犬を「家族」として認識するのは構わない。
かく言う私もそうであったからだ。
だけど、それを「人間」として扱う時点で、その飼い主は、ただのバカ野郎だ。
しかも、「もしかしたら、ホントにこういうヤツがいるかも知れない」と思うと、何だかいや~な気持ちになってしまう。

そして、次。
物語の肝の部分(?)である「ラッキー」の話。
はっきり言って、何が言いたいのかよくわからなかった。

若年性アルツハイマーという病気がどのようなものなのか、よくはわからないけど、少しずつ記憶がなくなってきた主人公・一郎に対して、ラッキーのおかげで、最後には・・・という展開を期待していたのに、何のことはなかった。
何も起こらなかった、からだ。
あれでは、ラッキーの存在する意味がほとんどないと思う。

せっかく、大森南朋や松嶋菜々子が存在感のある演技をしていた、というのに、何ともあっけない終わり方だった。

それよりも、何よりも、決定的だったこと。
それは、この物語の中でも、ラッキーはただの犬のままだったこと。
つまり、大森に対しても、松嶋に対しても、「ご主人」に対する仕草は、一切していなかった。
ただ、吠えたり、尻尾を振ったり、「お座り」していただけ。
こんな飼い犬なんか、見たことがないし、いるわけがないのに・・・

それが、最後にあんな中途半端な終わり方をするものだから、ちょっと唖然としてしまった。

そして、最後のエピソード。
これは、まずまずだった。
「ラッキー」の話より、こちらの方の話を大きく展開させた方が良かった、とさえ思えた。

それにしても・・・
いつもは、「下手くそな子役」ばかりなのに、ここでの準主役である芦田愛菜は、ウマい!と思う。
逆に、ウマすぎて、何だか違和感がある。
現実に、こんな会話のできる子がいたら、こっちが委縮してしまうのではないか、というくらい、セリフもしっかりしているし、笑顔はかわいい。
だからこそ、変に浮いている。


ということで、ちょっとだけ期待していたのだけど、やはり「犬」を主人公にした映画はダメだった。
しかも、「かわいいなあ」という犬は一匹も出てこなかったし・・・
残念だけど、評価は「C」にします。
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