映画評517 ~ 鬼神伝

今回は「鬼神伝」

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平安時代にタイムスリップした15歳の少年が、鬼対人間の戦いに巻き込まれながらも奮闘する歴史アニメ

声の出演は、小野賢章(天童純)、石原さとみ(水葉)、中村獅童(源雲)など


<ストーリー>
父親を7年前に事故で亡くし、母と2人で暮らす京都の中学生・天童純。ある日の学校帰り、突然現れた謎の魔物に追い掛けられた純は、ある寺に迷い込み、時空を超えて平安の都に連れて行かれてしまう。平安の都では鬼と呼ばれる者たちがさまざまな妖術を使って自然を操り、都の安寧を脅かしているという話を貴族から聞いた純は・・・


これは、「まあまあだけど、ちょっと?」といったところだろうか。

まず、あまり画がうまくない。
主人公だけでなく、ヒロイン(水葉)や源雲なども、中途半端な姿かたちなので、見ていてぱっとしない。

それと、声優たちも今いち?
特に、主人公を演じた子と、水葉を演じた石原さとみは、良くない。
どうして、わざわざ石原さとみなんか起用したのか、よくわからない。

それに対して、源雲を演じた中村獅童は良かった。
いい声をしているし、最初から最後まで「誰なんだろう」と思ったくらいだから、声優としては合格だと思う。

物語の方は・・・

まあ、「なるほどね」と言う程度。
いろんなアニメから寄せ集めたような内容なので、随所に「これって、どっかで見たことあるような気が・・・」という場面が出てきた。
源雲が最後正体を現したところと、相対するヤマタノオロチが空から現れた時の描写なんかは、そのまま「もののけ姫」の「でいだらぼっち」だった。

とは言え、こういう物語では、とにかく主人公たちに感情移入ができるかどうかがポイント。
だから、いくら弱い少年であっても、最終的に強くなるのであれば、それはそれで問題ない。

しかし、今回の主人公・天童純は、とにかく迷う。

「ホントは戦いたくないんだけど・・・」と言いながら、やむを得ず敵を倒す、というのであれば、まだ許せる。
しかし、この主人公は、終始迷う。
にもかかわらず、最後は「怒り」の塊のようなものになって源雲をやっつける。
これって、単に「半狂乱」になっているようにしか見えない。
「我を忘れて」という状態だ。
とても「正義のため」とか「争いを終わらせるため」とかいった状況には見えない。

こんな少年には感情移入などできない。

一方、源雲や頼光などは、まったく悪人には見えないので、逆に違和感がある。
しかも、最初現れた「鬼」は、どう見たって単なる化け物であって、人間が化けたものには見えない。
こちらの方が「実は正しかった」などという展開そのものに違和感がある。
だとしたら、あの「巨大な鬼」や「大グモ」のようなものって、いったい何だったんだろう。

さらに、根本的な問題として・・・

天童純は「鬼」の子孫であったにもかかわらず、なぜ源雲は現代から呼んだりなんかしたんだろう。
自分たちの敵であり、しかも「ヤマタノオロチ」を意のままに動かせる人間を、わざわざ呼び寄せる意味がわからない。
いくら、主人公を騙して味方につけ、ヤマタノオロチをも手に入れようとしたとしても、情勢は明らかに源雲側に有利だったはず。
そのせいで、源雲たちは負けてしまった。
まあ、頼光などは、「我に返った」という形だけど・・・

このあたりの展開が、ちょっと納得がいかない。

ということで、全体的にあまり面白く見ることはできなかった。

ということで、評価は「C」にします。


ただ・・・

主題歌はすばらしかった。
珍しくエンドロールの場面になっても席を立たなかったのは、誰が歌っているのか知りたかったから。

歌っているのは福原美穂という若い女性だった。
歌のタイトルは「STARLIGHT」
さっそく、帰ってYoutubeで聞いたけど、これはいい!
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