映画評535 ~ ゴーストライター

今回は「ゴーストライター」

映画110903

『戦場のピアニスト』などの巨匠ロマン・ポランスキー監督が、ロバート・ハリスの小説を映画化したサスペンス。元イギリス首相のゴーストライターとして雇われた平凡な男が、ある秘密に吸い寄せられていくさまを鮮やかなタッチで描く

主演は、ユアン・マクレガー
共演、ピアース・ブロスナン、キム・キャトラル、オリビア・ウィリアムズ、トム・ウィルキンソン
その他、ティモシー・ハットン、ジョン・バーンサル、デヴィット・リントール、ロバート・パフ、ジェームズ・ベルーンなど


<ストーリー>
元イギリス首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の自叙伝執筆を、破格の報酬で引き受けたゴーストライター(ユアン・マクレガー)。その仕事の前任者が事故死したこともあり、彼は気乗りがしないままアメリカ東部の島へと向かう。同じころ、イスラム過激派のテロ容疑者に対する拷問への元首相の関与が取り上げられ


う~ん・・・

微妙!

展開は良かったと思う。
終始ハラハラ・ドキドキだったし、登場する人物が、それぞれいわくありげで、誰もが怪しい感じ。

そして、終盤のドンデン返し。
わかる人には「最初からミエミエ」なんだろうけど、ニブい私にとって、あれはドンデン返しとしては十分。

しかし、ラストが終わって、改めて思い返してみると、何だか変なところが随所にある。

まず、殺された前任者は、いったい誰に何を知らせたかったのだろう。

いや、知らせたかった相手はわかっている。
だけど、わざわざ「秘密は自叙伝の中にある」などというややこしい方法なんかとらなくても、直接言えばいいのに。
だって、電話番号だって知っているわけだし。


しかも、知られた側が当然前任者を殺害したはずなんだけど、だったらなぜ前任者がいた部屋をそのままにしていたんだろうか。

普通、「何かあるはずだ」ということで、遺留品を調べるはず。
今回主人公がカラクリに気がついたのは、前任者の遺留品を見つけたのが発端なのだから、明らかに展開が不自然。
まあ、実際には証拠の写真などは洋服タンスの引き出しの裏に隠してあったわけだけど、それにしても前任者の衣服から何からすべてそのままにしておくなんて、明らかに変。
というか、アホだろう。


さらに、これは皆さんもツッコんでいるところだけど、元CIAだったというエメット教授。
それがなぜわかったかと言うと、「ネットに書いてあったから」って・・・

冗談以外の何物でもないだろう。
これって、世間にはバレバレだっていうことになるけど、どこの誰がCIA職員かってことは、公表されてるのか?

あと、そのエメット教授を無防備に尋ねるという主人公もアホすぎる。
だいたい、後でネットで調べていろいろわかったのだから、だったら最初からそうすればいいのに。
だから、エメット教授宅から帰る時に後をつけられるし、結果的にあんな目に遭ってしまう。


そもそもこの主人公。
いろいろと好奇心があって調べたり行動したりするのはいいけれど、無防備すぎる。
誰も警戒していないし、危ない相手にも平気で近づく。

最後の場面で、危ない本人にわざわざメモを渡したのは、いったいなぜ?
あれで強請ろうとしたわけではなさそうだし、単に「オレは知ってるぞ」っていうだけなら、言わなきゃいいのに。
だから、あんなことになってしまうんだよ。

で、結局誰が悪いヤツで、誰がいいヤツなのかはよくわからず、単に「主人公はかなりのアホでした」というだけの映画だったような気がする。
ついでに言うと、CIA側もかなり頭が悪い。

結局、頭の悪い者同士の「バカしあい」みたいで、本人たちはハラハラ・ドキドキになるんだろうけど、傍から見てると「あいつら何やってんの?」みたいな話になってしまっている。
うまく言えないけど・・・

展開は良かったのに、脚本が今いちという感じ。

ということで、評価は「C」にします。

世間の評判は、結構よかったみたいなのに・・・


ただ、出演者たちは、それぞれ存在感があって良かったと思います。

特に、主演のユアン・マクレガーは、ハデでもなくシリアスでもないこの手の役は合っているように思う。
芝居が臭くならなくていい、というべきか・・・?

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

アクセス数
プロフィール

はぶて虫

Author:はぶて虫
はぶて日記(映画版)へようこそ!

検索フォーム
最新記事
最新コメント
リンク
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
609位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
276位
アクセスランキングを見る>>
月別アーカイブ
最新トラックバック
カテゴリ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR